ラブライブ! -彼は変われるか-【凍結】   作:レイヴェル

59 / 113
どうも、レイヴェルです。

神綺の物語....はじまります。


44話 合宿 中2

やぁ、神綺だ。一先ず練習は切り上げて別荘の中で寛いでいる。

 

「お茶入れてきました~」

お、お茶か。

 

「先輩もどうぞ」

 

「あぁ、ありがとう花陽ちゃん」

 

「そうだ!海未ちゃん達にもお茶持っていくよ!」

お、いいなそれ。

 

「穂乃果は休んでな。俺はそこまで動いてないから体力は有り余ってるんでな」

 

「そうですか?ならお願いしますー どのくらい進んでるか教えてくださいね?」

 

「本人達がOKすればな。んじゃ、花陽ちゃん」

 

「はい。3人分のお茶です。もしかしたら上に真姫ちゃんもいるかもなので」

 

「そうだな。...ありがと。行ってくる」

どのくらい進展してるか.....順調だといいが。

 

 

.....うーん。静かだ.....どんだけ集中してるんだ....だが西木野はいないし....話し合っている...ってわけではなさそうだな。

 

ここが海未のいるとこか。

 

コンコン.....

 

あれ?返事ないな....場所は...いや、合ってる。

 

「海未ー?入るぞー」

ガチャ

 

....あれ?海未は?丁度トイレでもいってんのか?

 

ん?...なんだ?...『探さないでください』...は?

 

どういうことだ....っ いや、ことりの所かもしれない。

 

コンコン....

 

返事が....ない。まさかっ

 

ガチャ!

「ことり!?」

 

......いない。....ん?『タスケテ』...あぁ!?

 

は?何があったし!?

 

ヒュゥッ

 

っ 風だと?窓開いてんのか....カーテン...これって...非常時に降りるための手段...っ

 

あいつらはどこだ!?

 

 

「っ いた!」

よかった.....すぐそこにいて......はぁ。

 

...俺も降りるか。

 

 

スルスル....

 

「おい!お前ら!こんなとこに集まってどうしたんだ....」

 

「あ...先輩....」

 

「探さないでくださいって書いたのに.....」

 

「.....」

えー....なにこの重症。取り敢えず。

 

「まぁ、なんだ。取り敢えず中に戻ろう。裏から行けばみんなにはバレないだろ」

 

「....そうね。...でも、行きたくないわ....」

 

「...どうしたんだよ....俺に話してみ」

 

「...実は......」

 

 

 

 

 

「スランプ...ねぇ」

しかも3人とも....やべぇな。1人とかならなんとかなるんだが...3人共か....

 

「今まではあまり気にしないようにしてたつもりだったのですが.....プレッシャーが.....」

 

「プレッシャー?なんでまた....」

 

「もし....上手くいかなくて予選落ちなんてって思ったら....進まなくて.....」

 

「わ、私は別に順調よ!?」

 

「嘘をつくな、譜面真っ白じゃないか。あれが今回の曲か?」

 

「ちょっ 勝手に見ないでよ!?」

 

「強がりはよせ、自分が余計辛くなるだけだ。それとお前たち、1つ言っておく」

 

「「「???」」」

 

「もしーだとかifはいくら考えても無駄だ。とにかく突き進むしかないんだから....それに...ことりならもうわかってると思うが....感じたことをそのまま歌詞に、曲にすればいいんだ。だから....ちょっと気分転換をしようじゃないか」

 

「「「....気分転換?」」」

----------------------------

「よーし、みんな揃ったな」

 

「なんなんですか~ みんなを集めて...」

 

「これから言うぞ穂乃果。実は3人がスランプだと言って落ち込んでな。気分転換をしてみようとな」

 

「気分転換?」

 

「あぁ、折角いい天気なんだ。自然散策でなにか思いついたりするかもしれないだろ?」

 

「おー!」

 

「それで、だ。流石に1人での行動は遭難の危険性がある。だからスリーマンセルで行おう」

 

「どうやってわけるの?」

 

「ちゃんと用意してるさ...ほい、これがくじだ。色が同じ人同士で組んでもらう。さ、引いてくれ」

 

 

 

 

 

 

「よし、全員引いたな」

...絵里、にこ、西木野。海未、凛ちゃん、希。穂乃果、ことり、花陽ちゃん....ほー結構バランス取れてんな。

 

「さて、んじゃぁ次はリーダーだ。....絵里、海未、穂乃果で行こう。だが、穂乃果1人じゃ危ないから2人でフォローしてな」

 

「「はーい」」

 

「ちょっと!?私が馬鹿みたいじゃん!」

 

「自覚ないのか。驚きだ」

 

「えー!?」

 

「そう思われたくなかったらちゃんとしろ....さっき言った3人は地図を出してくれ」

 

「「はい」」

 

「...はい」

 

「よし、.......絵里たちはここを拠点としてくれ」

 

「わかったわ」

 

「海未達は.....なんだよ」

海未が目キラキラしてこちらを見ている。

 

「っ いえ、何でもありません」

 

「......そう」

こいつなんで.....目線は.......山?...あー なるほど、ドサクサに紛れて登山する気か。

 

「登山はなしな」

 

「っ!? なぜですか! はっ」

 

「やっぱりか....お前山頂まで行く気だろ...」

 

「そ、そんなことは...ないですよ?」

動揺しすぎだろ....

 

「嘘つけ...お前以外は軽装なんだから...ちょっと登ったらすぐ帰ってこい。暗くなった時には下にいろ。いいな...凛ちゃん達もそれでいいか?」

 

「OKや」

 

「わかったにゃ!」

 

「そんな.......」

登れるだけいいだろ....

 

「穂乃果達は....そうだな。ここだ。川が近くにあるしリフレッシュできるだろう」

 

「おぉ~」

 

「準備終わり次第行っていいぞー」

 

「「「わかりましたー」」」「「わかったわ」」

 

-------------------------------

さーてさて?俺は何をしようか....俺もどこか回ってついでにあいつらの様子見に行くか....

 

 

 

んー空気が澄んでるってやっぱいいよな~

 

 

お、あの後ろ姿は....

 

 

「おーい!花陽ちゃ~ん!」

 

「あ!神綺先輩!」

 

「何してるんだい?」

 

「お花摘んでます」

お花か....女の子らしいな。

 

「先輩こそどうしてここに?」

 

「あぁ、俺は暇だったから散策ついでに見回りだな。途中経過とか気になるし」

 

「なるほど。あ、これから戻る所なので一緒に行きましょ?」

 

「そうだな」

 

 

 

 

「あ、花陽ちゃん!それに先輩も!」

 

「やぁ、ことり。順調かい?」

 

「はい!アイデアが浮かんできました!....花陽ちゃん。それは?」

 

「お花だよー。同じ種類でもみんな個性があるから....なにかヒントにならないかって」

ほぅ。いいアイデアだな。

 

「わ~!ありがとう!」

 

「穂乃果ちゃんは?」

 

「え゛ 穂乃果ちゃんは.....」

 

「ん?歯切れ悪いな」

 

「あはは....テント開けてみてください」

 

「? 開けるぞ」

何があるんだ?

 

バッ

......は?

 

「くぅ....すぴー.......くぅ.....すぴー」

 

「あはは....ずっとこんな感じで....」

 

「そ、そうか....」

はぁ....やっぱり穂乃果は寝るの好きなんだな。

 

「まぁ、順調に進んでるならいいさ。んじゃぁ次は海未達のところ行ってみるよ」

 

「わかりました~」

 

「作業頑張ってな~」

 

「はーい!ありがとうございますー」




閲覧ありがとうございます。

今日中にもう1話...いけるかな?

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。