ラブライブ! -彼は変われるか-【凍結】   作:レイヴェル

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どうも、レイヴェルです。39話は上げちゃいましたが自分自身あまりよく思ってないので消すかもです。
...今回は特に神綺の言葉使いが荒いです。それでもいい方はお読みください。

では、今回は中学の頃の話です。どうぞ。


絵里の過去

--side神綺--

やぁ、神綺だ。....俺は中2になった。こっちに引っ越してからもう慣れた。空気が汚いのはちょっとまだ辛いがな....

 

最近、俺のクラスの....絢瀬..だったか?学級委員長をやっているんだが....そいつが度々いじめられている。正直イラつくからすぐにでも鎮圧したいが....相手は4人。絞めていいならできるが....それで停学、退学は勘弁だ...しかし...くそっ なにか証言なり...証拠なりを......携帯を使いたいが俺は一応優等生で通ってるしな....使えないし....

 

「っ.....はぁ」

....ちっ。

陰湿だから公にしにくいし....したとしても絢瀬本人が傷つく....

---------------

--side絵里--

....はぁ。今度はシャーペンの芯が.......私が何をしたって言うのよ....ただ授業受けてるだけじゃない....

 

「絢瀬」

 

「っ はい。なんでしょうか木村先生」

 

「すまないがこのプリントを次の休み時間に研究室に持ってきてくれないか?俺はこっちで手一杯だし、次の教室へ直接いかなきゃならないから...」

...すごい量のプリント...

 

「わかりました」

 

「頼んだぞ」

......次の休み時間...か。

---------------------------

 

「起立!礼!」

 

『ありがとうございました!』

 

...さて、えーっとこのプリントをっと....研究室...たしか3階....行きましょ。

ガッ

「きゃっ!?」

っ!?.......この人は!?

 

「はっ なに転んでんだか!」

くっ !何する気!?

 

 

ギリッ

「おい.....今何をしようとした?」

っ...斎藤...君?

....なんで。

-------------------------------

--side神綺--

ガッ

「きゃっ!?」

!? なんだ!?

 

 

「はっ なに転んでんだか!」

! 絢瀬...しかもあいつは! っ 髪掴む気か?!

間に合えよ!

 

ギリッ

「おい.....今何をしようとした?」

女子の頭...髪を掴もうとするとはな....もう黙ってられんぞ...この屑野郎。

 

「あ? 斎藤か。離せよその手」

 

「....誰が離すか。最低でも絢瀬に何しようとしたかを聞かないとな...何をしようとした」

 

「はっ インテリ野郎が何言ってんだよ。『ギリッ』っ てぇな!なにしやがる!離しやがれ!?」

うるさいなぁ。

 

「何をしようとしたかを聞いている!?それでも吐かないのなら....ふんっ」

 

「!? いででででで!?」

 

「.....話せ。何をしようとした」

 

「か、髪をつかもうとしたさ!だから何なんだよ!?離せ?!」

決めた。絞める。

ミリッ ギィ

 

「っ!? 言ったじゃないか!?なぜ離さねぇんだよ!?」

 

「.....気が変わった。絞める」

 

「はぁ?!」

 

「人の髪を掴むなど....ふざけるのも大概にしろよ!?....いつも絢瀬への嫌がらせを見てきたが...もう限界だ」

 

「何言ってんだよ!あいつの味方すんのか!?」

 

「あぁそうだ!お前らなんかに味方するより何倍もいいな!」

関節外すか....いや、流石に過剰で訴えられるな....ちっ面倒くさいな。

そうだ...顎を固定して...壁に頭を思いっきり!......よし、ここの壁はそこまで固くない、いける!

 

「おらぁ!!」

ドン!

「んぐ!?」

一つ....

 

「...そこで寝てろ.....さて、後3人はどうする?」

 

「...調子乗んなよガリ勉野郎.....」

 

「はっ 来いよ!」

返り討ちだ....

 

「っ  おらぁ!!」

 

「ふん...オラァ!」

背負い投げで勘弁してやる。盛大に背中打ちな。

「あがっ!?」

二つ....

 

「....痛いか?....絢瀬はそれより痛い思いをしているんだぞ....肉体的痛みは治るが精神的な痛みは治らない....さぁ、後2人だ」

 

「ちぃっ せいっ!」ブン!

 

「はっ!ふっ てぃ!」スッ パシ ヒュン

甘い!ストレートパンチだけで勝てると思うな!

 

「ちぃ!なんで避けるんだよ!」

 

「誰が当たりに行くか!そんな単純なの! はっ せい!」バシッ!

 

「っ!?ってぇ!」

三つ....

 

「.....手の甲ってな。結構痛みやすいとこなんだよ」

 

「....てめぇ。ざけんなよ....」

おぉ、見事に三下のセリフいただきました。....こいつがラストか。

 

「....さっきガリ勉野郎と言ったな.....残念だが俺はそこまで勉強はしていない」

 

「んだとぉ!?」

事実だ前世で習ってるからな。

 

「...そして俺は護身術に心得がある。いくらやっても雑魚のお前らに負けるとでも?今の俺は結構キテルからな。手加減できないよ?逆に関節外すよ?」

 

「....ちっ」

おっと、背中は見させないよ?

 

「ん?逃げるの?そんな腰抜けなの?」

 

「....くそっ  おら!」

 

「ふん。そんな短調な殴りなんてな! おら!」

足がお留守だ!

 

「ぬわっ!?」ドスッ

 

「.....まだやるか?やめるか?」

 

「くっ........すまなかった」

 

「あ?聞こえねぇよ。なんだ?」

 

「...すまなかった」

 

「なにが」

 

「...綾瀬に嫌がらせをしたことだ...」

は?謝るの?

 

「はっ それは俺じゃなくて 絢瀬本人に言うもんだよなぁ?調子乗ってんのはそっちだろうが!ふざけんのも大概にしろよ....言ったはずだ、今の俺はキテルと。逝きたいか?」

 

「っ....絢瀬」

 

「っ......はい」

 

「すまなかった」

情けねぇ声だな。

 

「小さいなぁ! もっと大きな声出せよ!全校生徒に知られるぐらいよぉ!」

 

「くっ」

 

「恥ずかしいか!?だがそんなんでもまだ温いぞ!?絢瀬がどれだけ堪えてると思ってやがる!?」

 

「っ 嫌がらせをしてすみませんでしたぁ!!」

......ちっ。

 

「も、もういいよ....斎藤君」

なに?これだけで?

 

「.....わかった。怪我は?」

 

「大丈夫よ....ありがとう」

 

「いいさ。.....おい内藤」

最後に残った奴が内藤だ。

 

「な、なんだよ....」

 

「残りの3人連れてこい。教員室だ」

 

「なっ!?絢瀬はもういいって?!」

 

「は?何言ってんの?俺への暴力行為どうしてくれんの?担任に俺と一緒に説教されに行くぞ」

 

「....ちっ やってられっか?!」

 

「はっ 逃がすか!」

グイッ

 

「っ!?」

 

「.....逃げんなよ。さもないと背負い投げで背中打ってやろうか?」

 

「..わ、わかった....連れて行くよ....」

....はぁ。抵抗すんなよ...面倒くさい。

 

「おい絢瀬」

 

「っ ....なにかしら」

 

「済まないがばら撒いちまったプリント先集めるぞ」

 

「! いいよ!私がやっとくから」

 

「いいから。ほら、回収するぞ」

 

「ちょっ ちょっと!」

 

 

 

「....ありがと」

 

「いいさ。おい内藤!行くぞ」

 

「...あぁ」

 

「っ 私も行くわ!」

なに?

 

「絢瀬も?」

 

「...元は私のせいだし」

 

「別に絢瀬のわk「いいから!私も行く!」...わかった。...行くぞ」

 

----------------------------

 

「...なんだって?」

 

「ですから、絢瀬が日常的に嫌がらせを受けていたんですって」

 

「なんでそれを先生である私達に言わなかったんですか?」

はっ 本気で言ってんの?

 

「あなたはいじめへの対処法を知らないらしいな」

敬語使ってられっか。

 

「...なんだって?」

 

「絢瀬の性格上、報告は無理だ。近くの奴だって、密告したことを知られたら仕返しされると思い留まる。逆に報告をして、あんた達教師が張り付けば、もっと陰湿になり第三者の俺たちまで気が付けなくなったらどうするつもりだ」

 

「......」

 

「証拠、証言、あらゆるものがない限り。アニメや漫画みたいに上手くはいかない。それがいじめ対策委員会とかの野郎どもはわかってない。だからいじめは無くならない。OK?」

 

「......」

だんまり?...情けないねぇ。

 

「今回。私は確かに限度を超えた暴力を彼らに与えました。それは素直に認め、反省します。しかし、あんた達先生も考えたほうがいい。多分先生は不思議に思っていることでしょう。今まで大人しかった私が暴力行為などと...と」

 

「っ....そうだな」

 

「お答えしましょうか?答えは簡単。あんた達の監督不足にイラついたからだ。小学校じゃないから教室に先生がいないのもわかる。だが、ここ最近絢瀬の雰囲気は特に変わった。それを感じ取れなかったそっちにもある意味落ち度がある。そこを自覚するんですね」

....はぁ。

 

「処罰が決まり次第。お呼び下さい。では、残りの奴らの対処。お願いしますね?」

 

「....っおい!まだ話はっ」

 

「終わったでしょう?後は先生が彼らから嫌がらせをした理由を問いただすべきでは?」

 

「......」

 

「では、...絢瀬も行くぞ」

 

「え、えぇ...失礼しました...」

 

 

 

 

「助けてくれてありがとう....でもどうして?」

 

「ん?堪忍袋の緒が切れたからだ」

 

「....でも、そしたら斎藤君は!」

 

「ん?」

 

「...斎藤君も狙われるんじゃ...」

 

「別にいいさ。逆に表立ってきてくれた方が助かる。こっちには護身術がある」

経験を舐めるなよ?師にめっちゃ叩き込まれたんだから....

 

「........」

 

「....どうしたんだ?」

 

「..ううん...ちょっと不思議で」

 

「....不思議?何がだ」

 

「...私のこの容姿...おかしいと思わないの?」

 

「...?別に思わないが....綺麗な髪じゃないか...」

 

「っ....綺麗...か」

 

「?....不満だったか?」

 

「いや....不気味とは言われたことはあるけど....綺麗とは家族ぐらいにしか言われたことないから」

そうか.....

 

「綺麗だと思うぞ。.....だが悲しいよな....中2にもなってまだ外国人とのハーフ....いやクォーターか?への差別とは....」

 

「っ....どうしてクォーターだと?」

 

「ん?いや、ハーフにしては....日本系が強い」

 

「....なるほど。確かに私はクォーターよ。ロシアのね」

 

「なるほどな。だからハラショーとか言ってるのか...」

 

「....えぇ」

 

「ま、これで暫くは安全だろう」

 

「...どうして?」

 

「俺がいるからだ」

 

「....?」

 

「わからないか?何のためにオーバー気味に喧嘩したと思ってる」

 

「っ...まさか....見せしめの為?」

 

「あぁ、あいつらにもうこれ以上嫌がらせにできないように。それと俺が対抗する術を持っているっていうアピールだ。安心しなよ」

 

「そこまで.....ありがとう」

 

「いいって。ま、これからもよろしくな絢瀬」

 

「.....よかったら絵里って呼んで」

...?

 

「なんで?」

 

「....なんとなくよ。嫌ならいいわ」

 

「いや、絵里と呼ばせてもらうよ。....なら俺のことも神綺でいいぞ。片方だけ名前呼びってのもな....」

 

「わかったわ。...神綺君と呼ばせてもらうわ」

 

「おぅ」

 

......あれ?これって....あれぇ。女子を名前呼びって....あれれ?




閲覧ありがとうございます。

どうだったでしょうか.....次話から2期突入...ですかね。

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