神綺の物語....はじまります。
--side神綺--
やぁ....神綺だ。.....これからどうするか。
取り敢えずここを出よう。あまり長居はしたくない。
ガチャ....
ふぅ....さて、部室...に...
「あ...あはは...ど、どうも...」
「っ 穂乃果...それに海未達も」
なんでこんなとこに...まさか。
「....聞いていたのか?」
「.....はい」
そうか...
「ならいい。今すぐ部室に行くぞ」
「は、はい」
「....さて、どうして俺が理事長室にいると?」
「...先輩が入っていくのが見えたので....」
「...そうか。なら全部聞いていたのか?」
「...はい」
なら...話すか。
「なら話が早い。単刀直入に言おう。今度開催されるラブライブは欠場。エントリーは取り消す」
「「「「「「「「!?」」」」」」」」
「ちょっちょっと神綺!どういうことよ!?」
「....最初から聞いていたならわかるだろう.....理事長にμ'sを解散しろと言われなかっただけマシだ。このまま続けてもお前らの負担になるだけだ」
「そんなのっ」
「....すまないが、理解してくれ....これは絵里の責任であり、みんなの責任であり.....俺の責任だ。....俺たちの本文は学業だ。それを疎かにし、尚且つ体調不良で倒れるなど.....次同じことをしたらμ'sは解散と思っていいだろう....」
「..........」
「....すまなかった」
「っ なんで神綺先輩が謝るのですか」
「....俺がお前たちの体調管理などを気にかけていればマシだったかもしれないんだぞ?」
「.......」
「....なぁみんな。埋め合わせ...とは言えないが....頼みがあるんだ」
「...?」
「前に穂乃果が言っていた事をできるだけ叶えてあげたくてな....ちょっと理事長に申し出たんだ」
「...?私が言っていたこと?」
「あぁ...前に俺らに言ったろ?『いつか必ず!この講堂を満員にしてみせます!』てな」
「っ!」
「....ありましたね....初ライブの時でしたっけ」
「..あぁ、もうラブライブには出れない。という事はもうにこ達と揃ってライブをするということもできなくなる。....だから....これだけでもっと思ってな...」
「......」
「勿論拒否権はある。君たちに任せるよ....取り敢えず俺は絵里のとこに行ってくる」
......はぁ。
------------------------------------
--side穂乃果--
「....どうする?みんな...」
「...私は穂乃果に任せます」
「...私はやるわ!ラブライブに出れないのは納得できないけど!神綺の言ってることもわかるから....」
「...凛もやるにゃ!」
「..私も!」
「私だってやるわよ。なんなら今から新曲作ってやろうじゃない!」
「...ウチは絵里ちに合わせる」
「...私は.....」
...ことりちゃん?
「...ううん。決めた。私もやる!」
「ほんと!?じゃ、じゃぁ後は絵里ちゃん次第だね!」
...神綺先輩に伝えないと。
「じゃぁ私!神綺先輩のとこ行ってくる!」
-----------------------------
--side神綺--
....これでよかったのかな....ラブライブ欠場....今までやってきたのに....いや、これしかない。もしこれでラブライブに出れたとしても....彼女たちが持たない...それで失敗でもしたらそれこそ後戻りができなくなる。
それで解散にでもなったら後味悪すぎるからな...
「っ 神綺先輩!」
「っ ...穂乃果。話し合いはどうしたんだ?」
「みんな賛成です!後は絵里ちゃん次第です!」
「っ そうか...わかった。お前も一緒にくるか?」
...ことりも賛成?...留学の件は大丈夫なのか?
「はい!」
「...あら、神綺に穂乃果...そっちは大丈夫そうなの?」
「あぁ、みんな元気だ。...一応体温計でもう一度熱を計るんだ」
「...わかったわ」
「...36.9℃か。まぁまぁだな」
「...さっきよりかは楽になったわ」
「ならすぐ治るな....さて、絵里。話がある」
「...?なにかしら」
「...今度のラブライブを欠場。エントリーを破棄する」
「っ!?.....私のせい?」
「...一概にそうとは言えないな。俺も悪いし、穂乃果達も悪い。連帯責任ってやつだ」
「そんな.....じゃぁ...これからどうするのよ....」
「...絵里がよければだが、講堂でライブをしようと思っている」
「....講堂で...ライブ?」
「あぁ。前に穂乃果が言ってな。いつか講堂を満席にするーって」
「.......」
「それを実現しようじゃないか」
「....なんで満席になると確信してるの?」
「...それはお前達だからだ。絶対に満席になるさ。なんせ、μ'sだ。短期間で順位を上げたんだぞ?この学校内でも人気は高い。絶対くるさ」
「....さっきはガラガラだったじゃない...」
「そりゃそうさ。雨でしかもシフトもある。元からいっぱいくるとは思ってなかったさ」
「.......」
「どうだ?絵里。勝手に話を進めてすまないが....最後になるであろう講堂ライブ....やってくれるか?」
「.......」
「絵里ちゃん....」
「...わかったわ。私もやる」
「っ 絵里ちゃん!」
「...決まりだな。よし、絵里。今日は解散だ。明日また部室に来いよ。これからの話をしようじゃないか」
「...わかったわ」
こっちは終わりっと...後はことりに確認か。
「じゃぁな絵里。また明日」
「ばいばーい!」
「えぇ...また明日」
--------------------------
「...すまないな穂乃果」
「?」
「..お前が頑張ってきたのに....こんな決断をしてしまってな」
「....神綺先輩のせいではないですよ。私だって少しズレてれば絵里ちゃんと同じ状態でしたから」
「.....」
「それより、これからどうするんですか?」
「ことりに用がある。その件が終われば帰るさ」
「なら!私の家に寄りませんか?」
...そういえば最近行ってないな。
「...そうだな。寄らせてもらおう」
「決まりですね!」
ガチャ
「ことりはいるか?」
「? はい」
「ちょっと来てくれ」
「? わかりました」
「....ことり....」
「なぁ、ことり。講堂ライブの件賛成したそうだが....留学はどうする?前聞いた話ではもう準備始めてもいい頃だろ?」
「その事でしたら、もう決めました」
「...ほう?」
「私は...留学を諦めます」
「....それはなぜ?」
「...ちょっと昔の話になるんですけど....実は私、小さい頃に左膝の手術をしているんです」
「...それで?」
「その手術痕を見られるのが嫌でロングスカートばかりを履いてたんですけど...海未ちゃん達が気にしないから普通のを履こうよーって言ってくれたんです....今までは見られないようにビクビクしてたのに、海未ちゃん達は逆に好意的に接してくれたんです....もし穂乃果ちゃん達がいなかったら...私はアイドルなんてやっていなかったので.....。私、穂乃果ちゃん達と出会ってから毎日が楽しいんです。
....確かに留学をして成功すれば将来自分のやりたいことができるかもしれません...けど、私は穂乃果ちゃん達と離れたくはないので...」
「...そうか。わかった。なら...これからもよろしく、ことり」
「...はい!よろしくお願いします」
「...よし、..そうだ。 なぁことり、海未」
「「??」」
「さっき穂乃果に穂むらに寄らないか?と言われたんだが...お前たちもどうだ?」
「! ご一緒します」
「私も」
「なら、決まりだな...おーい!穂乃果!帰るぞー 海未とことりも一緒だ!」
「おー!海未ちゃん達も?やったね!」
閲覧ありがとうございます。
....SRヒーロー海未ちゃん可愛すぎなんじゃ^~