原作ちょい改変します。しかし大筋は原作通り、ラブライブは欠場します。...出場を期待していた方....申し訳ない。
では、神綺の物語....はじまります。
--side神綺--
やぁ、神綺だ。今日は...遂に文化祭当日...これが終わればこの学校ともおさらば...かな?
だが生憎の雨天....しかも、μ'sのライブは屋上...いい展開..とは言えないな。
しかも......
「....ごめんなさいね」
「...いや、そういう時もあるさ。今日は休んどけ、悪化したらそれこそ手に負えない」
...絵里が朝から体調が悪い...朝からずっと保健室だ....これでライブは無理だな。
「...しかし絵里?今日のライブはお前なしでやるがいいか?」
「っ....」
...不服...か。
「...ちょっと待ってろ。あいつらと話をつけてくる」
「...っ 待って!私も踊らせて!」
「....大丈夫だ。俺に考えがある...と言っても妥協案であり...みんながOKくれるかはわからないが」
「......」
さて、部室にいるだろう。
「っ!先輩!絵里ちゃんがいないんです!」
「....大丈夫だ。これから話す。みんなは部室にいるか?」
「はい!」
「よし....」
ガチャ
「! 神綺!絵里がどこにいるか知ってる!?」
「今から話す。みんな座ってくれ」
「.....」
座ったな?
「...絵里は今保健室にいる」
「っ 具合が悪いんですか!?」
「...そうだ。そこでみんなにお願いがある」
「....なんでしょうか?」
「今回のライブ....3曲歌うことになってただろ?それを1曲にして欲しい」
「なっ 中止じゃないの?絵里がいないのにどうやって!」
「落ち着けにこ。絵里はなんとしてでも踊りたいらしい....だから譲歩として、1曲はやらせて欲しい」
「....」
「あまり言いたくはないが...にこ達もそうだが3年組は最後の文化祭だ。過程はどうであれ、後悔はできるだけさせたくない....だが、1人の為にみんなに動いてもらうわけにはいかない。だから意見を聞きに来たんだ。中止がいい?それとも踊る?」
「.....勿論踊ります」
「私も!」
「凛も踊るにゃ!」
「決まってるじゃない!踊るわ!」
「....他の4人はどうする?」
「ウチも踊る」
「...私も踊ります!」
「...しょうがないわね...踊るわ」
「...ことりも踊ります!」
全員か....いいメンバーを持ったな絵里。
「ありがとう。なら早速準備だ。...しかし雨天だ。傘をさして踊るわけにはいかない...だからずぶ濡れになることを前提で挑め。タオルも用意しとく。踊り終わったらすぐにステージ裏のテントに避難しろ。いいな?」
「「「はい!」」」
「よし、いい返事だ! 踊るのは勿論新曲だ!折角西木野と海未が作ってくれたんだ!無駄にするなよ!」
....よし、後は絵里を呼ぶか...あいつにできるのか?
....心配だ。保険としてあれを頼むか....
そうと決まれば教員室だ.....
----------------------------------
やぁ、神綺だ。今俺らは屋上にいる....ライブ直前だ。...お客さんも少しだが来てくれている。嬉しい限りだ。...しかしマイク使えんからな...声出すか。
「皆さん!雨天の中御足労頂きありがとうございます!...私はμ'sのサポートをしている斎藤と言うものです! えー まず!お詫びをさせて頂きます!」
ガヤガヤ....
「っ..今回のμ'sライブですが!プログラム上は3曲となっておりますが!こちらの不都合により1曲に変更させて頂きます!申し訳ありません!」
......これでどのくらいお客さんが減るか...か。
「...大丈夫ですよー!頑張ってください!」
「応援してます!」
「頑張ってください!」
「雨天でも中止にならなくてよかったです!」
.....。
「っ ありがとうございます! それでは!始めさせていただきます!μ'sで新曲!『No brand girls』です!」
頑張れよ!みんな!
~~~~~~~~♪
.....終わったか。
「よし!撤収だ!速くテンt『ドサッ』っ 絵里!?」
「「絵里(ちゃん)!?」」
ちっ こうなったら。
「太田先生!」
「わかってます!」
-ライブ前 教員室
...行くぞ。
コンコン
「失礼します....太田先生はいらっしゃいますか?」
「太田先生?呼んできますね」
「あ、斎藤君。どうしました?」
「...お頼みしたいことが」
「頼み?」
「えぇ、担架を運ぶのを手伝って欲しいのです」
「担架ですか?」
「...はい。これからμ'sのライブがあるのですが...メンバーの1人が体調不良なんです。しかし、3年生で最後の文化祭。本人も踊りたい...という事で無理矢理決行することになりまして...保険として倒れた時にすぐ搬送出来るように担架で一緒に運んでくれる方を探しているんです」
「それで私というわけですか」
「...はい。面識のある先生があなたしかいませんでしたので」
...自分の交流のなさが嫌になるな!
「....わかりました!引き受けましょう!これで廃校が撤回されれば私も安泰なので!」
...なるほど。
「よろしくお願いします!」
-現在に戻る
「いきますよ! せーっの!1....2の...3!」
「はい!」
よし。
「私が前を行きます! 太田先生!お願いしますよ!」
「了解です!」
「穂乃果達は道を作ってくれ!」
「っ はい! どいてください!急病人です!」
よし!行くぞ。
---------------------
--side絵里--
..........ん......
んん?...暖かい......そういえば何してたんだっけ......っ
「っ」
「お、目が覚めたか....よかった」
「っ 神綺?」
なんで?...それにここは...
「お前が倒れたからだ。あのあとすぐにこっちに連れてきた。ここは保健室だ」
なっ。
「ライブは!?」
「大丈夫だ。一応成功だ。あの後も応援とか色々もらったぞ。特にお前へだがな」
成功.....でも。
「...私?」
「あぁ、そりゃぁ目の前で倒れるんだ。誰だって心配するだろ」
....そっか....倒れちゃったんだ....
「....ごめんなさい」
「.....どうして謝るんだ?」
どうしてって....
「....折角みんな一生懸命練習したのに....私のせいでっ」
「お前のせいじゃないさ」
「なんでっ!」
どう考えたって私が悪いじゃない!
「....謝るのなら俺だ」
「えっ....」
どうして...?
「俺はμ'sのサポートをするのが仕事だ.....なのにメンバーの体調管理もロクにできていない。....すまなかった。無理させて」
「そんなっ 神綺は何も....」
私が無茶したから.....
「....これでも絵里との付き合いはそれなりにあると思ったんだがな....まだまだだったようだよ」
「そんなこと....」
「今考えればすぐにわかることだ....中学の頃がそうだもんな」
「........」
中学....か。
「お前は周りの為に自分を犠牲にする....わかりきっていたことなんだが....見落としていたな....穂乃果の風邪を治す方に神経がいってしまっていた」
「.......」
....犠牲だなんて....私はただ....
「...そうだな。今回は少し違ったか....自分の意思でもあった....か?」
「っ」
「顔を見ればわかる。....本当に好きになったんだなμ'sのこと」
「....えぇ」
「....まぁ、暫く休んでな。穂乃果達もずぶ濡れだったんだ。様子みてくる」
「えぇ...ありがとう」
-------------------------------------
--side神綺--
さて、穂乃果達は....どこだ?
携帯繋がるかな?
.....無理か。無難に部室行くか。
......あれ。部室いねぇじゃん....どこだ。
「.....斎藤君」
「っ ...あぁ理事長でしたか....なんでしょう?」
「....少しお話があります...理事長室までお越しいただけませんか?」
「っ.....わかりました」
....嫌な予感がする....
「....それで...お話とは?」
「....μ's...いえスクールアイドルについてです」
「っ....今回の絵里の件でしょうか」
「...えぇ。....今さっき考え直したのだけど....斎藤君...彼女達は無理しすぎたのでは?.....こういう結果を招くために....アイドル活動をしていたのですか?」
「っ.....」
....ぐぅの音もでないな.....
「....違います....言い訳となりますが....穂乃果が体調を崩し、そっちに神経がいっていったらこれです....私の監督不足でした.....私の音ノ木坂への編入条件も守れませんでしたね....申し訳ありません」
「....いえ、それは別に構いません。斎藤君が編入してから授業はスムーズに進み好評です。....しかし、これだけは聞かせてください....どうして絢瀬さんの体調が優れないとわかっていながらライブを?」
「...太田先生にもお伝えしましたが...にこ、希、絵里の3人にとっては最後の文化祭でもあります。普通の学校なら3年は受験により参加できないのに....出来れば出してやりたかった。ライブで自分達はここまできたんだー!って...感じさせてやりたかった....そして、絵里が一番後悔しない選択肢を尊重した....これが理由です」
「....そうでしたか」
「...ペナルティでしたら私がお受けします。...彼女達にはなにもしないでもらえないでしょうか」
.....。
「...?ペナルティなんてありませんよ?」
「えっ....」
「私はどうして斎藤君が強行したかの理由が知りたかったのです。どうしようもない理由なら確かにペナルティを課したでしょう。しかし、斎藤君なりのちゃんとした考えがありました....十分でしょう?」
「.....ありがとうございます」
「....一番後悔しない選択肢...ですか」
「?...なにか?」
「いぇ、お話はこれで以上です。斎藤君からは何かありますか?」
「....今回の寛大な対処。ありがとうございました....では、失礼します」
....これから...どうするか。
閲覧ありがとうございます......これからどうするか....