神綺の物語....はじまります。
--side神綺--
やぁ、神綺だ。早速今日から使ってもらう練習メニューを作成中....なんだが。
「....まずいな」
確か屋上で練習をしている...と言ってたな。1回屋上を見てみないことには....
はぁ。これじゃぁメニューが作れない....ほかのことするにしても.....そう言えばPCあるよなここ...あったあった。電源入るかな?....よし、パスは?...なし。さーてさて、ラブライブだっけか....μ'sの調べるか。
ほー....結構いい感じになってるのな....推移はっと....これは絵里が入ったときぐらいか....すごいな絵里と希が入るだけでここまで上がるのか....いや~あいつらにはかなわないな...
キーンコーンカーンコーン...
え?もう授業終わったのか?.....結構メニュー決めに悩んでたのな....
そういえば、
『次の休み時間にμ'sのみんな呼んできますね!では!』
そうか、あいつらが来るのか...まぁいいが
バンッ!
「神綺せーんぱい!来ましたよー!」
来たか。
「よぉ~お前ら~」
「何してるんですか?」
「んー?暇だからPCいじってた」
「....なんでここに来たのよ」
「んー?それはどういう意味だ?この部室にいること?それともこの学校にいるってことか?」
「学校の方よ!どういうつもり!?」
「おいおい、にこ?酷いな~。.................俺はお前たちの文化祭ライブを成功させる為にめんどくさい条件を飲んだんだ。少しは目をつむってほしいな」
「っ、めんどくさい条件って....なによ」
「俺を合法的にこの音ノ木坂に入り、効率よくお前たちの練習を見れる代わりに....」
「代わりに?」
「音ノ木坂での臨時教師という名の監視付きだ」
「...監視?」
「あぁ、そうだ。俺が理事長との話し合いが終わった時、俺が部屋を出るときこう言った....
『この学校は場合によっては共学化も有り得た』とな。それは何を意味していると思う?」
「...どういうことよ」
「わからないか?....女子高に男の生徒。今なら俺だ。その男子生徒が共学化として加わり環境が変わった時.....女子生徒にどのような刺激、影響を受けるのか....それを俺でテストしようってことだろ。表向きには廃校より今を率先しろと言っているが....やはり経営陣。共学化してでも食い止めたいらしいな」
「.....」
「最初はなぜ俺がいた学校の校長が騒ぎを起こすなっと繰り返したのかがわからなかったが....少し考えてやっとわかったよ.....」
「.....」
「....誰が喜んで監視されに行くっ...なぁにこ。感情的になるのは構わないが....言葉は選んでくれ」
「.....ごめんなさい」
ふぅ。
「ま、いいさ。.....さて、空気が悪くなったな。なぁ絵里聞きたいことがある」
「...なにかしら?」
「この学校はいつでも屋上開いてるか?」
「...えぇ、開いているわ」
「ならよかった、俺はこれから屋上に行こうと思う。練習メニューを考えなくちゃダメなんでね....じゃあな」
「...え、えぇ」
--------------------------------------
--side絵里--
神綺.....
「....なによ、あいつ....」
にこ....
「確かに私が悪かったわ...でもどうしてあいつはそこまでして、嫌だと思いながらも私達に協力してくれるのよ....」
........。
「...ねぇ、にこちゃん?」
「なによ...」
「にこちゃんは神綺先輩の秘密って知ってる?」
「なっ 穂乃果!?本人がいないのに言うんですか!?」
「...だって....このまま隠すよりはいいじゃん....絵里ちゃんとかも思ってるはずだよ。なんで神綺先輩がたまに年相応に見えなかったり....上目線だったりね」
っ.....確かにあるけど...
「...まぁ、確かにあるわね」
「ね?...海未ちゃんこれは私が言うからさ、補足してくれない?」
「.....わかりました」
神綺の秘密....
「これから言うことは本当だよ。私と海未ちゃん、ことりちゃん、希ちゃんが知っていること」
...2年生3人に...希も?
「...実はね、神綺先輩は前世の記憶を持っているんだって」
...え?
「はぁ!?前世ですって?嘘にk「これから言うことは本当だって言ったよ?」....」
....前世。
「....仮に本当だとして証拠はあるの?」
「...確証はないんだよね.....でも私達よりダンスがうまい、ストレッチ法もバッチリだし、練習メニュー作りも手馴れてる、それと自衛の為に覚えた護身術も使えるって....そして、アイドルをしていた」
「「「!?」」」
アイドル!?
「アイドルですって!?私達のような?」
「ううん?本物の、テレビとかででる事務所所属のアイドル.....」
「.....確かにダンスが上手いのは認めるわ...でも護身術ってのは?」
「...それは私が今ここにいることが証拠です」
「えっ....」
どういうこと?
「...実は前に、私は周りが暗くなるまで穂乃果の家にいました...そして帰る途中...ガラの悪い男の人2人に捕まって....」
「うそっ....」
「本当です....それで抵抗してたら殴られそうになったんですが...そこで通りがかった神綺先輩に助けてもらったんです...その時に言っていました。『残念ながら俺は護身術もやっててねぇ。ど素人に負けるわけないだろぅ?なんなら骨折ってやろうか?』と...」
「......」
...随分物騒なこと言うのね....
「それでね、話を戻すけど....神綺先輩はアイドルをやっていたんだって、とある理由で辞めたけど」
「理由?」
「うん、過密スケジュールによる体調不良で9人だったユニットは3人にまで減少。その中には神綺先輩もいた」
「..........」
「問題はその後、他の2人より神綺先輩の方が人気があって....嫉妬による引き離しによって神綺先輩は疲弊、その後ユニットから脱退」
「.....聞いたことあります。スクールアイドルにも....そういうところがあるって」
「....それを私たちに話した時の先輩の顔は....とてもじゃないけど見ていられなかったな~」
「......」
神綺.......
「....それでね?私達がまだ3人の結成したばっかりの時...偶然私は公園で神綺先輩が踊っているところを見たんだ~。曲なしなのに、キレっキレの踊り」
え....曲なし?
「き、曲なし?イヤホンとかしてたんじゃないの?」
「してなかったよ、なんせその踊ってたのは前世で活動してた時の踊りらしいからね。音源がないから仕方ないよ」
「っ...........」
「それを見ちゃったからかな~。なんとしてでもμ'sのコーチとして協力してもらいたかった。けど....神綺先輩は断った」
「えっ...じゃぁなんで今神綺先輩は...」
「その時はまだ誰も神綺先輩が前世の記憶を持ってるって知らなくてね。神綺先輩は前世での引き離された事を1人で怯えててね....」
「....そういえば心当たりあるにゃ」
「えっ凛ちゃん本当?」
「うん、ねぇかよちん。前に神綺先輩に秋葉原案内してもらったこと覚えてる?...中3の時だったかな」
「...覚えてるけど...」
「その時にスクールアイドルショップに先輩入らなかったでしょ?」
「うん」
「その時の顔....苦しそうな、怯えてるような...そんなのを必死に抑えてる顔だった」
「っ」
「やっと意味がわかったにゃ~。私がどうしたのって聞いても答えてくれなかったし....」
そんなことが....
「でも、神綺先輩は言ってくれた。『今度君たちのライブで踊る曲の練習を見せてくれ....もし、俺にスクールアイドルへの意気込みが伝われば....俺は君たちの手助けをしようと思う』ってね、そのときは嬉しさ反面、悔しさ反面だったな~....とっても言い方が上目線だったから....」
「...」
「それで私達は成功して、神綺先輩は言ったんだ~『感動した俺は思った。俺もああいうふうになりたいっとね....それでさっき穂乃果達の踊りを見たとき....なにもかもダメダメだったのに....感動した』てね~。その時嬉しかったな~ 私達でも感動させることができるんだーって」
「.........」
「....神綺先輩は本気だよ。今のμ'sに失敗や妥協はできない状況ってのを理解して、先輩は動いてる。だから今みたいに嫌だと思っても....私達が本気で楽しんでやってるから、協力してくれるんじゃないかな....」
「....っ」タッタッタッ
っ!?
「にこ!?」
「すぐ戻るわ!」
......。
閲覧ありがとうございます。
豚汁さん、投票ありがとうございます。
朝起きてみたら投票評価欄に色が付いててびっくりしました....