今回は初の神綺の出番少なめです。絵里ちサイドですね。アニメ見ないとわかりづらいかも....
では、神綺の物語....はじまります。
--side絵里--
.........。
『音ノ木坂学院は来年より生徒募集をやめ、廃校とします』
.........。
『どうせ生徒会が動けないなら....生徒会が動かないと存続できないと思っているのなら....残っているスクールアイドルという可能性を信じてみてもいいんじゃないのか?』
っ.....。
スクールアイドルになんて可能性なんて!.....。
なんでよ!私は......私はただ.....学校を守りたいだけなのに.....
『理事長は廃校回避よりも今を楽しめと言っている。なのに絵里は自分を後回しにして廃校回避を率先してやろうとしている』
......なんでよ。廃校になったら....おばあさまが通ったここは...!
-「あれ?あの子達...スクールアイドルじゃない?」
っ.....。
-「ほんとだ...こっちくるよ?」
......。
「失礼します!」
....この声....高坂さんね.....とっとと帰ってもらいたいわ....
「....っ。生徒会長お話したいことがあります」
....私?....またスクールアイドルについてでしょ....もう嫌だわ。
「....一応聞いてあげよう?絵里ち」
.......希が言うなら....
「....わかったわ。ここで話せる内容なのかしら?」
「! 出来れば移動してもらいたいです」
「わかりました。いきましょう」
適当に切り上げて帰らせてもらうわ.....
「....それで、話とは一体なにかしら」
「....生徒会長。私達μ'sにダンスを教えてください!」
...なんですって?そんなの...「お願いします!」...っ。
『....なぁ絵里。一回でいい。あいつらの練習に付き合ってみればいいんじゃないか?....そうだな。バレエの時に自分がした様にスパルタで付き合ってやりなよ』
...!!!!
.....どうしてここで神綺君とのことを...!
『いつでもいいからさ。一回は付き合ってやって欲しい』
.....くっ!
『あいつらのアイドルに対する意気込みとかを感じてみるのも手なんじゃないかな?』
.....こうなったらヤケよ!?やってやろうじゃないっ。
「......わかったわ」
「! 本当ですか!?」
「あなた達の活動は理解できないけど....人気があるのは間違いないみたいだし、引き受けましょう」
.....。
「でも、やるからには...私が許せる水準まで頑張ってもらうわよ!....いい?」
「! はい!ありがとうございます!」
「...絵里ち.....」
...許せる水準なんてない....ぜったいに音を上げるのはわかってるわ。...神綺君。あなたが言った通りにやらせてもらうわ。....恨むなら自分を恨みなさい。
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「どぉぅあぁぅぁ!?」ドサッ!
「凛ちゃん!?」
ほら見なさい....
「全然ダメじゃない!よくこれでここまで来られたわね!」
「...すいません」
「昨日はバッチリだったにゃ~!」
「基礎がまだできてないからムラがでるのよ。....足開いて」
「こう?」
いくわよ...
「ふっ!」
「うぎっ!?痛いにゃー!?」
「これで、少なくとも足を開いた状態でお腹が床に着くようにならないと」
「えー!?」
「あはは....凛ちゃん達はまだ入ったばかりだから....私と海未ちゃんとことりちゃんはできますよ」
....
「....やってみて」
「はーい....ふぃっと」
本当にできるのね....
「私達3人はこれでも神綺先輩から教わってるので....」
.....神綺君.....
「なるほどね....確かに、柔軟性を上げることは全てに繋がるわ。まずは全員がこれを出来るようにして」
本当に...なんでこんなダメダメなのに亜里沙といい....人気が出るのよ....
「このままで本番をやっても一か八の勝負になるわよ!」
徹底的にやってやるわ!これで如何に自分たちが情けないかを知りなさい!
それで心が折れればいい気味よ!
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....高坂さん達はいいとしても....新人がついていけてないじゃないじゃない...
「もういいわ、今日はここまで」
「「え!?」」
「ちょ!?なにそれ!」
「そんな言い方ないんじゃない?」
「私は冷静に判断しただけよ。自分たちの実力が少しはわかったでしょう?」
こんなんでよくアイドルなんて言えるわね。
「今度のオープンキャンパスには学校の存続が掛かっているの....もしできないって言うのなら....早めに言って。時間が勿体無いから」
「っ 待ってください!」
っ。
「ありがとうございました!」
「えっ?」
「明日もよろしくお願いします!」
「「「「「「お願いします!!」」」」」」
「.......」
どうして?.....こんだけきついことをやらしているのに....
『あいつらのアイドルに対する意気込みとかを感じてみるのも手なんじゃないかな?』
...........っ。
「....わかったわ。また明日」
....わけがわからないわ....
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.....来てしまった。なんで私は...彼女達の相手をしているのだろうか....
「覗き見ですか?」
「っ!? あ......いぇ」
「あー!!」
..星空さんだったかしら..!?
「ちょっと!?」
「いいから行くにゃ~!」 ガチャ
「あ! おはようございます!」
....。
「まずは柔軟ですよね!」
...どうして...
「辛くないの?」
「「「え?」」」
「昨日あんなにやって、また同じことをするのよ?昨日よりも痛みで辛いかもしれない....第一、上手くなるかもわからないのに..」
「...やりたいからです!」
「っ!」
「確かに練習はすごくキツイです。体中痛いです!でも!廃校をなんとか阻止したいという気持ちは生徒会長にも負けません!!」
「だから今日も.....よろしくお願いします!」
「「「「「「お願いします!」」」」」」
「...っ」
なによ....なんで折れないの!....くっ。 タッタッタッ
「! 生徒会長!?」
....もうなにもわからないわよ....
....
『これがお姉ちゃんのやりたいこと?』
『やりたいからです!』
『お前が自分のやりたいことをしていないからだ』
『私ね、μ'sのライブを見てると胸がカーって熱くなるの。一生懸命で、目一杯楽しそうで』
『アイドルってのはな、ファンを笑わせる、元気づける....色々あるんだ』
....っ。
「...ウチな?」
「!?....希」
「...絵里ちと友達になって、生徒会をやってきて、ずーっと思ってたことがあるんや」
「.....」
「絵里ちは....本当はなにがしたいんやろーって」
「え?」
やりたいこと.....
「一緒にいるとわかるんよ。絵里ちが頑張るのは、いつも誰かの為ばっかりで....だから、いつもなにかを我慢しているようで...全然自分の事を考えてなくて!」
「くっ」
「学校存続させようってのも!生徒会長としての義務感やろ?!」
『絵里は自分を後回しにして廃校回避を率先してやろうとしている』
........。
「だから理事長は!絵里ちのことを認めなかったんと違う!?」
...わかってるわよ。神綺君にも言われてるもの!?
「....絵里ちの....絵里ちの本当にやりたいことは?」
...........。
-「ほら!もう一回いくよ!」
「1,2,3,4,5,6,7,8. 1,2,3,4,5・・・・」
...この声は....
「...なによ...」
「?」
「希といい...神綺君といい....」
「え?神綺...?」
「なんとかしなくちゃいけないんだから...しょうがないじゃない?!」
「!?」
「私だって!好きなことやって!それだけでなんとかなるんだったらそうしたいわよ!?」
っ...。タッタッタッ...
「っ....絵里ち.....」
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....私はどうしたらいいんだろう.....
学校の存続....自分のやりたいこと.....
『どうせ生徒会が動けないなら....生徒会が動かないと存続できないと思っているのなら....残っているスクールアイドルという可能性を信じてみてもいいんじゃないのか?』
....生徒会は動けない....でも私達が動かないと存続できないかもしれない....けど......はぁ。
「私の.....やりたいこと.......そんなものっ.......!?」
この手は?....! 高坂さん達....どういうこと?
「あなた達....」
「生徒会長...いや、絵里先輩。お願いがあります」
「..練習?なら、昨日言った課題をこなして..「絵里先輩」...」
「μ'sに入ってください!」
「え?」
どういうこと..?
「一緒にμ'sで歌ってほしいんです!スクールアイドルとして!」
え
「えっ...何言ってるの?私がそんなことするわけないでしょ!?」
「...さっき希先輩から聞きました....それと...神綺先輩からも」
「!?」
え....
「やりたいなら素直に言いなさいよ」
「にこ先輩に言われたくないけど」
「っ ちょっと待って!別にやりたいだなんて!」
「...さっき言いましたよ絵里先輩。神綺先輩にも聞いた...と」
「!?」
...。そんなの....
「だ、大体...私がアイドルなんておかしいでしょう!?」
「やってみればいいやん?」
「っ」
「特に理由なんて必要ない。やりたいからやってみる。本当にやりたい事って、そんな感じではじまるんやない?」
『そうだぞ~』
!?
「...その声は!?」
『お~う俺だ。神綺だ。いきなり電話してくるから何かと思ったが....流石は絵里だな。なんだかんだで俺との約束守ってくれてるしな』
......。
『なぁ、絵里。もういいんじゃないか?自分の気持ちに素直になってもさ。前も言ったが、生徒会で動けないなら別の方法で動けばいい。しかも、自分のやりたいこと。μ'sという仲間達と』
「............」
やりたい....こと。
自分の....やりたいこと....
...。ふふっ。
「! 絵里さん!」
「これで8人だね!」
「いや...9人や。ウチも入れて」
「え!?」
「希先輩も?」
『ほー 希も入るとはな~』
「占いで出てたんや。このグループは9人になった時。未来が開けるって」
『うわ、胡散臭』
「何言うとるんや。だからつけたんや、9人の歌の女神。μ'sって」
「「「「「「「「え!?」」」」」」」」
『ほー。なーんだ意味知っててつけてたのか』
「え!?あの名前って希先輩が付けてくれたんですか!?」
「の...希...呆れるわ」
なら......コツ...コツ....コツ..
「? 絵里先輩。どこへ?」
「ふふっ。決まってるでしょ?練習よ!」
『ほほー。早速やる気か~ よし、今日は俺学校休むわ』
「はぁ?! どさくさに紛れて何サボろうとしてるのよ!?」
『あ?黙れチンチクリン。せっかくμ'sが9人になったんだ、お祝いの席でも作ろうと思ってな』
「誰がチンチクリンよ!?誰が!?」
「「「お~」」」
『俺の手作りだ。上手か下手かは、絵里に聞け』
「よ~っし!今日も張り切って行こー!!」
「「「「「「「おー!!!」」」」」」」 「............」
『じゃぁな~』プツッ
「..!ちょっと待ちなさいよ!...海未!もう1回斎藤にコールしなさい!「嫌です」っ。チンチクリンと言ったこと...後悔させてやる..!」
「あはは....」
閲覧ありがとうございます。
今回でμ'sが揃いました...いや~長引いてしまった。
これからもよろしくお願いします。