ラブライブ! -彼は変われるか-【凍結】   作:レイヴェル

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どうも、レイヴェルです。

神綺の物語....はじまります。


16話

「ラブライブ?」

スクールアイドルの大会だっけ?

 

『はい、花陽が切り出しまして...そしたら穂乃果達が自分達も出場しよう...と』

へぇ....面白いじゃないか。

 

「いいんじゃないか?頑張れるなら」

 

『...そしてですね...そのことを理事長にお伝えしたのですが...』

 

「この時期だからテスト頑張れ...的な?」

 

『はい...実は次のテストで1人でも赤点が出れば活動は中止。とのことで....』

 

「まぁそりゃそうだろ。本文は勉強だからな....んで、俺にも付き合えと?」

 

『はい....赤点候補に、にこ先輩が入ってまして....希先輩も付き合ってくれるそうなのですが...人員不足なんです』

 

なるほどね。

「だがどうするつもりだ?俺は別に付き合うのは構わないが....どこでやるんだ?俺は音ノ木坂に入れないぞ?」

 

『あ.....』

 

.....最近しっかり者の海未がポンコツになってきた気がする。穂乃果のアレが移ったか?

 

「もう一度みんなと話し合え、俺はいつでもいいから決まったら折り返し電話してくれ」

 

『....わかりました。では...』

 

「うーい」ピッ

 

....人に勉強教えるって初めてだな...うまくいくだろうか。

 

 

 

~~~~~♪

ん。

「もしもし....決まったか?」

 

『 あ、神綺先輩...はい、真姫の家なら大人数でも大丈夫とのことなので、...善は急げ、でもう向かっているのですが....今から向かえますか?』

 

「これからか?...別にいいが、地図がないと行けないぞ?」

 

『大丈夫です。この通話が終わったら添付します』

 

「助かる。今日は主になにをするんだ?」

 

『先輩は、にこ先輩のことを見てください。彼女は数学がダメらしいので』

 

「どっちかわかるか?Bか?Ⅲか?」

 

『........Ⅱだそうです』

 

え?Ⅱなの!?

 

「わ、わかった。用意してすぐ行くよ...」

 

『はい。お願いします  では』ピッ

 

 

 

ピロン♪

 

お、きたきた。なになに.....地味に遠いな。自転車使うか。

 

 

「母さん、ちょっと出かけてくる」

 

「あら?どこ行くの?」

 

「友人に勉強教えてくれって電話が来てね、行ってくる」

 

「そう?行ってらっしゃい。夕飯までには帰ってくるの?」

 

「わからない。決まったら電話するさ。自転車借りるよ」

 

「わかったわ」

 

さて、行きますか。

 

 

 

 

....到着したのはいいんだが....まぁご立派なご自宅なことで....ははっ。

 

ピンポーン....

『はい』

 

「あ、斉藤です。西木野真姫さん達と合流したいのですが」

 

『あ、はーい。今開けますねー』

 

ピー....カシャ

 

...最近の遠隔操作ってすげぇな。ま、入りますか。

 

 

 

「お邪魔します....」

 

「いらっしゃい。ゆっくりしていってくださいね?」

 

「あ、お構いなく....」

 

「ふふっ、さ、こちらです」

 

「あ、はい」

すっげぇ緊張するんだが...やっぱり他人の家は落ち着かない....

 

「あ!神綺先輩!」

 

「やぁ、花陽ちゃん」

 

「........」

 

「さて、穂乃果達はもうやっているようだな」

 

「お、神綺やん。 さ、にこっち。神綺が来たで」

 

「!?」

 

「よぉ、にこ。数学できないんだって?」

 

「......うるさいわね!ちゃんとできるわよ!」

ふ~ん。そんなこと言うのか....どれどれ?...テストをしようか。

 

「ほぅ、そうなに言うんだったら...ここやってみろ」

 

「うぇ!? えーっと.....うーんと...」

おいおい....

「x=3だ。なんでそんな時間掛かるんだよ.....受験できるのか?」

基礎中の基礎だぞここ....

 

「う、うぅ....」

....反発してこないとは.....そうとう参ってんな。

 

「はぁ、おさらいだ。問題集持ってきたから順にやっていくぞ」

 

「....わかったわ」

 

--------------------------

「よし、ここまでできたら一区切りするぞ。頑張れ」

 

「わかったわ」

最初は心配だったが....やれば出来るじゃないか。これなら余裕だろ。

 

 

 

 

「できたわ」

 

「おし、答え合わせするから貸してくれ。サンキュ。休憩しとけよ?あれからぶっ通しだったからな」

 

 

「....ふぃぃ.....もうだめ....」

ぶっ倒れた.....

 

だが、ここさえ合っていれば.....お正解だ。途中式も問題なしっと。

 

「おつかれ様だなにこ。全問正解だ」

 

「ほんと!?」

 

「あぁ、ほれ。自分で確かめてみろ」

 

「.....ほんとだわ」

 

「ん?にこっちの方終わったん?」

 

「あぁ、飲み込みが速いから基礎と形覚えさせればすぐだ」

 

「ほ~ ウチにも見せて~」

 

「どう!これが私の本気よ!」

 

「...おぉ。見事に赤丸ばっかやな....すごいやん。さっきまで全然だったのに...」

 

「.....癪だけど、斎藤の教え方がいいのよ....すぐに覚えられたわ。今まであんなできなかったのに...」

 

「ほ~」

 

「そんなに持ち上げるな。にこの物覚えがいいだけだ」

 

「....神綺先輩」

 

「ん?どうした」

 

「穂乃果の方を手伝ってもらえないでしょうか」

 

「...教科は?」

 

「穂乃果も数学です。教科書はこちらに...」

 

「わかった。...おい穂乃果起きろ。くたばるにはまだ早いぞ?」

 

「うぇぇぇ....」

 

 

 

 

 

「じゃじゃーん!!!どうだ!」

 

「あん?なにがどうだ!だ。やる気あんのか?」

おもいっきし間違えてるぞ。

「う、嘘です! ちゃんとやります!?」

 

「次ふざけたら....どうなるかわかるな」ニッコリ

 

「!!!」コクコクコクコク

 

「...はぁ」

 

「ははは....」

 

 

そういえば。

 

「なぁ、西木野?」

 

「なに?」

 

「いつまでここで勉強してていいんだ?遅くまでやってたら迷惑になったりしないか?」

 

「あー....それは大丈夫だと思います」

 

「なぜ?」

 

「...母が....『真姫にもお友達が出来たのね!思う存分やりなさい!』と言ってて...なので時間はよっぽど遅くならない限りは大丈夫かと」

 

........

「そ、そうか....だが、もうそろそろ切り上げないと夕飯に重なるだろ?」

 

「....ちょっと母に聞いてきます」

 

「あぁ、頼む」

 

 

 

ん、帰ってきたな。

「どうだった?」

 

「....ここで夕飯を食べていきなさいっと...もう人数分の料理を用意してました」

 

「まじか.....わかった。みんなにもそう伝えておいてくれ。俺は母さんに電話してくる」

 

「わかりました」

さてさて、ちょっと廊下にでるか。

 

 

「......もしもし母さん?」

 

『神綺?夕飯どうするか決まった?』

 

「あぁ、こっちでご馳走になることにしたよ。もう用意してくれててね...断れなくて」

 

『わかったわ。じゃぁね~』

 

「あぁ」ピッ

これでよしっと。

 

「あら、あなたはたしか....斎藤君でしたっけ?」

ん?

「あぁ、西木野さんのお母様でしたか」

 

「そんな、畏まらないでいいわよ。それより....どうやって真姫と知り合ったのかを知りたくてね~」

 

「どうやってもなにも....知らぬ間に...ですかね?それに俺は学校も違うので接点もあまりありませんしね」

 

「確か...スクールアイドルだったかしら?」

 

「えぇ、最初は3人でやっていて、俺がそのサポート役として入っていたんです。そして気が付いたら真姫さん達が加わって今になりますね」

 

「そうだったの....ごめんなさいね呼び止めて」

 

「いえいえ。それより真姫さんから聞きました。夕飯、ご馳走になります」

 

「いいのよ。沢山食べてくださいな」

 

--------------------------------------

「「「「「「「「ごちそうさまでした」」」」」」」」

うまかった。

 

「さて、食後の勉強といきましょう」

 

「えー!?食べ終わったばかりなのにぃ!?休憩もないの!?」

 

「? 食事中に休憩したじゃないですか」

 

「「お、鬼ぃ?!」」

 

おぉ、凛ちゃんとハモってる。だが、海未。お前結構鬼畜だな。

 

「海未。スパルタなのもいいが、一気に詰め込んでも逆効果だ。少しは休ませてやれ」

 

「....わかりました」

 

「「!! 神!!」」

 

「だが、あまり調子乗ると....くくく」

 

「「!?!?」」

 

あーからかうのオモロ。てかなんで俺ってこんな怯えられるんだ....

 

 

「ま、いいさ。俺は帰るぞ」

 

「え?もうですか?」

 

「お前らはいいかも知れないが俺は家がここからだと遠いんだ。しかもこの時間までいるってことは泊まるつもりなんだろ?」

 

「....なんでわかったの?」

 

「あたり真っ暗なのに歩けるとは思えないからな」

 

「......」

「なるほどね」

 

「てなわけで穂乃果。次までの宿題として....ここまでやっておけ」

 

「え!?「いいな?」...はい」

 

「んじゃ、また今度な」

 

「さよなら~」

 

 

 

「お邪魔しました」

 

「あら?斎藤君は帰っちゃうの?」

おいおい....

「冗談はよしてください。俺の家はここから遠いので...それに女子ばっかのとこで寝れませんよ...」

 

「ふふふっ、それもそうね」

 

「では」

 

「えぇ、また来てもいいのよ?」

 

「.....考えておきます」

豪邸にはあまり来たくない....




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