では、神綺の物語...はじまります。
.........あ゛~ねみぃ....
「おう、斎藤。今日はすげぇ眠そうだな。珍しい」
「ちょっと徹夜してさ。いや~つらいつらい」
「ほー 徹夜なんて....何してたんだ?」
「ちょっとな....ダンスの振り付け覚えてたんだよ」
「ダンス?お前踊れるのか?」
「あぁ...あまり周りには言わないけどな」
「へぇ~ ちょっと意外かな。ま、おつかれさんー」
「うーっす」
さて、明神行くか.....
よし、到着。ちょっと目覚ますか....ランニング始めっと。
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完璧。目覚めたし、おさらいするか。
「あ!神綺せんぱーい!」
....する時間なかったーー!まぁ、なんとかなるか。
「よ、穂乃果。海未達は?」
「もう少しできますよー」
「「穂乃果!(ちゃん!)」」
「2人ともおそーい!」
「急に走らないでくださいよ....神綺先輩。こんにちは」
「こんにちは~」
「あぁ、こんにちは」
「今日はダンスですよね!」
「そうだ。早速やるぞ」
「じゃぁ準備しますね!」
「あぁ、ちょっと待て」
「「「??」」」
「先に俺が踊る。それで自分と何が違うかとか見るんだ」
「え....お渡ししたの昨日ですよね....」
「あぁ、徹夜した」
「....あはは...」
「さ やるぞ。曲掛けてくれ」
「は、はい」
「どうだ」
やっべ ちょっと危なかった。
「お~」「すごいです...」「はゎ~」
「自分達と何が違かった?」
「.....キレが違いました」
「んー50点。正解は静と動の使い方だ」
「静と動.....」
「あぁ、君たちは動きが短調だ。止まる時はキチッと止まる。ゆらゆらしたらダメなんだ。逆に動く所はビシッと動く。それができないと見てる側からすれば....冷めてしまう」
「確かに....ぐだぐだしてしまうと....冷めますね」
「そゆこと。今度のライブは『この短期間でここまできました』じゃなくて。『これが音ノ木坂のスクールアイドルです』にしなきゃダメなんだ」
「......」
「...そういえば衣装は決まっているのか?」
「!はい。ことりが....」
お、ことりが?
「ちょっと待ってくださいね~........はい!これです」
どれどれ....うぉ、女の子の絵って感じするなぁ。
「fm....デザインは決まってると.....んで?これは自分達で作るのか?」
「はい!私、結構手先が器用なので....頑張っちゃいます!」
....まじ?すご
「...すごいな。んじゃぁ...後は告知ぐらいか?」
「告知....」
「できてないのか?知らなきゃみんな来ないぞ?」
「..........」
...できてない感じか。
「....ことり」
「?」
「その衣装は何日でできる?」
「んー....2日は欲しいかな」
「2日でできるのか....よし。新入生歓迎会からライブまでどのくらい時間がある?」
「....4,5時間といったとこでしょうか」
「fm....なら.....ことり明日から衣装作りに集中。その間に穂乃果と海未でチラシを作るんだ。コピー用紙は俺に任せろ」
「「「! はい!」」」
「もう1週間切ってるんだ。明日から2日間は集まりはなし。各自練習とする。なんとしてもチラシと衣装がなければ成功はないと思えよ」
「「「はい!」」」
「よし!じゃぁ今からダンスの練習だ!厳しくいくからな!」
「.....こんなものか。今日はもうここまでにするぞ!」
「「「....お疲れ様です」」」
「後は各自で危なそうなとこは練習するんだぞ」
「「「はい!」」」
後はこいつら次第だな......
-------------------------------------------3日後
やぁ、神綺だ。今俺は穂乃果に呼び出され穂むらに向かっている。
さてさて、穂乃果に呼ばれたはいいが何する気だ....
ガラガラ.....
「いらっしゃいませ!」
「どうも、穂乃果を呼んでくれ」
「! わかりました」
「先輩!待ってました!奥に来てください」
奥に?そっちって居住スペースじゃ.....
「何してるんですか~?早く来てくださいー。海未ちゃん達も待ってますから!」
「あ、あぁ」
海未達もいるのか.....
「ここです。 連れてきたよー」
....。
「あー先輩!待ってました~ どうですか!?私が作ったんです!」
....すげ
「すごい完成度だな.....これは、穂乃果達も着るのかい?」
「はい!穂乃果はこのピンクで、海未ちゃんはこっちの青です」
ほう.....だが....
「なぜ海未はそんな顔真っ赤なんだ?」
「うっ...それは...」
「もう海未ちゃん!恥なんて捨てちゃいなよ!絶対可愛いって!」
「うぅ....やっぱ無理です!!」
「恥ずかしいのか?」
「うぅ...はい。スカートが....」
スカート..?
「あー この長さがダメなん?」
「....」コクッ
おいおい....
「大丈夫だって、しかもパンツ見られるわけじゃないだろ?」
「パッ....まぁ...そうですけど....」
「しかも、穂乃果の言うとおりだ。アイドルに恥は邪魔だ。しかもお前たち勘違いしてるようだが....初ライブから満席だと思うなよ?」
「「「....え?」」」
....え?じゃねぇよ。
「そんな知名度ないのに人がくるわけないだろ?今のうちにお客0も想定しておけよ?悔しかったらこれから知名度を上げろ」
「「「....はい!」」」
俺も初ライブは客いなかったなぁ....
「んで?チラシはできたか?」
「はい!これです」
「ほぅ....いいじゃないか」
思ってたよりいい出来じゃないか....
「これをどのくらい配るんだ?」
「.....大体1人あたり50~60といったところでしょうか」
「1人あたり30~40にしよう。配るのは....「校門にしようかと」だめだ」
「? なぜでしょう....絶対通らないといけない場所なので...」
「逆に考えろ....何のために校門を通る?」
「それは...帰るためでは....あ」
「そうだ、帰る人に渡して来ると思うか?」
.......課題は結構見つかるもんだぞ?
閲覧ありがとうございます。
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