ラブライブ! -彼は変われるか-【凍結】   作:レイヴェル

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どうも、レイヴェルです。


では、神綺の物語...はじまります。


4話

「....年齢ウチと一緒やろ?」

....そうなんだよ...そこなんだよ....こんなの話せる訳もないんだ...どうする...

 

「...そうだな...俺は17歳だ...」

 

「でもさっきは『俺だってトレーニングしたからわかる』って言ったやん?その言い方は神綺さんもアイドルをしていた...としか...」

「...でも、斎藤神綺なんて聞いたことない...だろ?」

「...」コクッ

さぁ....どうするかねぇ...

 

 

「....君は....転生というのはわかるか?」

....どうとでもなれ...

「転生...あの生まれ変わるってやつ?」

「そうだ....君は前世...というのを覚えているかい..?」

「いんや....なら神綺さんは...」

「あぁ...覚えている...しっかりとな...」

「え...なら..あれなん?その..前世でアイドルやってたー...とか?」

おぉ...

 

「鋭いんだね...そのとおりだよ...」

「......」

「信じられないかい?」

「...うん。ちょっとね...」

そりゃそうだ...

 

「ま、信じるも信じないも君次第...だね。お茶ごちそうさま。また...来るかも知らないなぁ」

....ほんとは来ないかもな、もうこの子の頭の中で俺は変人扱いだろぅ...

 

「! 待って!」

........

「ん?」

「......まだ相談は終わってへんよ...お茶のおかわりだってある...もうちょと話さへん?」

........変わった子だな...

「わかった....」

 

「....神綺さんは前世を覚えてるっちゅうのは....信じる」

....え?

 

「信じるのかい?会って間もない男の...しかも普通じゃありえない話だぞ?」

「...ほんとは信じられない...頭でも否定してる...」

...やはりな。

「でも...神綺さんの雰囲気から嘘をついてるとも思えへんのよ...」

「俺が演じてるかもしれないぞ?」

「演じてるのなら...まず穂乃果ちゃん達とゴタゴタしてへんやろ?」

......まぁ...そうなるな。

 

 

「神綺さんが良ければ....前世でのこと...教えてくれへんかな...?」

......そうだな。もうこの子みたいに信じてくれる人とは出会わないかもしれないな...

「わかった....」

  

 

--大体『神綺の過去』と同じことを話す。

 

 

 

「そんなことがあったんやな....」

「あぁ....そして気が付いたら保育器に入っていた。所謂未熟児って奴だ」

 

「そんときはどんな感じだったん?」

「そりゃぁ新鮮さ。普通だったら覚えていられないようなこと体験したんだから。....母さんの乳を飲むのがどんなに恥ずかしかったか....」

 

「ふふっ そうやろうなぁ」

 

「そんで、神綺さんはアイドルの話題になると思い出してしまう...っと?」

「そうだ....いい思い出ではないからな」

 

「神綺さん的には『もし俺が手を貸して人気になったら。俺みたいになるんじゃないか?』ってな感じ?」

.....はぁ。

「余計なお世話だろ?どう見ても俺と一緒にいた奴らとあいつらは違う....なのにそう考えてしまうんだ」

「なるほどなぁ。だから穂乃果ちゃん達にも相談せぇへんかったんやな」

「そうだ...信じてもらえないし。余計なお世話っと言われたらそれまでだ。..しかも、俺だってプロとしてやってたんだ。教えれば彼女達は伸びるだろう....」

 

「だったらさ、尚更神綺さんが教えたらいいんやない?」

...は?

「どうしてそう思うんだい?」

「だって簡単やろ?一度神綺さんはユニットの崩壊を経験してる....ならどうやったら持ちこたえられる。とか、微かな雰囲気の違いとかわかるんやないの?」

 

....なるほどねぇ

「確かに周りの雰囲気には敏感になったよ」

「それに根本的にはその....神綺さんがいた事務所?のスケジュール管理が原因やろ?」

「...まぁな」

結構キツキツだったからな....

「ならアイドルの先輩である神綺さんが管理してあげればいいんじゃないの?」

........

「確かにそのとおりだと思う...だが...」

「今更どう言えばいいか...やな?」

お見通しか....

「...そうだ」

 

「ウチにいいアイデアがあるんやけど...乗らへん?」

「アイデア?」

 

「せや、ウチがちょっと穂乃果ちゃん達に発破かけるんよ」

 

「...どうやって?」

 

「それはな....彼女達が練習した成果を神綺さんが採点するんや」

 

「そりゃまたなぜ?」

 

「.....鈍いんやな」

えー....

「まず、穂乃果ちゃん達のことやから神綺さんがテストをするっと言ったら喜んで練習すると思うんよ。んで、その練習の成果を神綺さんが見て、アイドルの先輩としてこれから世間に通じるかを見極めるんや」

 

ほぅ...なるほどねぇ

「なるほどね....」

「そんでもし、いい結果なら神綺さんがサポートするっと言うように話を付けるんや。もしダメダメなら蹴ってもええと思うよ?先輩が無理って言うならそうやろうから」

 

「.....わかった。それで行こう...」

「決まりやな...まだいると思うから行ってくるなー?」

そこまでは流石に....

「いや...俺が自分で言うさ」

いつかは通らなきゃいけない道みたいだしな。




閲覧ありがとうございます。

のんたんの説得?あって、神綺が動き始めました。

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