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では、神綺の物語....はじまります。
やぁ、神綺だ。最近は学校の授業が選択制になったから下校が早くなった。なぜかって?高3でしかも前世で勉強はしていた。だから一部さえやっておけばある程度の所には行けるレベルになっている。
しかも俺は生徒会とか部活には無縁だから立派な帰宅部。自由な時間がたくさんあるよ、やったね。
んで、まぁ毎日の日課にしてるランニング中なんだが....やばいことが発覚....
穂乃果や園田さん...と前穂乃果が言ってたもう1人かな?...が俺のランニングルートである男坂で走り込みをしている....あのスクールアイドルってやつの為か?
しかしまずいぞ....以前(原作突入1話参照)あんなことしちまったからなぁ....しかたない...たしか裏にも明神に続く道があったはず....そっち行くか。
-そう振り返ると目の前に巫女さんがいた。.....えぇ?
「どうも、お兄さん」
「ど、どうも....どうしてここに巫女さんが?」
ここは明神の下なのに....
「それはな?ここで待っていればお兄さんがくるって‘カード’が告げていたからや」
....カード?
「は、はぁ....」
「ウチは東條希。お兄さんは?」
「いきなり自己紹介か?...斎藤神綺だ...」
「神綺さんやね、学年は?」
「...高3だ」
「おぉー、ウチと同じやね。なら砕けて話そうよ」
「...そうだな。その自己紹介もカードとやらのお告げかい?」
もしそうならちょっと近づけないな...
「いんや~。ウチがしたかっただけや」
「そうか...」
「神綺さんはなんであそこの坂登らずに引き返そうと思ったん?」
「....ちょっとね」
「穂乃果ちゃん達と何かあった...と?」
「..なぜ穂乃果達のことを?」
「そりゃぁ...同じ学校やし?」
なるほどね
「そういうことか...そうだな。確かに問題があったな...」
「よければウチが相談に乗るで?」
相談....か。
-神綺。お前はなんでも1人で仕舞い込むだろ?そんなんじゃ今回みたいに壊れてしまうぞ?少しは私を頼りなさい。
なんでここで父さんの言葉を....はぁ。
「...そうとう悩んでるようやな...神綺さんはなんでも仕舞いこむタイプなん?」
「!?...なぜそれを...」
「ふふっ、そんな気がしただけや。ウチにも神綺さんみたいになんでも仕舞い込むお馬鹿さんがいるからな~」
「そ、そうか...」
「どうするん?相談聞くで?」
「....なら、聞いてもらおうか...」
「決まりやな~、ならこっちついて来てな。早く移動しないと穂乃果ちゃん達に見つかってしまう」
「あ、あぁ...」
相談....あの時以来か.....相談すればこのモヤモヤも消えるのだろうか...
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「ここなら、大丈夫やろ」
「巫女さんの仕事はいいのか?」
「人の悩みを聞くのも仕事の内やと思うんよ」
「そうかい....」
「はい、お茶な~」
「...ありがとう」
「....んで~?何を悩んでるん?」
....ここまできたんだ....もう言わないなんて選択肢はない...
「東條さんが穂乃果達から俺のことをどう聞いてるかは知らない....
最初俺は穂乃果達にスクールアイドルをやるから振り付けとかのサポートをしてくれって言われたんだが...」
「ふ~ん、ダンスとか得意なん?」
「あぁ....自分で言うのもなんだが昔優秀な先生についてな....猛特訓したんだ...」
「.......」
「そして、ある日なんとなく公園で昔踊ってたダンスを踊ったのを穂乃果に偶々見られてな....」
「そりゃ...公園やしなぁ...」
...そうなんだよなぁ...なんで踊ったんだろ。
「んで、穂乃果がそれ覚えててさ....俺にサポートしてくれーってな」
「ふんふん....」
「だけど俺はそれを断った....」
「なるほどなぁ....でもなぜ?」
「俺はアイドルのことを快く思ってないんだ....昔色々あってな....」
「でもな?それだけ聞いてるとただ断っただけやのになんで顔合わせられないん?」
...........
「.....断るときな...結構キツく言っちまったんだよ...『俺はアイドルなんか嫌いだ!』ってね....」
「.....」
「今もあんな頑張ってるってことは本気なんだろう....俺だってトレーニングしたからわかる...1から踊るための体力を付ける辛さを...それを嫌いだって1蹴りしたんだ....」
「....なるほどなぁ。ってことは神綺さんもアイドル...やってたってこと?...にしてはおかしくないん?
年齢ウチと一緒やろ?」
閲覧ありがとうございます。
少しずつ1話1話の文字数を増やすようにしていきます。
焙煎胡麻さん まふぃんさん。投票ありがとうございます!
今回、神綺が前世のアイドルユニット離脱直後に父親が言った言葉を思い出しました。
なぜかと言うと、穂乃果達を強引に引き離したことにより、自分はこれでいいのかっと過去を思い返し自分なりに考え直そうとしていたため、印象に強い父親の「相談」というワードに反応した。と思ってください。