ラブライブ! -彼は変われるか-【凍結】   作:レイヴェル

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どうも、レイヴェルです。

次話からアニメ9話の範囲と重なりますね。


神綺の物語....はじまります。


91話

「おまたせ」

 

「あ、神綺.....やっぱり私の分払うわよ...」

 

「いいっていいって」

穂乃果達には奢ったりしたのにこいつらだけ割り勘ってのもな...

 

「それより次はどこ行く?」

 

「....そうね。どこにする?」

 

「ハッキリ言ってもうないのよねぇ。いつもここらへんは出歩いてるから....」

 

「そうやなぁ.....うーん」

 

「そうだ。ちょっとアイドルショップ行かない?」

 

「アイドルショップ?別にいいが....なにかあるのか?」

 

「ちょっと自分達のグッズがどんな感じか見たいのと、個人的にほかのグッズ見たくてね」

 

「俺はいいぞ。絵里と希は?」

 

「私はそれでいいわよ」

「ウチもええで」

 

「なら行きましょ」

....今度は腕組まなくて済みそうだな。.....なにげに胸が当たってキツイっての。

 

 

 

 

 

 

 

「いらっしゃいませー」

 

「着いたわね~ んーやっぱり建物の中は暖房効いてていいわ~」

 

「それには同感だな.....やはり外は寒い...」

 

「雪降るぐらいやもんな~ いや~暖かいわ~」

 

「ほら、エアコンの下で止まってないで進みなさいよ....他の人の迷惑になるわよ」

む。

 

「んな硬いことえぇやん絵里ち。他の人もおらへんし」

 

「そんなこと言わないの。ほら、μ'sのはこっちよ」

 

「へいへい.....さて、動きますか...」

 

「えー まだ暖まってないやんー」

 

「あっちにもエアコンあるだろ。そっちで暖まろうぜ」

 

「おー その手が。了解や」

 

 

「ここがμ'sのか.....前来た時よりも売り場広がってないか?」

 

「そ、そうね.....なになに?......今一番ホットで勢いのあるスクールアイドル...それがμ's....ですって」

 

「ほー おっきくなったなぁ。μ'sも」

 

「私達もビックリよ.....でも嬉しいわね。こうやって広めてもらえるってのは」

 

「品揃え的には一番売れてんのは穂乃果で?....次が絵里か」

 

「?どうしてそんなことわかるの?」

 

「グッズの配置さ。そうだな.....にこの首あたりの高さに配置されてる奴が一番売れ行きのいい奴なんだ」

 

「へ~ よく目につき易い高さだから?」

 

「あぁ、もう少し高いと首が疲れるし、低いと視界にすら入らないこともあるからな」

 

「色々あるのね~....って、それで行くと私のって売れ行き悪いってこと...?」

 

「ま、まぁ....そうなるな」

どんまい、にこ。

 

「そ、そんな....」

 

「ま、その分にこのグッズは絵里達より多少種類多いみたいだし、悪いって言い切れないがな。こっちにはカードまであるじゃないか....」

 

「本当だわ!.....これも...これもにこじゃない!」

 

「よかったじゃないにこ」

 

「これなんてにこっちと真姫ちゃんしかないやん。ちょっと複雑」

 

「これって非公式のものばっかなんだろ?.....すげぇな」

 

「流石に神綺のはないみたいね」

 

「あったら怖えぇよ。俺はアイドルじゃねぇし」

 

「でも元アイドルでしょ?」

 

「こっちでは産まれてからずっと一般人ですよっと....ま、前世では送れなかった学生生活満喫してるよ」

 

「楽しい?」

 

「はっ 勿論。ま、誰かさん達のせいで忙しいがな」

 

「それって私達のこと?」

 

「さぁね、ご想像にお任せするよ」

 

「なによそれ.....あっ  これって....」

 

「ん?....」

なんだこれ....

 

「ほら、これ。傾けてみて?」

 

「ん.......ほー」

見る角度によって絵柄が変わるやつか。

 

「すごいわねー.....これは服装が変わるのね....」

 

「すげぇ...」

どうやってこういうのって作ってんだろうな。

 

「ねぇねぇ神綺」

 

「ん?どうした、希?」

 

「これ、ウチらの写真....」

 

「ん、.......衣装からして講堂でのライブか.....誰かが撮ってたんだな」

 

「.......」

ん。

 

「嫌なら店員さんに言って撤去してもらおうか?売りもんじゃないし大丈夫だろ」

 

「ううん。いいんよ.....」

そうか.....

 

「あら?.....これって...」

 

「講堂の時のライブ写真だってさ。.....イキイキしてるな」

 

「だって....楽しかったもの」

 

「そうか....って、にこは?」

 

「にこ?にこならさっきそこに.....って、あれ?」

......はぁ。

 

「ちょっと店内探してくる。ここからあまり離れないでくれ」

 

「わかったわ」「了解や」

トイレか?....せめて一声かけてくれよ....

 

 

 

 

 

 

あ、いた。

 

「おーい、にこー」

 

「? あら、神綺どうしたの?」

 

「どうしたのじゃねぇよ。歩き回るならせめて一声かけてくれよ...」

 

「あ、ごめんなさい....ちょっとテンション上がっちゃって.....」

 

「次から気をつけろよ?.....ここは、どんなコーナーなんだ?」

 

「大手のアイドルグッズを中心に売ってるコーナーね.....私のアイドルになりたいっていう風に思い始めたキッカケがね。このグループなの」

 

「RESTARTってグループか」

 

「そう。このグループが産まれて初めてアイドルに興味を持ったグループ」

 

「.......」

しかし、RESTARTか....最近聞かない名前だな。

 

「あ、このグループはもう解散してるの」

 

「あっ  そうなのか.....」

どうりで....

 

「解散理由はほとんど不明でね。気がついたら解散してたの」

 

「.......」

俺の抜けたあとのユニットがそんな感じだったな....

 

「その時期が丁度アイドル研究部が私一人になっちゃった時でね....余計悲しくなっちゃったんだ.....私一人になって、また頑張ろうと思った時に、キッカケを作ってくれたアイドルが解散なんて....」

 

「........」

そんなことが....

 

「でも、それももう終わりね」

 

「...終わり?」

 

「そ。穂乃果や神綺達のお陰でまたこうやってアイドルができてるんだもの」

 

「.....強いな」

俺なら.....いや、いいか...

 

「え?」

 

「なんでもない。  なら、頑張らないとな。次の予選に勝って、優勝して、そのグループの人にありがとうの言葉を送れれば....最高じゃないか?」

 

「.....そうね。それもいいかもね。.....じゃっ 頑張らないと」

 

「その活きだ。さ、絵里達が向こうで待ってる。戻ろうぜ」

 

「あっ ちょっとまって........うん!OK。行きましょ」

.....踏ん切りついたのかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

「おまたせ」

 

「あ、やっときた....もぅにこ。どこまで行ってたのよ....」

 

「ご、ごめんね。ちょっとはしゃいじゃって」

 

「にこっちらしいなぁ。 ん、神綺は何か買うん?」

 

「いんや、俺はいいかな.....あ、でもこれは買おうかな」

 

「? それってμ'sのやん」

 

「あぁ、みんなが写ってるこのカード。記念に買おうと思ってね」

 

「お~ んで?神綺は誰が好みなん?」

 

「ちょっ 希!」

 

「好み?.....そうだなぁ....」

 

「「.....ゴクリ」」「....」ニヤニヤ

 

「うーん......選べねぇな」

 

「「あぅっ」」ガクッ

 

「ん?どうした二人とも」

 

「なーんや、つまんないの。でもなんで選べないん?」

 

「そりゃぁ、みんなそれぞれ特徴あるし....甲乙付けらんねぇな」

 

「う、嬉しいやら....悲しいやら...」

 

「ふ、複雑な気分ね...」

 

「俺なんか変なこと言ったか?」

 

「おもろないなぁ。時には決断力も必要やで?」

 

「んなこと言ってもなぁ」

やっぱり....無理だな。

 

「と、取り敢えず...買ってきたら?」

 

「おっと、そうだな。じゃぁ、ちょっと待っててくれ」

どこにこのカード飾ろうか....

 

 

 

 

 

 

 

「買ってきたぞー」

 

「あ、神綺。これからどうする?」

 

「そうねぇ....微妙な時間よねぇ」

これから別のとこ行くにしても移動で時間潰れるしなぁ。

 

「じゃぁここで....解散?」

 

「だな、俺はそれでもいいぞ」

 

「じゃぁそうしましょうか.....今日はありがと。楽しかったわ」

 

「にこも、楽しかったわ」

 

「ウチもや、もうこうやって遊べることもないやろうし」

 

「受験だもんなー。俺も楽しかったよ」

 

「それじゃ、また明日」

 

「そうだな、また明日」

 

「「さよならー」」




閲覧ありがとうございます。

いや~ ネタ切れで焦りましたよ....でもなんとか文字数稼げたんでホッとしてますw

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