未だに微熱Exでフルコン取れません...明日課金してブーストするかぁ...
では、神綺の物語....はじまります。
やぁ、神綺だ。穂乃果からの無茶ぶりをなんとかこなして、穂乃果が落ち着くのを待っている。
いやさ、仮にさ。俺の告白もどきにドキリとキタとしてもさ、心こもってないし。言ってくれって言った本人が照れるってどういうことよ。
「......あとどのくらいかかりそうなの?」
「知らん。あいつが勝手に部屋戻っちまったし」
「....穂乃果も穂乃果よねぇ。本気で告白されたならともかく....自分から頼んどいてありゃないわよ...」
「ほんとそれな。全く....恥ずかしかったぜ」
「あら、恥ずかしかったの?」
「当たり前だろう?言葉だけとはいえ、みんなの前で告白もどきとか...公開処刑かよ...」
「ふふっ...それもそうね」
「だがどうするか....穂乃果がいつ復帰するかもわからないし」
「そうやなぁ....どうする?」
「うーん.....」
「.....もうラブソングは諦めるってことでいいんじゃない?」
「...なに?」
「だってこれだけ時間掛けても有効案が一つも出ないんだもの。私だってなんとかしたいとは思うけど....それで時間が足らずに完成度が下がるのはもっと嫌だわ」
....真姫。
「....私もそう思います。映画を切った私が言うのもなんですが....別に必要以上にラブソングにこだわる事もないと思うんです。神綺先輩にも相談しましたけど....やっぱり無理がありまして....」
「.....そうか」
やばいな。こりゃぁどうする....考えろ....考えろ.....
「....それもそうやな。別に今まで通りでもなんら問題ないんやし」
「....え?...希?」
何言ってんだよ希....お前は...
「みんなのやる気が下がったら元の子もないで?さ、早速、どんな曲にしようか考えよ」
.......駄目だ。あいつがそんな簡単に割り切るはずがない。....考えろ。
.....ん?....そうか。
「なぁ、みんな」
『..?』
....ふぅ。
「蒸し返すようで悪いが、俺からラブソングについて提案がある....聞いてもらえるか?」
断られるか?今更やめてくれ...とか。
「ん?どんなのですか?」
「気になるわね。どんなのよ」
....お?案外いけるか?
「今度歌う歌をさ。μ'sを名づけてくれた希にプレゼントするってのはどう...かな?」
「希ちゃんに?」
「プレゼント?」
「ちょっと神綺....」
「すまんな希.....実は、希には夢があるんだ」
「夢?」
「希ちゃんに?」
「ちょっと神綺!ええって!言わなくても!」
「まぁまぁ希」
「え、絵里ち....」
「いいじゃない。これを期にみんなに話しとくのも...」
「せやけど...ウチはまだ...」
「? 希ちゃんの夢って?」
「ほら希....」
「っ.......神綺。後で覚えとき」
....まぁ、いいさ。タダで済むとは思ってない。
「.....はぁ。ええよ。教えてあげる」
『.....』
「ウチってな?昔から両親が転勤族で...小さい頃から学校を転々としてたんよ」
「転勤族....」
「それでな、転校を重ねて行く事に....友達を作らなくなった」
「......」
「でも、それも長くは続かなかったんよ」
....ん。俺と話した時とは内容が少し違う...か?
「寂しかったから?」
「そう。でも、今まで友達なんて作ってなかったから....上手くとけ込めなかった。だから、どうやったら溶け込めるかを探してたんよ」
「...見つかったのですか?」
「うん。それはみんなも知ってる占い」
「占い?それって....」
「そう。いつもウチが持ってるタロットカードやな。あれは転校先で溶け込めるように身につけたもの。まぁ、ウチは占いに才能があるみたいでな?よく当たるから。すぐにとけ込めた」
「......」
「でも.....疲れちゃったんよ」
「疲れた?」
「うん。転校ばっかだったから....だからせめて休む場所が....私がここにいるって残せる居場所が欲しかったんよ」
「それが音ノ木坂?」
「そう。受験して....受かって。ここにこうしている」
「.....今は楽しい?」
「?.....ふふっ...勿論や。とっても充実してる。居場所もできた」
「それで、夢ってのは?」
「....本当は言う気なかったんやけど...どこかのお馬鹿さんが言えっちゅうからなぁ...」
....馬鹿で悪かったな。
「....ウチの夢は、μ'sのメンバー全員でなにか形になる物を残したかったんよ」
「...え?でも...」
「達成はしてないぞ?」
『え?』
「....今まで、合宿やら、なんやらをやってきたが、結果的に歌を作ってきたのは海未と真姫だ。俺たちはただことりの振り付けをトレースして腕を磨くだけ....希の言う全員で歌を作るってのは達成できていない」
「そういえば....」
「たしかに......」
「...このことはただウチの心の中で仕舞っとけばよかったのに....どうしてあんなことを...」
「....お前が俺に相談してる時の顔を思い出してな」
「....顔?」
「とても悲しい顔だった。諦めたような....達観したような。それが俺は嫌だった」
「......」
「だからなんとかしてやりたいと思ったが....なにも思いつかなかった。だからこんな卑怯な真似にでた」
「......」
「恨んでもらっても構わん。だが.....その年であの顔はして欲しくなかった。俺の私情だ」
「......」
「希ちゃん。そんなこと思ってたんだね~」
「驚きだにゃ~」
「でも....確かに私達も協力して歌作りってなかったね」
「ならさ!私達でも歌のフレーズ考えようよ!」
「みんなで歌の歌詞を出し合うってこと?」
「そうそう!さっきみんなで参考になりそうなことを出したみたいに!」
「確かに、案は出してもその後のことは私達不干渉だったものね。いい機会だわ。折角の最終予選だもの。みんなで力合わせましょ!」
『おー!』
....急に話が進んだな。
閲覧ありがとうございます。
この話はもう1話続きます。