零「良かったな」
まぁ、課題はやばいけどね。
零「おい」
まぁ、そんなことは気にせず本編をどうぞお楽しみください!
正宗を手に入れた零は今、舞の居た村に向かって歩いている。
途中何人か武器を持って襲いかかって来た野郎が居たが正宗を軽く一振りしたら
文字どうり消えた。すごいなどと思っていたらとうとう村に着いた。
零の姿が見えればすぐに村の中では泣き叫ぶ者、腰を抜かし動けない者、驚きのあまり気絶した者、避難を促し続ける者で村の中は阿鼻叫喚と化していた。
その中で零は
「うるさい」
と、一言つぶやき正宗を一振りした。すると何人かに当たったらしく悲鳴が聞こえてくる。
村の力自慢であろう村人たちが武器を持ち殺しにかかってくるが正宗で切り裂かれる。
零の虐殺はしばらく続いた。
3時間程経った頃ようやく最後の一人を殺し終えた零は改めて周りを見てみた。
辺りを見渡せば見えるのは血の海と死体の山。その中に零はいる。
零は笑っていた。
辺り一面に広がる死体の山と真っ赤な血の海は自分が作ったのだ。
そう分ると嬉しくて楽しくて仕方なかった。
そうか、これが“殺す“と言うことなのか。
「アハ、アハハ、アハハハハハハハハハハハハ!!!」
もうあの子もいない。ならこの世界を守る意味なんてないじゃないか。
なら壊そう。全部壊そう。それにあの子を殺したんだ、だから決めた。
許さない。そう、絶対にこの世界を
そんなことを思いながらただひたすら狂ったように笑う。
なぜ零が笑っているのか、それはいくら殺そうがいくら泣こうが舞は帰ってこない。認知したくなかったその事実を認知してしまい逃げ道が無くなってしまったから笑っていた。
2時間後正気を取り戻した零は改めて正宗を見てみた。すると不思議なことに刀身が赤黒く光っていた。血はすべて振り払った。なのになぜ?そう思っていると体全身に激痛が走ってきた。
傷は一つも付いていない。なぜ?そんなことも考えられないほどの激痛。まずいと思い歯を食いしばる。
その痛みは1時間ほど続き治まった。
「どういう・・・ことだ・・・?これが作成者の言葉にあった『その身が消えることになる。』っていうことなのか・・・・?」
つまりは『この痛みに耐えられなかった者は”死ぬ”』と言うことだろう。そんなことを思っているとふとどこからか声が聞こえた。
≪黒水零よ、聞こえておるか?今すぐ我らのところへ来い≫
年老いた声が聞こえ「え?」と、疑問の表情を浮かべていた零だったが次の瞬間疑問は警戒に変わった。
「ほっほっほ。若いもんは元気でいいのう」
「誰だ?あんたら?」
零の目の前には髭を随分と長く伸ばしたお爺さんが居る。さらに零とお爺さんを中心に十数人の男女が零たちを囲っている。
「今気づいたが正宗をどこへやった・・・・?」
「あの太刀なら今は保管してあるから安心せぇ。あと、もう少し落ち着きなさい」
「これで落ち着いていられるか・・・・って言いたいところだが少し疲れたし従うよ」
「それがよい」
お爺さんは常に笑顔で喋っているがそれとは真反対に周りの男女の殺気や怒気は尋常ではない。
「はぁ・・・・で、此処はどこだ?それにあんたらは?そしてなぜ俺は呼ばれた?」
「一気に聞かれると答えにくいのぉ・・・まぁよい。まずここは【無の空間】と言ってのぉ、わしが作り出した世界じゃよ。そしてわしらは神と呼ばれる者じゃ。ちなみにわしはゼウスと言ってそこそこ偉い神じゃよ」
「ゼウス・・・・全知全能の神じゃないか・・・・どこが”そこそこ”だよ・・・・」
「ほっほっほ・・・・最後にお主を呼んだのは」
そこまで笑顔だったゼウスが一気に者を言わさぬ気配を漂わせ怒った顔になった。
「お主の力を抑えるためじゃ」
「ッ!?どうゆう・・・・こと・・・ッ・・・だ・・・・?」
息をするだけで苦しくなるほどの恐ろしい空気の中率直な疑問をぶつける。
「お主は力を持ちすぎた・・・・故に制御が出来ていない状態だ。だから」
「だか・・・・ら・・?」
「わし等の力を授ける」
ゼウスがそう言った瞬間零の体内に激痛が走る。
「ッ!???!」
「皆の者!この者に”力”を注げ!」
『ハッ!』
神々から力と知識を注がれ能の処理が追い付いていない零にゼウスが言う
「耐えろ!そうでなければお主が失った大切な者も
「!!!」
その言葉を聞き零は体に力を入れ歯を食いしばる。
「どう・・・ゆう・・・・こ・・・とかは・・・・・分らない・・・・けど・・・・・馬鹿に・・・・されてる・・・・って・・・・ことで・・・・・いいんだよなぁ!!!?オラァッ!!」
零は叫びつつ神々の力と自分の体を適合させる。それを見ていたゼウスは少し笑い
「さすが。わしの見込んだとうりじゃ。よし、もう終わりじゃ」
と言った。終わってからは零はゼウスに”力”の説明を受けた。
神々に貰った”力”の内容はざっくり説明すると
・全ての神々の力を扱える
・全ての力、能力が使える
・これらの能力が日に日に成長して行き、1000年たてば何でも出来るようになる
とのこと。これを聞いた零は
「・・・・・・」
考えることをやめた
「どうしたかの?あ、あとわしらの力は自然と回復していくから心配無用じゃよ。それとな、お主がある程度までは成長するようにしておいたからのぉ」
「なんかありがとな・・・・・・」
「いいんじゃよ。ほっほ」
「あぁ、そうじゃ。お主に一つ頼みごとがあったんじゃ」
ゼウスの言葉に「頼みごと?」と疑問を浮かべた零にゼウスはいきなり
「お主、しばらく
と、言ってきた。それに対しての零の返答は
「いきなりすぎるだろ・・・・まぁ、いいんだが」
オーケーだった。理由は簡単、もう思考放棄したのだ。
「よし、それでは今日は新たな仲間のため宴会じゃ!皆の者!準備せい!」
ゼウスのその言葉で神々は
『いよっしゃあぁぁぁぁ!』
荒ぶっていた。
「宴会・・・・・俺、酒は飲めないんだけど・・・・」
「安心せい、先ほど送り込んだ力の副作用で普通に飲めるようになっておる」
「・・・・・・・神の力凡用性高くない・・・?」
その後零は宴会の主役となったのだがその零は宴会が終わった後はと言うと・・・・・
「う、お、おr
その光景を見たとある神は言う。
「やりすぎたかな?」
それに対してゼウスが言う
「やりすぎじゃ、バッカス」
それに対し酒神・バッカスは言う
「反省はしている。だが後悔はしていない(キリッ)」
それを聞いてゼウスは
「全く・・・・呆れたものじゃ・・・・」
呆れていた
「うえ・・・まだ気持ち悪い・・・・あのおっさんはどうゆう神経してるんだ・・・・『地獄酒・デス』とか意味分かんないほどやばい酒数十本飲まされたし・・・もう無理・・・・ここでうまくやっていける気がしない・・・・」
(『地獄酒・デス』のアルコール度数は250前後と狂っています。常人が飲めば一口でお陀仏、または溶けてしまいます。人によっては臭いで昇天してしまうのでもしあったとしても絶対に飲まないようにしましょう。)
「バッカス・・・・お主まさかアレを飲ませたのか!?しかも数十本じゃと?!馬鹿か!!??」
零の言葉を聞きゼウスが本気で焦る。
「いやぁ、久しぶりの新人だからついつい・・・・ねっ?」
「なにが『ねっ?』じゃ!零を殺す気か!」
(補足ですが、とある神がこれを大量に飲み消滅しました。ゼウスさんが焦る理由がコレです)
「HA☆HA☆HA!生きてるんだしいいじゃない「良くないわ!」そんなに怒らなくてもいいじゃないですかー」
「はぁ・・・・この調子でこの先平気かのぉ・・・・・」
ゼウスの胃に穴が開くのも時間の問題かもしれない。
天界ではこんな平和な日常が日々続いています。
~?年後~ 【零の自室】
時が経ち、零は色々と変わっていた。
まず第一に身長が伸びたことだ。
2つ目に新しい刀が手に入ったこと。この刀の名前は【ゼロ】と言って零の名前から着けたものだ。
3つ目に大体のことは出来るようになったことだ。魔法は全て扱えるようになり、無から物を創り出すことも出来るようになった。
それ以外にもたくさん変わったことがあり、零の生活は一変していた。
「おーい、零はおるかー?」
「居るけどどうしたんだ?」
「実はのぉ」
ゼウスがそこまで言うとゼウスの後ろからいきなり何かが飛び出してきて
「どっかーん!」
「グボアッ!」
零の腹に頭突きをしてきた
「おう・・・・痛ぇ・・・・爺さん・・・・この子だれ・・・?」
「この子は2代目ゼウスじゃよ。名はアリアじゃ、まだ幼いがこれから仲良くしてやってくれ」
「はいはい・・・んじゃ、これからよろしk「ていやー!」グハァッ!」
紹介が終わり、零がアリアの頭を撫でようとしたところ、また頭突きをされた。
「ほぉ・・・・珍しいのぅ。アリアが初対面の者に懐くとは・・・・」
「こ、これは懐いた。ってことなのか・・・!?」
「うむ」
「にへへ・・・・これからよろしくね!おにいちゃん!」
「お、お兄ちゃん!?」
アリアに「お兄ちゃん」と言われ戸惑う零。それを見てゼウスは、ほっほっほ。と笑うばかり。
「ま、まぁ呼び方は何でもいいんだが・・・・」
「話しは変わるが・・・零、お主大きくなったのぉ」
「まぁ、あんたらのおかげでな」
今の零の身長は約175cmになっている。
「さて、用事も終わったことだ。せっかくじゃからアリアに何でもいいから少しばかり技を教えてくれんかの?」
「そのぐらいお安い御用だ。んじゃ、【無の空間】貸してもらっていいか?」
「構わんよ。それじゃあよろしく頼んだぞ」
「はいはい。じゃ、行くぞアリア」
「うん!バイバイ!お爺ちゃん!」
元気良く手を振るアリアに手を振り返すゼウスを見て零は思った。
「和むなぁ」
と。
それから零とアリアの訓練?は始まった。
【無の空間】
「うし、じゃあまずは・・・・ちょっと駆けっこをしようか」
「うん!」
「じゃあこの線からスタートで」
地面に魔法で線を書き、
「あそこがゴールな」
「すごい!さっきのどうやったの!?」
「あぁ、それは後で・・・・いや、俺に駆けっこで勝てたら話してあげるよ」
目を輝かせながら聞いてくるアリアに零は少しばかり無茶ぶりを言ってみる。もちろん零の身体能力を知らないアリアは「Yes」と答えてしまう。なぜ零がこんなことを言ったのかと言うと、アリアは純粋なので最初っから本気で走るだろうが一応保険に。ということで零は言ったのだ。
「分かった!よーし!頑張るぞぉ!」
「元気でよろしい・・・・じゃあ、よーい・・・・ドン!」
合図が終わった瞬間、気づけばアリアが200m地点に居たのを見て零は思った。
今のゼウスを軽く超えられる程の才能・・・・・おもしれぇ!
と。それを考えていたら(0,01秒)もう300m地点に居たので零は大人げないが本気で走った。
その結果零は余裕でアリアを抜かし、駆けっこに勝利した。
「うわっ!?」
「ごめんな、アリア。本気で走っちまった」
「これがお兄ちゃんの本気・・・・すごい!私の目で見えなかった!」
何事に対しても楽しそうにする好奇心大せいなアリアを見て零は、「この笑顔を守らないと」と心の中で決めたのであった。
「・・・さて、じゃあ次は少し剣術を教えてやる」
「けんじゅつ?」
「えーとな、剣を扱うために知っておくことのことだ。まぁ、剣じゃなくて刀なんだが・・・」
そう言いながら【ゼロ】と【正宗】を取り出す。
ゼロは零が無から創り出した特殊な岩盤、黒暗石を使っている湾刀である。ちなみに、何か特殊な機能が付いているらしい。
「一回お手本見せるからちょっと見ててな」
そう言って正宗を手に取り、構える。
構え方は、正宗を右手に持ち手首を少し傾け、正宗を少し下に向ける。そして腰を少しだけ落とす。
この構えから飛び出しつつ正宗を斜め左上に上げながら回転をし、回りきる前に上げた正宗を一気に振り下ろす。
すると残像が残り、音が遅れてやってくる。
「す、すごい・・・・・!!」
「とまぁ、こんな感じだ。まぁ、アリアに教えるのはほんの少しだけどな」
「何で?」
「女の子に剣術はあんまし似合わんからな」
そう言って、ゼロをアリアに渡す。こうして零とアリアの特訓は始まり、数時間後魔法なども教えられ終了した。
「ふぅ・・・・はい、これで終わり。今度ゼウスに魔法書とか送っとくからそれ見て魔法は特訓してくれ」
「はーい・・・・」
こんな日常が続いていた。
ある事件が起こる前までは。
いやぁ、自分で書いててなんだけど、【ゼロ】と零って紛らわしいね!
零「じゃあ書くなや」
今頃言われましても・・・・・あ、そうだ
零「どうした?」
過去編は次話で終わりにするつもりなのですが、その次話がしばらく投稿出来そうにありません。
零「なぜに?」
課題に集中したいのと、親戚の家を回らなければいけないのでしばらく書く時間が無いんです・・・・・それにもうすぐ学校が始まってしまう・・・(絶望)
零「はぁ・・・・読者の皆様には申し訳ないけどそうらしいから投稿期間がしばらく空いてしまうらしいです。身勝手な理由だけども許してほしいです」
誠に申し訳ありません。(ん?そういや久しぶりに攻撃を受けなかったな・・・)
それでは皆様、今年も一年
零「よろしくお願い致します」
それでは次回も
零留「見てくださいね!」
バイバイ!