零「なぜ遅れた」
テスト、行事、インフルエンザ、部活etc・・・・・色々ありまして遅れたわけですよ。
零「・・・・まぁ、元々こんなん見てる人なんていないだろうからいいけどな」(諦め)
うぐっ・・・・それを言われると結構きつい・・・・・まぁいいや
それでは本編はっじまりまーす
※スーパーグロ注意&三人称視点です
血と絶望と殺戮と
大昔、あるところに一人の少年が居た。
彼の名前は黒水 零と言う。
彼は“神童“と呼ぶにふさわしい存在だった。
村の人々からは良い待遇を受けるほどであった。
そんな素晴らしい日々が続いていた。
だが
その素晴らしい日々は十数年で終わってしまった。
彼は十数年たっても
当然周りは不気味がった。が、彼自身にも理由は分らなかった。
彼には唯一の救いがあった。それは動物たちが自分にとても優しかったのだ。
「・・・・・皆・・・・・いつもありがとうね・・・・・・」
撫でられて気持ちよさそうにする動物たち。この森には猿や狼、リス、モモンガなどたくさんの動物たちが居るがそのほとんどが零に懐いている。
零はそんな動物たちと20年程触れ合ってきた。彼らとはもうほとんど意思疎通できる状態だ。
零と動物たちの交流はその後も続いた。
さらに時が経つが、彼は老いる気配が無かった。村の者は彼のことを“神童“から“化け物“と呼ぶようになってしまっていた。
彼はもう百年生きてきた。普通の人間であればもう老いている。もしくは死んでいるが、彼は子供のままだったのだ。
「どうして・・・・?どうして僕だけこんなことに・・・・・・」
彼にはどうしたらいいのかが分らなかった。
「誰か助けてよ・・・・・・」
彼には嘆くことしかできなかった。
自分はどうして生きているのだろうか、なぜ死なないのだろうか。そんなことをずっと考えている
そんな彼のもとに大人が何人か来る。
僕を助けてくれるのだろうか?と彼は思う。が、大人たちが手に持つ凶器を見てそんな思いは一瞬にして消え去った。
「おい!早くこいつを動けないように縛れ!早く!」
「おら!大人しくしてろ!」
「ひっ!」
「あ、逃げ出したぞ!追え!」
反射的に零は逃げ出すが、神童と言えど子供の身体能力では大人に勝てるはずも無く、捕まってしまう。
すぐに縄で動けないように縛られてしまう。もう抵抗しても無駄だろうと分ったがそれでも抵抗を続ける。
「おとなしくしてろ!化け物め!」
ザシュッ
っと、無慈悲にも刃物を一人の大男が振り下ろす。
「――――――ッ!?」
声にならない悲鳴を上げその場に倒れこんだ零を抱え大人たちは零を何処かへと連れて行った。
大人たちに運ばれること数時間。運んでいた者の動きが止まる。
(・・・・・・・僕、これからどうなるんだろう・・・・・)
零はそんなことを思いつつ周りを見渡す。
すると一部の者はとても悲しそうな顔をし、また、一部の者は「あいつが例の化け物だってよ・・・・」などとざわついている。
すると人が一人歩いてきた。そのとたん周りは先ほどのざわつきが嘘のように一瞬で沈みかえった。
「あ、村長!こいつです!例の化け物は!」
村長と呼ばれた老人は零を見た途端
「っ!?早くこやつを地下牢に連れて行け!」
と、怯えた表情で言った。そして村人たちも怯えた表情で
「は、はい!」
と言い、すぐに零を地下牢へと運ぶ。
~~とある山奥の地下~~
「・・・・・・これで大丈夫だよな・・・・・」
「おい、もう行こうぜ・・・・気味悪い・・・・」
「そ、そうだな」
逃げるように去って行く村人たちを見ながら零はただ泣いていた。
なぜ自分がこんな目に合わなければならない?
なぜ自分は生きている?
そんな感情が辛くて不安で仕方なかったのだ。
「誰か・・・・助けて・・・・・」
零の嘆きは誰にも届かなかった。
翌日になると斧や鎌などの武器を持った者たちが数人地下牢に来た。そして
「おらっ!」
零の体を切り裂いた。
「グァアァァァッァァアアァァ!?」
恐ろしい程の痛みが零を襲う。
先ほどの一振りで零の体は真っ二つに分かれていた。
切り口からは血飛沫が飛び散り、地面にはいくつもの血だまりが出来ている。
そして地面に落ちた下半身は先ほど切られたときに出来た血だまりに落ち、赤く染まる。
「チッ・・・・・・この化け物が、まだ死なないのかよ・・・・・っ!?」
村人たちは驚く。それも無理は無いだろう。なにせ
しかも切り落とした下半身はいつの間にか無くなっていた。
「ヒィッ!やっぱこいつやばいよ!」
「う、うるせぇ!死ぬまで切り刻め!じゃねぇと村の“災厄“は治まらないって村長も言ってただろう!」
「この化け物めが!!早く消え去れ!」
各々が叫び、切りつける。地面にはいくつもの血だまりが作られ、また一つ、二つ、と増えて行く。
切られるたびに零は悲鳴を上げ、泣き叫ぶ。
それが約3時間ほど続いた。
「はぁ・・・・はぁ・・・・・なんで・・・・なんで死なないんだよ!」
地面は赤黒く染まりきっている。その地面からは吐き気がする程の異様な臭いがしていた。
「お、俺はもう嫌だ・・・・!帰る・・・・・!」
「ま、待ってくれよ!俺もこんなところに居たくない!」
「お、お前ら!これぐらいやるって覚悟ぐらいはあっただろう!」
村人たちはギャーギャーと騒ぎながら逃げ出して行った。
よほど怖かったのであろう。自分達がこの惨状を作り出してしまった罪悪感や、切っても切っても死なず再生を繰り返すなど普通ではありえない光景を目にした恐ろしさが合わさった怖さは尋常ではないはずだ。
一人残った零は呟く。
「・・・・・助けて・・・・・」
こんな地獄のような日々が続いた
――――――――――――――――――――
零が捕まってからもう100年がたった。
地下牢のことは50年程前に無かったことにされ、今では誰もこの場所のことを覚えていない。
「お腹・・・・空いたな・・・・・」
いくら零が不老不死であったとしても結局は人間。100年程飲み食いをしていなければ腹は空く。
「体が痛い・・・・誰か・・・・」
もう誰も来ない。そう分っていても自然と口からこぼれてしまう。
「・・・・・・もう寝ようかな・・・・・・・っ?!」
そんなことを思っていた零はもう二度と見ることは無いと思っていた光景を目にする。
キィィィィィ・・・・・・ドン!
と、地下牢に入るための扉が開いたのだ。扉からは太陽の光が入りこみ地下牢全体を照らす。すると
「・・・・・・あ、あなたが大爺様の日記に書かれていた化け物さん・・・・・?」
と16歳程の少女が入ってきた。
「君・・・・・大丈夫・・・・・?」
「ヒッ・・・・・来ないで・・・・・・」
「っ・・・・・!・・・・・大丈夫だよ。私は君の味方だから安心して!私はあなたとお話をしに来たの!」
「話を・・・・・しに・・・・・?」
零は少女の発言に耳を疑う。
自分のもとに来たものは全員自分を殺そうとしてきたのになぜこの子は『お話をしに来た!』などとのんきなことを言うのか?それに自分はとっくのとうに忘れられていたはずなのになんでこの場所が分った?
そんな疑問が渦巻いている中、少女は話を進める。
「私ね、村の皆にばれないように此処に来ているの。出来れば村の皆には知られたくないんだ・・・・・・・だからあんまり長くは居られないけど、少しの間遊ぼう?ね?」
零の頭にはこの一言が浮かんだ。
『今、この時間を楽しもう』
そして零は満面の笑みで
「うん!」
と、元気に答えた。すると少女は喜び、自己紹介を始めた。
「やった!じゃあまずは自己紹介からね!私は
「えーと、僕は黒水 零って言うんだ。よろしくね!」
「うん!よろしくね、零!」
こうしてお互い自己紹介を済ませた後、零は舞から村の現状について、村での自分の存在についてを聞いたり、2人で追いかけっこをするなどして、過ごした。そして約2時間後に舞は「お父さんたちが心配しちゃうかもしれないから、今日はもう帰るね。また明日!」と言って帰って行った。
「楽しかったな・・・・・・・・明日は何をしようかな・・・・・・」
こうして零のつまらない日々は一転として変わっていった。
翌日も、その翌日も毎日のように舞は遊びに来ていた。
ある時は外に出て近くの水辺で水きりをして遊んだり、木のぼりをして遊ぶなどぜろにとっては夢のような日々だった。
だが、毎日のように何処かへと出かけては何時間かして帰ってくる舞を不思議に思う者たちが居た。
彼らは零の情報をを極秘に入手し零のことを密かに探していた。
彼らはある日舞を尾行してどこに行っているのかを突き止めようとした。そしてとうとうばれてしまった。
「ここか・・・・・舞ちゃんはこんなところで何をしているんだ・・・?」
「さぁな・・・・っと、なんか扉を開けたぞ」
「扉・・・?そんなものがどうしてこんなところに?」
「もしかして・・・・ちょっと俺見てくる・・・・」
そこで彼は見てしまう。舞が何者かと遊んでいる姿を。
「「!!」」
彼はとっさに声を上げる。その声に反応し、零と舞は動揺する。
「!!!舞ちゃん!そいつから離れろ!!」
「!ッ、な、なんで此処に居るの・・!?」
「何しに来たの・・・?」
「いいから早く!」
「きゃっ!」
ものすごい形相になった男に腕を掴まれ、舞は抵抗する。
「な、なんで離れなきゃいけないの!?」
「こいつは例の化け物だ!危険すぎる!」
その言葉を聞き、舞は驚く。そしてとても真剣な表情で問う。
「!・・・・・なんで、知ってるの・・・?」
舞の表情は何かを決心したような表情で、いつもの舞からは考えられない。
「それは言えない・・・とにかく、早く安全な場「うるさい!」!?」
いきなり声を荒げる舞に男は驚く。
「ど、どうしたんだ、いきなり!」
「私は彼がその化け物っていうことを承知の上で遊んでいたのよ!文句ある!?」
「!!・・・・っく・・・・出来れば舞ちゃんを殺したくは無い。もう一度よく考えてみてくれないか?」
零のことが隠される前、舞の居る村では零のことを庇うような発言は禁句とされていて、そのような発言をした者は即座に殺されていた。
「いいえ、考え直しなんかはしないわ。零、逃げましょう」
「う、うん!」
舞は零の手を握り走り出す。途中邪魔をしてくる男が居たがこけさせて逃げていた。
が、途中で舞が転んでしまい、囲まれてしまう。
囲んでいる者の人数はざっと20人程。そして、その内の1人が言った。
「こいつは化け物を庇う
それに対しての返答は
斧を振りかぶる
と、あまりにも残酷すぎる返答だった。そして
それを力いっぱい下ろした
ジョキッ
聞きたくない吐き気がしてくる音がする。
「舞!舞!しかっリして!」
駆け寄るが
「ゼロ・・・・・ごめんね・・・・・・・何にも守れなか」
もう一度斧が振り下ろされた。
「へっ・・・・・・うるせぇんだよ異端者が」
その言葉を聞いたとたん零の頭で何かが切れる音がした。
ブチッ
その音を聞けたものはいないだろう。
なぜなら全員気づけば肉塊になっていたのだから。
足元を見れば死屍累々。もう足元が赤く染まりきっている。
そんな中、零は舞を抱きかかえ何処かへと向かった。
零が向かった場所は滝のある神秘的な丘。
此処には前に舞と一緒に来ていた。
丘に舞をそっと置き舞がポケットにしまっていた木の十字架を土に刺し、両手を合わせる。
10秒ほど黙祷した後、辺りを一旦見回してみると前に来た時には見逃していたが滝の裏に何か洞窟のようなものがあったので入ることにした。
中に入ると鉄製であろう刀掛けに一本の太刀が掛けてあった。近くの壁には血文字で
『この書き残しを見ている者に告ぐ。
この刀は欲しいものに贈呈しよう。
ただし、きちんと技量のある者が使わなければその身が消えることになる。ということを忠告しておこうと思う。
私の命もすぐ尽きるであろう。
だから最後に書かせてほしい、こやつの作成者として。
こやつの名は【正宗】大切に扱っておくれよ。さらばだ』血文字はここで終わっている。
近くに骨が落ちていたのでこの骨が作成者のなれの果てであろう。
零は一片の迷いなく掛けられていた太刀―――――正宗を手に取る。
「よろしくな」
恐ろしい顔でそう言った。
こうして零の殺戮ショーが始まった。
はい終わりましたね。いやー、零君の過去って波乱万丈だねぇ \
零「設定作ったのお前だろ」 ハ
・・・・・それを言っちゃあおしまいだよ? ド
零「気にするな!」 ウ
アッハイ ホ
ハァ・・・・ ウ
零「ん?どうしたそんなため息ついて」 ハ
いやだって・・・ ッ
零「ん?」 シ
横から・・・・ ャ
零「え?横・・・・?ってえええええええ!?」 !
あ、ダメだこれ。それではみなさん次回もよろしk /
零「また次回にお会いしm」 ズドドドオオオォォォン!