問題児と化け物が異世界から来るそうですよ?   作:残留

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1巻
YES!黒ウサギが呼びました!


ただ今約上空4000mほどの場所から落ちている状況に俺はいる

 

周りには俺と同じ様に落ちている3人と一匹いる。

 

「しゃあない」

 

と、俺は全員をゆっくりと降下させ、着地させる。すると

 

「し、信じられないわ!まさか問答無用で引きずり込んだ挙句、空に放り出すなんて!」

 

「右に同じだクソッタレ。場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜコレ。石の中に呼び出された方がまだ親切だ」

 

「・・・いえ、それでは動けないでしょう?」

 

「俺は問題ないね」

 

「・・・そう。身勝手ね」

 

ヘッドフォンを着けた子と気の強い女の子がいきなり火花を散らしている。元気だなぁ

 

「此処・・・どこだろう・・・」

 

猫を抱えた少女が言う

 

「さあな。世界の果てが見えたし、どこぞの亀の背中じゃねえか?」

 

「暇だなぁ・・・」

 

事実。俺にとって異世界に来ると言うことはあまり珍しくない。まぁ、違う世界の話はしないでおこう

 

「それで?さっき俺達をゆっくりと着地させたのはお前か?」

 

「ん?そうだよ」

 

「ヤハハ!お前、面白いな」

 

言葉は笑っているが、目は笑っていない。やばい奴に目付けられたかも

 

「まず間違いはないだろうが・・・お前らにもあの変な手紙が?」

 

ヘッドフォンのやつが言う

 

「えぇ、そうよ。だけどまずその『オマエ』って呼び方やめてくださる?私は久遠 飛鳥(くどう あすか)よ。以後、気をつけて」

 

ふーん、飛鳥って言うんだ。

 

「そちらの猫を抱えている貴方は?」

 

話を進めてくれてありがたいね

 

春日部 耀(かすかべ よう)。以下同文」

 

そっけな?!耀さんや、さすがにそっけなさすぎだろう・・・

 

「そう、よろしく春日部さん。そこの野蛮で凶暴そうな貴方は?」

 

気が強すぎてうざいを通り越して、ある意味尊敬するな。うん

 

「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻 十六夜(さかまき いざよい)です。粗野で凶悪で快楽主義と三拍子そろった駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれお嬢様?」

 

あはは・・・十六夜君はやっぱり目が笑ってないな

 

「そう。取扱説明書をくれたら考えてあげるわ、十六夜君」

 

「ハハ、マジかよ。今度作っとくから覚悟しとけ、お嬢様」

 

元気がいいのはいいんだが、ちょっと問題児すぎないか?まぁ、いいけど

 

「それで?あんたは?」

 

十六夜が俺の方を向いて言ってくる。自己紹介か・・・いつぶりだっけな・・・

 

「俺は黒水 零(こくすい ぜろ)。零でいいよ。よろしくね」

 

『自分は三毛猫や。よろしゅうな!あんちゃん!』

 

「うん、よろしくね三毛猫さん」

 

「「「?!」」」

 

俺以外の3人が驚く。まぁ、そりゃそうだよな・・・・

 

「零って、三毛猫の言葉わかるの?」

 

耀が聞いててくる

 

「うん、生命があれば誰とでも」

 

「すごい・・・・()()()()()話せる人がいたなんて!」

 

ふーん・・・

 

「私以外にも。ってことは、春日部さんも話せるの?」

 

「うん。でもどうやって?」

 

あー、難しいこと聞いてくるね

 

「なんて言うのかな。生まれつきだからあんまり分かんないんだ。ごめんね」

 

「いいよ。別に強制じゃないし」

 

「・・・2人とも、すごいのね・・・」

 

あらら・・・まぁ、今はあそこ(・・・)に居る(・・・)()にでも聞いてみますか。

 

「それにしても、此処どこなんだろうね」

 

「そうよね。このままじゃ何も分からず仕舞いだわ」

 

「そうだな。じゃあ、あそこに居るあいつにでも聞いてみるか?」

 

「あら?貴方も気が付いていたの?」

 

「かくれんぼじゃ負けなしだぜ?お前達も気づいてたんだろ?」

 

「風上に立たれたら嫌でもわかる」

 

あら、どうやら3人とも気づいてたみたいだな。余計だったかな・・・?

 

「気配消せてないよ・・・」

 

と、俺たちが言うとうさぎのコスプレ・・・いや、うさぎ人間が出てきた・・・・・カルチャーショック・・・

 

 

「や、やだなあ御四人様。そんな狼みたいに怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ?ええ、ええ、古来より孤独はウサギの天敵でございます。そんな黒ウサギの脆弱な心臓に免じてここは一つ 穏便にお話を聞いていただけたら嬉しいでございますヨ?」

 

うさぎちゃんが言うと

 

「断る」

 

「却下」

 

「お断りします」

 

「別にいいよー・・・って3人とも・・・せめて話ぐらいは聞いてあげよう?」

 

「あっは、取りつくシマもないですね。1人だけまともな方がいましたが・・・・」

 

そんな中、春日部さんがうさぎちゃんに近づいて行って

 

「えい」

 

と、いきなり耳を引っ張った。「ふぎゃ!」と言っていたそう・・・

 

「ちょ、ちょっとお待ちを! 触るまでなら黙って受け入れますが、まさか初対面で遠慮無用に黒ウサギの素敵耳を引き抜きに掛かるとは、どういう了見ですか!?」

 

素敵耳・・・・どんな機能が付いているんだ・・・

 

「好奇心の為せる業」

 

笑顔で恐ろしいこと言ってるよこの子。

 

「自由にもほどがあります!」

 

まぁ、そうなるよね・・・あ、少し涙目になってる・・・って、十六夜たちがうさぎちゃんに向かって歩いて行った。止めてあげようかな・・・

 

「へえ?このウサ耳って本物なのか?」

 

「・・・じゃあ私も」

 

・・・・・10分ぐらいしてもやめなかったら止めよう・・・・

 

~10分後~

 

「うぅ・・・ありがとうございます、零さん」

 

「あはは・・・耳は大丈夫?」

 

「はい、おかげ様で」

 

「ならよかった」ニコッ

 

「!」

 

あれ?なんかうさぎちゃん・・・・黒ウサギ顔赤くなってない?まぁ、いいや

 

そんなことがあって、うさぎちゃんが説明を始めた

 

「それではいいですか 皆様 定例文で言いますよ?言いますよ? ようこそ"箱庭の世界"へ我々は皆様にギフトを与えられた者達が参加できる“ギフトゲーム“への参加資格をプレゼントさせていただこうかと召還いたしました!!」

 

「ギフトゲーム?」

 

「そうです! 皆様既に気づいていらっしゃると思いますが皆様は普通の人間ではございません!!その力は様々な修羅神仏から与えられた恩恵でございます “ギフトゲーム“はその"恩恵"を用いて競い合うためのゲーム そしてこの箱庭の世界は強大な力を持つギフト保持者がオモシロオカシク生活できる為に造られたステージなのでございますヨ」

 

とまぁ、この後質問タイムなど色々あって終わった。いやぁ、楽しそうだね。でもまぁ、今回もつまらないかもな・・・

 

 

 

ただ今皆でうさぎちゃん・・・黒ウサギの所属するコミュニティに向かっています。

 

だけれども、十六夜君が「ちょっと世界の果てまで行ってくる」とか言って飛び出しちゃったので追いかけようと思う。

 

「2人とも、黒ウサギに、ごめんね。十六夜が心配だから着いて行くね。後で合流するからって伝えといて」

 

「ええ、わかったわ」

 

「了解」

 

2人に伝えたことだし、行きますか

 

 

森の中

 

「追いかけるとは言ったものの、森の中がきれいで急ぐ気になれないや・・・・ん?」

 

森の中を歩いていたら何か不思議な石?を見つけた

 

「何だこれ・・・ってエェェ!?」

 

あ、ありのまま今起こったことを話すぜ!俺が石に触れたと思ったら光り出していつの間にか翼が生えている女の子がいた。何を言っているか分からねぇと思うが俺自身も何が起きたか分からねえ・・・と言うか誰だ・・・

 

「ふわぁ・・・ん?貴方が私を起こしたの?」

 

「あ、はい」

 

俺の言葉を聞いた後女の子は少し間を開け

 

「・・・・そうなんだ、じゃあよろしくね!マスター!」

 

「・・・・え?」

 

・・・・・え?え?なんで?どんな起承転結があったの?!

 

「えーと・・・どういうこと?」

 

「えーとね。私はバハムートって言う種族で、名前はエルナって言うんだ」

 

「ふむ」

 

「それでね。基本的に皆、ギフトゲームをして相手が勝ったら相手に隷属するんだけど・・・私はあなたが気に入ったから、あなたに隷属することにするの。いいでしょ?」

 

「え、ちょ・・・ぐっ・・・わ、分かったよ」

 

上目づかい+涙目で言われてしまっては断れない。まぁ、いいか・・・

 

「あ、これから敬語で喋ったほうがいいのかな?」

 

「いや、そのまんまで良いよ」

 

「うん、分かった。あ、今から移動?」

 

「ん?あぁ、そうだけど」

 

「じゃあさっきの状態・・・・・召喚石って言う石に戻ってるから、着いたら教えてね」

 

「はいはい」

 

俺専属ねぇ・・・・

 

「と言うか、なんで気に入ったんだろ・・・・謎だ・・・・・まぁ、今はちょっと急ぎますか」

 

俺は召喚石を拾い、少しスピードを上げ急いだ

 

少しすると十六夜を見つけた

 

「ふぅ、到着っと・・・着いたよ、エルナ」

 

「やっと着いたんだ~」

 

「えーと、すみませんエルナさん、なぜ俺にくっ付いているんですかね」

 

俺は問いかける

 

「え?うーん・・・マスターの近くに居ると落ち着くからかな?」

 

「さいですか」

 

じゃあくっつかなくてもいいのでは?と言う疑問はもう捨てることにしよう

 

・・・・ん?あ、黒ウサギが来た

 

「探しましたよ御2人様!・・・・って、えぇ?!なんでバハムートが零さんにくっ付いているんですか?!」

 

「いや、なんか『まだだ・・・まだ試練は終わっていないぞ!小僧ォ!』・・・・」

 

すいません、話遮んないでください・・・・

 

「って!蛇神!?どうやったらこんなに怒らせられるのですか?!」

 

「なんか偉そうに試練を選べとか言ってきたから俺を試せるかどうか試させて貰ったのさ」

 

「あはは・・・・」

 

エルナは俺にくっ付いたままだし、十六夜は派手にやってるしで苦笑いするしかない・・・・

 

『付け上がるな!人間!我がこの程度で倒れるか!』

 

そう怒ると同時に水の竜巻をうわぁ・・・うるさい・・・

 

「っ!十六夜さん!下がって!」

 

「何を言ってやがる、下がるのはてめぇだろうが黒ウサギ。これは俺が売って(・・・・・)奴が買った(・・・・・)喧嘩だ」

 

 

『その心意気は買ってやろう!それに免じてこの一撃を凌げば貴様の勝利を認めてやる!』

 

「寝言は寝て言え。決闘は勝者が決まって終わるんじゃない。敗者を決めて終わるんだよ!」

 

「正論だな。うん」

 

『その戯言が貴様の最後だ!』

 

・・・・あ、ご愁傷様です

 

「十六夜さん!!」

 

「ハッ!しゃらくせぇ!」

 

殴りつけただけで竜巻を破壊(・・)するって・・・・

 

 

 

     面白い

 

 

 

「嘘?!」

 

『馬鹿な!?」

 

「ま、なかなかだったぜ。お前」

 

ザバァァン!と、派手に蛇神は倒れ、俺は十六夜に「お疲れ」と言った

 

「見てください!こんなに大きな水樹の苗を貰いましたよ!これがあればもう他のコミュニティから水を買わなくてもすみます!」

 

「そうかいそうかい。喜びついでに一つ聞きたいことがあるんだが・・・先に零、そいつは誰だ?」

 

「ん?あぁ、そう言えばまだ紹介してなかったね。エルナ、自己紹介して。あと出来れば離れて」

 

「うぅ・・・分かった・・・私はバハムートのエルナ。よろしくね!自己紹介出来たよ!マスター!撫でて!」

 

・・・・何で?って聞きたいところだけど、聞いたところで無駄だろう・・・・・

 

「しかたない・・・・」

 

撫でてあげると気持ちよさそうにするから2人の目が痛い。ほんときついです、マジで

 

「エルナはさっき森の中で出会って、なぜか気に入られて半強制的に主従関係になったんだ。エルナ、そろそろ手を離してもいいかな?」

 

「ダメ」

 

きっぱりと断られた・・・

 

「ねぇマスター、この人たちは?」

 

「えぇとね。まず右の人は逆廻 十六夜って言う人で、左のうさぎは黒ウサギだよ」

 

「そうなんだ。2人ともよろしくね!」

 

「ヤハハ!よろしくな!」

 

「あ、黒ウサギ。バハムートって箱庭で言ったらどれぐらい強いの?」

 

「バハムートと言ったら4桁に居る種族ですよ!」

 

あはは・・・・4桁ってなんだろ・・・・

 

「まじかぁ・・・・・」

 

「それで、次に黒ウサギ。お前に質問なんだが」

 

「?何ですか?」

 

あぁ、十六夜も分かってたのか

 

「黒ウサギお前何か決定的なことを俺たちに隠してるよな?」

 

「っ・・・・!」

 

「黒ウサギ、出来れば話してくれないかな?」

 

俺もちょっと加勢する

 

「・・・分かりました。お話します・・・・」

 

その後、黒ウサギから色々聞いた。

 

黒ウサギのコミュニティが“魔王“と言う強大な存在によって衰退させられたことや、コミュニティには子供達しかおらず、ゲームにほとんど参加できないことなどを聞いた。

 

「・・・なるほどな」

 

「黙っていて本当に申し訳ありませんでした!でも、私達にはこうして強いプレイヤーに頼ることしか出来ないんです!どうか・・・・どうか私達に力を貸してください!」

 

「「魔王か・・・・面白い」」

 

俺と十六夜が同時に言う

 

「え?」

 

黒ウサギが変な声を上げる

 

「手伝ってやるっつったんだよ。喜べ黒ウサギ」

 

「最近は暇で仕方ないし、それに此処(箱庭)に呼び出してくれた黒ウサギには感謝してるしね」

 

パァァ!と黒ウサギの顔が明るくなる

 

「あ、エルナはどうする?」

 

「マスターが協力するって言ってるし協力するよ」

 

「皆さん・・・!」

 

皆笑顔で居るのが一番いいな。

 

「ありがとうございます!」

 

そして飛鳥達と合流することにした・・・・




遅い更新ですみません。
某クラフトゲームでダイヤ30個ほどロストしたり、文章を保存してないままブラウザバックをしたりでメンタルがズタボロだったんです・・・・
「許さん」
ちょ、零さん?!や、やめるんd
(作者)は去った・・・・」

ぐ・・・・で、では・・・次回も・・・よろしく・・・・お願いしま・・・す・・・・・

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