問題児と化け物が異世界から来るそうですよ?   作:残留

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どーも!お久しゅうございます!
わいでっせ!残ryゴブベラァッ!
零「遅いわ。今まで何してたんだよ」
何って、勉強だけど……もうそろそろ受験生だし……
零「……両立はできないのか?」
はっきり言ってキツイ。だから今後も超低速更新に……
申し訳ない……読者のみなさん、こればかりはどうかご容赦を……
零「うむ……これについては俺からは何も言えん……」
済まぬ……スマヌ……
いやまぁ、そんなこんなですが、本編始まるよ。


南側
才能とか、記憶とか


レティシアにあの後聞いたんだがどうやら黒ウサギが白夜叉に拉致られたらしい。

 

それと、白夜叉が神格を仏門?に返したらしい、意味は知らんが。

 

何か面白そうな臭いが漂うので行ってみようと思う。気分はさしずめ『突撃!隣の強敵さん!』そんな感じだ。

 

どんな感じか分からない?考えるな、感じろ。

 

兎に角行ってみるか!

 

テレポっと……やっぱテレポート魔法は便利だな。どこぞやの、天井に頭がぶつかる飛翔魔法と違って有能すぎる。

 

とまぁ白夜叉の後方五メートル程の位置に着いたのは良いんだが……

 

「そろそろその薙刀を下して頂けませんかね?店番の店員さん?」

 

「貴女はあの時の……いきなり後ろに現れて一体何のつもりですか?」

 

今俺が話しているのは薙刀を俺の首に押し付けた状態の、女性店員さん。

 

あの時ってのは、俺らが初めて白夜叉に会いに行ったときや、”ペルセウス”のチャラい変態の……ル、ルギオス?だったかと話し合いをしたときに居たあの女性店員さんだ。

 

「ぜ、零さん!?どうしてここに!」

 

「実はな、黒ウサギが拉致られたと聞いて心配で……」

 

「零さん……ありがとうござ「と言うのは建前で、本音としては面白そうだったからつい」黒ウサギの感動を返してくださいッッッ!!!」

 

久しぶりに思い切りハリセンで叩かれたぜ……なんかズドバシィィィィン!!的な効果音が聞こえたんだが俺の聞き間違えか?

 

それよりもいつの間にか薙刀が無くなっている……あ、女性店員さんが呆れたようにため息を……なんかスミマセン……

 

「全く零は……やはり気が合いそうじゃの」

 

「白夜叉様もですかッ!!」

 

今度はパシィィィィン!と心地よい音が響いた。いつも思うんだがそのハリセンどっから出してるんだ?スカートや胸元、というよりも服の布面積が少ないからあの大きさのハリセンは出せないと思うんだが……ギフトの一つなのか……?それとも触れてはいけない内容だったり?

 

「そうだな。てか白夜叉、大人体系になるとなんと言うか……その、バb……いや何でもない」

 

やめろ、怖いからその殺気をしまえ。言っていないから。ババ臭いなんて……あっ……

 

殺気の濃度を上げるな、謝るから……

 

「……その、なんだ、すまなかった……ん゛ん゛……さて、もうそろそろ目的地に着きますよー」

 

白夜叉の殺気が収まったのは良いんだが……何故にもここまで人がいない?今の白夜叉は神格を仏門に返上したおかげで力の上限が上がっているし相当強い奴と会うと思うんだが……?

 

「その通りのはずなのだが……あやつめ、何を考えておる?酒の一つでも用意しておけと言っておったのに……」

 

「酒かぁ……今度久しぶりに飲もうかなー……ん?なんか近づいて来てるような?」

 

どんな奴が現れるのか……ぬわっ!?

 

なんか頭上が凄く眩しいんだが?

 

……あれは太陽神か何かか?後光が酷く眩しいぞ?

 

それになんか降って来たし……

 

「なんだこの”不死鳥の羽根”みたいな色したやつ……」

 

「”不死鳥の羽根”……?」

 

「黒ウサギ、そんなこたぁ今気にするべき事じゃあない。白夜叉が守ってくれなかったら今頃塵も残らず死んでるぞ?」

 

「えっ!?」

 

「ほう、お主に封筒を書いた覚えは無いのだが……義兄が仏門の関係者と会うのがそれほど気に食わんのか。鵬魔王よ?」

 

ん?知り合いか?んで黒ウサギたちよ、何故腰をぬかすんだ?

 

「人の姿に金翅の炎……大鵬金翅鳥!?」

 

「護法十二天にさえ匹敵する者が魔王に落ちたと!?」

 

護法十二天……?なんだそれ?

 

「落ちつけ、二人とも。奴はただの家出中の姫じゃよ」

 

姫……言われてみればまだ幼いな。

 

化粧や大胆な服装で誤魔化してるけどもまだ顔は幼ければ体の成長具合も程ほどだ。

 

「もう私は姫ではありません。千年もたてば女は姫に、姫は女王になるものよ。百夜王……それにお会いになるのが貴女一人でしたら別でしたが……どうやら余計な者も混じっていたので。せっかく酒の準備もしていたのですが?」

 

「その前にその呼び名はやめよ。私はもう魔王では無い。それでも辞めぬと言うなら……そうじゃの、千年前同様大衆の前で親しみをこめて”迦陵ちゃん♪”と」

 

白夜叉が何とも可愛い名前を呼んだと思ったら炎が飛んできたんだが……良かったよ。巨龍戦でトランプ使わずにいて。

 

でもおかげでトランプが全部消滅しちまったよ。勿体ない……

 

「百夜王に助けられたようですが、今度こそは―――」

 

おい、なんで追い打ちを掛けようとする?それになんか凄く暑いんだが……これ制御装置(リミッター)外した方が良いな。

 

オラッ、よし、消えた。

 

「なんか大量の炎が迫ってるんだが、なんなんだぁ…これは?」

 

「まぁそう怒るでないぞ、零」

 

「……はぁ……全く、白夜叉も手伝ってくれてもよかったんじゃ?これでも一応制御装置(リミッター)を一つ外したんだが?」

 

「本当かの?」

 

「イエス」

 

キョトンとした顔で首を傾げても今の姿じゃあちょっとキツイものが……だから殺気を俺だけに向けるなよ……事実だろう?

 

それでなんだが、

 

「この娘、誰?」

 

「ぜ、零さん!知らないのデスカ!?」

 

「あぁ。欠片も。ただ、この娘がここらじゃ強いって事は分る」

 

「ここらじゃ……ま、まぁその通りなのですが……」

 

「ほう、先程から聞いていれば……そこの子供、消されたいのか?」

 

Oh……最近の子は物騒だなぁ……てか俺が炎を消したの分かってないのか?

 

うぬぬ……ここはどうするべきか……煽るか?無視か?はたまた黙らせるか……おおっといけない、ついつい危険な思考に……

 

「事実を言ったまでだ。それと、子供って言ったみたいだけど君の何億倍以上は生きてると思うぞ」

 

「何億倍だと……?ふざけているのか……?」

 

えぇ……眉をピクピク震わせているんだがどうすればいいんだ?

 

「落ちつけ。そう怒るなよ」

 

「人間如きが……打ち消した……!?いや、ありえない……」

 

「だからなんで炎を何回も飛ばしてくるんだよ。落ちつけ、危険だろう?」

 

「クッ……!!」

 

あーもう、面倒だな……仕方ない……

 

「助けて!白夜叉!」

 

「ここで振るのかの……まぁよい、そろそろ止めんか。おんしではこやつには勝てんよ」

 

「何故そう言いきれるのです!?」

 

ちょっと自棄気味になってませんかね?鵬魔王さんや。

 

「そりゃまぁ、零だしのぉ……」

 

「零さんですしね……」

 

「そうですね」

 

「これは突っこむべき?」

 

なんで俺だからで納得できるんだよ。いやまぁそう言いつつも俺自身納得しちまってる訳だが。

 

「……そうですか。人間の方は私より強い様ですね……」

 

「ふふん」

 

「黒ウサギ、なんで俺の事でそこまで胸を張って誇る?」

 

正直言って目のやり場に困るんだが?

 

ん?なんでだかどこからか嫉妬のような視線がする?気のせいか?

 

「はぁ……んあ?黒電竜、どうした?」

 

なんだか知らないが黒電竜が凄くうるさいのだが……

 

『大変じゃ!!大変じゃー!!』

 

「落ちつけ。深呼吸をしろ」

 

「零、黒電竜とは……?」

 

白夜叉が面倒そうな顔で聞いてくる。面倒なら聞かなくても良い気がするが……

 

「おれがつくった、さいきょーのどらごん」

 

「解かった」

 

即答かい。いやまぁその方がこちらとしても楽で良いが。

 

「んで、どした?」

 

『え、エルナがー!!』

 

「エルナがどうした?」

 

なんだか嫌な予感がするんだが……

 

『捕まった!!!』

 

「……は?捕まった?北で?しかもこの階層で?ありえない。あいつは四桁に居ておかしくない奴だぞ?」

 

いやいや……さすがにありえんだろ……エルナはそう簡単にはやられんと思うが……

 

『それが……変な道具で力を押さえられて……しかも捕まえたやつらは雑魚か(・・・)って……』

 

となると三桁階層以上在住の奴か……よし、

 

 

 

消そう。

 

 

 

他人のモノに手を出したんだ。覚悟が無ければやるはずもない。

 

いやはやそれにしてもここ最近はよく切れるなー。一体どうしたんだか……。

 

「白夜叉ーごめん、野暮用が出来たからちょっと抜けるな。しばらくしたら戻る」

 

「う、うむ……その、なんだ、程ほどに……な?」

 

どうしたんだ?もしかして顔に出てたか?それとも雰囲気か?

 

まぁ良い。早く行くか。

 

「んじゃあな」

 

テレポテレポっと……さて、ここはどこだ?

 

一応エルナの”存在”を辿って来たんだが……見た限りではただの廃屋だが……

 

まぁ、んなことはどうだっていいか。

 

それじゃあ、

 

「宅急便でーす!地獄への片道切符をお届けにまいりました!!」

 

扉を蹴飛ばしたら扉が爆発したが問題は無い。

 

「!?な、何者だ!!」

 

「ん?俺か?俺はそこに縛り付けられてる奴の主だ」

 

「なに?はっ、ありえん。貴様みたいなガキがバハムート族を―――」

 

ごちゃごちゃ煩いな……

 

「黙れ……」

 

ナイフを射出してみただけでこいつら腰抜かしたぞ。弱過ぎないか?

 

そんなことはどうだって良いか。

 

「一つだけ聞く。お前らが俺の家族(・・)に手を出した馬鹿どもか?」

 

「そ、それがどうした!?」

 

「そうか、ならもう話す事は何も無いな。じゃあな」

 

軽く殴ってやったら潰れやがった。力の制御が上手くいってないな……ま、良いか。

 

「お次はどいつにしようかね?んー……あいつでいいや」

 

近くに居る奴を片っ端から消していく。

 

一人は全身にある細胞の一つ一つに消滅魔法をかけて、

 

一人は煉獄の業火で塵一つ残さず焼き殺し、

 

一人は体内に爆焔魔法を撃ち消し、

 

一人は”正宗”で細胞の一つ残さず切り刻んだ。

 

あとはその余波で気絶していた。どうしたものか……あ、そうだ。

 

我が世界(・・・・)へご案内~」

 

残ったやつら全員”無”に送ってやった。

 

残党はもういないかな?

 

……んお?誰かいるな。

 

……あいつは……!!

 

「よぉ。久しぶりだな、クロノ」

 

「そうだな。久しぶり、紅」

 

なぜ紅がここに……まさか……

 

「お前がエルナを攫った張本人か?」

 

「いかにも。だけど一つだけ言わせて欲しいから攻撃は止めろ」

 

「ん?なんだ?」

 

「攻撃態勢は崩してくれないのな……ま、とにかく本題に入っちまうか。お前さん、この状況で思い出すことはないか?」

 

は?この状態で……?

 

エルナが何かでかいカプセルのような何かに入れられて、周りにはボロボロの扉や噴水、枯れた池……それで奥には古びた……石碑か?がある……

 

だが俺にはこんな記憶は一切無い。

 

あいつは一体何が言いたい?混乱を招きたいのか?

 

「その顔じゃあ覚えてないみたいだな……んーむ……やっぱ”完全者”でも分からねぇか……この力は恐ろしいもんだな……」

 

「……で、何が言いたい?」

 

「いんや、覚えて無いなら良い。むしろ覚えてたらお前は”枠”から外れている(・・・・・)事になるしな」

 

”枠”?なんの枠だよ……それに”完全者”って……

 

「なんだよそれ……」

 

「気にするな。ま、とありえず俺は逃げるとする。一応彼女は解放して行くからな」

 

「は?あ!おい待て!……どこ行きやがった……っと、それよりもエルナを――――」

 

「マスターーーーー!!会いたかったよぉぉぉぉ!!」

 

刹那、俺の腹にズドンと重たい頭突きが一発。

 

……だが怖いものがあった後だ。多少は許してやるか。

 

「おう、もう大丈夫だぞー。だから安心しろー」

 

「えへへ……マスターの臭いだ……えへへ……エヘヘ……」

 

あ、おい、寝たよこの娘。ヒトに寄りかかったまま寝ちゃったよこの娘。

 

まったく……仕方ない。しばらくこのままにしておくか……

 

あ、足が痺れてきた……どうしようか……

 

……寝るか。

 

――――――――――――――――――――

 

『……殺す』

 

んあ?ここは……天界か?それからあそこに居るのは……誰だ?ぼやけて見えん。

 

だが……何故、どうして神々の亡骸がそこらじゅうに転がっているんだ?

 

一体何が……

 

なんか視界が……

 

――――――――――――――――――――

 

「んあ……なんだったんだあの夢……」

 

予知夢か何かだろうか?だとしたら不味いな。

 

早急に連絡しないといけなくなる……

 

「あ、マスターおはよう~」

 

エルナは起きたか。じゃあ一回これについては考えないようにするか。

 

「おう。早いという訳でもないがおはよう」

 

「それより……怖かったよ……」

 

あれだけ騒いでおいてよく言うな。

 

「そうか。すまなかったな、すぐに行けなくて」

 

「でも来てくれただけでも嬉しいよ……」

 

「ん?もしかして『来ないかも』なんて思ったのか?ならそれはありえん事だな」

 

「どうして?」

 

どうして……か。少なからず来ないのではと思ってたんだな……ちょっと悲しいね。

 

「大切な”家族”を助けない奴がいるか?少なくとも俺は助けるぞ」

 

「……」

 

おろ?少しセリフがダメだったのか?

 

「ありがとう!」

 

と、思ってたら泣かれた。それも眩しい笑顔と一緒に。

 

こう面と向かって『ありがとう』と言われるのはいつまでたっても馴れんな……

 

「おう。じゃ、そろそろ本拠に送るぞ」

 

「マスターはどうするの?」

 

「南側に戻る。そっちが本拠でもしエルナ達で対処できない事あったらいつでも呼べよ」

 

「私一人……?」

 

「いや、ペスト達も戻ってると思うから五人で守っていてくれ」

 

「五人……あぁ、黒電竜ちゃんか」

 

「あぁ。じゃあ、そろそろ行くな」

 

「うん!行ってらっしゃ~い!」

 

良い笑顔だ。

 

エルナを本拠にテレポートさせて、俺も行くか。

 

ほいっと……一応真っ先に見つけた耀の”存在”の近くに来たが、ここは……宴会広場?

 

それにしては雰囲気が重いような……

 

んあ?あれは……耀とグリフォンか?一部重傷を負っているが……

 

え?何この状況?

 

「一体どういうことだってばよ」

 

「おぉ、そこのお兄さん、手伝ってくれへんか?どうもあの”ノーネーム”の女の子とグリフィスってやつが喧嘩してるみたいなんや」

 

なんだこの似非関西弁の男は?なんか強そうだが……ま、今はあの二人を止めるか。

 

「オッケー。あの女の子は仲間だから俺が気絶させるからあの馬肉は頼むわ」

 

「馬肉って……まぁ構わへんよ」

 

いやだってあの耀があそこまで怒りをあらわにしているんだぞ?何かしら酷い侮辱をされたはずだ。

 

なら馬肉で良いだろう。

 

「「はい、そこまで/終了」」

 

おや、重なったな。

 

ちょいと耀の首に手刀を入れる。これで気絶しグボァッ!!

 

痛い、え?何今の?今彼女気絶してるよね?

 

なんか思いっきり一発入れられたんだけど……さすが”人類最強ギフト”の保持者だな……

 

「ん、そっちは終わった?」

 

「あぁ。終わったで」

 

「うし、じゃあ人集まっちゃったしサラさんに大人しく着いて行くか」

 

実は観衆が集まっているのを見つけたみたいで、サラさんがこの現場を見たみたいだ。

 

……説明、面倒だな……

 

「せや、お兄さん名前は?」

 

「ん?俺は黒水零だ。零でいい」

 

「零、ね。僕は蛟劉って言うんや。よろしゅうな」

 

蛟劉……か。面白そうだな。今度戦いでも挑んでみるか。




そういや言い忘れてた。ハッピーニューイヤー。
遅い?はてさて何の事か私にはさっぱり……
と、そんなことより今回のオハナシはいかがでしたか?
いつもどうりですよね。知ってます。
やはり国語をもっと学ばなければなりませんね……
それでは、残留先生の次回作にご期待……じゃなく、次回、またお会い致しましょう。
それではー

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