問題児と化け物が異世界から来るそうですよ?   作:残留

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テストの時が近づく!?
どうも皆さん!今週木曜日(2015/10/8)にテストが迫った残留です!(2015/10/4投稿)
皆さんお仕事や勉強などの進捗状況はどうですか?私は何故か記憶が持ちません。
とりあえず投稿したのは良いんですけど、今気づけばアンダーウッド編なんか凄い長くなってますね……まぁ、予定どうりに行けばあと一、二話で終わるはずなんですけど……
ま、とにかく本編どうぞ~


ゲーム攻略開始

さて、そろそろ部屋に戻って寝るか。

 

「テレポテレポっと。ベットがふかふかだ……こりゃ寝心地が良さそうだ……」

 

それにしても今回のゲームは何者かによる手引きが行われていると考えてもよさそうだな……

 

そんな事よりも寝るか。どうせワンパンで終わらせられるしな……だがあいつらのためにも今回は少し下がっているかな。

 

じゃ、お休み。

 

☆ △ □

 

やぁ、おはよう。

 

今は四時ちょっとすぎだし、朝食でも食べるか。

 

今日は……トーストで良いか。

 

……お、あった。

 

頂きます……いやぁ旨い。ジャムでもかければ良かったか?

 

おっと、それよりも外に行かねば。

 

「よっほっと、まだ巨人族は来てないか」

 

壁飛びって意外と使い勝手が良いんだよな。これを上手く使えば人間でもとんでもない速さで戦えたりするしな。

 

……んー……なんか微妙なんだよな……何が微妙ってこの位置がどうも気になる。

 

巨人族の居場所が逃げるのには近い気もするし、攻めるのには遠い気もするしで不思議なんだ。

 

たしか今回のゲームに巨人族は必要無い。なら考えられる可能性は一つ。

 

敵――――いや、部外者(・・・)に”幻覚”、”転移”もしくはそれに似た何かのギフトを使える奴が居る。

 

だが前者である確率は相当低い。なぜなら今まで一度も幻覚魔法を使った痕跡は無かった。

 

なら後者の”転移”のギフトを使える者がいる確率が高い。となるとそいつがフードを被った女以上に厄介になってくる。まぁ違うかもしれないが……

 

もし俺らがあの浮いている城……衛星に突入しているとき地上班が襲われたら被害が拡大する。

 

どうして衛星なのかは後々説明する。

 

それは出来れば防ぎたい。別に飛鳥達を信用していない訳じゃ無い。

 

ただ心配なだけだ、「軽症で終わってくれると良いな」的な。

 

「さてさて、もうそろそろ十六夜を起こして作戦会議と行きましょうか」

 

てな訳でただ今十六夜の部屋の前だ。やっぱ魔法便利だわ。

 

「おーい、起きてるかー?」

 

「ん……?なんだ、零じゃねぇか。どうしたんだ?一体」

 

もう起きてたのか。早起きだな……いや、俺もか。

 

「ちょっと聞きたい事があってな。んでいきなりで悪いが、十六夜、お前はどうやってアレに行くつもりだ?」

 

アレとは勿論あの衛星の事だ。

 

「あぁ、それなら手の空いている奴等に協力してもらうつもりだ」

 

つまりは自由参加か……まともに手伝ってくれそうなのは白夜叉のとこにいたグリフォン……確かグリーだっけか?そのグリーぐらいだろうな……

 

「ほうほう……そうか。で、俺はどうすればいい?地上か空かどっちか選んでくれ」

 

この質問には意味が二つほどある。

 

一つ目は十六夜がどれだけ十六夜自信を信じているか。

 

二つ目はどれだけ仲間を信じているか。

 

この二つだ。一つ目だ恐らく大丈夫だろうが二つ目についてはこれからの俺の行動の方針が決まると言っても過言じゃ無い。そのレベルでだ。

 

「……その質問の意味は?」

 

「あるとも無いとも言わないでおく」

 

「……そうか。ならそうだな……零は俺達と一緒にゲーム攻略に来てくれ」

 

「了解」

 

オーケー。やっぱ十六夜は凄いわ。これで決まった……

 

ま、この決定方針に沿って行動することが無い事を祈るがな。

 

ん?内容を教えろ?その内教えるから待っててくれ。

 

「じゃ、俺は先に外で待ってる事にするよ」

 

「おう。こっちもそろそろ行く」

 

そういや思ったんだが十六夜も馴れてきてるよな。俺の行動に……

 

自分で言ってて悲しくなってきた……早く外行こう……

 

「……さて、そろそろゲーム内容の攻略をするか」

 

まずクリア条件から解いて行くか。

 

まず一つ目の”魔王ドラキュラ”。こいつはあの龍の可能性が高い。と言う訳でもし危険になったらワンパン。これで一つ目は解決だ。

 

二つ目はそのまんまだろうから飛ばす。

 

三つ目の『砕かれた星空を集め、獣の帯を玉座に捧げよ』これはクリア条件の中で唯一”パーツ”の存在が示されている。つまり”砕かれた星空”とは天体図のようなものがバラバラになって何処かに在る。と言う事だろう。

 

んでだ、”獣の帯”は”獣帯(ゾディアック)”と解釈しても問題ないはずだ。なぜ?直感だ。

 

と言うのは嘘で、理由は、”砕かれた星空”この一文にある。

 

星空なんだから必然的に星座があるはずだ。ならこれは黄道十二宮として扱える。

 

獣帯(ゾディアック)”は星々の運行する所の帯状の領域にある……つまりそこに黄道十二宮、もしくは黄道十三宮がある。

 

”玉座”については何もヒントがないから不明なんだが……

 

兎に角、これらを組み合わせると『バラバラになったサイン()を繋ぎ合わせたそれ(獣帯)を玉座に捧げよ』という事になる。合ってるかは保証しないがな。

 

それで四つ目の『玉座に正された獣の帯を導に、鎖に繋がれた革命主導者の心臓を撃て』はどうしようもないな。

 

何故かって、前半は三つ目で解決されてるが、後半の”鎖に繋がれた革命主導者の心臓を撃て”っているかも分らないからな……あ、でもレティシアが『十三番目の太陽を撃て』とか言ってたよな……何か関係が……

 

……ヒントが無い今考えた所で無意味か……

 

話を戻すが、さっきの理由に追加で革命主導者って言っても俺らがその過去を知らないから”革命主導者”が誰かは分らない。

 

これらの事から、四つ目は無理とまでは言わないが、無理に近い。

 

と言う訳で、ゲームは一つ目と三つ目をクリアすれば終わる。それならレティシアは助かるし無駄に考えなくて済む。

 

ただまあ、一つ目の解釈は合ってる確率が低いんだが……

 

ま、つまりはただの賭けだ。もし間違えればペナルティの所為で血の雨が降る事になる。

 

このペナルティはどうしてこれになったんだ?

 

”串刺し刑”はそのまんまだろうな……杭で打ちつけでもするのか……?

 

磔刑(たっけい)”は張り付けだったか?これはよくある吸血鬼の殺し方と関係してるよな。それに”串刺し刑”とも関係してそうだよな……

 

焚刑(ふんけい)”は火炙り……たしか文献にあったっけか?まぁあったって事で良いか。

 

”焚刑”については覚えてないんだが、前の二つを読む限りこれは吸血鬼を殺すための方法……しかもゲームマスターにレティシアの名前がある……レティシアの過去に何かあったのか……たしか元魔王だったはずだし何かしらあったのは確定的だが……

 

……これはここまでにしておくか。

 

次にギフトゲーム名についてだ。

 

”SUN SYNCHRONOUSORBIT ln VAMPIRE KING”

 

前半の「SUN SYNCHRONOUSORBIT」は直訳で「太陽同期軌道」になる。

 

太陽同期軌道とは星を周回する人工衛星の軌道のうち、太陽光線と衛星の軌道面とのなす角が常に一定となる軌道の事だ。詳しくは某ぺディアを見てくれ。

 

ここから出せる答えは、『あの(衛星)は何かを監視するため元は箱庭(別世界の可能性あり)の周りを周っていたが、なにかの拍子に壊れてしまい、今、このゲームのため呼び出された』

 

ってところか。意外とすらすら出るもんだな。

 

んで「In VAMPIRE KING」は直訳で「それの吸血鬼(ヴァンパイア)の王」……

 

……繋がった。

 

これはさっきの「太陽同期軌道」に当てはめて言えば、あの衛星は吸血鬼が管理していて、その吸血鬼達の長はレティシアだった。こう考えるしかない。

 

ただ不明なのはどうして衛星が壊れた、もしくは使われなくなったのか。そこが疑問だが……これに関しては本人に聞くほか無い。

 

ま、ここまでくればクリアできるんだがな。

 

……っと、考えてる間にもう集まったか。

 

じゃあ俺もそろそろ行くか。

 

「よ!で、どんな奴等が集まったんだ?」

 

「あぁ、鷲獅子の奴らが十数体も集まったぜ。早速行くか?」

 

意外と集まったな……だがしかし、指示に従ってくれるとは限らないが。

 

「そうだな。それよりも……」

 

今この場に用がいない事が悔まれる……恐ろしいほどの戦力増強になったと思うんだがな……

 

「ん?どうした?」

 

「いや、耀がいれば良かったんだがと思ってな」

 

「そうだな……」

 

ま、最終的(・・・)には”ノーネーム”を最低でも四桁にはしておくつもりだがな。

 

っと、もう着いたか。じゃあ早速……

 

「さてさて、まずは彼に話を聞こうかな」

 

あの鷲獅子は一体どんな性格なんだろうか?まともに話が出来ると良いが。

 

「どうも。ジン=ラッセル引きいる”ノーネーム”所属の黒水零です。そちらの名前を伺っても良いでしょうか?」

 

『ほう、我らの言葉が使えるか、人間よ』

 

話しだしは良好だな。高圧的だが……というか通訳の方と十六夜が驚いてて少し笑いそうなんだが。

 

「えぇ。……そうだ、十六夜にも一時的に翻訳能力付けとくぞ」

 

「お、サンキュー」

 

こっちの方が通訳さん要らないし、通訳漏れも無くなるし楽で良いよな。

 

「それで、お名前は?」

 

『ふん。空も飛べないような、ましては爪も牙も無いような猿に名乗る名などは無い』

 

え゛……?

 

おいちょっと待て、せめて名のれ、別にどう侮辱しようが構わないが名のるぐらいはしろよ……

 

なんだこいつ……十六夜もイラついてるし……

 

これは先天的なものか?同族などにしかまともに取り合わないって感じのやつなのか?

 

……仕方ない。なら空を飛んで爪も牙も力もある事を証明しようじゃないか。

 

「……なら空も飛んで爪も、牙もあれば名のって貰えるんだな?」

 

『あぁ。まぁそれが出来るのならな』

 

嘲笑いながら挑発とかこいつまともに話せない輩じゃねぇか……

 

「ほいっ。これで空は飛べた。次に牙だが、こいつらが俺の牙の一部だ」

 

”翼も無い奴”とも言われそうなので、”天使の翼”と”堕天使の翼”を出して飛んで、”アルテマウェポン”などの五本の剣を出しておいた。

 

「そんで爪だが、これで良いだろう?」

 

爪は、指先からビームを出して爪と認識させる(・・・)。なにか問題でも?

 

『な!?』

 

おうおう驚いてる。ついでに十六夜がため息を吐いている。そんなにため息ついてると幸せが逃げるぞ?

 

「それじゃ名のれ。そんで十六夜に謝っとけ」

 

『何故そこの猿などに我が謝るなど……』

 

そろそろイラッ☆っときたし殴ろう。そうしよう。

 

「おい、零、もう行こうぜ」

 

「ん?なんでだ?もう少しで殴ってた所なんだが」

 

「おいおい……止めてやれ……それよりもグリーの所に行こうぜ」

 

……まぁいい。んじゃま、行きますか。

 

「あいよ。んじゃな、勇気の旗を掲げた弱者さん」

 

『貴様ッ!!ふざけるな――――』

 

お?静かになったな。まぁそれもそうか。顔の真横にレーザーが飛んできたら誰でもビビるわな。

 

△ ○ □

 

話が通じたのはグリーだけか……

 

あ、あと、十六夜は通訳用のギフトをサラから貰ってたから一時的な能力は解いておいた。

 

さて、ここからは本気のバトルだ。十六夜たちのだが……

 

「よし、じゃあ俺と十六夜、サラなどの浮遊城攻略部隊とジン=ラッセル、久遠飛鳥などの地上防衛部隊に分けるぞ。地上の指揮はまかせたぞ、ジン」

 

「えぇ!?」

 

「大丈夫だろう?ジンはもう守られるだけじゃあないだろ?」

 

”守りの指輪”をもってるんだ。守って守られて……今回で少しは実践のやり方は分るだろ。

 

「――――!はい!」

 

「よし。じゃあ行くぞ!」

 

さて、やるか。

 

「十六夜、空を踏みしめながら飛ぶってのはどうだ?」

 

「すっげー最高だ」

 

おうおう、目が輝いてるな。それもそうか。

 

こんなオモシロおかしい世界を見たらだれでも目を輝かせるか……

 

「……なぁ、グリー、もうちょっととばすか?」

 

『良いかもしれんな』

 

お、意外とノリが良いじゃないか。よし、じゃあ速度を――――

 

「隊列を乱さないでくれ!」

 

……サラに怒られたよ……十六夜は笑って後ろの奴らも笑っている。少しは緊張が解けたか?

 

「はいはい。じゃあ行こうぜ」

 

お、十六夜、やっぱりお前もか。

 

「だから止めてくれと言っているだろうッ!?」

 

ここに黒ウサギがいたらハリセンで叩かれそうだな……そういや最近見て無いな……あのハリセン。

 

「……?」

 

なんだ?衛星の近くに何か……?

 

「どうしたのだ?」

 

「あぁサラさん、ちょっと気になる事が……って不味い!今すぐ後衛は地上に逃げろ!!十六夜!サラさん!気を付けろ!」

 

『なに?誰が貴様の言う事など――――』

 

あれはあのムカつく鷲獅子じゃないか……逃げろって言ってるのに……

 

それよりなんだあれは?二次元的なモノが存在してるのか?光を吸収する様な物体……その中から無数の刺突武器のような物が……向かう先には鷲獅子!

 

「うオラァッ!!早く地上に行け!」

 

いくら制御装置(リミッター)を五つ付けてると言っても俺の本気蹴りで落とせるだと?ふざけてやがる……

 

「仕方ない……制御装置解除・三番まで解除!十六夜!戦闘態勢に入っとけ!今の標的は俺だ!」

 

「おう!」

 

三つまで解除してもキツイってなんだこれ!?あぁクソっ!!このままだと標的が変わる可能性がある……幸いにもサラさんがグリーを残した鷲獅子たちを地上まで行かせてくれた……ただ、彼女も戦力外と言ってしまえる……仕方ない。彼女にも向かってもらおう。

 

「サラさん、貴女も地上へ行ってくれ。正直邪魔だ」

 

「なっ!私は飛鳥と友人を救うと約束を――――」

 

「それでもだ」

 

言い方は厳しいかもしれないが余計な被害を出すよりはマシだろう。

 

「安心してくれその約束は必ず果たす。飛鳥とサラさんには申し訳ないが、ここは引いてくれ」

 

「……分かった。必ず、皆無事で戻ってきてくれ」

 

「了解した」

 

……これで最強パーティになったな。

 

「十六夜、グリー、あちらさんの攻撃の処理はやっておくから攻撃は任せた」

 

『「任せられた!」』

 

さぁ、準備は整った。てか息ピッタリだったな。

 

まずは魔法で落とすか。落とし漏れは殴って落とそう。

 

重力上昇(ガウン)!」

 

よし、これで三分の一は落とせたか。じゃ、荒ぶるか。

 

「ブルァァァァァァァァァ!!」

 

俺が繰り出すは唯の乱打。速度と威力はおかしいが。

 

よし、これで大丈夫か。なら次は道を開く……どうする?魔法や乱打なら十六夜にも当たる可能性がある。

 

なら……あ、そうだ。あのギフトを使うか。

 

「十六夜、グリー、俺が合図したらすぐに行け。良いな?」

 

『分かった』

 

「こっちもオーケーだ」

 

ならばやるか。準備完了。いざ実行!

 

破壊(ブレイク)。今だ、行け」

 

『フッ!』

 

「ッラァ!!」

 

衛星の方までふっ飛ばし、十六夜がグリーから飛び降り、マウントポジションを取る。

 

そして乱打をする。これにはさすがのレティシアモドキも成すすべなく消滅。

 

つまり勝ち。お疲れさん。

 

 




イ“ェアアアアアアア!!
零「いきなりどうした?病院行くか?死ぬか?」
いやなんか久しぶりに『呪いの館』思い出して叫びたくなった。あと地味に酷くない?
零「いつもの事だろ」
そういやそうだった。
ま、そんなことは置いておいて……なんとなんとUAが二万七千を突破しました!
皆さんこんな小説を読んでくださり誠にありがとうございます!
零「それ言うのも何回目だろうな?」
何回目でも良いじゃないか。それだけ見てもらえてるんだ。
後何回このセリフが言えるか楽しみな今日この頃……皆さん、来週中には多分更新してると思いたいのでまた見てくださいね~。
零「あくまでも”思いたい”なんだな……まぁいい。じゃ、また見てやってください」
零留「それではまた次回!」

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