シルバーウィークも残り一日となった今日この頃……あぁ……体育祭にテスト……
気が滅入る……ま、それが終わればいつもどうりゲーム三昧の日常に戻れますがね。
え?勉強?ナンノコトカナー?
それよりも、皆さんはシルバーウィークはどうでしたか?楽しかったですか?
日ごろの疲れがとれていてくれる事を願います……
とりあえず……
本編どうぞ!
さて、北にはグリムグリモワール・ハーメルンの三人を、東には黒電竜の支援攻撃(主戦力)を送ったところだし、そろそろジンもクリアしてるだろうな……
次に俺がやるべき事と言ったら……今のところは無いか……
別に今すぐ巨龍をぶん殴って消しても良いんだが、恐らくリミッター一つ解除する必要がありそうだしそれに飛鳥たちの成長に邪魔をする事になると思う。
もうすることも無くなったな……よし、ソリティアしよう。
「………」
……おい待て、どうしてさっきから同じ順番で同じカードが出てくる?しかもクリアできないし。
一度検証するか……
「まずは一回目……さっきと同じ……二回目……も……三回目……も……」
百回やったが一回もカードの出る順番は同じだった。シャッフルの仕方や回数も変えてみたんだが、変わることは無かった。
クリアできなかったのは、場札の最後にハートの三が無かったのが問題だったらしい。
俺はトランプに嫌われるような事でもしただろうか?
「……そうだ、このトランプを戦闘に使おう。そうすれば二つ同時に処分出来る」
我ながら名案を思い付いたものだ。
さてさて、そうと決まればこのトランプをさっそく強化しなければ……
まずは硬化させて、そしたら次は無限化させて完成。
よし、武器の準備も出来たしそろそろ行くか。
△ ☆ □
「よ、十六夜」
「お?零じゃねぇか。どうした?」
「明日ぐらいにでも耀を救出しに行こうぜ」
「……そうだな。何なら今すぐでも良いかもな」
耀が居る場所は恐らくあの城の中。
あの城にはゲームクリアに必要な事が幾つも隠されているはずだ。もしかしたらあの城自体が鍵かもしれん。
そうなればあの空中要塞を破壊出来ない。
ま、それよりも問題はレティシアだ。
確かレティシアのギフトに影を操るギフトがあったはず、なら侵入者用に一体ほど配置していてもおかしくないはず……
まぁそいつは十六夜が撃退できそうだが、地上はどうすればいいだろうか……
「あぁそうだ、飛鳥を鍛えようと思うんだが何か良い案とか無いか?」
飛鳥か……そうか、飛鳥に任せるべきか。
ディーンは地上戦に向いている。というか飛べない。
飛鳥には申し訳ないがこれが適任……か……
「そうだな……よし、じゃあ俺に任せろ」
「お、良いのか?」
「あぁ」
さて、戦力増強と行きますか。
「んじゃあ地下でも借りてやりますか」
「そうだな」
「よし、んじゃあまず飛鳥の所に……どの部屋にいるんだ?」
今思えば俺飛鳥達の部屋を知らないんだが……
「お前ならそのぐらい分るだろ?」
「あぁそういや”存在”探せば分かるんだった」
「はぁ……」
おい、何故そこでため息を吐く、そしてなぜ冷やかな視線でこっちを見るんだ?
まぁいい。さてさて飛鳥は……二つ隣か。
「十六夜、二つ隣だった」
「……なぁ、お前ってもしかしてバk」
「さてと!どんな訓練内容にしようかなぁ!?」
おいそこ!バカって言うなよ!歳とってくるとこうなるんだよ!
そんな事を話しているうちに着きました。合計歩数は七歩。近かったな。
「おーい、ちょっと良いかー?」
コンコン。とノックをして返事を待つ。
「どうかしたのかしら?」
「実はな、飛鳥に来てほしい場所があるんだ」
「?別にいいけれど……」
特訓とはまだ言わないでおく事にする。今ここで気が滅入られても困るからな。
「んじゃ、地下に行きますか。えぇと、エレベーターは……あったあった」
「それで何処まで連れて行く気かしら?」
「ちょっと地下洞窟まで」
俺の返答にどうして?と首を傾げる姿が可愛いと思った。うん?どこかから殺気が……
「いやちょっと待てよ……そうだ、ついでにジンも連れて行くか」
そうと決まればいざ連行。どうせもうギフトゲームも終わってるだろうし。
「さて、十六夜は準備運動でもしておいてくれ」
「どうしてだ?」
「色々やる事が有るんでね」
そう言ってジンの部屋の前まで来た。
「おーい、ジン、今時間大丈夫かー?」
「!零さん!」
「大丈夫か。よし、じゃあ行こうか!」
「えっ!?何処にですか!?」
有無を言わさぬまま脇に抱えて連行する。
十六夜たちの前まで行くとどうやら十六夜はジンの変化と俺の目的が大体分ったようだ。
察しが良くて助かる。
「んじゃ、地下まで飛ばすからなー」
「「「え」」」
綺麗に俺を抜く全員の声が重なった。
エレベーターで行くと思ったか?残念!魔法でした!
「と言う事で着きました」
「……誰に行ってるんだ?」
「気にするな」
どうやら十六夜は俺の行動に慣れてきたな。おい十六夜、だから冷たい視線でこっちを見るんじゃない。
ここ”アンダーウッド地下大空洞”は大河が流れ、たくさんの精霊達が集まっている。
精霊は霊格が集まっていない状態だと完全にホタルのようだと聞いた。
北で飛鳥が出会ったメルンは土地を耕したりすることで霊格が高まり小人レベルの大きさに。
アーシャは一度転生をしたため十四、五歳レベルの大きさになったとか。
此処に居る小さな精霊達は、己の存在を示すため光るのだとか。完全にホタルじゃねぇか。
「綺麗ね……」
「そうだな……じゃ、飛鳥」
「?」
「ディーン出せ。訓練するぞ」
俺が笑顔でそう告げると飛鳥の顔に困惑の色が見て取れた。
「ど、どうしてなの?」
「ただの戦力強化だ。他意は無い」
「そ、そう……分ったわ」
よし、なら早速結界張ってっと……
「十六夜たちはあっちで待っててくれ」
「おうよ。行くぜ御チビ」
「はい」
よし、これで良いか。じゃ、始めようか。
「飛鳥、俺に一発でも良いから攻撃を当ててみろ。そしたら訓練は終了だ」
『一発でも』こう挑発すれば飛鳥みたいな性格のやつは釣れる。
申し訳ないが本気で来させるにはこれが持ってこいなんだ。
「……分かったわ。本当に一発で良いのね?」
「あぁ。それとリミッターは追加しておくからな」
「っ!今更変更は無しよ!」
お、キレたか。
ちなみにリミッターはイヤリングにしといた。両耳に付けたからリミッターは二個分だな。
うおい!流石に此処まで来ると動きが鈍るな……
ま、良いか。
じゃあここからはシンキングタイムだ。
まず飛鳥の戦い方だが、”威光”でディーンを強化して力任せに破壊しているように取れる。
これだと小回りが利かない。実際問題、今俺が後ろに回り込んだら見失ってるしな。
「おーい、足元だぞー」
「ッ!!」
そこで、だ。
ディーンの特性と言ったら何だと思う?
大方のやつはこう言うだろう。その巨体と堅い体、と。
だがディーンの素材は”神珍鉄”。伸縮自在と言うのが大きな特徴として挙げるべきだろう。
それを活かさせる戦い方、それを見出させる必要がある。
幸いにも、飛鳥の”威光”によって霊格が底上げ……いや、上乗せと言うべきか。
とにかく、ディーンは強化されてる。ならその破壊力から戦法を見出させるべきか。
否、それだけでは足りない。なにせ小回りが利いていないし足元がうまく見えていない。これではただの巨大ロボにすぎない。
ならどうするべきか……答えは簡単、飛鳥自身に変わってもらう。これだけだ。
此処まで長ったらしく考えてみたがやはりいくら手下が強くてもそれを操る本人が力が無ければ意味が無い。
今回はそれを気付かせる。それが俺と十六夜からの訓練だ。
「隙があり過ぎるぞ!」
「なっ!」
あ……さすがにやり過ぎたか?
「……もう一回よ!」
まだ諦めませんか……さっきのこと考えてるうちにもう二回ぐらいディーンから落としたよな?
さすがプライドが高い……そうだ、ここは彼に任せればいいじゃないか。
「てことで十六夜、後は任せた!」
「お、良いのか?」
「おう。ジンも訓練しようと思ってたからな」
「オーケー。じゃあやろうぜ、お嬢様」
「な……分かったわ。十六夜君には負けない……!」
お、これはラブコメの波動が……ないか……?
「ジン、あっちでやるぞー」
「は、はい!」
先程の場所から少し離れた所に居る。ここも精霊が多くて少し眩しく感じる。
ジンの訓練内容としては”守りの指輪”の使い方を覚えてもらう。これだけだ。
これだけと言っても相当難しいがな。
いきなり使えと言っても使える奴はそうそういないだろう。それに最初は一枚ずつで一秒間しか出せないからタイミングも重要になってくる。
はっきり言ってこれを一日でマスターできたらそいつは主人公とかそこらへんになれる。
「じゃあまずは”守りの指輪”の使い方を覚えてもらう」
「はい」
ジンのこの目は本気……か……ならおふざけ無しで行こうか。
「まず盾の出し方だが……そうだな……とりあえず両方の掌を前に突きだしてくれ」
「こ、こうですか?」
この構えの方が確か反動は少なかったはずだ。
「あぁ。そしたら今回は俺がカウントをするから、それに合わせて掌に力を入れてくれ」
「はい……!」
今回攻撃に使うのはチョークだ。これだったら痛いぐらいで済むからな。
「じゃ、行くぞー……そいっ」
速度は子供が野球のキャッチボールをする時ぐらいの早さだからそんなに早くは無い……はず。
「三、ニ、一、今だ!」
「!!」
今起こった事を説明すると、ジンの目の前に虹色で透明色で人一人を覆える程の大きさの盾が出てきて、それに触れたチョークが霧散した。って感じだな
「お、出来たじゃん」
「今ので良いんですか?」
「あぁ。まさか一発目から出来るとは思わなかったぞ」
「それは褒められているのでしょうか……?」
当たり前だ。ジンぐらいの歳だと初回は九割が失敗するからな。
「当然。でもまぁこれで基本は大丈夫だってことは分かったし、応用編行こうか」
今は地味に時間が無い。
もしかしたら今この時も耀が危険な状況に会っている可能性だってある。
その所為か少し焦っている状況だ。
別に耀の事だから明日までは大丈夫だと思うが、仲間を心配するのは昔からの癖なんだ。許してくれ。
「実はな、少しだったら出現位置を変更できるんだ」
「出現位置を変更……ですか……」
「やり方は簡単だ。掌に力を入れると同時に、出現させたい位置を思ってくれ」
実はまだあるんだが、まだ使えない技術だから今教えても意味は無いだろう。
だがこれは重要になってくるはずだ。周りからの攻撃から自他共に守れるようになってくるのは大きな戦力になる。
「……難しいですね……」
「まぁ最初の内はそんなもんだ。気にすんな」
「はい……」
あれま、ここまで落ち込むか……
「あー……そうだな、アドバイスをしよう。今はまだそれがギリギリで当たり前だ」
「そうなんでしょうか?」
「手紙にも書いてあっただろ?ジンが成長するほど次第に使えるようになってくるって。だから安心しろ」
「……はい!」
……ま、もう十分強いとは思うが……
そろそろ止めるか。ジンの体力も持たないだろうし。
”守りの指輪”は使う度に体力に近いものを消費する。正確には”魔翌力”なんだがな。
「よし。じゃあそろそろ戻るか」
さて、十六夜たちはどうしてますかね……っと。これは……
「――――手が滑ったああああああああああ!!!」
あいつ何やってんだ……あ、サラさんにもかかってるぞ……
「全く……大丈夫か?あすk「サラ様ー!大浴場の準備が出来ましたー!」お、ちょうど良いな。せっかくだし皆で行って来い」
「お、じゃあ行こうぜ!お嬢様!」
おいまて。お前は男だろうが……
「女性陣で。と言う意味で言ったんだが……?」
「ヤハハ!だそうだ。今すぐ黒ウサギたちと一緒に行くか、俺に連れて行かれるか。好きなほうを選んでいいぜ」
良い笑顔で言いやがる……内容はただの変態だがな。
「わ、分かったわからその手を下げて頂戴」
本気で引かれてるぞ、十六夜よ。それで良いのか……?
「あ、どうせだしジンも黒ウサギたちに――――」
っ!?痛ぇ……この音は黒ウサギのハリセン……懐かしいな。そして何処から出しているんだ?
てか一瞬で戻ってきたな。さすが箱庭のウサギだ。
「全く!何を言っているのですか!このお馬鹿様!!ジン坊っちゃん。部屋に戻っていてくださいね?」
「う、うん」
うん。やっぱ平和が一番だな!
……さて、行ったか。
「……なぁ十六夜。飛鳥に飛鳥自身の弱点は伝えられたか?」
「勿論。そっちはどうだったんだ?」
「こっちは大丈夫だったぞ。思ったよりジンが成長していたから楽に終わったよ」
そう言うと「そうか」と一言言って少し考えていた。
「どうした?そんな考えて」
「いや、ちょっとお嬢様のギフトについて考えてた」
飛鳥のギフト……正直なところ戦闘には向いていない。だから飛鳥にはあまり前線に入れたくない。
今の彼女は力不足だ。悪く行ってしまえば足手まといだ。
確かに人類最高格のギフトの保持者だと言う事は間違いない。だが――――
――――だがそれはあくまでも
それは耀にも、十六夜にも言える事だ。
人間はとても脆い。強い衝撃を受けただけで死んでしまう。
そんな人間が”魔王”という強大な存在に立ち向かえるだろうか?
北の時はまだ相性が良かったからよかったものの、あの戦いで分かった事は、彼女が強いのではなく
まぁ解決法も無いわけではないが、今この現状では現実的ではない。
……さて、どうしたものか……
「……零、そろそろ俺らも戻ろうぜ」
「……いや、俺はもう少しだけここにいる」
「おう、分かった」
そう言って十六夜はエレベーターの方へと向かって行った。
彼ら”ノーネームの問題児達”は紛れもなく人類最強格のギフトの保持者だ。
だからそのギフトを完全に扱えるようにしなければ意味が無い。
十六夜はあと少しと言ったところだ。だが耀はまだ”
けれど、彼らが完璧に使いこなせるようになった場合、恐らくだが一桁で張り合える可能性がある。
要するに「彼らはその内化ける」って事だ。
そのためにも俺は手伝うべきなのだろう。この世界も
寝てる時 羽音が聞こえ 飛び起きる 睡眠できず 日中逆転 残留 疲れの俳句
こんな日常が普通な夏がもうそろそろ終わりになってましたね。
ここ最近は鼻水が酷かったり睡眠をまともに取っていなかったりで大変でした。
皆さんの体調は大丈夫ですか?あんまり無理しない方がいいですよ。
特に微熱があったりインフルにかかってるときに外出は良くないですよ。周りに迷惑書けちゃいますから(実体験@加害者)まぁ無理やり「来い」と言われたならどうしようもありませんが……
あ、それよりも私の小説って句読点多いですかね?良ければコメントにて教えて頂けるとありがたいです。
それでは次回またお会い致しましょう。
次回もよろしくお願いします!