問題児と化け物が異世界から来るそうですよ?   作:残留

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やっはろー!どうも皆さん!宿題が驚きの白さでびっくりしている残留です!
いやぁ、中々やるきが起きないんですよね……トホホ……
ま、そんな事どうでもいいですよね。それよりこっち優先させないと……
なんでって……だって後一ヵ月で一年ですよ!?もっと更新しないとヤバいですって!
とまぁ前書きはここまでにしておいて、本編をどうぞ!


曖昧

ただ今俺の目の前では必死に謝る黒ウサギに対して耀があたふたしている。

 

話を今切り出さなきゃ終わらない気がするので話を進めようと思う。

 

「……話を戻させてもらうが、恐らく犯人……いや、人型じゃないから……まぁ、それをやったやつは身近な奴だろうな」

 

「どうして?」

 

「簡単なことだ。お前達が居る中”ノーネーム”本拠地には入れないだろう。しかもわざわざ脱衣室まで行って十六夜のヘッドホンを壊す必要があるか?」

 

「無い……かも……」

 

そんなのが実際にあったら訳が分らないよ状態に陥りそうだが。

 

「だろ?だからだ」

 

「……そう……」

 

……やっぱ身内に犯人が居るって思いたくないか……まだ若いし仕方の無い事なのだろうけど……

 

「あ、そうだ。黒ウサギ」

 

「はい、何ですカ?」

 

「ペスト達は今どこに?」

 

さすがに二か月も会っていないので気になったので聞いてみた。

 

「あのペストさん達なら本拠地で子供達と一緒に留守番を……」

 

「そうか……んー……ちょっと会いに行ってくるわ」

 

俺が行こうとした瞬間、黒ウサギが

 

「相当機嫌が悪い方が一人いらっしゃいますので気を付けてください……」

 

エルナか……

 

「マジか……まぁこれも自業自得なのかね……んじゃ、行ってきます」

 

「あ……でも零さんですし……でもあの方がギフトを使ってしまったら設備が……」

 

 

   ☆

 

 

「やっほーい。久しブフォアッ!!」

 

痛っ!誰だ!?

 

「いきなり飛びつかないでくれ。地味に痛いんだ」

 

「おかえり~~!!何処行ってたの!!マスター!!」

 

エルナか……一ヵ月経っても飛びつくのな……

 

「ちょっと世界一周旅行行ってただけだよ」

 

理由は違えど、嘘は言っていない……って、あれ?あんまり怒ってない……?

 

「せめて手紙ぐらいは書いてよー!」

 

「はいはい、ごめんな」

 

少しホッとしながらエルナの頭を撫でていたら背骨に電流のような痛みが走る!痛い!

 

「誰だ……?って、ペストか。元気だったか?」

 

「……」

 

ん?なんか無言で締めつけて痛い痛い!だんだん締め付けが酷くなってきてる!

 

「あー、すまん、痛いのだが……」

 

「ダメ……」

 

何がダメなんだ……?

 

……もしかして怒ってらっしゃる?じゃあ黒ウサギが言ってたのってエルナじゃ無くてペスト……?

 

「……ごめんな。何の連絡もせずにいて」

 

「うぇへへ~♪」

 

「……グスッ」

 

頭を撫でるとエルナは変な声を出して笑顔になったけども……もしかしてペスト泣いてる?

 

「……マスター、ちょっと耳貸して」

 

「あ、あぁ」

 

エルナに耳を近づけると、小声でアドバイス?をしてきた。

 

「こういうときは、抱きしめながら頭を撫でて『大丈夫だ』って言ってあげるんだよ!」

 

「そうなのか?」

 

「うん。だから……GO!!」

 

GO!!と言われた途端、背中を蹴られ、ペストに抱きつく体制になってしまった。さて、実行しますか。

 

「ごめんな……勝手にいなくなったりして……でももう大丈夫だから……後さ、遅れたけど、ただいま」

 

エルナが「ナイスアドリブ!」と目線で訴えかけてきているが今は無視しておこう。いやぁ、くさいセリフだったか?

 

んで、ペストは……

 

「……遅いわよ……零……おかえりなざい……」

 

……ここで何かしら言うのは無粋な事だろう。今は抱きしめてやるのが良いのかもしれない。

 

 ☆ ♦ △

 

しばらく経ってようやく落ち着いたようなので話を吹っ掛けようと思う。

 

「どうだ?落ちついたか?」

 

「うん……えへへ……」

 

おおう、なんか一瞬どこかの投稿主とやらから狂喜乱舞のような声が聞こえたが空耳だろう。

 

さて、誰か来てるがこれは……

 

「お、零じゃねぇか。何処行ってたんだ?」

 

「あら?零じゃない!久しぶり♪」

 

おぉ、ヴェーザーとラッテンか……なんか皆雰囲気変わってるな。

 

「ちょっと世界一周旅行にな」

 

「………!そうか。すまねぇ……」

 

「なんでヴェーザーが謝るんだよ。謝るべきはこっちなのに」

 

どうして理由が分るんだ……まさか心を……!?

 

「心なんて読めねぇよ……」

 

「じゃあ何故考えている事が!?」

 

大げさに驚くふりをする。

 

「顔に出過ぎだ……」

 

それに呆れて頭を押さ微笑をする。

 

「マスター、話の内容が良く分らないんだけど……」

 

「どういうこと?零?」

 

「……お前らはまだ分からなくて良い事だ」

 

「何だとー!」

 

こんな風に馬鹿やれるのもいつまでなのか………

 

「そ・れ・よ・り!!零!お土産は!?」

 

ラッテンが目を輝かせながら聞いてきたが……やべ……完全に忘れてた……

 

「……すまん、無い」

 

「「「………」」」

 

女性陣の顔が一気に落胆して行く。これどうしたら良いんだ?

 

「えーと……その……」

 

「まったく、零は女心を分かってないわね……不老不死の癖に……今まで何してきたの……」

 

「いやそんなこと言われてもな……」

 

不老不死だがいつまで経っても女心とは分らないんだよな……何故なんだ……

 

おいだからそんな冷たい目で見ないでくれ、俺のハートがブレイクするだろ。

 

「すまない……今度埋め合わせするから……」

 

「「「それなら良いよ(わ)」」」

 

なんだよこの団結力……下心しか見えねぇ……

 

はぁ……仕方ない、それで機嫌が直るのならまだ良い方か……

 

「じゃあそれはまた今度にして、今は一旦解散な。俺もちょっと調べることあるし」

 

「そうなの?なら早く書斎に行きましょう?ヴェーザーも一緒にね♪」

 

なんか二人で目配せして結果、一緒についてくる事になった。

 

何故ついてくる必要が……?

 

「ありがとう。ただ、後でじっくり聞かせてもらうわよ?」

 

耳元で何を言い出すかと思ったら……そういう事か……

 

「……そうか。わざわざすまなかったな」

 

「さぁて、なんのことかしら?早く行きましょ♪」

 

「はいはい……あ、エルナ達はついてこなくて大丈夫だぞ」

 

なんかついて来ていたので一応言っておく。

 

「「はぁ~い……」」

 

しょんぼりしている二人を放っておき、三人で書斎に向かった。

 

☆ ♦ △

 

「……それで?なんであの時逃げたのかしら?」

 

珍しくラッテンが真面目な口調で聞いてくるが、今は真面目に答えるか。

 

「そうだな……じゃあ質問を返すが、何故逃げたと思う?」

 

「あら?逃げた事は否定しないのね。そうねぇ……いずらくなったとか?ヴェーザーはどう思う?」

 

「そうだな………これは無いと思いたいが……零、お前もしかしてあのままの状態で俺らといたら不味かったのか?」

 

やっぱりばれるか……この察しの良さ……もしかしてヴェーザーって俺を除いて一番精神年齢高かったりするのか?

 

まぁまだ答えとしては満点ではないんだが。

 

「……二人の答えを合わせて八十点って所だな」

 

「じゃあ残りのニ十点は何なのかしら?」

 

「昔の記憶が蘇って来た……それだけだ……」

 

久しぶりに人を殺したから昔【正宗】で暴れてた頃の記憶がどうもねぇ……衝動が抑えきれなくなれそうで怖かったよ……情けない……

 

「へぇ……そうか……じゃあ俺が言ったことは間違えて無かったって事になっちまうのか……」

 

「すまん」

 

「……じゃあその記憶ってどんな記憶なの?」

 

ラッテンさんや、その質問は止めていただきたかった。絶対怖がられるよ……

 

「本当に聞くか?聞いたら絶対引くぞ?」

 

「ふーん……余計に気になるわね。大丈夫だから聞かせてくれない?」

 

「ラッテン、止めておけ」

 

意外だ……ヴェーザーも乗ってくるかと思ったが……一ヵ月の内に何があったんだ……

 

「えー、なんで?」

 

「あくまでも予想だが、聞いたら後悔すると思うぞ」

 

「別にいいわよそのぐらい。さ、零、話して」

 

「はぁ……すまない、話してやってくれ……」

 

あらら、ヴェーザー負けたか。仕方ない、話すか。まぁ一、二行で終わるがな。

 

「あいよ。何、ただ単に”大虐殺”を行った時の記憶さ」

 

あ、一行だった。

 

「………」

 

ラッテンが目を見開いて驚愕してる。なんかシュールで笑いそうになるが何とか抑える。

 

「……それはマジで言ってるのか……?」

 

いきなり言われてちょっとビクッとなって噴き出しそうになったじゃん……危ない……

 

「あぁ、昔はちょっと(・・・・)やんちゃだったから」

 

ついでに「狂気に飲まれていたって事もあるんだがな」と付け足しておく。

 

「そ、そう……」

 

やっぱり引かれたよ……止めてくれ、そんな冷たい目で見ないでくれ。女性に引かれて冷たい視線を送られるのって意外と辛いんだぞ?

 

「これだからあんまり話したくは無かったのだが……」

 

「すまねぇな。だが……いや、これ以上は詮索しないでおく。その方が良いんだろ?」

 

ヴェーザーの察しが凄すぎませんかね……?俺なんか弄ったっけか?

 

「あぁ。これ以上聞いてもそっちが気分を悪くするだろうからな」

 

「そうか……じゃあ一ついいか?」

 

「うん?」

 

「零は食事と宿はどうしてたんだ……?」

 

「確か……食事は……」

 

あれ?そういや食事ってどうしてたんだ……?と言うかそもそもしてなかったような……

 

「食事取って無かったわ」

 

「「!?」」

 

俺が自分でも驚いたように言うと二人が滅茶苦茶驚いてた。まぁ普通そうなるわな。

 

「いや~、なんで食べて無かったのかは正直覚えてないんだよな」

 

「それ大丈夫なの?」

 

「ん?あぁ、平気だぞ。酷い時なんて……いや何でもない。忘れてくれ」

 

危ない危ない……地雷踏みそうだった……

 

「そ、そう。じゃあ宿はどうしてたの?」

 

「んーと……あぁそうだ」

 

そこまで言うと、ゴクリ……となんか二人が緊張していた。あれ?ここ緊張する場面じゃ無くね?

 

「普通に野宿だぞ。安心しろ、ちゃんと寝たから」

 

「そう。寝たのね……」

 

「なぁ、野宿をしたようだが、テントや寝袋とかはどうしたんだ?」

 

「テントと寝袋……あっ……」

 

はっきり言わせてもらおう。完全に忘れてた。まぁ”無”から創り出すことも出来たんだが……何故しなかったのだろうか?

 

でもまぁ風が心地よかったから良いよな。

 

「HA☆HA☆HA!!いやぁ、何も準備せず寝てたわ」

 

「……零……お前馬鹿なのか……?」

 

「返す言葉もございません……」

 

「改めて零の異常さを知ったわ……」

 

地味に傷つくな、その言葉。事実なんだけどさ。

 

「まぁ今はそんな過ぎた事どうだっていいじゃないか。それよりも、もう聞きたいことは無いのか?」

 

「え、えぇ」

 

「そうか。なら調べ物するから先に戻っててくれ」

 

「おう。じゃあ行くぞ」

 

「はいはい。早く戻って来なさいよ~」

 

さて、行ったか……それじゃ早速調べますか。

 

「おい、いつまでそこで盗み聞きしてるつもりだ?」

 

「あら?気づいてたの?」

 

本棚の間から出てきたのはフードを深くかぶった……声からして女か。

 

そして腕にはレティシア………ここで消すべきか?

 

「レティシアを離せ。さもなくば消す」

 

「……なんの事かしら?」

 

「しらを切るつもりか?そんな緩い幻術で欺けると思うなよ?」

 

そう言った後、今正体不明の女が居る方向の真逆に”無”から小刀を射出する。するとどうだ、何と女の本体(・・)の頬を小刀が掠めたではありませんか。

 

「外したか……」

 

「ッ!乱暴な男は嫌われるわよ?」

 

一瞬取り乱したがすぐに平然を装うとは……楽しめそうだ。

 

「元々世界に嫌われているものでね。今更嫌われようが関係の無い事なんだよ」

 

「……そう、じゃあもう用は無いわ。またすぐに会えるはずよ……フフッ、それじゃあね」

 

逃げられた……と言うよりも元よりあいつはここにいなかった。俺が始め話していたのも、小刀が頬を掠めたのも、腕に抱えられていたレティシアも全て幻影だった。

 

ただ、小刀には間接ダメージの効果があったから本体にまでダメージを食らわせられた。もう少し精度上げないとなぁ。

 

クソッ、サーチ掛けておけばよかったか……次会った時にはレティシアに謝らないとな……

 

「はぁ……レティシアには悪いがもう少しだけ耐えてもらうとするか……すまない……」

 

 

 

 

あの後エルナ達の所へと戻り、南に行く事を伝え、外に出たところだ。

 

出るときに何故かエルナとペストにそれぞれ片方ずつ頬にキスをされたことなんて俺は知らない。否、思い出してはいけない……

 

ま、そんなことは置いておいてだ。”ノーネーム”本拠地に守護者を配置しておこうと思うんだがどうだろうか?

 

もしかしたらまた誰かが攫いに来る可能性も否定しきれない。配置しておいて損は無いと思うんだが……そうか。賛成ありがとう。

 

それじゃあこいつでいいか。

 

「こい、黒電竜(こくでんりゅう)」

 

俺が呼ぶと全体が黒く……いや、黒いと言うよりも何色もの色に塗りつぶされたような(・・・・・・・・・・)色をし、周りにはその名の通り雷をまとっている。その雷もまた、塗りつぶされたような色になっているドラゴンのようなモンスターが現れる。

 

「黒電竜、久しぶりだな。っておい、だから頭を加えるな、嬉しいのは分るが何も見えなくなる」

 

「キュルルル♪」

 

今俺の頭を加えてその姿に合わない声を発しているのが黒電竜だ。

 

ただし、ここで注意しなければいけないことは俺が敵と認めた存在が現れた場合ブチギレモードになると言う事だ。

 

種族名は確か”覇竜”とか言って、最強種らしい。そんな奴がブチギレたら神でもやっと抵抗出来るレベルなんだと。だから相当ヤバいはずだ。

 

例えるなら、一般市民がゴジラを飼っている感覚だな。割と本気で。

 

おっと、話がずれてきたな。

 

後、一応言葉訳しとくぞ。

 

「よし、じゃあお前には透明化(ステルス)を掛けるから、ここを守ってもらって良いか?」

 

「キュル!(了解じゃ!)」

 

「おう、そうかそうか。ありがとな。じゃあこの人たちが攻撃しちゃいけないリストな」

 

そう言って黒電竜の額に当たる部分にこちらの額を合わせ、俺の能に入っている知り合いの顔情報を渡して行く。

 

「じゃあ他のところ行ってくるから良い子にして待ってるんだぞー!」

 

「キュルー!(嫌じゃー!)」

 

おい、今なんかめっちゃ元気な声で否定されたんだが……大丈夫かなぁ……

 

まぁあんなんでもれっきとした竜族最強だから安心でき……る……よな?




ペェストチャァァァン!!
ペスト「キモい、死ね」
最近この様に、ペストに向かってルパンダイブをする夢をよく見る私は末期何でしょうか?
零「これは医者も黙って首を横に振るな」
マジかよ……と言うより、やっぱローブの人は許せんわ。ロリを攫うなど……
YesロリータNoタッチが基本だろうが……!
零「怒るな怒るな……どうせ俺にボロボロにされるんだろうし」
やっぱその手に限る……
零(この手しか知らないの間違いだろ?)
よし、それでは皆さん、宿題とかで時間が空きます。お許しを……
それでは次回、またお会い致しましょう。
零留「また次回も見てくださいね」

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