どうも残留です。
ではまず謝罪から……
二か月以上も投稿してなくてスミマセンデシタァァァァァ!!
いやですね、こちらにも色々あった訳ですよ。
テストとかテストとか大会とか……
これから夏休みなのでペース上げたいです(願望)
え?宿題?ナンノコトカナー?
それでは本編をどぞ
零「後で屋上な」
…オーマイガッ……
うなじを削ごう
十六夜たちと別れ早一ヶ月ほど。もうそろそろ気持ちが落ち着いて来た頃だろうし、そろそろ戻ろうと思う。
でもまぁせっかくだし適当にぶらついて行こうと思う。ちなみにジンについてだが、”存在”を確認してみたら応接間のクローゼットで気絶してたみたいだからソファーで寝かせといた。手紙付きでな。
それよりも暇だ。何もすることが無い。
勝負を吹っ掛けてくる奴は大抵一撃で沈むし何発か耐えたやつもやはりすぐ落ちる。
何か面白そうなことはありませんかねぇ……
……何も無さそうだ。ま、ちょっくら箱庭一周してきますか。今多分南に居るからまずは東側に行って最終的には東側にくるか。
「よし、久しぶりに飛んで行くか」
”堕天使の片翼”と”天使の片翼”を出してっと。
さて……
「何かあるかなーっと」
~side out~
~side 耀~
十六夜たちは本当に凄い。十六夜は水不足の解消をしてくれた。飛鳥はあんなに酷かった土地をたった一ヵ月で土壌を整えた。でも、それに比べて私は……
『お嬢……何かあったんか?』
「……何も無いよ。ただ―――――」
農場を見て思った。私は今までどんな成果が挙げられたのだろう?
「……三毛猫。あの農場はね。十六夜が水を供給して、飛鳥が土地を育んだ。だから最後に私が苗をを用意すれば、”農場は三人で造ったんだ!”って、胸を張って言えるかなあ……とか。それで一日でも多く収穫祭に参加したくて、今回は頑張ってたんだ」
でも駄目だった。十六夜や飛鳥は後手に回っていていたのに私以上の戦果を苦も無く挙げてしまった。
零もそうだ。強くて何でもできてしまう。こうして考えてみると私はとても非力なんだ。
魔王とのギフトゲームの時でもそうだ。零に病気を治してもらった。けど心配されて動けなかった―――違う、”動かなかった”
そして十六夜たちで魔王は倒した。私は何もできていない……
だから、幻獣達が沢山いる南側に一日でも長く居て、いろんな幻獣達と友達にならなくちゃいけないのに……
「……三毛猫」
私は役に立っているのだろうか?
『うん?』
「十六夜と飛鳥は、凄いね」
『………せやな』
十六夜の月はどうしてこんなに綺麗なのかな。
「でも、私は……あんまり凄くないね」
「そんなことは無いと思いますよ?お嬢さん」
「!!……誰?」
『誰や!?』
いきなり私の部屋に仮面を被ってマントを羽織っている知らない入って来た……どうやって?
「おっと、これは失礼。私は……仮の名ですが、インペルフェクトゥ=インコムポシテと申します。気軽にインコムとでもお呼びください」
この人は何者なの?臭いも気配も無かったはずなのに……
「……インコムさんは何をしに来たの?」
「ただ単に今にも泣いてしまいそうなお嬢さんを励ましに来ただけですよ」
「えっ?」
言われて気づいた、少し涙が溜まっている。
「……貴女は自分が役に立っているのか。そのような事で悩んでいるのでしょう?」
「……」
「……その反応は図星ということですか。なら簡単な事です。貴女は十分に役に立っている」
本当にそうなのだろうか?私は何も出来ていない。
「私は……」
「勝手ながら先程のパーティを少し拝見させて頂いて思いました。貴女は自分が気づいていないだけでしょうが、貴女は貴女がいるコミュニティに必須の存在です。現に貴女のおかげで”ウィル・オー・ウィプス”と顔見知りになれたではありませんか」
どうして……
「でも……」
「……貴女が、貴女達”ノーネーム”主力三人が揃ってこその”ノーネームの問題児達”ではないのですか?」
”ノーネームの問題児達”……か……
「……そう……なのかな……?」
「えぇ。確実にそうでしょう。だから、自分をそんなに急かさなくともいいのですよ」
「え……?」
急かす……?私ってそんなに焦ってたのかな?
「生命と言うものは普通、時間を掛けて成長、進化をして行くモノです。いきなり激変してしまうなんてそんなものは唯の異常なバグでしかありません。だから、ゆっくりでも良いのです。その成長して行く間に少しずつ成果を上げて行けば良いのではないでしょうか?」
「……そう……なんだろうね………うん。ありがとう。おかげで元気出たよ。インコムさん」
「それは良かった……っと、どうやらお友達が一人お呼びに来ているみたいですよ。それでは、頑張ってくださいね」
そう言ってインコムさんは消えてしまった。どうやったのかな?
あ、手紙が落っこちてる……私宛?
『お嬢さんへ
今後、楽しい事、辛い事、悲しい事が幾度となく訪れる事でしょう。
ですが、これだけは忘れないでください。
”
それでは、またいつかお会いできたのならお会い致しましょう。
インペルフェクトゥ=インコムポシテ』
……良い人だった……かな?でもあれって不法侵入になるのかな……?でも良い人だよね。
あれ、そう言えば三毛猫が喋ってないような気がするけど……
「三毛猫……?」
『………』
「気絶……してる……?」
どうしたんだろう?
コンコン
「春日部さん、居るかしら?」
飛鳥?そう言えばインコムさんがお友達が呼びに来たみたいだって言ってたけど本当だったんだ。
「うん。居るよ」
「それじゃあ入ってもいいかしら?」
「うん」
何の用かな?
「どうしたの?」
「さっきあなたの部屋から会話が聞こえた気がするのだけど……私が相手の声が聞こえたと言うことは三毛猫ではないのでしょう?」
インコムさんの事かな……あ、そうだ。どうせだから色々相談してみよう。
「うん。実はね―――」
出来ればまた話してみたいな………
~side out~
~side 零~
……一周して”ノーネーム”に戻ってみたがどうやら南側に行くようだ。
どうせだし先に行ってアンダーウッドのてっぺんで待ってますか。
―――よっこいせっと。意外と高いな。まぁ、このぐらい高い方が見渡しやすくて良いな。
………『零ー、聞こえるー?』
『ん?いきなりどうした?』
なんかいきなり舞から念話が来たんだが……どうしたんだ?
『いやー、実はね、天界に戻って仕事しなくちゃいけなくなっちゃったからしばらく会えなくなるみたい』
大変そうだな……俺には関係ないが。
『そうか。頑張ってこいよ』
『零も手伝ってy』
仕事に付き合わされるのは面倒だから強制的に切らせてもらった。
あれはキツイ。なにせ毎日毎日全宇宙からのとんでもない量の死者の転生の配分とか死期の設定とかを決めるんだぞ?もう完全にブラックだよ……あと一応言っておくが、神を軽く超える力があるが、俺は神じゃないからな?
ま、そんなことはもう忘れるとして、改めて何か探すとしますか。
……ん?あれは……紅!?
~何処かの会場内~
「俺のターン!ドロー!俺は手札を一枚捨て、クイック・シンクロンを特殊召喚。そして墓地のレベル・スティーラーの効果発動!……シューティング・クェーサー・ドラゴンを攻撃表示で……これで終わりだ!行けッ!
「グワァァァ!!」
「きまったぁぁぁぁ!!勝者!レッド・スパイク!!」
~零の所~
………なんか生き生きしてたな……見なかったことにしておきたいが……まさか紅がレッド・スパイクだったとは……
まぁいい。もう夜だし、そろそろ寝るとするか……
……そういや野宿することになるのか。寒そうだが別に風邪ひくような体じゃないし問題ないよな。
それにして星は綺麗だ……星は……
☆ ♦ ☆
さて、起きたはいいがする事が無いな……んーむ……
……!!……そうだ、あれをすれば良いじゃないか!!我ながら何という素晴らしい発想!!
……と言う事でお休み。
いやー、寝た寝た。やっぱ二度寝って人を駄目にするもんだな。
さて、そろそろ降りようかぬぁッ!?地震か!?
……?あれは……巨人!?もしかしてギフトゲームが起こってたりするのか?うなじを削がないと……
いや、でもあれ完全に一方的だよな……もしや無法者たちと言う奴等か?
よし、ちょっと加勢しますか。
「おーい、手助けに来たぞー!」
着いてから、よく巨人を見てみたら目の部分に穴が開いた仮面かぶってて顔が見えなくなってる……シャイなのか?
大きさ的には大体九メートルぐらいか?てか武器も大きいな……
ま、適当に魔法で片付けますか。
「
それにしても、魔法ってなんでこうも痛い名前なんだろうか?誰がこんな魔法名を考えたんだろう……
……さて、状況解説をすると、俺が唱えた瞬間に少し小さめの血で出来た球が浮かんで、巨人に触れる度に大きくなって行っている。
この魔法は、触れた物全てから血を徐々に
しかも大きくなって行くにつれソレに触れる物も増えて行く。最終的には星を丸々覆えるほどになる。
ただまぁ、さすがにそこまで大きくなるとまずいから大きさの上限は制限してあるし、対象を巨人族のみにしてあるから何の問題も無い。
ちなみにこの魔法の名前は”吸血”と”《球》状の《血》”で掛けたそうな。
「攻撃するなら今がチャンスだぞ」
「あ、あぁ!」
一人が俺の言葉に返答をし、そいつに続いてどんどん攻撃を繰り出して行く。
「オオオオオオオッオオオオオオォォォォォォォ!!」
うるさっ!?声もでか過ぎだろ!
「うるせぇ!!声量を考えろ!!」
さすがにうるさかったので軽く殴ったら弾け飛んだ。案外脆いな……ん?あそこにいるのは……
「おっ、やっほー!久しぶりー!」
「その声は……零さん!?今まで何処へ!!」
黒ウサギと耀がまさかもう寄宿舎にいたなんて……意外と長く寝てたのか……
「全員怖がってたからちょっとの期間だけ離れてただけさ。それより、二人とも大丈夫か?」
「は、はい」
「……平気……」
ん?耀は元気が無さそうだが……?
「耀、何かあったか?」
「何でもない」
「……」
耀は何か……不安か?そんな感情で包まれていて、黒ウサギは何かをちらっと見てから少し悲しそうな顔をする……さて一体何を……って、あれ十六夜の……
「誰か!援護を!」
……仕方ない。考えるのは後にして、先にあいつら始末するか……
「ちょっとグロ入りまーす」
拳を握ると球血が弾け、水滴となって四散する。
その血の水滴に触れた敵はドロドロの液体のようなモノに変化し、大地に溶けて行く。
……やはり、あまり好ましくない魔法だな……昔を思い出す……
「平気か……?」
「……うん」
「は、はい」
あれま、怯えちゃってる……ま、さすがにあれを見せられたらそうなるわな。
「いやぁ、ごめんごめん。さすがにグロすぎたか?」
「流石に……」
「少しキツイものがありましたが……」
やっぱこうなるか……ブラックリストに追加しとくか……
「すまん……話が変わるが、それ、どうしたんだ?」
十六夜のヘッドホンに付いていた焔火のようなマークを指差して言う。
「分らない……気づいたら入ってた……」
「ふむ……なぁ、黒ウサギ、十六夜は今日来ているか?」
「い、いえ。十六夜さんはヘッドホンが見つからないらしく……」
そこで耀を見ながら暗い表情になる黒ウサギ。
成程な。大体状況は把握した。
状況をまとめると、
何故か十六夜のヘッドホンが消え、十六夜が大捜索中。
それで、何故か十六夜のヘッドホンの一部を耀が持っており、耀に容疑が掛けられている、と。
「犯人捜し中か…………たしかそう言うのに特化した魔法あったような……」
「いえ、ですが……」
耀を見て黙る。やっぱ犯人は耀だと思ってるのか。
「………」
えーと、確か名前は………せやかて工藤?いや、なんか違うな……ワトソン君!……これも違う……爺っちゃんの名に掛けて!……これも違うな……えーと……あ、思い出した。
「耀、ちょっとそれ貸してくれ」
「え、は、はい」
ヘッドホンの一部を借り、魔法を唱える。
「サーチ」
唱えると俺の手の周りに六個ほどの画面が出て、様々な検証作業を瞬時にする。
そして浮かび上がった犯人は―――――――
「……成程な……」
これはまだ伝えない方が耀のためか……恐らく、もう少しでイベントが起きてしまう。
それまでは、無駄に動かないでおくとしよう。まぁ、十六夜ならもう解決できているだろうが。
「零……どうだった……?」
「……すまん、分らなかった。まぁ、犯人は人型じゃ無いらしいから二人とも安心して大丈夫だぞ」
「そう……」
「……耀さん、申し訳ございませんでした!!」
「え……?」
「大切な仲間なのに、疑ってしまったこの黒ウサギを許して下さい!!」
「だ、大丈夫だから……」
―――――やはり、憎しみや執念ほど生物らしいモノは存在しないんだな。
………彼らは強い。だがまだ子供だ……これからの箱庭と言う
圧倒的な力の差を受け止められるだろうか……?
……いけないいけない。どうも歳をとると過保護気味になってしまう……
……?そういや俺ってどのぐらい生きてきたんだっけか?
爪を切った後にやすりで擦ろうとすると肉が擦れてめっちゃ痛いと思う今日この頃……
さて皆さんにお知らせです。
なんと次回!零君の年齢がやっと判明します!こうご期待!
……話は変わりますが今期のアニメ面白いですよね。特に例の学校ほのぼの(大嘘)日常アニメ。あれと、UMRちゃんが出てるやつ、すっごい面白い。まぁ、オーバーロードの方が個人的には好きですが……
ウオッホン!……それでは皆さんまた次回、お会い致しましょう。
サテ、オクジョウイクカ……
<ヤメロー!シニダグナーイ!