どうもどうも。残留でございます。
今回は幼zy…ペストちゃん満載でお送りいたします。
それより最近ネタが尽きてきました…どうしましょう…
ま、そんなことより…本編をどうぞ!
ロリコンジャナイデスッテバー
「もしカップラーメンからナルトが抜けたら民衆はどんな反応をするんだろうか…」
交渉テーブルまでの移動中にこんな疑問が唐突に頭に思い浮かぶ俺は末期なのだろうか…
サラマンドラ本拠地に入る前、なんか本拠地前でどこのコミュいティが出るかの騒ぎがあったけどジン達がうまくまとめて十六夜とジンが出席することになった。
十六夜達が出席することになったのに何で俺が交渉テーブルに向かっているのかと言うと、気分である。
…向かってるのは良いんだが…この建物広すぎる!まるで迷路じゃねぇか!
……もう二十分ぐらいはさまよったぞ…お、やっとそれらしき部屋があった…てか扉大きくないか?
「疲れた…広すぎだ…」
この部屋豪華だな…貴族室とかだろうな。
「お、やっと来たか。遅かったな」
「零さんはなんで来ているんですか!?それにもう終わる直前なんですよ!?」
黒ウサギにハリセンで叩かれた…痛ぇ…ってもう終わるの?
「いや、俺は内容を聞きに来ただけから…」
「聞きに来ただけなの…?ならちょっとこっちに来て」
「ん?良いが…」
ペストに呼ばれてペストの傍に移動すると、いきなり席から降りて俺を席に座らせその上に座って来た。
「…これは一体…?」
「駄目だった?」
「ま、別にいいぞ。減るもんじゃないし」
周りの目が痛いがな…そんなことより内容を聞こうか…
「それより話の内容を教えてくれないか?」
「えーとね、簡単にまとめると、不正があったと思ったら不正が無くてそっちに不利な特別ルールを設けられそう。って感じ」
ペストが答えてくれた。ま、予想どうりだな。
「なるほどな。ちなみにその特別ルールの内容は?」
「そうね…ジャッジマスターに問うわ。再開の日取りは最長で何時頃になるの?」
この質問をするということは…不味いかもしれないな…たしか”ペスト”の意味は…
「さ、最長ですか?ええと、今回の場合だと……一ヵ月でしょうか?」
一ヵ月…どうにかなるにはなるが…
「じゃ、それで手を――――」
「待ちな!」
「待ってください!」
「ちょっと待って」
お、十六夜とジンと重なった。特に緊迫してないのは俺だけだけど。
「……なに?時間を与えてもらうのが不満?」
「いや、ありがたいぜ?だけど場合によるね……俺は後でいい。御チビ、先に言え」
…ここはジンに発言をさせるべきか…
「俺も後で大丈夫だ」
「はい。主催者に問います。貴女の両隣にいる男女は”ラッテン”と”ヴェーザー”だと聞きました。そうしてもう一体が”シュトロム”だと。なら貴方の名は……”ペスト”ではないですか?」
「ペストだと!?」
ま、驚くよな…
ラッテンはネズミ、ヴェーザーはヴェーザー河、シュトロムは嵐。そしてペストは黒死病……病気類は治しにくい…
…ん?そういやこのゲームのルールってハーメルンの笛吹きの真実の伝承を掲げよだったよな…たしか黒死病の伝染元がネズミ…だが伝承と碑石にネズミは…”
しかもシュトロムは嵐…自然災害…こいつはヴェーザー河を氾濫させたとかそこらだろうから…
やっぱり名前が関係してたのか…
あ、あと、俺が気にしていたのは”黒死病”についてだ。ペストの事だからもう病原菌は潜伏させてあるんだろう…もし一ヵ月ともなれば確実に死人が出る…だから一ヵ月も時間を開けられると不味い…
さて、ここから十六夜たちはどうするのかな…?
「ペスト…そうか、だからギフトネームが”
「ああ、間違いない。そうだろ?魔王様?」
「…ええ。正解よ」
黒死斑の魔王…さて、どんな技を使ってくるのやら。
「御見事、名前も知らない貴方。よろしければ貴方とコミュニティの名前を聞いても?」
「……ノーネーム、ジン=ラッセルです」
ペストがノーネームって聞いて少し驚いてたけどそんなに名前が無いってのは下に見られるのか…
「そっ。覚えておくわ……だけど確認を取るのが一手遅かったわね。私達はゲーム再開の日取りを左右出来ると言質を取っているわ。勿論、参加者の一部には既に病原菌を潜伏させている。ロックイーターの様な無機物や悪魔でもない限り発症する、呪いそのものを」
やっぱりか…さて、どうしたものか…
「っ……!!?」
最短でも二日で発症してしまう…しかも範囲が広いわけだから簡単に感染させられる…
このままだと負けは確定…か…
「ジャ、ジャッジマスターに提言します!彼らは意図的にゲームの説明を伏せていた疑いがあります!もう一度審議を」
サンドラの発言。ダメだ。もっと状況が悪化する。
「駄目だよサンドラ。病原菌を潜伏させてたとしても、その説明を主催者側が負う事は無い。また向こうが有利になるだけだ。そうだろ?黒ウサギ」
俺がいきなり喋ったからか、ペストがビクッとする。ごめん。
「は、はい。零さんの言われた通りです」
「っ…!」
サンドラはまだ子供なのに頑張ろうとしてるんだな…それに比べて…
「…」
マンドラ…何やってんだよあいつ…
「此処にいる人たちが、参加者側の主力と見て良いのかしら?」
「……」
「そうだぞ」
皆黙ってたから代わりに俺が答える。
「そう。ありがとう零。なら提案しやすいわ」
少しためてから
「ねえ皆さん。此処にいるメンバーと白夜叉。それらが”グリムグリモワール・ハーメルン”の傘下に降るなら、他のコミュニティは見逃してあげるわよ?」
「なっ」
「私、貴方達の事が気に入ったわ。サンドラは可愛いし。ジンは頭いいし。零はお兄ちゃんだし」
…?
「ちょっと待て、最後の発言はまるで意味が分らんぞ」
「え?そのまんまの意味よ?」
…つまり俺はお兄ちゃんと言う感じで漢字なのか…(錯乱)
「あ、私が捕まえた紅いドレスの子もいい感じですよマスター♪」
紅いドレス…飛鳥か…
「ならその子も加えて、ゲームは手打ち。参加者全員の命と引き換えなら安いものでしょ?」
可愛らしく小首を傾げる。
が、その言葉の意味を逆から見ると、
全員が困惑する中、十六夜とジンだけが冷静だ。内心焦ってるんだろうけど…
「……これは白夜叉様からの情報ですが。貴女達グリムグリモワール・ハーメルンはもしや、新興のコミュニティなのでしょうか?」
新興…?良い交渉材料になりそうだな…
「答える義務はないわ」
そんなに即答されると逆に怪しいよ…
「なるほど、新興のコミュニティ。優秀な人材に貪欲なのはその為か」
「……」
「おいおい、このタイミングの沈黙は是ととるぜ?いいのか魔王様?」
煽るねぇ…
「……だからなに?私達が譲る理由は無いわ」
「いいえあります。だって貴女達は、僕等を無傷で手に入れたいと思っているはずですから。もしも一ヵ月も放置されたら、きっと僕達死んじゃいます…だよねサンドラ」
「え?あ、うん」
突然振られたからから地の文で返すサンドラ。慌てて訂正しようとするけども、ジンはそれを待たずに畳み掛ける。
「そう。
…断言するとは…成長したな…
「もう一度言うけど。
「では発症した者を殺す」
いきなり物騒な発言しやがった!?
「例外はない。
怖い事言うな…冗談であってほしい…仕事が増える…
はぁ…十六夜もそろそろ閃いたみたいだし、長くなりそうだし俺から交渉させてもらうか。
「なぁ、黒ウサギ。今からでもルールの変更は出来るか?」
「は、はい」
よし、これならいけるだろう。
「じゃ、ペスト。ちょっといいか?」
「なに?」
「俺とちょっと交渉してほしいんだけど…」
「いいわよ」
即答だった…
「ありがとう。じゃあその内容なんだけど…ゲームの再開の日取りを一週間後にしてくれないか?」
「…それに対するこちらのメリットは?」
真剣な表情で聞いてくる。さっきまですぐには交渉に乗ろうとしなかったのに…
「それは四つあって、まず一つ目が、『ゲームを開始してから二十四時間以内に参加者側がクリア条件を満たせなかったら問答無用で主催者側の勝利』で、二つ目が、『参加者側が負けた場合、黒ウサギと白夜叉も含め此処にいる全員がグリムグリモワール・ハーメルンの傘下に降る』だ。その代わり黒ウサギもゲームの参加者として参加してもらうけど」
ここまでだとペストはギリギリ駄目だろうからまだまだ言う。
「三つ目が、『参加者側は自殺・同志討ちを禁止する』ことだ。これで少しは優秀な人材が生き残る確率が増えるだろう。んで、四つ目が俺についてだ」
俺の発言を聞いて全員が『?』マークを浮かべる。
「俺、『黒水零が使うギフトを制限する』でどうだ?」
「…そのギフトと数によるわ」
必要最低限のギフトと言ったらあれしかない。
「五つで内四つはギフト名は四つとも同じ。一つ目が不老不死。残り四つのギフトはリミッターだ」
「…零、お前前見た時はリミッター三つじゃ無かったか…?」
お、十六夜が気づいたか。
「ペスト達と戦う前に追加しといた」
「…そうか」
十六夜がため息ついてるよ…だって仕方ないじゃないか。そうしないと楽しく戦えないんだから。
「…その不老不死を外せないかしら…?」
お、そうだそれについても説明しとくか。十六夜にも言ってなかったし丁度いいか。
「ごめん。それについては無理としか言えない」
「なんで?」
「外せないんだよ。どうやっても」
「…箱庭の中枢でも…?」
あ、そういや試してなかった…ま、無理だろうけど。
「黒ウサギ、聞いてくれるか?」
「は、はい…えーと……残念ながら不可能な様です…」
「だろうな…と言うことですまん」
「…仕方ないわね…分ったわ。それで手を打ちましょう。あ、そうだ。こっちが勝ったら私のお兄ちゃんにするからね」
よし!交渉成立!最後のはどういうことだ!
「おいおい…じゃあこっちが勝ったらペストとラッテンとヴェーザーは俺に隷属して貰うぞ?」
よし、こう言えばなんとかさっきの提案を取り下げてくr「いいわよ」…Oh……
そ、そうだ!ヴェーザーとラッテンなr「別に俺は構わないぞ」…ま、まだラッテンg「私もいいと思うわ」…
四面楚歌…この四字熟語ってこんな場面でも使えるんだな…
「ヤハハ!零、お前本当に何者なんだよ」
おーい、目が笑ってないぞー
「零さん…雰囲気壊しまくりですよ…」
「まさにその通りだな」
「零さんって怖い人じゃないの…?」
ジンと黒ウサギの胃に穴が開くのはそう遠くないかもしれないな…(遠い目)そしてサンドラ、俺は怖くはない…はずだ…
「さて、話を戻すけど。ルールの変更はこんな感じでいいよな」
「「「ああ(ええ)(はい)」」」
全員の賛成が得られたのでこれで終わる…と思ってたんだが最後に相互不可侵とやらが追加された。
で、ルールをまとめたのがこれ
『ギフトゲーム名 【The PIED PIPER of HAMELN】
プレイヤー一覧
・現時点で三九九九九九九外門・四〇〇〇〇〇〇外門・境界壁の舞台区画に存在する参加者・主催者の全コミュニティ。
プレイヤー側 ホスト指定ゲームマスター
・太陽の運行者・星霊 白夜叉(現在非参戦の為、中断時の接触禁止)。
プレイヤー側 禁止事項
・自決及び同士討ちによる討ち死に
・休止期間中にゲームテリトリー(舞台区画)からの脱出を禁ず。
・休止期間の自由行動範囲は、大祭本陣営より500m四方に限る。
ホストマスター側 勝利条件
・全プレイヤーの屈服、及び殺害。
・八日後の時間制限を迎えると無条件勝利。
プレイヤー側 勝利条件
一、ゲームマスターを打倒。
二、偽りの伝承を砕き、真実の伝承を掲げよ。
休止期間
・一週間を、相互不可侵の時間として設ける。
特別ルール
・再開時から黒水 零が使うギフトを制限する
・終了時、”グリム・グリモワールハーメルン”のメンバーは復活し黒水 零に隷属する。
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。
”グリムグリモワール・ハーメルン”印』
そういやさ、気になったことがあるんだけど、なんでペストは交渉中ずっと俺の上に座ってたんだ?
ま、いいか。それよりも眠くなったしそろそろ寝ようかな。あ、そういや病原菌を全部なくせば勝てるんじゃ…いや、考えるのは後にしよう。とにかく眠い…ふわぁ…
それじゃあ御休み。明日はちょっと遊ぶかな…
チュドーーーン!
今回もペストちゃんがたくさん書けてチョウエキサイティン!です。
いやぁ、最近暖かくなってきましたよね!おかげで外に出るとめっちゃアッツイ!
あ、そうだ。話が変わるんですけど、春休みがあと一週間となってしまいました。ので、前回書いた通り小説投稿が春休み中にもう一本いけなさそうです…アトシュクダイガ・・・
それと、次回は魔法とか色々使わない回になりますので、ワンパンになっちゃうかもしれません。ご了承ください。
それでは皆さん。次回、お会い致しましょう。
※四月十二日追記
・特別ルールの追加。