蒼真君の明日はどっち?
『ソウルスキル』
おっさんにアル兄さんの事を言うと「調べることができた。子供たちだけで行動させるのは不安だが、ここからなら結界のある場所までそう遠くない」そう言ってどっかにものすごいスピードで走って行った。リヒターはあきれた様子で「いつまでもここにいてもしょうがない、戻るか」と言っておっさんとは逆の方向に歩き出した。自分についてこない俺に向かって「どうした?」と尋ねるリヒターへ「悪い、呼ばれてる気がするんだ行かなきゃ」とおっさんと同じ方へ歩き出そうと・・・出来なかった。いつの間に戻って来たのかリヒターが俺の肩を掴んで「危険すぎる、素人の出る幕じゃない」心配する声で言い聞かせようとしてきた。リヒターの忠告を断り行こうとする俺を見て「一人より二人の方が安全だろう」と呆れながらついて来てくれた。リヒターに向かって「ありがとな」と呟くと「どういたしまして、ふぅ、やれやれだ」と返してきた。
リヒターから予備のショートソードを借り(銃刀法違反?ではないらしい、つか何で難しい言葉知ってんだ俺?)進んでいくと腐った死体(ゾンビって名前らしい)と骸骨(スケルトンだって)が立ちふさがる・・・・・・前にリヒターが剣で切り裂いていた。同い年とは思えません。いや、マジで。
リヒターの活躍により順調に進むと、赤く光る扉がありくぐると、大理石の通路から柱が立ち並ぶ通路に出た。骨を投げつけてくるスケルトンや、倒しても復活する赤いスケルトン(骨ばっか)を倒しつつ進むと、盾を持った鎧がいきなり斧を投げつけてきた。とっさに剣を振るい斧を切り裂く。そのまま盾だけになった鎧に向かって走り出す。この城に来てから知識や、身体能力が異常な速度で
鎧が炎に包まれ(もう、敵の状態変化には慣れてきた)消えだすと赤い火の玉?が俺めがけて飛んできた。とっさにリヒターが火の玉を切るが効果はなく、俺の胸の中に入り込んだ。その様子を見たリヒターが「なっ、無事か?何か調子がおかしいとかないか?」と慌てるが、俺は
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俺はこいつら夜の一族を倒すべき敵だと認識し、魔力を左手に集中させる。城にはいろいろな種族の魔物がいて、【グロ系】【獣系】【お化け系】【悪魔系】など様々だ。その中でも【魔女系】の相手はなぜか俺に親切に魔法を教えてくれた。理由を聞いたら
「将来有望だから、ちゅっ」
と、ほっぺにキスされた。一部悪寒が走る人たち(俺とリヒターのどっちが攻めで受けかで話し合っていた)もいたが基本争うことはなかった。
「お、お前らぼけっとせず、さっさとこのガキ仕留めんかい」
おっさんがつば飛ばしながら支持すると残るメイド4体が一斉に攻撃してきた。けど、遅い。魔力の集中は終わり、左手を前に突き出し開放する。解放された魔力が炎となり吹き出す。狙い通りに
「よし、『ソウルスキル』【グレムリン】成功だな」
【グレムリン】は機械を狂わせる悪魔として伝承に伝わっている(リヒターより)その力は機械を操る力だ。城で倒した際力を手に入れていたが、城の機械は仕掛け位で機械仕掛けの敵などいなかった。まぁ、興味本位で一体目を吹き飛ばした際、黒髪ポニーのメイド人形にかけてみた。べ、別に好みだったとかじゃない。たぶん。
「マスター、御指示をどうぞ」
・・・・・あれ?自我がある。なぜ。・・・・・・まぁ、いっか。とりあえず、俺の後ろに下がらせ、俺の血が警戒を鳴らす奴に集中する。
「どいつもこいつも俺の邪魔をする」
殺気が奴から吹き出てくると
「ん、どうした。恐怖で動けなくなったか」
「いや、全然」
「そうか、だったら動けなくしてなぶり殺しにしてやる」
偉そうに言うと無防備に歩いてくるので、男の急所を正拳突きしてみた。故意はない。シンチョウサノセイデス。
「はぅ、な、なぜ動ける」
「え、なんかしてた、今?」
知らない内に力を使っていたらしいが、【解呪】の魔法いらずの時点で雑魚ですね、分かります。ふむ、この状況はアニメで言うなら残り20分の決めシーン。形式美って必要だよね。リヒターの家に呼ばれた際、ある魔導師に教わった術を止めにしてみよう。
顔の高さまで手を上げ、手の平を上にする、魔力を集中させ、
「光射す世界に、汝ら闇黒棲まう場所なし!渇かず、飢えず、無に還れぇぇぇ!」
呪文により力の在り方を定め、相手に向かって解き放つ
「ひぃ、や、やめろ。お、俺を誰だと思ってる。氷室家次期当主、氷室「知らん!」ぶっ」
アイアンクローを決め、無駄口を封じる。そして、
「レムリアァァァ」
床に思いっきり叩きつけ
「インパァクゥトォォォォ!」
相手の視界を魔力でできた球が塞ぎ、爆発する。
一部始終を見ていた金髪が
「あ、あ、あんた。ひょっとして殺したの?」
この状況で質問できるってなんなんだろう。紫の方はまだ状況が解ってないのか放心してんのに。
「どっちだと思う?」
「な、まじめに答えなさいよ!」
事件に巻き込んだ負い目もあるし、素直に答えるか。魔力で風を起こし爆発で舞った煙を吹き飛ばす。
「あの爆発は見た目が派手なだけで、殺傷能力はないよ。気絶させただけだ」
爆心地には白目むいて口から泡をはいて気絶する・・・(名前しらね)がいた。まぁ、他に気配もなさそうだし安全確保できたってことで
「プエル、二人の縄外していいよ」
「御意」
ゆっくり二人の方に戻っていく。紫の方も正気に戻ったらしく俺の方を見ている。
「あの、その、く、九鬼君ってなんなの?」
「言っただろ吸血鬼だって、聞いてなかったか?」
「あんなのや、この子たち見たら信じるしかないんでしょうけど」
フェイから二人に外傷、精神的汚染が無い事の報告を受け
「すずか、無事!」
「無事か!二人とも」
紫の女性と黒髪の男性・・・・・・・・・そして、
「時空管理局嘱託魔導師、フェイト・テスタロッサです。ここは管理外世界です。この世界での魔法使用は禁止されています。速やかに武装解除してください」
また、なんか来た・・・・・・・・・・・・・はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。
よ・う・や・く、誘拐編終わった~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。
次は説明会です。リヒターとオリキャラ(蒼真君にいらん術教えた)が出てきます。
気に入ってくれるといいけど。
話の構成として
説明→日常→GODで行きます。が、ヒロインっている?一応すずかとアリサ+・・リが話のメインにかかわってきますが。