魔王になった少年と魔法少女たち   作:旅人H

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 時系列がうろ覚えで間違ってたらいやだな。


知らない内に事件が終わってた件

 

 アリシア達テスタロッサ一家との出会いを思い出しながら(その後の余計な記憶も思い出したが)しばらくするとプレシアさんと使い魔のリニスがやって来た。今日テスタロッサ家に来たのはある行事に参加しないかとのお誘いである。

 

「お久しぶりですプレシアさん、リニスもお元気そうで」

「ええ、この城は不思議な物がいろいろあって興味が尽きないわ」

「少しは私の話に耳を傾けてほしいのですが、研究研究でまた体を壊したらどうするんですプレシア?」

 

どうやら、プレシアさんとリニス(本人が呼び捨てでいいと言ったので)は日課になってきた、蔵書庫へ行っていたみたいだ。俺が行った時には居なかった様だがすれ違いになったのかな。

 

「で、坊やは今日はどうしたのかしら?話があるそうだけど」

「はい、今日は12月31日大晦日ですので年越しパーティーのお誘いに来ました」

「なるほど、地球ではもう年越しなんですね」

 

まぁ、城の中は季節感どころか時間の感覚が違うから気付かないのはしょうがないよな。

 

「でも、坊やが住んでる町はまだ管理局が駐在しているのでしょう?アリシアはまだいいとしてさすがに私は難しいでしょ」

「いえ、今年の年越しはヨーロッパの方ですることになりまして」

 

はは、冬休み中に各支部に挨拶巡りする羽目になったついでに年越しも向こうでする羽目になってしまい父さん達は笑って承諾(海外旅行なんて久しぶりだぁ~と笑っていたけど)してくれたのでテスタロッサ家もどうかと思ったのだ。

 

「ですから、もう一人の娘さんとは会うことはないですよ」

「そう、それならいいかしら・・・」

「プレシア・・・」

 

プレシアさんも自分が傷つけたもう一人の娘(・・・・・・名前聞いてないなそういや)の事はデリケートな問題のようでいまだに顔を曇らせてしまう。ちなみにアリシアは魔女さんと一緒に庭で魔法の勉強中だったりする。

 

「さすがにずっと城の中で過ごすのも健康に悪いでしょうから、みんなでお呼ばれしましょうか」

「はい、でしたら急いで旅行の準備をしないといけないですね」

「あ~、荷物は最低限でいいそうですよ。必要になった物は向こうで用意してくれるそうです」

 

相変わらず女帝さんの思い切りの良さには頭が痛くなる。昨日の夜いきなり電話で

 

「久しぶりですわね蒼真。ご機嫌いかがかしら?」

「いや、今日の夕方日本支部で会話しましたよね?」

「ですから久しぶりなのですわ。妾の方はいつでも一緒に居たいと言うのに」

「はぁ・・・・・・」

 

受話器片手に何用かなぁ~とおもっていたら、

 

「蒼真、冬休みの間こちらで過ごすことになりましたわね?」

「ええ、これから予定立てないといけないので年越ししてからになりますが」

「それですわ。その年越しをこちらイギリス支部で迎えませんこと?」

「いやいやいや、旅行の準備なんてすぐにできませんから」

「ふふ、それなら問題ありませんわ。必要な物はこちらで買って用意しますから蒼真とお義父様お義母様(・・・・・・・・)は身一つで来てもらえばいいのです」

「・・・・・・一応両親に確認してから返事は考えますけど、いいんですそんなこと勝手にして他の七剣人からなんか言われませんか?」

「御心配なく。これは他の七剣人も参加されますゆえ問題ありませんわ。まぁ、緊急の仕事が入りこれ無くなる方が出るかもしれませんが」

 

妙に後半が確信してるように聞こえるのはなぜだろう?気にしないでおこう。それから両親の都合を聞いて年越しを向こうですることになり、ついでに城の中に缶詰状態のテスタロッサ家も連れ出そうと思い女帝さんに連れがいてもいいかと聞いたらすんなり快承してくれた。と、昨日の会話を説明すると

 

「なかなか思い切りの良い方ですね」

 

うん、リニス。彼女は思い切りが良いとかそういう次元じゃないと思う。だって渾名が女帝ですから。

 

 それから、庭で勉強中のアリシアに説明して了解をもらい(魔女さんはヨーロッパには良い思い出が無いからパスと言って不参加)爺に頼んだ品が見つかるまでの時間を潰す為アリシアと一緒に魔女さんから魔法の勉強を見てもらうのだった。

 

 なお余談だが、このころ海鳴では『闇の書の残滓事件』とやらが起きていたらしく魔導師連中は忙しくしていたらしい。 





 時系列
12月24日~25日 闇の書事件
27日        夜の一族誘拐未遂事件
30日        すずかとアリサへ魔法の勉強会・管理局との話し合い終了
31日(今ここ)   城で過ごす・闇の書の残滓事件発生中

14話使って5日しかたってない件。

今回は少し短いですがご了承ください。


---おまけ(これ考えるのが楽しくなってきた)---

IF・転生者がいたらこうなっていたかも

 このクラスの迷物劇場と化している三人娘とアホと主人公っぽい奴の会話が起こる。そしていつもの様にアホだけが置き去りにされ他の四人はお昼を食べに移動する。あきないなぁ~と思いつつアホに近づくと

「自演乙」
「さんきゅ!」

と、言って二人で弁当を食べだす。このアホは俺の数少ない友人で何やら訳有らしい(詳しくは聞いてない)。

「それにしてもいつまでやるんだ、アレ?」
「あぁ、今年の末まで。来年の頭に最後の騒動起こして終わらせるよ」
「ふ~ん、別にいいけど。ドッペル君大丈夫?」
「大丈夫、マスターの役に立ててるのがうれしいからって言ってたぞ」
「そっか」

このアホは城に居たドッペル君を使い、自分は変身魔法で姿を変えて三人娘とあのやり取りをしているのだ。

「問題無い。今年一年乗り切れば俺は自由だ。原作なんかに関わり続けてたまるか」
「フラグ乙」
「フラグ言うな~」

なお、あと少しでアホが言う最後の騒動と言うところで、俺の家に遊びに来たアホとすずかが出合いドミノ倒しのように次から次へと関係者にばれ結果アホはなのはに連れられ管理局に所属してしまった。

「やっぱりフラグだったな」
「絶対に原作から逃げてやる~」
「知らないのか、魔王からは逃げれないと?」

---おまけ終了(原作に関わらないと不幸になる転生者が友人だったら)

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