境界の彼方~G-ゴジラ-を継ぐ者~   作:フォレス・ノースウッド

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EPⅦ - 似て非なる

 峰岸舞耶と言う異界士の少女と対面した土曜の翌日な日曜、いつもは休日を読書に費やされる僕はその日も前日に続いて、メガネの買い出しの為に遠出の外出をしていた。名瀬家に飼われている身だけど、一応一人で出歩ける自由は許されている。

 なんで近場のメガネ店を差し置いて遠くに来ているかと言えば、目的のメガネが販売形態を限定している漫画とのコラボモノだったからだ………数量も限定されているし、せめて東宝怪獣コラボみたいな太っ腹を見せてほしい、購入者であるこちらからすれば不便この上ない。

 それでも結局、デザイン自体は気に入ったこととメガネストゆえの収集癖ゆえにわざわざ遠くまで足を運んで購入した僕は、帰路に着くために自宅のマンションの最寄り駅に連なる路線の駅へと向かっていた。

 道中、夜になれば賑やかになるだろうけど、昼間な今は閑散としている幾つもの飲み屋が連なる通りに差し掛かった時だ。

 

「まさか……血?」

 

 薄汚れた路地のアスファルトに、黒ずんだ赤い斑点が染みついていた。

 どう見ても絵具のものじゃなく、生き物の体内を流れるあの液体である。

 大きさも数も微妙に不規則な赤色の斑点たちは、一定の間隔を設けて滴り落ちており、それを追っていくと電柱が立つ角辺りで途切れていた。多分、その辺りで血を止血したのだろう。

 ここで、僕の前には二つの選択肢が提示される。

 このまま素知らぬ顔で帰路に戻るか………何かしらの危機に陥っているらしい血痕の主と関わるか。

 僕の立場を踏まえるなら……打算的思考で前者を選んだ方が……〝最善〟ではある。

 

「メガネ買えた日くらい、晴れやかな気持ちで帰らせてくれよ……」

 

 声に出してもどうにもならないと理解しつつも、一人愚痴た。

 僕の知らない誰かが、怪我を負った体で逃げている………ただそれだけのことだ………立ち位置で言えば無関係なのだから、良心の呵責を感じる必要なんてない。

 そう自分に言い聞かせれば言い聞かすほど、僕の頭の中はどんどん鮮明に〝あの頃〟の映像が何度も再生される。

 澤海たちと出会う前のあの頃……鉢合わせた異界士に殺されて、自前の再生能力で蘇生し……助かったことを安堵すると同時に、この先何度もこんな理不尽な目に遭うのだと絶望を突きつけられる………そんな日々の記憶。

 陰鬱な気分にさせる思い出を無理やりにでも振り払おうと、首を大きく振り、気に病む必要はないのだと、その場を後にしようとして……路地を抜けるその直前。

 

「はぁ……最悪だ……」

 

 僕の目は―――見つけてしまった。

 ボロとまではいかなくても、そこそこ年季の入ったアパートの非常階段に、少女が一人、座り込んだ形で、倒れている。

 僕の方からは顔は見えないけど……その雪のように白く太陽光を反射させている銀の髪は、一目で何者かを突き止めるには十分だった。

 峰岸舞耶、白銀の狂犬と言う異名を付けられた拳銃を武器とする異界士の少女と、昨日に続いて……出会ってしまった。

 何の運命の悪戯か? それとも嫌がらせか?

 こんな状況に放り込まれたのでは、素知らぬ顔で帰れるわけがない。

 

「全く……」

 

 世界で最もツイていないNY市警の刑事みたくぼやきそうになる気持ちを抑えて、僕はアパートの非常口のドアノブに手を掛けるが、鍵がかかってたせいで押しても引いても開かない。

 仕方なく、塀を飛び越えてアパートの敷地内に入り、非常階段を上る。

 やっぱり案の定、倒れていた少女は峰岸舞耶だった。銀色の髪と言う、日本人どころか外国人でも似合うのが希少な髪色に負けず整っており、閉じている右目のすぐ下には泣き黒子が一つ付いている。歳は、僕や美月らと同じくらいだろう。

 パーカーを羽織った左腕は負傷しており、さっきまで流れていた血が破けた服の袖部分を中心に濃くこびりついていた。

 

 栗山さんやニノさんを振り切った後も、他の異界士に追われながら、どうにかここまで逃げてきたってのは、僕にでもある程度想像ついた。

 何にしても、異界士である栗山さんたちと同行していた昨日はともかく、異界士でない僕個人では峰岸舞耶を確保する義務を持たない。

 かと言って、負傷と逃走による消耗の影響で気を失っている少女を放置しておくわけにもいかない。

 ポケットからスマホを取り出し、アドレス帳に登録してあるニノさんの番号を押して連絡しようとしたけど………画面に表示された通話ボタンを、押せなくなった。

 栗山さんとの戦闘で見せた不敵な表情と反対に、あどけない女の子の顔が、目に入ったことで………頭では馬鹿げたことを理解していても、抗い難い〝衝動〟が沸き上がった時。

 

「そこで何をしてる?」

 

 下から、ぶっきらぼうな口調で奏でられた澄んだ声が聞こえてきた。

 恐る恐る………聞きなれた声の発生源たる階段下に目を移すと。

 

 澤海――ゴジラが、私服のジーパンのポケットに手を入れた姿でそこに立ち、僕を見上げている。

 

 彼の姿は今日も至って―――端正な顔を少々ダウナー気味に取り扱った―――いつもの佇まい………だけどその姿は、文芸部の寄贈書の一つであったハードボイルド小説の主人公の如き〝不動さ〟〝揺るぎなさ〟を漂わせている。

 人として人間社会の内(なか)で暮らしていても―――それでも〝ゴジラ〟であると、その身で表明するように。

 

「オイ、聞いてんのかアキ?」

 

 そして僕はと言えば、嫌な汗を額から流し、彼からの言葉を応じる余裕を持てずにいる。

 どこからか飛んできた、テレビ局の報道ヘリか、病人を搬送しているドクターヘリか知れぬヘリコプターが、プロペラ音を鳴らし。

 そう遠くない場所の建設現場から、ガタン……ガタンと、機械の駆動音が響いてくる。

 他にも走る乗用車のエンジン音とか、適度に吹く風の音とか、さっきはてんで気にしていなかった周りの音たちが、やけにはっきり耳に入ってきた。

 それぐらい、僕の意識は軽度ながら、混乱状態にあった。

 こんなほとんど見知らぬ土地で、昨日出会った〝逃亡犯〟と、同級生である〝怪獣の王〟と、ほぼ同時に鉢合わせるなんて………とても〝奇遇〟なんて単語で表せない……と言うかあってたまるか。

 

「まあいいさ、一回そいつに撃ち殺されなかっただけでも儲けもんだからな」

 

 僕がそんな〝奇遇〟に戸惑っている傍ら、澤海は澤海なりの自然体をキープしたまま、階段を登りながら、ポケットからスマホを取り出し、指で何回か画面をタッチして操作し始めた。

 

「待ってくれ!」

 

 画面に浮かぶ〝通話ボタン〟を押す直前……恐らくはニノさんに連絡を取ろうとし、逃亡犯を確保しようとしていた澤海を、僕は思わず引き留めてしまった………今倒れている峰岸舞耶の姿を目にしたことで、沸き上がった〝衝動〟によって。

 僕からの制止の声で、澤海はボタンを押そうとしていた親指を寸前で止め、こっちを見上げてきた。

 

「っ………」

 

 急速に口の中で唾が溜まって、それを飲み込む。

 背中からも。汗がいくつか皮膚から出ては流れていく……勿論〝嫌な〟と付く類のもので、母の奇行を澤海たちに見られた時以上に、嫌な感触を味あわされていた。

 澤海から発せられるプレッシャー………いや………正確には、僕が一方的にプレッシャーを覚えているだけだ。

 彼はただ………黙って僕を見ているだけ、特に苛立っている様子でもないし、ましてや〝ゴジラ〟たる溶岩の爆発の如き憤怒を見せてもいない。

 あの時と同じ――〝異界士としての栗山さんが抱えている問題〟――から手を引け、と警告してきた時の眼差しを、澤海は僕に浴びせる。

 これで二度目だけど、僕はその目が………嫌いとまで行かないけど、苦手だった。

 その目は、具体的に言い表すと―――〝ゴジラ〟が静かに人間の内部の〝深層〟とも表せるものを見ようとしている目(まなざし)、と言ったところで、何だか……自分の心が、何もかも澤海―ゴジラには筒抜けにされている………ゴジラの姿な彼にじっーと凝視されている感覚にさらされて、それが苦手意識を生んでいた。

 その上二度目な今回は……僕がやろうとしていたこともあって、余計に気まずさと……うしろめたさを感じていた。

 

「アキ、怒ってはいねえから正直に答えてくれ」

 

 僕と言う、人間としても、妖夢としても半端者な〝半妖夢〟に対して……ゴジラは諭すように、静かに問いかけてきた。

 何だか……悪いことしたのが父親にバレて追及され、縮こまっている子ども……とも言えなくない気分になった。

 断言できないのは、父の顔を知らぬ上に、その父が妖夢な半妖夢である僕が……〝父〟と言う存在を知らないからだ。

 会ったこともなければ、写真の一つすら見たことなく、シングルマザーな家庭環境が当たり前で、何の違和感もなく育ってきたが為に、知識では知っていても………感覚的にはほとんどピンと来ない。

 それなのに、今の澤海――ゴジラから〝父〟を連想させたのは、実際彼が〝父親〟を経験したことがあり、現在でも父親同然に異界士稼業の相棒でもあるマナちゃんを保護者として面倒見ているからかもしれない。

 

「自分(てめえ)とダブらせてたんだろ? そこにいる女を」

 

 と、言われた僕は〝正直〟に頷いて〝肯定〟を示すしかない。案の定……澤海は僕の心の内にあるものを見抜いてしまっていた。

 僕は倒れている彼女の姿から、どうしようもなく……重ねてしまっていた。

 澤海たちを会う前の………人々の営みの〝輪〟から追い出され、地獄の日々を送っていたあの頃の自分を、この少女の現在の境遇と〝ダブらせて″いた。

 ゴジラである彼には、完全に丸裸も同然だった………僕の〝心情〟。

 

「そうだよ……悪いのか?……ダブらせて」

 

 正直に答えつつも、つい……少し強がって、僕は開き直り気味に応じた。

 別に澤海は勝負だのどうのとで尋ねてきたわけじゃないんだけど、このまま言い様にされっぱなしなのがちょっと悔しかったのだ。

 

「いや、悪いとは言ってねえ、ただな―――」

 

 対して澤海は〝あの目〟のまま。

 

「俺からしたら〝似て非なる存在〟ってやつだ………お前とそこにいる女は――」

 

 あまりに淡々とした声色で、そう呟いた。

 

「っ!―――どういう意味だよ!?」

 

 全く今の澤海の発言を読み取れなかった僕は、襟をつかみ上げるとまで行かなくても、叫んでいた。

 直ぐに我に帰って、自分でもどうして〝ここまで感情的になったのか?〟……戸惑うくらい。

 なぜ? 思い出してみたら……この少女は昨日、こっちから捕まえようと吹っ掛けてきたとは言え、追い詰めた栗山さんの頭に容赦なく〝鉛の凶弾〟をぶち込もうとしていたじゃないか。

 

「ごめん……でも何が違うって言ううだよ?」

 

 戸惑いを払えない一方で、澤海の発言の意図を尋ねずにはいられない。

 どこからかリズムを作って響いている建設現場の音はまだ、僕らの聴覚の周りを漂っている。

 今の澤海の佇まいと、その音色は不思議なほどにお似合いだった。

 

「〝峰岸舞耶〟は―――自分から〝追われる道〟を選んだんだ………〝善意〟で日常から追い出されたお前とは違う」

 

 一見、さっきの発言と同じ淡々としているようで……静かに説き諭そうとする彼の言葉に、今度こそ僕は、返す言葉を失い、どうにか合わせられていた視線を逸らした。

 ああも堅固に組み立てられた言葉をはっきり言われてしまっては、為す術がない………元より、僕のなけなしの意地では、人の負の面に翻弄され続けてきた〝怪獣〟の重々しい言葉に勝つ術などなかったんだけれど。

 

「それと、前にも言っただろ? 自分(てめえ)の善意を〝毒〟にするなって」

 

 さらにダメ押しに、澤海は僕が泉さんからの警告を受けたあの日――駅のホームにて、僕に投げかけた〝忠告″を投げかけてきた。

 澤海があの言葉に込めた意図と意味は、僕にだって解っている。

 僕が、この場に澤海がこの場に現れなければ峰岸舞耶にしていたことは………間違いなく〝毒″に成りかねねない、場当たり的な〝善行〟だ。

 澤海の千里眼にも等しい〝あの瞳〟に頭が冷やされたらしく……もし僕があの行為を行った後の影響を、ある程度見通せるようになっていた。

 

「ここは異界士(おれたち)が片付けておくから、お前はとっとと家に帰って、買ったばかりのメガネでもじっくり鑑賞しとけ」

 

 澤海は澤海なりに僕に気を遣った言葉を発すると、再び、中途だった階段を登りだす。

 段数は決して多くないのに、彼が一段一段昇る様は、酷くゆったりと……時間がスローになっていく感覚に苛まれていく。

 そのまま〝異界士〟として峰岸舞耶を拘束し、ニノさんと連絡を取りつつ、協会に引き渡す気でいるだろう。

 彼のこの状況での対応は〝正しい〟と僕も認めざるを得ない……実際峰岸舞耶は異界士と言う人間の日常からは異質な立場にいるとは言え、人を殺しているし、昨日の爆発だって、通行人に被害こそ出なかったけど……あのビルの中にいた人は爆発に巻き込まれて消し炭になっていたのは………想像に難くない。

 何を目的に、同じ異界士追われながらあんなことをしているのかは分からないけど、また何かしらの事件を起こさないとも限らない以上………彼女が疲労困憊の内に確保しておくのは、間違っていない。

 

 でも、それでもこのまま澤海に委ねてしまっていいのか?―――とも思ってしまう。

 

 どうにかして、峰岸舞耶を確保しようとしている澤海――ゴジラを止められないか? なんて思考が過ってしまう。

 

 自分程度の半端者な半妖夢では、仮に……『ここは俺が引き留めるから逃げろ!』なんてしても、ゴジラ相手では時間稼ぎにすらならないと言うのに。

 仮に澤海と本気の殺し合いで100回戦えば、100回とも殺されてしまうだろう。

 仮に〝あの姿″を制御できたとしても……一糸報いることすらできるかどうか怪しい。

 

 知的生命体な人であることと、荒ぶる自然の化身なゴジラでもあることと、人知を遥かに通り越した怪獣たちとの死闘を戦い抜いた経験……それらが組み合わさった澤海と僕とでは、〝格〟に差があり過ぎる。

 

 そうでなくても、僕のやりかけた〝行為〟は決して〝正しくない〟。

 馬鹿げたことだと、自分の頭は理解している………けど、ゴジラからの正論と警告を前にしても、その衝動を完全に押さえつけることができずにいる。

 

 けどそのくせ為す術を自分は持たず、澤海が階段を登り切り、峰岸舞耶にたどり着いてしまう前にどうにかしたい欲求に駆られても……結局僕は立ち尽くしたままでいるしかない。

 

 そして、澤海が階段を全て登り終えた―――その直後。

 

「ギャース!」

 

 張りつめていた空気を一気にだらしなく弛緩させかねない、奇天烈な音……と言うか鳴き声が、峰岸舞耶が眠っている方から響いた。

 

 そちらに振り向くと、これまた奇天烈で小さな怪生物が、峰岸舞耶の体の上に乗っていた。

 黄緑色の体色、カエルとワニを掛け合わせて微妙にデフォルメ化させたみたいな全身、ギザギザっとした歯並び、ギョロっとした大きな目でこちらを睨み付けるその姿は………お世辞にも可愛いと言えず………子ぎつねちゃんなマナちゃんの可愛らしさを再認識させられる程、妖夢当人(?)には悪いと思っているのだが、不気味な印象を僕に与えていた。

 

「ギャッ!ギャギャギャァァーー!!」

 

 怪生物――多分妖夢は、やかましく鳴き続けて僕らを威嚇する。

 様子を見る限り、獲物として峰岸舞耶を襲おうとし、僕らはそれを邪魔するものと見なして敵意を見せた……と言うより、彼女を守ろうとしているらしい。

 突然の来客に、僕は余計にどうして良いか分からず、澤海はと言えば、じっーと怪生物を見下ろしていた―――かと思うと。

 

「そう喚くな、お前、名前は?」

 

 鳥肌を催す奇声をものともせず、澤海はその場でしゃがんで、小型妖夢に話しかけた。

 

「そうか、モグタンって言うのか」

 

 僕からは『ギャーギャー』としか聞き取れないのに、彼には妖夢が何を言っているのか理解できているらしい………彼が動物的感性も持っているからだろうか?

〝モグタン〟って名らしい小型妖夢と異界士である筈の澤海、両者のやりとり――妖夢がギャーギャー喋り、澤海相槌を打つ流れがはしばし続いた。

 彼が同族以外の存在には徹底して〝コミュニケーション〟を拒絶してきたゴジラであることを踏まえると、そのゴジラが積極的に耳を傾けている姿は、結構驚愕ものかもしれない………特に〝ゴジラを倒す〟ことに執念を抱いていた人間たちからは、驚天動地の光景だろう。

 僕の耳では相変わらず……妖夢の声は奇声にしか聞こえず、相槌を打つ澤海と対照的に意味を全く読み取れない。

 せいぜい、妖夢の攻撃的姿勢が段々緩和されていっていることぐらいだ。

 彼らの会話の輪に入りたくとも、何だかここで割り込むのは無粋な気もして、結局状況を静観するしかない………と言うか、峰岸舞耶に接触して、澤海と鉢合わせてからずっと棒立ちになっている気がする。

 そうなるのは無理ない。

〝主人公〟に喩えるなら僕は、〝勝手に物語が進行する消極的受動タイプ〟。

 そして澤海は――〝積極的に物語に参加して道を作っていく積極的能動タイプ〟。

 相性的に……分が悪いのだ。

 

「〝友達〟を助けたかったら―――こいつのアジトに案内しろ」

「ギャッ!」

 

 最終的に小型妖夢は、澤海からの言葉を素直に聞き入れるようになった―――って、今……澤海は何て言った?

 僕の戸惑いをよそに……澤海はなんと……峰岸舞耶の体を横抱き、いわゆる〝お姫様抱っこ〟で抱き上げる、勿論偉く様になっていた。

 妖夢はと言えば、彼女から飛び降りると、廊下の奥の方へと走って行き、澤海は少女を抱きかかえたまま、歩きでその方向へと向かっていく。

 澤海のとった行動に若干の混乱が頭の中で巡りつつも、僕は彼らの後を追った。

 

つづく。

 


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