前世でやる気のない転生者が女神補佐を目指します。 step1 めだかボックス 作:呪壊 赤城
そういえば、前回アテナこと亜沙が意味思わせな事を言っていましたが、13組の13人編で亜沙は出ませんというか今回で終了します、はい。あと、ルーミアさんがアテナではなくアスナと呼んでいたかと思いますが、アスナは本来のアテナの名前です。アテナは職業名だと思ってください。誤解を呼ぶような紛らわしい字なので、前回は前置きしておくのを忘れました。
ついでにいうと、今回は王土君に対する鶴戯の扱いが酷いですので警告を。
いやー皆様の応援見に染みまくりの今日この頃、駄作者呪壊は取り合えず頑張って執筆しまくってます。ノリで書き進めているときの方が多いので最近言い忘れておりました。
誤字脱字はお教えください。また御指摘御感想お待ちしております。
それでは、行きましょう!本編どうぞ♪
ー7月15日。
ある者は、いつもの日常を疑うことなく、一人で、友と、仲間と、或いは競いあうライバルと、越えるべき師と、弟子と共に過ごしていると言うかもしれない。
ある者は、いつもとは違う小さな非日常を、例えば、誕生日かもしれないし、学校行事かもしれないし、試験かなにかで、楽しんでいたり、憂鬱になって過ごしていると言うのかもしれない。
そして、ある者は、いつもとはまったく違う異日常を過ごしているのかもしれない。
そう、それは箱庭学園の地下研究施設、基、時計台に向かった少年少女達であったり、[異常]をもつ以外は彼等と変わらない高校生達であったり、はたまた平等なだけの人外から同類認定された2京のスキルを持つ彼であったりするのかもしれない。
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~1週間前。~
ンにしても、「フラスコ計画」ねェ。なじみのやつが『出来ないこと』としてやり始めたやつだろォ?
『人工的に主人公をつくる』って俺すでに関係無ェよなァ?なンせもう人間辞めちまってンだからよォ。
ンで、今日は理事長さンに渡された書類に書いてあった予定の日なンだが、時計台の前って此処だよなァ?
なンで門番(笑)みたいなのが居るンだァ?パスワードで入るンじゃ無いんですかァ?
まァ、俺の姿はスキルで見えてないンだが、・・・ン?パスワード入れればいいだけじゃねェか。
えェっと、これは適当に入れたら開くハズだ。
お、開いたなァ。
さァて、とっとと地下に降りますかァ。
でもなァ、やっぱり入り口の奴等、門番(笑)だな。
[異常]ならスキルで音消しててもわかンだろォ。
理事長さンも、物好きとしか言えねェな、あんなノーマルレベルに門番させンだからよォ。
もしかして、地下研究施設の奴等って実際はみんなこうなのか?雲仙くンはおいといても。
ンまァ、態々戦う為に来たンじゃねェし、戦わねェけど。
それに、そういうのは俺の役目じゃねェ、そういうバトルは絶賛主人公の黒神さン辺りが丁度いいンだよ。
さァて、地下フロアは13階もあるし、エレベーターとか使って誰かに遭うとか正直めンどい。
こういう時はやっぱスキルだよなァ。
ただ下に降りるスキル『下り降り(ゴー・ザ・ダウン)』で地下13階の下まで行き、好きな時に、好きな場所を自分の領域に変えるスキル『此所は処有知(オンマイテリトリー)』で新たな地下空間を造る。最後に
部屋に自分の想像した物を生み出すスキル『居飾充(リビングオーダーメイキング)』で置きたい家具を置いて超快適空間を造り上げると、俺は産み出したばかりの最高の座り心地なソファーに座り込み、目の前にある超高画質の薄型テレビの電源を入れた。
何すンのかって?ンなもン決まってンだろ。
監視すンだよ。地下研究施設に黒神さン達生徒会が来るかもしンねェだろォから、念のためだ。
ンじゃァコーヒーでも飲みながらゆっくりくつろぎますか。
~翌日。~
本日10本目のコーヒーを飲みながら思うンだが、暇だァ。
まァ、そろそろ都城 王土(みやこのじょう おうど)辺りが来そうな気もするが。
とかなんとか思ってるといきなり作りたてのエレベーターのドアが空いた。
って噂をすればなンとやらだなァ。
確か、都城くンは敗けフラグ満載の王様気質(笑)だったかァ?
まァ、折角来てくれたンだしもてなしてやるとするかァ。
[よォ。都城君だっけかァ?]
「ほぉ、偉大なる俺を知っているのか。なら、話は早い。跪け。」
[おいおい、都城君よォ、跪けって言って、誰でも簡単に跪くとか思ってんじゃねェだろォなァ?]
「ほぅ、偉大なる俺を前にして立っているとはなかなかだな。誉めて遣わそう。」
[当たり前だろォ?大体よォ、オマエのその俺最強ってゆーのはなァ明らかにフラグだぞォ?そういう奴に限って大体負けんだよォ。]
まァ、俺も都城くンの事は言えねェけど、都城くンとは根本的にちげェしなァ。そもそもこォゆうのはよォ、俺の柄じゃねェンだよなァ。だがまァ、柄じゃねェ事すンのもたまにはいいか、主人公の黒神さンじゃねェけど、ほんの少し語ってやろうじゃねェか。スタイルを使わずに、都城くンの心をへし折らずに、コイツの[異常]を解いて、溶いて、説こうじゃねェか。
[都城君よォ。オマエ、完璧な人間になって何したいンだよ?王道楽土?それも良いかもしれねェ。帝国づくり?楽しそォだな。世界征服?素晴らしいじゃねェか。
でもよォ、それは完璧な人間にならなきゃ出来ねェ事か?]
「当たり前だ!その為にこの計画に参加しているのだ!」
[はァ・・・まァ、オマエの言い分はわかった。・・・オマエつまらなくなりてェンだ?]
「何を意味のわからん事を。」
[だってそォだろ?完璧ってことは、失敗なしで何でも出来るようになるってことだ。なら、完璧って事はよォ、最後の最後には成功した喜びがわからなくなるって事なンじゃねェのか?]
「そんな事は無い!!お前は少々、いやかなりお喋りが過ぎるようだな。跪け!」
ガクン!っ!?オイオイ、怒りで威力が増してやがるのかァ?まァ、スキル無しじゃあ此所までしか持たねェか。って、効いたからって、都城くンは調子に乗りすぎだろォ。もういいか、俺が柄にもなく良いこと言ってやったのに、これなンだからよォ。ンじゃ、優しくするのは此所までだァ、此所からは本気で心をへし折りますかァ?
眼を合わせたものに終わらない悪を見せるスキル
『悪湧螺無畏悪夢(エンドレスナイトメア)』と受けたダメージを倍にして返すスキル『七故路被八負犠(セブンダメージエイトカウンター)』で今食らった攻撃を倍にして返すっと。
「何を、ぐっ!?」
[まァ、精々ゆっくりしていけ。んーにしてもどうすっかァ。なんもねェし、なじみのとこに一旦帰るかァ。]
ンァ?都城くンを忘れるとこだったが・・・まァ、良いか、ほっといても死なねェだろ。
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やぁ、読書諸君。久しぶりだね。忘れてしまっている人や、初めての人もいるだろうからね、自己紹介といこうか、安心院なじみだ。僕の事は親しみをこめて安心院さんと呼びなさい。
っと、自己紹介させて下らねー字数稼ぎをしてるであろう駄作者は後で絞めとくとして、僕は今現在暇だ。
何れくらい暇かってゆーと、冗談で7億人の端末を使って世界征服したいくらい暇だ。まぁ冗談だけどね。流石にそんなつまんねーことしたいとは思わないぜ。
大体そんなのは、ドラクエの裏ボス一人いれば充分だろーし。
にしても、外に出ると封印されてる状態になるし、だからといって此所にいても1週間、鶴戯は帰ってこねーし、半纏は話し相手にもならねーしで、やっぱり暇なんだよなー。
ま、鶴戯のスキルで此所の空間は外に比べてゆっくりになってるから実際のところは3日だけなんだけどさ、やっぱり1人なにもしないでいるのは暇なんだなぁ。
あー暇すぎるぜ。することもねーし、球磨川君みたいな面白い人間を探そうかなー。
とか思ってたんだが外の世界に換算して5日早く鶴戯が帰ってきた。
「あれ、早かったね。どうしたんだい?」
[あァ、それなァ。彼処に何日も居るのは暇すぎだ。]
「あはは、それ今僕も思ってたとこだぜ。」
[んー、ってかよォ、確かフラスコ計画に参加するためには、サイコロ占いってのをやんだろォ?本当は。]
「そうらしいね。確か、8個のサイコロを同時に振り、どういう結果が出るかを試すってゆーのだった気がするぜ?」
[なァ、暇潰しにやってみっかァ?]
「確かに、暇潰しには丁度いいかもね。」
というわけで、鶴戯は早速スキルでサイコロを8個作った。何故かテーブルには、サイコロの他にシートと僕らそっくりの人形があるのは今は置いておこう。
[んじゃ俺から。]
コロコロ転がったサイコロは、あり得ないことになってた。
「いやいや、可笑しいだろ!?角で止まるとか、しかも矢印見たく並んでるし!」
[んまァ、こんなもんじゃねェか?ほら、次はなじみの番だぞ。]
「はぁ、これのあとにやれってゆーのは流石の僕も凄いプレッシャーなんだけど。」
[でもよォ、双六では不便だろこれ。]
「ああ、うんやっぱりそういう感じで出したんだね。これ。」
[当たり前だろ?]
「ああ、もうどうにでもなれ。」
コロコロ転がったサイコロは4つずつに上下に均等に同じ6の目で並んで=の形になっていた。
[おォ、流石平等なだけの人外。サイコロの形まで平等か。]
「五月蝿いな、いいだろ別に。全部のサイコロを角で立たせて止める鶴戯よりはよっぽど・・・」
[よっぽどなんだよ?]
人間らしいと言いそうになって慌ててやめた。そもそも、僕は人外だ。
「悪平等らしいだろ?」
すると、鶴戯はニヤリと笑ってから尤もなことを言った。
[残念だったな、なじみ。俺はまだ悪平等じゃねェぞ?]
「あ、そうだった。」
そういうと、2人で笑いあった。なんつーか、僕らしくないけど鶴戯といるととても楽しい。半纏の奴と一緒にいるときはこんなに笑わねーのに、鶴戯と居るときはちょっとしたことでも楽しくて仕方がない。
やっぱり、半纏は喋らねーからかな?鶴戯と一緒に居られるなら封印されてるってのも案外悪くねーかもしれない。
それから時間が過ぎるのを忘れて2人で双六を楽しんだ。双六のシートは、鶴戯特製の中に入れる特別製で、マスの1つ1つが超高難度のものだった。
恐らく、普通の人間なら、確実に死んでそうなものばかりだったけど、そこは腐っても人外だ。数分でクリアしていって結果は僕の圧勝。
鶴戯はあれからずっとサイコロを角で立たせていたせいで、数字としてみられずに、スタート止まりだった。
負けて拗ねるとこが可愛くてみてると怒られたけど。
部屋に戻ると以外にも4日も過ぎていた。それをみて鶴戯は慌てて出ていった。どうやらフラスコ計画に参加している都城君にかけていたスキルを解き忘れていたらしい。解いたら戻ってくるそうだし、しばらくは、鶴戯の作っていった朝ごはんでも食べてるとするか。
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おォっと、まずいまずい。都城くンにかけたスキルを解くのを忘れちまってた。
それを思い出して慌てて戻ったンだが、都城くンが凄い悲惨な事になってやがった。
4日食わないだけで此所まで痩せちまうとは、『悪湧螺無畏悪夢(エンドレスナイトメア)』は、以外と危険なスキルだなァ。
まァ、それは置いとくとして、こういう時は『大嘘憑き(オールフィクション)』で都城くンの4日分を『なかった』ことにしちまおう。ンで、此所に俺がいた形跡を消してっと。これなら黒神さン達にバレることはねェだろォ。
ンじゃまァ、帰って飯でも食いますか。
~安心院さんの!これで安心!後日談!~
なじみ「やあ皆。いつもここまで読んでくれてありがとう!安心院さんだぜ。」
駄作者「どうも゛皆゛様こ゛ん゛にぢわ。駄作者です。」
アテナ『駄作者は風邪なのか、鼻が酷いのデスが気にしないでくださいデスよ。』
鶴戯[まあ、読者の皆も風邪には気を付けろ。]
なじみ「駄作者は今日はお休みにして、今回のゲストを紹介しよう。」
アテナ『ではどうぞ~都城王土さんデス!』
王土「よう。普通なる俺だ。」
鶴戯[おー、王様体質(笑)くンじゃあねェか。]
王土「いや、今は普通の一般人だよ。」
なじみ「あれ?鶴戯にトラウマを抱えてんじゃないのかい?」
王土「いや、トラウマなのは・・・うっ。」
アテナ『なじみさんダメデスよ。トラウマを抉っちゃ。』
鶴戯[そういや、何見たンだろうな?]
なじみ「ああ、悪夢かい?」
アテナ『確かに気になりますね。』
王土「・・・バタッ。」
鶴戯[倒れちまったか。]
なじみ「じゃあ今回はここまでだね。」
アテナ『では皆さん、また次回もよろしくデスよ。』