前世でやる気のない転生者が女神補佐を目指します。 step1 めだかボックス 作:呪壊 赤城
今回は展開が早いです。と言うか、安心院さんが婚約者(変態)ズを瞬殺します。
ええ。つまり戦闘描写が皆無です。
後タイトルで察する方もいらっしゃるかと思いますが鶴戯君があの子を弄ります。
そんな感じの本編どうぞ。
「捨てキャラになりたい奴から掛かって来な。
と言っても、僕は器がちっちゃいからどんな不利なルールでも呑むくらいの事しかしてあげられないぜ♥」
余裕のある笑顔を浮かべつつそう言ったなじみに、順番を決め終えた変態共は先鋒を出した。本音を言うと俺が殺りたかったンだが、なじみだし仕方ない。ちなみに向こうの先鋒は潜木家代表潜木傀儡だ。人の良い笑顔を浮かべつつ、片手を全て開いて出した潜木傀儡は、やはり笑顔のまま捨てキャラらしい台詞を言った。
「5秒です。5秒以内に貴女を倒すと予告しましょう。」
そう言った潜木傀儡は西洋剣を取り出し戦った。が、やはりというか、必然と言うべきか潜木傀儡は刀剣系スキル×100を使ったなじみに逆に5秒で瞬殺された。つっても、潜木傀儡は剣を使う奴じゃない筈だが・・・まァ負け犬は置いといて、その次は
「へぇ・・・思ったよりは楽しめそうだね。リミッターを2・・・いや3まで外してみるか。」
そう言った
最後の
ちなみに、余裕で勝ったなじみは『
いや、禊は知ってるだろ?何を今更驚いてる?]
『いや』『流石に知っててもあそこまでは殺らないから分かんないに決まってるでしょ鶴戯ちゃん』『てか』『めだかちゃん』『・・・』『あれ勝てる?』
おっと、途中から声に出てたのか。構わねェがめだかの奴は右手を高速で振りながら無理だと連呼していた。とはいえ、そう言うめだかは1度俺と戦ってるからそこまでの反応はしなくてもいいと思うンだがな。あー、でもあの時はスキルで色々制限かけてたし、スキルをあれだけ使ってなかったからな。あの時の俺は弱かったっちゃあ弱かったか。
「鶴戯ー。見てたかい?ふふふ。まぁ、本当は漆黒宴にちなんで459個に抑えたかったんだけどなー。やれやれ、やっぱり世の中上手くいかない事ばかりだぜ。・・・ところで、月氷会の兎洞さん。」
「は、はい?」
途中まで両手を赤くなった顔に当てながら腰をくねらせ笑っていたなじみは思い出したようにその
「僕はご覧の通りめだかちゃんの婚約者を6人抜きしたわけだが・・・そろそろ呼んできたらどうだい?
なじみのその言葉にめだかと鶴喰鴎は驚きを隠していなかった。他2人は性格がひねくれているせいか、気付いていたかでそこまで驚いてはなかったが。
「え・・・?本物のって・・・じゃああの6人は・・・?」
「なんだよ。気付いていたのは僕と鶴戯だけかい?だとしたら素直すぎるだろ君達。」
[俺が素直じゃねェのは認めるが、その中に禊が居る時点で色々意味が違う気がするンだが?]
禊と不知火半袖が素直すぎるなら人類全員素直って事になっちまうだろう。めだかとか鶴喰鴎とかここにはいない人吉善吉とかなら兎も角。
「わっはっはっ!そう言われればそうなんだけどね。取り合えず、この6人は影武者だぜ。大方こちらの実力を計る為とかで本物の6人がかませてきたんだろうよ。」
「影武者・・・!?こ、こいつらが全員!?」
いや、驚き過ぎだぞ鶴喰鴎。分家でこそあれ、黒神の婚約者になっている以上影武者の1人や2人くらいいても可笑しくねェよ。まァ、鶴喰鴎は鶴喰梟が父親だった事も、自分が黒神の分家だってのも知らなかったから仕方ねェだろうけどな。
影武者っつっても、1度
「・・・影武者つってもそこそこの実力者ではあった筈なんですけどねぇ。まぁでも、騙したことは謝りますよごめんなさい。ただ、あなた方も部外者ばかりだから影武者の参戦を月氷会としては断れなかったんですよ。」
「そうか安心院さん・・・だから貴様は先鋒を買って出たのか!!私に無駄な戦いをさせないために・・・・・・。」
目をうるうるさせながら嬉し気にそう言いかけるめだかを見てそンな
「いや?それはただの嫌がらせだし、鶴戯が殺らかしすぎないように僕が買って出ただけだけどね?船が沈んだら流石に僕も困るし。」
「・・・・・・。」
・・・いや、分からなくはねェし否定は出来ねェが、俺はそう思われていたのか。しかも、全員納得したような顔してるじゃねーか。お前らにとって俺はあれか?魔王かなンかか。
「・・・えっと、先程の話を続けさせてもらいますと、本物の皆さんが影武者を代返に立てたのは別にあなた方の実力を計るとか、警戒してとか、そんな理由じゃないんですよ別に。」
「そんな理由じゃないって・・・おいおい、じゃあなんで本物はここにい居ないんだよ。」
「・・・・・・え、えーっと、全員寝坊で遅刻・・・です。」
まァ、言いづらくはあるよな。全員寝坊とかが理由で影武者使うってのは月氷会的には。
「・・・・・・・・・!?こっ、婚約者全員女の子・・・!?」
おーなンか良いリアクションだな。しかも、甲板に出て丁度来てるとか相変わらず恐ろしいな。つっても、俺も
「あれ?なんか全員甲板に上がってきてますよ。ひょっとしたらもう影武者連中6人共負けたんじゃないですか?」
「・・・これだから
影武者ではない本当の婚約者桃園喪々と目が遭った俺は三日月のような笑顔を浮かべ中指を立てた。
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「・・・これだから
ナイトキャップを被った幼女は、黒神めだかよりも真っ先に戦神鶴戯に視線を向け目を細めつつそう言った。それを聞いたその場に居る全員が戦神鶴戯に視線を向けた。その先には片手をパーカーに入れ、もう片方は中指を立て三日月のようなしかし黒く歪みのある笑みを浮かべる戦神鶴戯がいた。
[久し振り・・・っつった方が良いか?それとも、初めましての方が良いか?桃缶。]
「桃缶ではない桃園だ。しかし汝は相変わらず口が悪いな。・・・まぁ
幼女のその台詞に興が冷めたといった風に戦神鶴戯は中指を立てるのを止め、パーカーに手を突っ込んだ。
『・・・て、え?おいおい君達』『鶴戯ちゃんと面識があるのは良いけど』『今頃到着してなに余裕ぶってるのさ』『代返だろうが代理だろうが影武者だろうが』『その通り
戦神鶴戯と幼女の一触即発に近い状況が終わった途端に球磨川禊は両手を広げながら挑発するようにそう言った。
「・・・・・・・・・。」
勿論、それは筋の通る正論なのだが、『本物』の婚約者のうちの刀を持った一人は暫しの沈黙の後その刀を構え斬りかかろうとした。
「待てい。あやつの言うことも一理ある。何より、死神相手に口実を与えるのは吾輩達とて得策ではなかろうよ。しからば証明するしかなかろうて。あんな影武者6人合わせても吾輩達の1人にも足りないことを。」
ギィと鶴戯も浮かべる黒く笑顔を浮かべた幼女はしかし自信と含みがあるようにそう言いきった。
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「・・・・・・帰ってないだぁ?」
自分の分の肉を焼きながら帰ってないという耳を疑うような言葉を親友である戦神から聞いた俺は思わずそんな声を漏らした。
「デス!!鶴戯となじみさんと球磨川さんだけなら兎も角、黒神さんと袖ちゃんとバーミーが居ないのは流石に可笑しいのデスよ!!」
いつの間にバーミーと仲良くなったんだ?と思いつつも、そこまで取り乱す必要も感じられない俺は肉を焼きながら他の面子を見て溜め息を吐いた。
まぁ、宗像先輩は俺が誘ったから良いし、江迎と日之影先輩は戦神と仲が良いのは知ってるからまだ良いんだが・・・なんでこの面子の中に雲仙先輩と雲仙姉と鍋島先輩と残りの-13組が居んだよ!!
「そうなんだよなー。何だかんだ性格は悪いっつっても、人呼んどいて帰らねー兄ちゃんじゃねーんだがなー。」
いや、雲仙先輩。何時から鶴戯先輩の事そう呼ぶようになったんすか。キャラ違うでしょ!!
「たしかに。お兄ちゃんはともかく、お姉ちゃんが約束をすっぽかすのはおかしい。」
うん。アレだな。もうそれは突っ込まないでおこう。ただ―
「雲仙先輩と雲仙姉は兎も角として、鍋島先輩はなんで居るんすか。」
「ふふ。鶴戯クンの所でご馳走なろう思うてなぁ。したら、日之影クンと後輩達が今日は帰ってない言うんやもん。ちょっとガッカリやわー。」
そうっすか。いや、ちょっともガッカリしてない人がそう言っても説得力に欠けているとしか思えねー。
・・・ん?待てよ。じゃあ-13組が居るのは戦神が誘ったからか。でも、そう考えると今更ながら戦神の顔の広さが半端じゃねーよな。
そう思いつつ、美味しそうに焼けた肉を口に入れる俺。
「まぁ、戦神さんの言いたい事も分かりますが、副会長戦での鶴戯さんを見る限りじゃあ、消息不明程度どうと言うこともないと思いますけどね。それに球磨川さんや安心院さん、黒神さんも帰ってないとなると、それこそ暇潰しと称して何処かを回ってるんじゃないですか?」
「確かに、蝶ヶ崎先輩の言う通りだと思うぜ?1日帰らないくらいだったら心配ないだろ。心配ではあるけど、明日辺りにでも帰って来るだろ。」
蝶ヶ崎先輩の言葉に同意しつつも、内心ではあのメンバーの弱点と言うか攻略法というかを考えると不安ではあるのだが、まだ1日しか経っていないならばそれこそ蝶ヶ崎先輩が言った通り、暇潰しと称して何処かを回っていると言うのも考えられる為、口には出さない。
「・・・デスか・・・デスよね!!約束してたパーティーをすっぽかされて変に心配したのデスよ。まぁ、帰ってきたらすっぽかした分はきっちり返して貰うのデスよ!!」
「おう!!そん時は俺も誘えよ?」
「それじゃあ僕も誘ってよ。」
「デス!!じゃあ今日はのんびりしつつ、焼肉食べてやるデスよー!」
俺がそう言うと、宗像先輩もそう言った。それを聞いた戦神は笑顔で答えた。
その後はあまりない顔ぶれではありつつも、飲んだり食ったり他愛のない会話をしたりして俺達は解散した。
しかし、戦神の不安が的中したのか、1週間が経ってもめだかちゃん達は帰って来ることはなかったのだった。
~安心院さんのォォ!!これで安心!!後書きボックスぅぅぅぅぅぅっ!!~
なじみ「てわけで瞬殺したぜ☆」
鶴戯[瞬殺は瞬殺だろうが、瞬殺と言うよりは公☆開☆処☆刑の方が正しかったよな?]
なじみ「あ、そういや今日は久し振りに亜沙ちゃんが来るそうだぜ?」
鶴戯[露骨に話逸らしたな。]
亜沙「ヤッホーデスよ!!」
なじみ「やあ久し振りだね。1ヶ月振りかな?」
亜沙「いきなりメタくないデスか!?」
なじみ「まぁまぁ落ち着いて。取り合えず前に駄作者が言ってた通りにはならなかったね。出番は有ったぜ?」
亜沙「あ、それは確かにそうデスね。」
鶴戯[すぐに亜沙の出番が無くなる気がするのは俺だけか?]
亜沙&なじみ「「・・・・・・・・・・・。」」
亜沙「ちょっと駄作者とO☆HA☆NA☆SHIしてきます。」
なじみ「・・・行っちゃったよ。駄作者終わったね。」
鶴戯[いや、なんかあいつこの前そんな事言ってたからな。]
なじみ「あ、事実だったのかよ。」
鶴戯[「最初と最後らへんに出すんだニャー」とか言ってたからな。]
なじみ「じゃあ自業自得だね。」
鶴戯[だな。じゃあまた来週。]
なじみ「そうだねまた次回会おうぜ皆!」
~後書きのオマケ~
亜沙「フフ、フフフフフフ駄作者ァ何か言い残すことはあるデスか?」
駄作者「あ、いや、出さ―ピチューン」
駄作者は灰になりました。