前世でやる気のない転生者が女神補佐を目指します。 step1 めだかボックス   作:呪壊 赤城

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 (°ω°)オワッタゼ(白眼
 な駄作者です。終わりました。な、なんとか火曜にあげられました・・・。

 次回で『戦夜祭』も終わりです。(多分)

 次回は多分来週の火曜になるかもしれません・・・。(出来る限り早く仕上げます。ええ。)


 そんなこんなで、めだかVS.鶴戯の決着な本編どうぞ!!


第45攻 [めだか。]

安っ心っ院っさんっとぉぉぉ!!

不っ知っ火っちゃんのぉぉぉ!!

これで安っ心っっ!!大っ解っ説ぅぅぅぅ!!

 

 

「さて不知火ちゃん。『戦夜祭(バトル・ナイト・ウォーズ)』もいよいよ大詰めだね。恐らく今回でめだかちゃんと鶴戯の決着は着くだろうね。」

 

「そうでしょうね。まぁ、お嬢様は残念ながら敗色濃厚でしょうけど。」

 

「まぁそうだろうね。問題はその後の展開だろうけど、鶴戯の奴って勝負事になると途端に大人気無くなるからねぇ。なんか今使ってるスキルでエグい事しそうなんだよね。」

 

「そうなんですか?そういや、気になってたんですけど、鶴戯先輩が使ってるスキルってどんなスキルなんですか?なんか力云々とか色々言ってましたけど。」

 

「あぁ、それはね・・・取り合えず、実況に繋げてからコッソリと教えてあげるよ。ここで言ったら楽しみが無くなるからね。」

 

「あひゃひゃ♪冗談ですよ冗談。まぁ、亜沙ちゃんの作戦がなんなのか気になりますけど。」

 

「まぁ、そこは実況見ながら次回に回そうぜ。」

 

「それもそうですね♪じゃあ見ましょうか。」

 

 

______________________

 

 

戦神亜沙達は時計台から出て戦神鶴戯と黒神めだかの気配を探りながら校庭の近くに辿り着いた。

しかし、彼等が辿り着いた先に広がっていたのは舗装されていたはずの校庭と在った筈の校舎が見るも無惨に荒れ果て土煙を上げている光景だった。

 

 

「・・・な、なぁ。俺の記憶が正しければ雲仙先輩と戦った時も時計台で『十三組の十三人(サーティン・パーティ)』と戦った時も生徒会戦挙で-13組と戦った時もここまで酷くなかった気がするんすけど。」

 

「・・・まぁ、何となく酷い事になる気はしてはいたけどよー。」

 

『・・・』『これは流石に暴れ過ぎ(やりすぎ)だよね』

 

「・・・鶴戯の奴戦挙(あの時)は手加減してたのか。」

 

「・・・いえ日之影さん・・・普通にはしゃぎ過ぎてるだけだと思うデス。多分遊園地来て走り回ってはしゃぐ子供みたいな感じじゃないデスか?」

 

 

人吉善吉が周りにそう聞くと雲仙冥利がため息混じりに何とか返答し、球磨川禊は汗を流しながら雲仙冥利の言葉の後を続けた。そしてそのやり取りを見ながら日之影空洞は戦挙よりも凄まじい周囲の光景に思わず呟き、戦神亜沙はツッコミ所満載の例えを述べて案の定全員内心では「はしゃいでこうなるわけあるか!!」とつっこんでいた。

 

それはさておき、今最も大事なことは黒神めだかと戦神鶴戯の2人の戦いは既に決着が着いているのかいないのかということだ。勿論、この場にいる全員が目を凝らすなり気配を探るなりして人を探しているが気配という気配が全くしない。

 

 

「まさか相討ちしたとか言うんじゃねーだろーな。」

 

「ありえそうですね。戦ってた場所がこんな状態になっているんですから。」

 

「マジかよ。あたし黒神か戦神さんと戦いたかったのによー。」

 

 

残念そうに志布志飛沫が呟くと、蝶ヶ崎蛾ヶ丸がそうではないだろうかと答え、更に残念そうに志布志飛沫は一人言を呟いた。

 

 

「流石にそれはどうでしょうか?なんだかんだで黒神さんには悪いけど、戦神さんなら残りそうな気がするんですよね。」

 

「・・・それもそうですね。なんだかんだ言ってもあの人しぶといですからね。」

 

『うん』『なんか鶴戯ちゃんなら残ってそうだよね』『だから皆がこうして組んでるんでしょ?』『めだかちゃんなら絶対不利でも一対一で戦いたいとか思っちゃうけどさぁ』『鶴戯ちゃんと戦うってなったら絶対一対一で戦いたいって思わないんだよねぇ』『なんでかな』

 

「だよなー。なんか鶴戯先輩とは戦いたくなくなるっつー感じになるんだよなー。こっちの戦う気削ぎに来るくせに鶴戯先輩は相変わらず殺る気あるからな。球磨川の旦那とは違う意味でかなり厄介だぜあの人は。」

 

 

そのような会話をしている間も土煙は未だに辺りに立ち込めており、校舎の残骸の影がかろうじて見える程度だ。そして、風向きが此方側に向いているせいか少しずつ彼等の居る方に土煙が立ち込めてきた。そのような状態を見ながら、この場に来ているメンバーは何となく嫌な予感がしてこの場から離れようとしたが時既に遅く、鶴喰鴎が拳の餌食になった。

 

 

「なっ!!皆さん出来うる限り土煙から離れて下さい!!リーダーは打ち合わせの通りに動くようにしてください!」

 

 

言うことは言った。そして、気が付くといつの間にか辺り一面が土煙に覆われていた。戦神亜沙はまだ近くに居る筈の戦神鶴戯が攻撃してくるかもしれないと辺りを警戒する。

 

 

「がっ!?」

 

 

少し離れた場所から日之影空洞らしき声が聞こえた。恐らく、次の標的になったのだろう。しかし、彼も簡単に

倒さ(やら)れる筈はない。

 

 

[っグッ!?]

 

「ッ!!」

 

 

2人の元に行きたいが、土煙が立ち込め視界が悪い以上近付くわけにも行かない。少しでも早く辺りに立ち込める土煙が晴れないかと思ったが、何故か一向に煙は晴れない。・・・いや、寧ろ段々と濃くなっているような気すらする。

可笑しい。戦神亜沙はそう思った。いや、彼女だけではない。他のメンバーも先程から有り得ないと思っていた。不自然に動く土煙、不自然にまるで此方の視界を塞いでくるように動く土煙は恐らく戦神鶴戯のスキルではないだろうか?そう思った皆の耳に戦神鶴戯と日之影空洞が戦っている音が聞こえた。

 

 

[ッらァ!!!]

 

「ぐっ!!戦神!!プランDだ!!」

 

 

その言葉を聞いた同盟メンバーは戦神鶴戯を倒すべく、早速行動を開始したのだった。

 

 

______________________

 

 

時間は戦神亜沙達が来る数十分前に遡る。

 

 

[ま、それはもう良いだろ?それよりもいい加減に決着着けようじゃねェか。]

 

「それもそう、だな!」

 

 

そう言った後に戦神鶴戯と黒神めだかは互いに獰猛な笑顔を浮かべ、足を思い切り踏み込み、今出せる最高速度の拳をぶつけ合った。互いの拳がぶつかり合った瞬間、互いが出した衝撃に周囲の地面は裂け、大きなクレーターと土煙が辺りを覆い尽くした。が、2人はそれを気に止める事もなく互いに最高速度の拳を振るい続けた。

それにより、2人がぶつかり合った場所は原型を失っていくが2人は互いを倒す事しか頭にない。

 

そして、彼等にとっては永遠にも一瞬にも近い戦いにもとうとう決着が着く。戦神鶴戯が繰り出した拳と黒神めだかの繰り出した拳が互いの鳩尾に入ったのだ。当たった拳はそのまま互いの全身に通り、脳天を揺らし、骨を軋ませた。

 

 

「っぐ!!」[ガッ!!]

 

 

互いにすぐには倒れない。意地と気合いで踏ん張ろうとした。―が、先に倒れたのは黒神めだかだった。

 

 

「私の、負けだ。」

 

 

そう言い終わると、黒神めだかは意識を失った。

 

 

[ゲホッゲホッ!お前、も、中々、だぜ?めだか(・ ・ ・)。]

 

 

そう言いながらも、戦神鶴戯も身体に凄まじいダメージを負ったのであった。しかし、戦神鶴戯は黒神めだかのように気を失いはしなかった。最後にキツイ一撃を喰らいはしたが、それは渾身の一撃を黒神めだかに与えるために敢えて受けたのからだ。

 

 

かくして、戦神鶴戯の勝利で決着が着いた(のち)、同盟軍が土煙が立ち込める校庭へ着き、それに気付いた戦神鶴戯が息を整え直し、ついでに黒神めだかのリーダーコサージュを奪い、一番ダメージが通しやすそうな鶴喰鴎に一撃を喰らわせる迄に至ったのであった。

 

 

―そして、現在。

 

 

(・・・畜生。まさか連携を組ンでこないとは誤算だったな。)

 

 

そう戦神鶴戯は内心で舌打ちした。

視界が悪いからと言って固まって居るところを1度に襲い、一時的に行動できなくなった所で一人ずつからコサージュを奪うというのが当初の戦神鶴戯の作戦だったのだが、これでは他の作戦に切り替えるしかないと判断した彼は、一人ずつ潰す作戦に出ることにした。

 

 

(・・・まァ、一人は暫く動けないだろう。)

 

 

そう思った彼は誰を次に倒すか考えた。幸い、土煙が濃く立ち込めているお蔭で戦神鶴戯が何処に居るかすぐには気付かれそうにはない。

 

 

(鍋島猫美か?いや、アイツは近付いた瞬間取られかねねェ。じゃあ禊か?いや、冥利と一緒に居ても可笑しくなさそうだから却下だな。善吉の奴は絶対却下だ。仲間が側に居かねない。蛾ヶ丸もスキル的に近付くのは駄目だ。名瀬夭歌も攻撃した瞬間にこの隠れ蓑が凍らされて消されかねねェから却下だ。亜沙は・・・駄目だな。恐らくあいつは俺があいつに攻撃してくるのを狙ってそうだ。だからと言って最初に殺ろうと思ってた高千穂仕種は鶴喰鴎が殺られたと見るやすぐにこの場から距離を取っちまったからな。・・・仕方ねェが悪手を取らせて貰うか。少なくともこの煙は(・ ・ ・ ・)簡単には晴れねェしな。)

 

 

その様な結論に至った彼は悪手ではあるものの、他よりマシと言う消去法で日之影空洞に攻撃を仕掛けたのだった。

 

 

「がっ!?」

 

 

気配を出来うる限り消して日之影空洞の背後を取った戦神鶴戯は足を振り上げ脇腹に回し蹴りを入れた。が、蹴りが入る寸前で日之影空洞は気付き、僅かに足の軌道から擦れたことにより、肋骨が1本折れただけで済んだの流石と言うべきだろう。そして、戦神鶴戯が離れる前に軌道を読み、彼が距離を取る前に足を掴み、握り潰そうとした。

しかし、戦神鶴戯も掴まれた瞬間に何をするつもりか推測し、もう片方の足で日之影空洞が掴んでいる手首に思い切り蹴りを入れた。

 

 

[っグッ!?]

 

「ッ!!」

 

 

蹴りが入った際に出来た僅かな隙間から、半ば力任せに足を抜いた為、足は折れてしまった。

一方の日之影空洞も戦神鶴戯に蹴られた際に手首が折れていた。ここで戦神鶴戯が距離を取るかと思いきや、彼は折れた足で再度日之影空洞に攻撃を仕掛けた。今度は脇腹ではなく鳩尾である。

 

 

[ッらァ!!!]

 

「っぐ!!戦神!!プランDだ!!」

 

 

その途端、周りで動く気配がした。それに気付いた戦神鶴戯は今度こそ大幅に距離を取り、相手チームの出方を窺うことにした。気配を最大限に散らしながら(・ ・ ・ ・ ・ ・)

 

 

(日が昇るまで後2時間少々か・・・。それまで隠れ仰せるか、それとも討って出るか・・・。右足は今ので完全に使い物にはならねェ。対して空洞の奴は左手が潰れてる。これが1対1(タイマン)なら勝機は有るが、向こうはチーム。これはポイント云々言ってらンねェな。リーダーを確実に潰すか、この土煙を利用して・・・いや、『云集無散 (マキシマムミニマム)』の対象を砂からあいつらの認識(・ ・)にすれば・・・勝機はまだある。)

 

 

勝機を見出だした際に浮かべた戦神鶴戯の笑顔はこれ以上にない獰猛な黒い笑顔だったのは言うまでもない。そして、大人気も、正義っぽさも皆無のまま、彼は密と疎を操るスキル『云集無散』を使用した。

ちなみに、このスキルは某弾幕ゲームの鬼の能力とスペルカードを参考にしていたりする。

実はゲーム開始から死人が出ないようにこの能力使って、自身の身体能力に制限をかけるなり、敵の防御力を上げていたりする。

まぁ、ゲームで死人を出させない為の彼なりの気遣いだったりするわけだ。

 

だが、このスキル、戦闘で相手の力や身体能力を(うと)めて戦えばエグい事この上ないわけで、今戦神鶴戯が考えているのはそれよりも、更にエグい事だったりする。

 

 

[さて、気付くか気付かねェか気になる所だな。]

 

 

そう呟いた後に、1度砂に使っていたスキルを解除すると、今まで有り得ない程濃かった土煙が徐々に弱まってきたではないか。

これを好機と見た同盟は、しかし瞬時に罠だと見抜いたが、これは気付いてもどうにかなるものではない。それこそ、戦神亜沙の『アイギスの盾』や安心院なじみのスキルを無効化するスキル『無効脛(ライフゼロ)』でなければ無理である。もっとも、鶴戯が散らしたのは敵と味方の認識の部分であって、それこそ嗅覚やオーラ的な物、勘などは健在のままである為、嗅覚が良いものや、今でこそ大分鳴りを潜めた球磨川禊のような[過負荷(マイナス)]の気持ち悪さ、そして、勘の鋭い者はすぐに肌や精神で感じられたりは出来るのだ。

 

ただし、気が付いたとしても、敵と味方の区別がつかなくなっているので伝えることは不可。そして、何より連携を取りづらくさせることが最大の狙いなのだ。

勿論、無効も簡単には落ちないだろうが、今の所、ポイントは戦神鶴戯の方が有利。だからこそ、無理には突っ込まず、相手の隙を突き少しずつ確実に戦力を減らすのが一番ベストな戦略だろう。早く、正確に、冷静に、無理をせず。

 

命を賭けない戦いだからこそ戦神鶴戯は相手の隙を見逃さずに命を奪わないレベルの力で意識を落とす事に神経を集中させなければならない。

 

そんな中、人吉善吉と江迎怒江の2名が僅かだが大きな一撃が入れられるだろう隙を作ってしまった。それを見逃す彼ではない。そして、戦神鶴戯は躊躇う事なくその2人ではなく、球磨川禊に拳を繰り出した。

 

 

[おらァッ!!]

 

『ゴフッ』『・・・』『え』『嘘ー』『うわー』『亜沙ちゃんの嘘吐きー』『鶴戯ちゃんはこっちに攻撃してこないって言ってたじゃないかー』

 

 

全く心が込もっていない事から、球磨川禊は嘘を吐いていそうだ。寧ろ攻撃してくるだろうと予測していた様子だと戦神鶴戯は思った。

 

 

[嘘だな。]

 

『あれ?』『やっぱりバレた?』『あ』『そうだ』『このリーダーコサージュあげるね!』『僕は囮だし』

 

 

明らかに怪しい球磨川禊の行動を見ながら戦神鶴戯はもう一発、今度は顔面を殴った。

 

 

『ッ!!』『・・・』『ひ』『酷くない?』『ゲフッ!!』『僕に』『グェッ!!』「あ、あ

んまガッ!・・・だ。」

 

 

訂正しよう。気絶するまで4回強烈なのを入れた。全身複雑骨折していても可笑しくない。そして、残っていそうなコサージュを探すと、案の定球磨川禊のリーダーコサージュは学ランの内側に隠してあった。

 

 

(大方、渡して油断した所で俺とめだかのコサージュを奪うつもりだったンだろうな。まァ、本当に囮かも知れねェから油断は出来ねェか。亜沙の奴なら報酬に裸エプロンくらいやりかねねェし。)

 

 

そう思いながら、突然身体を走った衝撃に戦神鶴戯は焦らずに後ろ目掛けて裏拳を放った。

 

 

 

この時点で日が昇るまでのタイムリミットは1時間40分。このまま戦神鶴戯が逃げ切るのか、或いは戦神亜沙達同盟チームの誰かが勝つのか。

 

 

           ―それはまだ分からない。

 

 

             To Be Countiny.......




~安心院さんの!これで安心後書きボックスぅぅ!!~


なじみ「なんか何だかんだ言って今回も僕が担当だぜ。まぁ、この作品が終わるまで僕が担当し続ける可能性も否めないな。
 それはともかく、今回の本編書いて半分魂抜けてる駄作者は自業自得すぎるから置いといて、まずは宣伝だ。

 質問や、こんな番外編やって欲しい等要望があれば、感想やメッセージボックスに書いてくれたまえ。
 まぁ、活動報告にも設置してくれと言われればするつもりだし、駄作者の奴から読者の諸君に質問というなのアンケートを取ったりもするが、その時は活動報告かメッセージボックスに頼むぜ。

 後、感想欄に書いた質問なんかはこのコーナーで紹介していくつもりだからそのつもりで書いてくれたまえ。勿論、メッセージボックスはその限りではないので安心してなさい(安心院さんだけに)」

駄作者「ポワッ(°q°)チーン」

なじみ「やれやれ、駄作者は相変わらず駄作者だね。
あ、そうそう、駄作者の奴から頼まれてたんだけれど、この作品って駄作者の処女作何だが、この作品終了後リメイク版を出した方が良いか考えているそうだ。まぁ、今回はアンケートでも何でもない。『皆様の声を聞かせてくださる』と嬉しいそうだ。まぁ、今回はこれで終わりだ。また次回の後書きボックスで会おうぜ。」

駄作者「ポワッ・・・ハッ!?(゜ω゜;)皆様、また次回お会いしましょうノシ」

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