前世でやる気のない転生者が女神補佐を目指します。 step1 めだかボックス   作:呪壊 赤城

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 どうも皆様。空気より思考の軽い駄作者です。


 さてさて、今回から(正確には前回から)暫くはオリジナルストーリーで進んでいきます。

 いやぁ、何だかんだ言って今までまともに戦ってない鶴戯が漸くまともに戦ってくれますねー。


 それでは鶴戯が戦うというかもう荒ぶっているような気がしなくもない本編どうぞ。


第39攻 「「それはない」」

安心院さんのこれで安心!前回までのあらすじ&ルール解説!

 

「何だかんだで僕の悪ノリを鶴戯に取られちゃったんだよねー。あ、ちなみに、最後の螺はもう無くなってるぜ?わはは、本当は文化祭くらいには抜けてたんだけど、悪ノリ用にとっておいたぜ。

それは兎も角として、これがチーム表だ。二重丸についてはリーダーらしいので各自確認してくれたまえ。」

 

戦夜祭(バトル・ナイト・ウォーズ)』チーム表

        

 

[ チーム普通(ノーマル)]

◎戦神亜沙・日之影空洞

 

[チーム特別(スペシャル)]

◎鍋島猫美・雲仙冥加・高千穂仕種・百町破魔矢

 

[チーム異常(アブノーマル)]

◎黒神めだか・湯前音眼・糸島軍規・筑前優鳥

・鶴御崎山海・上峰書子

 

[チーム過負荷(マイナス)]

◎球磨川禊・雲仙冥利・人吉瞳・蝶ヶ崎蛾ヶ丸

・志布志飛沫

 

[チーム悪平等(ノットイコール)]

◎人吉善吉・江迎怒江・阿久根高貴・鶴喰鴎

・宗像形・名瀬夭歌・古賀いたみ・黒神真黒

 

[チーム鶴戯]

◎戦神鶴戯

 

 

 

「ちなみに、ルールと勝利条件は次の通りだ。

 

・複数のスキルホルダーは持っているスキルの数に制限がある。

 

・スキルホルダーでない者は救済措置として複数のスキルホルダーの方が選ばなかったスキルか、僕のスキルの中からランダムで貸り受けるか、武器や防具セットの中から選ぶ事が出来る。

 

・バトルの会場はこの学園内全て。

 

・チームごとに分けられたコサージュがポイント。(1つにつき1ポイント)コサージュの数は最大人数のいる[チーム悪平等(ノットイコール)]に合わせ8個(つまり8ポイント)である。

 

・リーダーのコサージュはメンバーコサージュとは別に配られ、チームそのものの参加権になっている。(ポイントは8ポイント)

 

・リーダーコサージュを他チームに取られたチームはその時点で敗退になり、バトルには参加出来なくなる。

 

・敗退するまでに獲得したポイントはそのまま。

 

・制限時間は日が昇るまで。

 

・取られたコサージュを取り返す事は可能。

(リーダーコサージュ以外)

 

・コサージュを多く奪い取った者が勝者。

 

 

はてさて、鶴戯は集中砲火食らいそうな気がするんだけれど、どんな感じで動くんだろうね?

 

ちなみに、僕は鶴戯の応援チームに入っているぜ。何気に鍋島ちゃんや人吉君、その他のチームも気になるけど、まぁ、数の暴力に屈するような奴じゃないし、何よりも事実は小説より奇なり。何が起きるか分からないものだからね。さてと。」

 

「・・・えっと安心院さん。なにしてんですか?」

 

「わはは、不知火ちゃん見てわからない?解説だよ解説。出番を増やすためにはこういうことが大事なのさ。」

 

「はぁ。でも、あたしも解説をするように頼まれてるんで勝手に進めないでくださいよ。報酬なくなっちゃうじゃないですか。」

 

「まあまあ、これから解説をすれば全く問題ないでしょ。じゃあ張り切ってやろうか。あ、そうそう、言い忘れていたが、コサージュは実を言うと僕と鶴戯で作ったんだよね。この時期にある花を沢山買って沢山作っておいたんだが、余った奴を使ってついさっきリースを作ったんだけど、不知火ちゃんいる?」

 

「・・・いえ、いらないです♪それよか、さっさと各面子の同時中継繋いじゃいますよ。」

 

「そうかい?じゃあさっさと中継みようか。」

 

 

______________________

 

 

―グランド内。

 

 

[オイオイ、その程度かァ!?『裏の六人(お前ら)』大した事ねェ、なァッ!!]

 

 

そう言いながら、拳を振るい拳圧のみでグランドの半分を抉り取った。

 

だが、『裏の六人(プラスシックス)』という、箱庭でも強者に入る者達に囲まれて悦んでいる鶴戯はこれだけでは終わらず、そのまま一気に近付き勢いを殺さずに2~3人に回し蹴りを食らわせる。

 

とはいえ、手応え自体は感じられないのでそのまま勢いに乗って距離を取る。

 

すると、直後に植物の様に動く髪の毛がつい先程回し蹴りを放った場所に襲い掛かっていた。

 

その間にも鶴戯は別の『裏の六人(メンバー)』に飛び蹴りや足払い、裏拳や正拳突き等色々な攻撃を仕掛けていくが、全て寸での所で避けられている。

 

そして、漸く鶴戯の猛攻が終わった頃、グランドは見るも無惨な姿になっていた。ただ、鶴戯はそれに関しては全く心配をしていなかったりするが。

 

一方の『裏の六人(プラスシックス)』の面々は、恐ろしいまでの鶴戯の猛攻に耐えてはいたが、寸での所で避けたものが多かったためか、話している余裕は無さそうだ。

 

[さて、今日は久方ぶりに本気を出すからな。ウォーミングアップはこれくらいで良いだろ。じゃあ行くぜ『裏の六人(プラスシックス)』!!さっきののろまな攻撃よりかは幾らか良い攻撃を出すから期待しろよ。]

 

 

そう言った鶴戯の笑顔は恐ろしいまでに挑発的だったにも関わらず、何故か怒りよりも恐怖が先に沸き上がったと、『裏の六人(彼等)』は後に述べたそうだ。

 

 

______________________

 

 

―グランドでの戦いの少し前。時計台付近。

 

 

「おい、禊兄ちゃん。やっぱりここは先に鍋島のチーム潰した方が良いよな。」

 

 

そう言ったのは冥利君。球磨川君と確執があったのにも関わらず、現在では普通に接してしかも何故かお兄ちゃん呼び・・・。一体何があったのかしら。

 

 

「だね。」

 

 

そう言いながら、括弧を付けずに話しているのは球磨川君。鶴戯君に会ってから、正確には戦挙に鶴戯君が協力してから、球磨川君は確実に変わっている。エリートが嫌いだと言っていた筈の彼が冥利君や冥加ちゃんと普通に接して、あろうことか普通にこうして共闘もいとわないでするようになるなんてあの頃は思いもしなかったけれど、それだけ鶴戯君の影響は強いのかしらね。

ちなみに、今あたし達は蛾ヶ丸君と飛沫ちゃんとは別行動をしている。

 

 

「でも、蛾ヶ丸君と飛沫ちゃんは2人だけの方が動きやすいのは分かるけど、なんで鍋島ちゃんから狙うの?」

 

「「一番卑怯だから」」

 

「あー・・・うん。あはは。そう、よねぇ。」

 

 

何となく言いそうな事は分かったけれど、流石にそこまではっきり言うと笑うしかないわね。

 

 

「そういや、兄ちゃんは暴れてんのか?」

 

「さぁ?でも鶴戯ちゃんって囲まれても問題ないよね。幾らスキルの数減らしてるって言っても、素があれだからね・・・。」

 

「だよなぁ・・・。」

 

 

そんな事を言っていると、遠くからドンッ!?という音が聞こえてきた。・・・まさか鶴戯君?そう思って2人を見ると、溜め息を吐いていた。

 

 

「姉ちゃんやり過ぎ。」

 

「まぁ・・・冥加ちゃんだし・・・。それは兎も角として、鍋島さん達もなんか動いてるみたいだし、そろそろ動こうか。」

 

「あー、だな。」

 

 

えっと・・・あれをやったのは鶴戯君じゃなくて冥加ちゃんなの?・・・善吉君の成長を見てついでに戦ってみようかしらっていうので参加したのはまずかったかしらねぇ?

 

幾らスキルを借りれたとはいえ、借りてすぐに使いこなせるかと言われれば無理だろうし、これはなかなか面倒で大変そうな戦いね。

 

 

「おっとっと、見っけデス!!」

 

「げ!」

 

「・・・えーっと。取り合えず逃げよう。」

 

「え、ちょっと待つデスよ!?戦うつもりじゃないデスって!」

 

「へ?」

 

 

ちょっと待って、なんでそれで2人共止まっているのよ。冥利君はそこまで知らないからなんとも言えないけど、球磨川君が逃げた事に驚きよ。そもそも、逃げるなら言うことを聞かないで逃げてたわよね?っていうか、彼女って鶴戯君の妹で確か戦闘狂じゃ・・・。

 

 

「いや、鶴戯に勝つには少なからずめだかさんと球磨川さん達居なきゃ無理だなーと思って共闘出来ないか頼みにきたのデスよ。」

 

 

戦挙の時も思ったけれど、彼女って恐ろしいまでに策士なのよね。特に会計戦の時には球磨川君や鶴戯君以上に脅威を感じたりもしたし、戦いにおいても鶴戯君を圧倒しているくらいだった。全くもって、仲間の時ほど頼もしくて、敵の時ほど恐ろしい子はいないわね。

 

とはいえ、今回はあくまで祭りだそうだし、そこまで気張らなくてもいいのかしらねぇ。

 

 

『ちなみに』『鶴戯ちゃんはこの時点で何人殺ってるわけ?』

 

「今のところは誰も。ただ、[チーム特別(スペシャル)] と[異常(アブノーマル)]にいる『裏の六人(プラスシックス)』の方達はやはりというか、共闘して鶴戯に向かっていってる最中デスけど、あまり期待は出来ないのデス。まぁ、流石に他のメンバーは鶴戯に近付いてないデスが・・・。」

 

「・・・それでスイッチが入ってるわけか。」

 

「近付いた瞬間ジ・エンドになりますよ。」

 

「・・・やっぱりバトル出来なくてストレス溜まってるかぁ・・・。戦挙の後バトルらしいバトル無かったもんね。」

 

「本当に鶴戯君って戦闘狂なのね。まぁ、彼なら殺り過ぎはないでしょう。」

 

「それは言えてる。少なくとも、亜沙ちゃんとめだかちゃんのどっちかと戦わない限り、殺り過ぎは起こらないだろうね。」

 

「ただ、めだかさんは戦う気満々みたいデスよ。」

 

 

・・・うわー。流石に不味いわねそれは。最悪善吉君の成長をみてみたいとか言ってられないじゃないの。

 

 

「で、取り合えず、兄ちゃんのストッパー用にって俺らん所に来たってわけかよ。」

 

「まぁ、なんと言うか、そんな感じデスかねー?これ自体鶴戯が結構前から画策してたっぽいんで、相当戦いたかったのかと思いますけど、『裏の六人(あの人達)』と戦って、幾らか殺る気が弱くなってくれていると嬉しいデスよね。」

 

「「それはない」」

 

「デスよねー。」

 

 

そう言いながら、項垂れる3人を見ながら、戦挙の時の彼の変わり身の早さを見ているあたしは箱庭病院での診察の時の事もあってか、彼がそこまで暴れるとは思えなかった。

 

 

「でも、鶴戯君ってそんなに止まらないタイプじゃないわよね?少なくとも、戦挙で亜沙ちゃんと戦ってた時ってすぐに止まったじゃない?」

 

「・・・それは、一応考えての事でしょう。確かに鶴戯ちゃんって変わり身が早いし、基本的には対応が大人っぽいのが殆どですけど、時々僕らよりも子供っぽい時ありますからね。特に今回は暴れまわっても別に構わないって感じもあって普通に僕や冥利ちゃんじゃどうにもならなさそうなんですよね。」

 

「まぁ、全員で畳み掛けるしか鶴戯を止められなさそうなので、こうしてチビチビ回ってるんデスよ。日之影さんは丁度一人で動き回ってるめだかさんを探してるとこでしょうし。問題ないのデス。」

 

 

その後にフフフフフと黒い笑みを浮かべる亜沙ちゃんを見てしまったあたしは、流石に全員で畳み掛けるのはやり過ぎじゃないかと思ったけれど、後から亜沙ちゃんのその台詞は過剰でもやり過ぎでもないと気付かされる事になるなんてこの時はまだ知らなかった。

 

 

              To Be Countiny.....




~安心院さんのこれで安心!お楽しみコーナー~


なじみ「さて、何だかんだ、このコーナーに面白味がなかったんだけれど、今回は暫くは『戦夜祭』に参加した理由を聞いていきたいと思うんだよね。今回は、人吉瞳ちゃんと阿久根君だ。」

瞳「どーも~!1年1組42歳主婦の人吉瞳でーす!」

高貴「どうも。2年11組元生徒会執行部書記の阿久根高貴です。」

なじみ「さて、自己紹介はそれくらいにして、参加した理由と勝利報酬を聞かせてもらうぜ?」

瞳「うーん。あたしが参加したのは善吉君がどれくらい成長したか戦って知りたいって感じねー。まぁ、勝ったら鶴戯君からいつも作っている料理をレシピにしてくれって思ってるわ。」

高貴「俺はめだかさんと戦いたいからですね。後は戦挙では奇襲でやられたのでそのリベンジをしたいと思って、ですかね。勝利報酬は特にはありませんね。」

なじみ「ふむ。成る程ね。じゃあ阿久根君の勝利報酬は鶴戯とのバトルってことにして、今回は終わろうか。」

高貴「ちょっ!?それは流石に止めてください!」

なじみ「じゃあねー。」

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