前世でやる気のない転生者が女神補佐を目指します。 step1 めだかボックス   作:呪壊 赤城

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どうも皆様。毎度お馴染み駄作な作者事駄作者呪壊ただいま参上いたしました。

執筆速度が落ちている・・・だと!?

そんな御託は身体ごとチェーンソーで両断しといて本編どうぞ


第23攻 「どうせ鶴戯には分からないよ!」

生徒会戦挙も終わり新学期がいよいよ始まった。

なんだかんだで俺達生徒会は戦挙に負けたはずなのだが、鶴戯先輩に既に改心させられていた球磨川が俺達生徒会に入るという事で幕を閉じていた。他の-13組の生徒もリーダーの球磨川が納得しているならという事でなんだかんだで結局、生徒会は今まで通り継続することになった。まぁ、めだかちゃんは鶴戯先輩のおかげで生徒会を続けられるということにあまり納得してはいないけど俺としてはあのまま-13組が生徒会を執行しなくて良かったと内心ホッとしていたりする。

そんな俺善吉は、阿久根先輩と喜界島と談笑をしながら生徒会室のドアを開けた。

 

『あ』

 

「あら善吉君。」

 

ドアの先には俺の母さんと談笑している球磨川の姿が・・・って、いやいやなんで球磨川が俺の母さんと談笑しているんだよ!

 

『いやいや』『善吉ちゃん』『そりゃあ僕だって』『瞳先生と雑談くらいするさ』

 

ヘラヘラしながら俺の考えを読んだかのように話す球磨川・・・こいつ何時の間に人の心読めるようになったんだよ。しかも、なんかこいつの制服が生徒会バージョンになってるし。

 

「そうよ善吉君。あ、球磨川君、服は大丈夫?動きづらいとかあったら遠慮なく言ってね?」

 

いや、母さんもそこで球磨川に賛同するなよ。というか、母さんかよ、球磨川の服作ったのは。流石俺の母さん。って、だからそうじゃなくて、なんで球磨川と親しくなってるんだよ!!

 

『あ』『丁度ピッタリです』『動きづらいなんて無いですよ』

 

母さん何時の間に球磨川の奴と仲良くなったんだよ。つーか球磨川も親しげに話すなよ。大体何時の間に母さんと仲良くなったんだよ。

 

「そう?なら良いんだけど。あ、それで話は戻すけど、鶴戯君ってなかなか落ちないわねぇ。」

 

それはそうとなんでこの2人が鶴戯先輩の話なんかしてるんだ?しかも落ちないって・・・いやいや、母さんに限ってないよな?

 

『あはは』『まぁ』『鶴戯ちゃんは基本適当らしいですからね 』『聞いても精々適当って答えくらいしか聞けませんよ』

 

・・・ま、まぁ、流石に恋愛云々で適当なんてないからそっち方面では無いよな?あー、焦っちまったぜ。

 

「でも知りたいわねぇ。鶴戯君のレシピ。」

 

レシピ・・・あー、そういやこの前もレシピ知りたいとか言ってたもんな。・・・ってだからなんでその話を母さんが球磨川としてんだよ!!

おかしいだろ!!

 

『だから善吉ちゃん』『僕だって瞳先生と料理の話くらいするって』

 

「だから、お前は俺の考えを読むんじゃねーよ!!つーか何時の間に母さんと仲良くなってんだよ!!」

 

『え?』『最近だよ』『メアドも交換してるし』『最近』『僕は瞳先生と電話でお話するくらい』『仲良くなってるんだよ?』

 

「マジで!?球磨川てめぇ人の母親に手出したら只じゃ置かねぇぞ。」

 

「いや、善吉君それはないから。」

 

『そうだよ』『そんなことしたら』『鶴戯ちゃんにぶっ殺されるから』

 

球磨川が鶴戯先輩に恐れを抱いてるだと!?

鶴戯先輩デビルかっけぇ!!マジ憧れるぜ。

 

「・・・そ、そう言えば球磨川さん話し方戻したんですね。」

 

話を変えた阿久根先輩の言う通り、確かに球磨川の奴は括弧を付けた話し方に戻っていた。それを言われると苦笑いをしながら球磨川は話した。

 

『まぁ』『括弧を付けないで特訓してたら』『さんざん言われたからね』

 

あー、鶴戯先輩か。まぁ、あの人なら格好付けるな!!とか言いながら言いそうな感じだよな。

 

「鶴戯先輩からか?」

 

球磨川が鶴戯先輩にボロくそ言われてる姿をイメージしながら言うと。

 

『いや違うよ善吉ちゃん』『・・・まぁ』『めだかちゃんは居ないけど』『丁度良いし』『君達に話そうじゃないか 』『僕がこの学園に来た本当の訳を!』

 

 

______________________

 

時計台の屋上から、俺は生徒会室を、勿論中の様子をしっかりと見ながら、ちゃっかり盗聴して中の会話を聴いていた。

 

[『君達に話そうじゃないか』『僕がこの学園に来た本当の訳を!』]

 

全く、あいつら何、禊の虚言を真に受けてンだか。

ま、実際禊の言ってるのは半分は合ってはいるけどよ。半分は適当に言ってるンだよな。面白ェのはその半分ある適当な話を周囲に信じさせるように出来るようになったことか。

 

[「いや、そんなに気張らなくてもいいよ?」]

 

・・・いや、あれはなじみがタイミング見て出ていったっていうのもあるか。

 

[『げ』『安心院さん』]

 

[「球・磨・川・君?」]

 

名前呼ぶだけで禊をビビらすってなじみの奴やっぱり最初の頃とキャラ変わりすぎだろ。最初の頃はまだ大人っぽかったというか、人外的な余裕があったというか、ここまで怖くなかったというか、まァ、少しずつシュミレーテッドリアリティーが良くなってンなら全然良いンだけどな。

 

[『い』「いや、なんでもないです。」]

 

だから、括弧括弧。括弧付け忘れンなって!

 

[「え、く、球磨川さん?」]

 

[「禊ちゃんが、括弧付けないでビビるって。」]

 

[「そうそう、球磨川君は中途半端なんだよ。だから、僕とキャラ被るんだよ。」]

 

おいおい、話擦れてきてるぞ。なんとか戻さねェと話が進まないで終わるぞ。

 

[「ま、話を戻そうじゃないか。兎に角、僕はめだかちゃんが在校中はフラスコ計画を進めるつもりなんてないし、戦うつもりはそれこそ毛頭無いぜ。まあ、めだかちゃんが卒業するまで僕はゆっくりコーヒーでも啜りながら気長に待っているとするよ。それじゃあ、残りの卒業までゆっくりラブコメなりギャグ展開なりやってくだらねえ日常でも勤しんでくれたまえ。」]

 

お、なンとか上手く戻したか。あ、なじみと半纏が出てきたじゃねェか。つー事は、此方に来るのか?

 

「やっほー鶴戯。」

 

[あ、やっぱ来たのか。]

 

振り返りながら大して驚かないで俺が言うと、なじみは頬を膨らませて拗ねたように文句を言ってきた。まァ拗ねたっつっても、なじみの事だから拗ねたふりだろうけどな。

 

「むぅー、少しくらい驚いてくれたって良いだろう?僕も驚かし概がないよ、もぅ。」

 

[いや、ならもう少し捻ろよ。]

 

俺が突っ込むとますます頬を膨らませて拗ねる、って頑張ればそのまま空浮かべるンじゃね?そンなしょうもない事考える俺を余所に、うにゃーとか、うがーとか、訳のわからねェ擬音を使ってバタバタし始めるなじみ。

・・・なンか幼児退行してねェか?

さっきまでの良い感じのイケテる人外の姿はそこにはなく幼児退行したなじみは、暫くバタバタゴロゴロしているのをジーっと眺めてるといきなり動きを止めてガバッと起き上がり此方を見詰めてきた。・・・今度はなンだよ。

 

「どうせ鶴戯には分からないよ!!ふん!」

 

・・・は?いや、意味わかンねェよ。なンでなじみは顔を赤くするほど怒ってンだよ。ハテナマークな俺を置いてなじみはさっさといなくなった。勿論、半纏も一緒だ。いや、だからなンなンだよ!!はぁ・・・なンか疲れたぜ。

おっと、それはさておき、なンか生徒会の方でも動き始めたようだな。

 

[「・・・成る程な、ならば我々は生徒会として最後に未来を作っていこうではないか!」]

 

・・・どうやら、黒神さンは禊と善吉達辺りに話を聞いて今後の為にとかなンとか言って後継者を作ると決めたみてェだな。よしよし、これならなじみも動くだろう。

 

さァて、これから楽しくなってくるぜ。

 

 

______________________

 

ニヤリと笑う鶴戯の表情からは何を企んでいるのかは伺い知ることは出来ない。ただ、これからやろうとしていることを楽しもうとしているようなそんな表情をしていた。




~その頃雲仙君はというと~

冥利「生徒会に盗聴機仕掛けるとか兄ちゃんくらいしかしねーっつーの。」

冥加「仕方ない。なんせお兄ちゃんなんだから。」

冥利「・・・だよなー。」

雲仙冥利を愛でる会の方達(・・・あれ、委員長変わりすぎじゃないですか?)

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