前世でやる気のない転生者が女神補佐を目指します。 step1 めだかボックス   作:呪壊 赤城

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貴方の心をサポートする呪壊 赤城です。

まず今回の本編を読むにあたりご忠告を。
長者原君のキャラが愉快なことになっております。はい。原作の長者原君が大好きで大好きで仕方がないと言う方はご注意ください。

そしてもう1つ。今回、球磨川君視点で彼はツッコミます。鶴戯と長者原君がひたすらボケ?にまわっているので。

ええそうです。お気付きになられましたか。今回はギャグ寄りのパートです。



それでもよろしいと言う方は本編どうぞ。


生徒会戦挙編
第8攻 『変わりすぎだよね。』


7月25日。

 

7月25日と聞いて健全な学生達は、大方の者がこう思っているのではないだろうか?

学業の一時の長期休暇の1日に過ぎないのだと。

とは言いつつも、実際のところは休暇分もある程度の宿題が課せられてはいる為大事な1日ではあるのだが。

勿論、[異常]な13組の生徒を除けば、此処箱庭学園でも同じことがいえる。

そんな中、例外として生徒会執行部は全くもって非日常の生徒会戦挙を行おうとしていた。

-13組との生徒会を、プライドを、命を、意地を賭けた戦いという名の戦挙を。

そして、そんな生徒会戦挙1回戦目の庶務戦が、今始まろうとしていた。

 

 

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生徒会戦挙当日。僕は前日に鶴戯ちゃんから言われていた通りに、開始時刻2時間前に受付け会場に来ていた。まぁ、何も聞いてない筈の鶴戯ちゃんが、僕が庶務戦に出るのを知っていたのには驚いたんだけど。

しかも、鶴戯ちゃんもう居たし。なんか長者原君と仲良く話してるし。あ、鶴戯ちゃんこっちに気付いた。

 

[球磨川くンよォ随分と遅かったな。]

 

『いやいや』『時間通りだよね?』『鶴戯ちゃん』

 

毎度毎度思うけど鶴戯ちゃんって勝手だよなぁ。

 

[いや、30秒遅かったぞォ?]

 

『理不尽すぎるでしょ』

 

[冗談だ。]

 

鶴戯ちゃんが言うと冗談に聞こえないんだよね。言ったら何されるかわかんないから言わないけど。

 

『それで』『なんで2時間も早く呼んだのかな?』

 

[ンー暇だからだがァ?]

 

「私めを呼んだときと同じでございますか。」

 

『いやいや』『そんな理由で長者原君まで呼んでたの?』

 

[いや、なんか面白いだろ。受付会場に[異常]と[過負荷]と俺が居るって。]

 

『待てよ』『その為だけに』『2時間も前から呼ぶとか』『鬼過ぎない?』

 

[はァ?その為だけに呼ぶわけねェだろ。]

 

いやいや、さっきは暇だからって言ってたじゃん。矛盾しすぎでしょ流石に。僕だってそこまで言わないと思うよ。

 

「では一体何のために私めまで呼んだので御座いますか。」

 

[いやよォ、球磨川くンってルール説明してるときとかに問答無用で襲いそォだろ?だから、そうなンねェよォに、今のうちに交流でもしてくンねェかなァって思って呼ンだ。]

 

『あれ?』『僕って鶴戯ちゃんに』『そんな風に思われてたの?』『すごくショックだなぁ』

 

まぁ、そこまでショックだなんて思ってないんだけど。その為だけに呼ばれたって思ったら、ショックだよ。何せ、ジャンプを読む時間が減るからね。

 

「はぁ、なんと申しますか、鶴戯さまらしいといえば其までに御座いますが。」

 

[じゃあ、融通くンの代わりに大体の説明しちまって良いのかよ。]

 

『いやいや』『なんで鶴戯ちゃんがしってんだよ。』

 

[いや、なンで今更球磨川くンが驚いてンだよ。リコールするって言ったときに生徒会戦挙を教えたのは俺だろォが。]

 

「球磨川さま、驚いたら敗けでございますよ。」

 

『いやいや』『なんで長者原君は驚かないんだよ』

 

「慣れに御座います。鶴戯さまはいつも私めの想像の遥か上をいきますので。」

 

[そォだぞ球磨川くン。俺がルールを知ってるくらいでいちいち驚いてたら、身が持たねェだろ?]

 

「左様に御座いますよ球磨川さま。」

 

あれ、これって可笑しいと思ってる僕が可笑しいのかな?それとも、何の疑問も持たずに驚かない長者原君が可笑しいのかな?あれ、そもそも長者原君の性格が聞いてたのと違う気がするんだけど?

 

『いやいや』『君本当に長者原君?』『僕が聞いてたのと大分キャラ違わない?』

 

「何を仰いますか球磨川さま。私めは・・・。そういえば最近変わったと周りから言われる気がしますが。」

 

『え?』『周囲からも言われてるんじゃないか!』『何平然としてんの?』

 

「確かに鶴戯さまと仲良くさせて頂くようになってからは私めも大分変わったような気もしますが、その程度に御座いますよ。」

 

『・・・鶴戯ちゃんって何者?』

 

[ン?俺は俺だ。]

 

『そういうのを聞きたい訳じゃ』『ないんだけど』

 

「球磨川さま、鶴戯さまは鶴戯さま以外にあり得ないかと思うのですが。」

 

『嘘、長者原君まで!?』『可笑しいよね完全に。』

 

あれ、なにもしてないのに、なんかもう疲れてきたんだけど。 きっとこの2人のせいだ。僕は何も悪くない。

もう関わらないようにジャンプでも読もう。うん、そうしよう。

 

「おや、球磨川さまが持っていらっしゃるのは今日発売のジャンプでは御座いませんか。」

 

『あ』『うん。』『長者原君もジャンプ読んでるんだ。』『なんか意外だね。』

 

「ええ勿論に御座います。ジャンプほど素晴らしい漫画は御座いませんよ!」

 

『・・・ねぇ』『長者原君。』『ジャンプを勧めたのって』『もしかして鶴戯ちゃん?』

 

「左様に御座います。しかし何故お分かりになったのですか?」

 

いやいや、ちょっと待て。鶴戯ちゃん可笑しすぎるよね!え、何?鶴戯ちゃんにかかれば1人くらいの人格変えるのもわけないわけ?ちょっと怖いんだけど。え、もしかして僕もああなっちゃう感じなの?

確かにジャンプは素晴らしいけど!

 

[おうおう、2人とも大分仲良くなったんじゃねェの?]

 

『ある意味仲良くなれる気がしないよ。』『鶴戯ちゃん。』

 

「何を仰いますか球磨川さま。ジャンプ好きは仲良くなれる運命で御座いますよ。鶴戯さまから球磨川さまがどれ程ジャンプを愛しているかは既に聞き及んで御座います。さぁ語り合いましょう!ジャンプの素晴らしさを!」

 

なんか燃えてる。長者原君がなんか燃えてるよ!何をどうやればあんなに熱血キャラになんだよ。ジャンプ編集部だってびっくりするくらいの熱血キャラなんだけど。

ジャンプ好きの僕が引くってどんだけだよ。

 

『うん。』『ジャンプが素晴らしいのは』『全世界共通の』『認識レベルだよね。』『でも今は』『最新号のジャンプを』『静かに読ませて欲しいかな?』『だから』『今度ゆっくり』『時間のある時に話そうよ。』

 

「左様に御座いますか・・・。そうで御座いますね。今度じっくりジャンプの素晴らしさを3人で語り合うといたしましょう!」

 

[まァ、あと1時間だし、俺等2人で次週の『NARUTO』の展開でも予想してようぜ?]

 

「それもそうに御座いますね。鶴戯さま。」

 

そして、漸く僕は長者原君から解放された。うん、まぁ鶴戯ちゃんの思惑通り長者原君への不意討ちをする気は失せたけど、近付きたくないとも思ったよ。[過負荷]の僕が近付きたくないってどんだけだよ。いや、近付きたくないっていう種類は違うけども。折角楽しみにしてたジャンプの内容が全く頭に入ってこないよ。しかも、今までの会話で1時間も使ってたなんてすごいショックだよ。

何ていうか、鶴戯ちゃんに逆らうのはやめよう。

あんな風にはなりたくない!

そんな風に思ってると、めだかちゃん達が来た。

 

『あ』『めだかちゃん』『遅かったね。』『1時間早く来てくれたら』『とっても助かったのに。』

 

「球磨川。貴様1人か?」

 

『1人だったらどれだけ良かったか。』

 

「成る程、戦神も居るのか。」

 

『だけなら』『僕もここまで疲れないよ』

 

「どういうことだ。」

 

『うん。』『いいんだ。』『気にしたら敗けなんだから。』

 

「・・・球磨川、貴様らしくないではないか。」

 

『あはは』『さっきのやり取りを見てたらめだかちゃんもきっとわかるさ。』

 

「?ところで貴様等しか居ないところを見ると貴様等のうちのどちらかが庶務戦の相手か?」

 

『うん。』『僕だよ・・・。』

 

「球磨川、貴様というやつは何故分からんのだ!」

 

『・・・ジャンプ1冊で人の人格を変えるなんて事をする方が』『分かんないよ。』

 

「おいおい、お前本当に球磨川か?」

 

『あはは善吉ちゃん。』『長者原君を見たときの僕みたいだね。』

 

「は?何言ってんだ球磨川。お前本当に大丈夫か?」

 

『どうだろう?』『分かんないや。』

 

「なにがあったのだ?」

 

「それでは定刻となりましたのでこれより生徒会戦挙を始めさせて頂きます。まずは、皆様お忙しい中お集まりいただきありがとう御座います。そして、只今から生徒会戦挙について私め長者原融通から説明をさせて頂きたく存じ上げます。」

 

[あー、長者原君。俺と球磨川君は説明パスで。ちょっと説明終わったら呼んでくれ。んじゃ行くぞ球磨川君。]

 

『え?』『ちょっと待ってよ』『鶴戯ちゃん。』

 

そして、鶴戯ちゃんは僕の耳元で呟いた。

 

[ルールなら教えっから安心しろ。]

 

『いやちょっと。』

 

嫌な予感しかしないんだけど。大丈夫かなぁ。

 

[黒神さンから見えねェよォにしろよ?]

 

『え?』『なんでさ。』

 

[黒神さンなら読唇術くらい使えても可笑しくねェだろ?]

 

『まぁ』『そうだけど。』

 

[いいか、今からルールの要点だけ教える。

・決闘法は、子(ね)から亥(い)までの十二支に人を足した13枚の札に振り分けられてる。

・いずれか1枚を選ぶくじ引きによって役職ごとに決定される。

・ルールは挑戦者サイドに有利に作られており、5戦の対戦成績の勝敗が五分(例:2勝2敗1分)の場合は挑戦者サイドの勝利となる。

・また戦挙中の負傷、死亡は事故として処理される。以上だ。]

 

『それで』『なんで僕を連れてきたの?』『長者原君の説明でも別に良かったんじゃない?』

 

[お前がさっきと違う融通くンに突っ込まずいられる自信があったかァ?]

 

『ないね。』『でもそもそもの原因は鶴戯ちゃんでしょ?』

 

[あー、それな。堅っ苦しくなくていいだろ。]

 

『変わりすぎだよね。』

 

[まァ、公私の分別はあるから問題はねェだろ。]

 

『あるよ!』『大有りだよ!』

 

[まァアイツの前でジャンプの話しなきゃ良いだけだ。]

 

『いや』『それがそもそも問題だよね。』

 

「球磨川さま、戦神鶴戯さま、定刻です。」

 

[へいへい、今行くよ。んじゃ行くか?]

 

『うん。』

 

 

なんか戦う前から疲れてるんだけどね。

 

 

勝てる気がしない。

 




~安心院さんの!これで安心!性格改編!~

なじみ「いつもここまで読んでくれている読者諸君ありがとう。皆大好き安心院さんだよ。」

駄作者「安心院さん何やってんスか。」

鶴戯[お前が言うなよ。]

亜沙「そうデスよ駄作者。」

なじみ「ちなみに今回は長者原君がゲストだぜ。」

融通「どうも皆様、私、選挙管理委員会副委員長の長者原融通と申します。」

駄作者「あの、ちなみに鶴戯君と仲良くなった経緯はなんですかね?」

亜沙「あー、それは気になりますね。本編で愉快な方に変貌してましたし。」

融通「ああ、その事に御座いますか。あれは先週の事に御座います。鶴戯様が授業の合間に私めに会いに来られて、双六のパワーバランスの取り方を私めに聞いたのが始まりでした。」

なじみ「あの時の事まだ根に持ってたの?って言うかどんだけ勝ちたかったのさ!」

鶴戯[それで、それ以降、融通とは仲良くなったンだよな。]

亜沙「軽く無視りましたね。」

駄作者「ちなみにジャnもがもが。」

なじみ「駄作者止めといた方がいいよ。あの球磨川君でさ長者原君の前ではその話をやめるようになったんだから。」

鶴戯[小声(ちなみに会う度に俺がジャンプの素晴らしさを語りまくったのが原因みたいだ。)]

亜沙「・・・成る程なんデスよ。でも、長者原さんあっちで熱くなってるんデスけど。」

融通「そうです!その時私めはジャンプの素晴らしさに惚れてしまいました!そして・・・(以下略)」

駄作者「安心院さん苦るしッ」

なじみ「それじゃあ皆、また次回。」

鶴戯&亜沙[「さようならー。」]


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