前世でやる気のない転生者が女神補佐を目指します。 step1 めだかボックス   作:呪壊 赤城

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皆様ご機嫌如何でしょうか?相変わらずの駄作者 呪壊赤城です。

今回は今までの中で一番長いです。・・・今までで。
前回のお話の鶴戯sideと思ってください。球磨川君視点がちょっとだけ入ってます。球磨川君の視点が上手く書けているだろうか・・・。


それではどうぞ。


第7攻 [生徒会戦挙俺も出てやる]

昨日、家に居ると、球磨川くンから電話が来た。恐らく俺の言った通りになっちまったンだろォ。仕方がねェから出るとするかァ。

 

[もしもし、どォしたンだァ?球磨川くン。]

 

『『ああ鶴戯ちゃん。』『なんかね、鶴戯ちゃんが言ってた通りになっちゃった』』

 

[あァ、やっぱりかァ。]

 

『『あんまり驚かないんだね』』

 

[まァ予想はしてたしなァ。で、要件はなんだァ?]

 

『『酷いなぁ』『君が掛けろって言ったんじゃないか』『それなのに、要件はなんだってさ』』

 

[ンじゃあ切っていいのかァ?]

 

『『いやいや』『切らないでよ』『鶴戯ちゃんに』『お願いがあって掛けたんだからさ』』

 

[ンで、お願いってなンなンですかァ?]

 

くだらねェお願いなら問答無用で切るつもりだが。

 

『『生徒会戦挙で』『会長戦に』『出てくれない?』』

 

[じゃあなァ。]

 

『『えっちょっとなn』』

 

はァ。なにくだらねェ事言ってンだよ。精々、めだかちゃンに勝ちたいから庶務戦に出てくれとかなら分かるがよォ。アイツ、俺が中学ン時なんで負けたかわかってねェよな。そもそも、俺が球磨川くン側に入っちまった時点で俺は黒神さンとは戦わねェよ。球磨川くン自身が、黒神さンに勝たねェと物語としては駄目だろォ。なんせ、今の球磨川くンは-13組のリーダーなンだからよォ。なじみ風に言わせりゃあ大ボスなンだからよォ。

 

「・・・良かったのかい鶴戯。」

 

[あァ、これは俺の戦いじゃねェしな。まァ、介入して面白くなンなら無理矢理にでもはいるけどなァ。]

 

まァ、一応乱入するときのシナリオは考えちゃあいるが、なじみの他にキャストがあと1人は欲しいンだよなァ。あと1人、出来れば黒神さン側の人間がこっち側に来たら、-13組側の戦手に加わるつもりなンだが。

 

そンな風に思ってた俺が、まさか嬉しい形でシナリオに乗ってくれる奴がくるとはこのときはまだ知らなかった。

 

 

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うーん。なんでか昔から僕は鶴戯ちゃんに嫌われちゃってるんだよね。

まぁ、[過負荷]の僕が嫌われるのはいつもの事なんだけど。でも鶴戯ちゃんの場合は嫌うのとはちょっと違うのかな?どっちかっていうと、イラついてるって感じなのかな?結局はあんまり好感度は良くないってことなんだよね。でも、だからって会話の途中で切るって言うのは酷すぎじゃないかな。

全く、人の話を最後まで聞かないなんて、人として最低だよ。

まぁそれはさておき、困ったなぁ。会長戦が不知火ちゃんだから、念のために頼もうと思ったんだけど。

生徒会戦挙で鶴戯ちゃんの[過負荷]を見れると思って期待してたんだけどなー。はぁ・・・仕方がないよね。

 

 

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朝の飯を食い終わり、食器を洗ってるとなじみから呼ばれた。

 

「おーい、鶴戯。電話鳴ってっけど、どうするんだい?」

 

[ン?ちょっとこっちにくれっかァ。]

 

「はいはい。全く、家にいても持っときゃいーじゃん。」

 

[ン。サンキュー。もしもし、俺だァ。]

 

『「おう、一方通行、急にだが、今から学校に来れるか?」』

 

[おいおい、日之影君なんでまた急に。]

 

『「お前、妹の事について、色々知らないんだろ?」』

 

[あァ、でもそれがどォしたんだァ?]

 

『「取り合えず、学校に来てくれ。時間は10時、場所は13組の教室だ。それじゃあな。」』

 

[おう。]

 

そして、電話は切れた。取り合えずで学校に来てくれなンて、さすが俺の友達じゃねェか。日之影くンの事だ、行っても損になることはねェだろォしな。

 

「あれ?話はもう良いのかい?」

 

[あァ、取り合えず洗い終わったら学校行ってくるわ。]

 

「またかい?昨日だけだねぇ1日家にいたのはさ。」

 

うン?なンでなじみは拗ねてンだァ?ただ学校に行くだけじゃねェか。まァ、なじみがよくわかんねェ時があンのは何時もの事か。さてと、皿も洗い終わったし、時間も丁度いい頃かァ。

 

[ンじゃあ、行ってくる。]

 

「うん。行ってらっしゃい。なるべく早く帰ってこいよ。」

 

オマエは俺の母さンかよと突っ込みたくなったが、我慢して家を後にした。

なンて言ってみたものの、結局のとこはスキルで教室の前に直行なンだが。

教室に入って日之影くンを探そうとしてやめた。

そういうことだったのか。

教室に居たのは日之影くンではなく自称妹を宣いてる女だった。

 

[日之影くンから呼ばれたと思ったら、自称妹さンですかァ?]

 

ちょっとイラッとした俺は少し嫌みっぽく自称妹に話しかけた。すると返事もなくうつむいて、オイオイなンだァ?と言いそうになったのを堪えた。

そして、ソイツの姿を見て驚いた。

 

[・・・。ってアテナじゃねェか。なんでここに居ンだァ?]

 

しかも、わからねェ位の変身っぷり。

 

「中学校の時にめだかさんに、攻撃されてたのが気になって、来ちゃったんデスよぉ。」

 

なンだ、知ってたのかよ。でもそれは違うんだがなァ。

アテナの奴はなんか色々と誤解しちまってるよォだな。1から話すのは面倒だから言わねェけども。

 

[それは誤解だと思うンだが。]

 

「それでも、心配したのは心配したんデスよぉ。」

 

いや待て、その日本語はちょっと、なァ・・・。

 

[大丈夫か?日本語がおかしいぞ?]

 

「いいんデスよ。だから、妹ということにしておけば、めだかさん達とも和解出来ると思ったデスよぉ。」

 

いいのかよ。女神としてというか、妥協したら駄目だろそれはよォ。しかも、なンで妹になりゃあ和解できると思った。まァ、気持ちは分からんでもねェが。だけど、それが事態を悪化させてンのに気づいてンのだろうかなァ。

 

[なるほどなァ。でも連絡もなしにいきなり妹って言われてもわかんねェぞ?]

 

「うぅ、それは本当に申し訳なかったデス。」

 

これ以上はやめた方がいいか。泣きそォだし。

 

[まァ、いいけどよォ。]

 

「どーもなんデス。」

 

切り換えはえェなァおい。まァ、ここで話続けて誰かに見つかっちまっても困るし、家に連れてっかァ。

 

[ンじゃあ、今から家に来るか?]

 

「ほぇ?今から?良いんデスか?」

 

[おォ良いぞ。]

 

あ、行く前に一応言っておっかァ。なじみが居ること。

 

[あ、今家に平等なだけの人外居るから、ついでに妹って事で紹介するわ。]

 

「どんな人外何ですか?ただ平等なだけの人外って。」

 

あー、アテナの奴なんか違うのをイメージしてそォだなァ。なんか人じゃなくて怪獣的な奴イメージしてそォなんだが。

 

[まァ、会った方が早いと思うぞ?ンじゃあ、ほらよ。]

 

「ほぇ?ってえぇぇぇぇぇぇ!?」

 

イヤイヤ、驚き過ぎだろォ。空から落とされるよりはかなりましだと思うンだが。

 

「あ、鶴戯お帰り。あれ?人を連れてくるなんて、初めてじゃないかい?」

 

なじみにそう言われて、今まで人間連れてきてねェのに気付いた。しかも、今回は女神だからなァ。そォいやァこれからは、妹として接してかなきゃなンねェのか。

面倒くせェとか思いながら、取り合えずなじみに紹介した。

 

[あ、俺の妹。名前はえっと亜沙だったかァ?]

 

「え!?それなら早く言ってくれよ。お茶出すよ。」

 

なじみは何を慌ててンだか。姑がいきなり来て慌ててる嫁じゃねェンだからよォ。しかも、お茶なンか家にねェだろォが。

 

「いえいえいえいえ、お構い無くデス。」

 

どンだけ遠慮してンだよ。ってか滅茶苦茶焦ってンなよ。少しは落ち着け。まァ、紹介してるうちに落ち着くだろ。

 

[あ、こいつは安心院なじみ。ただ平等なだけの人外だ。ンで後ろに居ンのは、不知火半纏。ただそこに居るだけの人外だ。]

 

そォいや、半纏ってほとんど空気だよな。今更だけど。なじみも俺も何度か話し掛けたが、返事がねェもンな。もしかして、ただの屍なンじゃねェのか?

とかしょうもねェ事考えてると、2人は互いに挨拶し始めた。

 

「ええええっと、で、デスね。戦神鶴戯のい、妹の戦神あっ、亜沙デスよ。よっ、よろしくなのデス。」

 

うン。落ち着け。いいから取り合えず落ち着け。

 

「う、うん。ぼっ、僕は安心院なじみ。鶴戯の奴には凄くお世話になってるんだ。よっ、よろしくね。」

 

オイオイ、オマエもなのかよ!いいからオマエ等1度深呼吸しやがれ。声に出すをなンとか抑えて、ついでに顔に出すのも必死に堪えて、取り合えず傍観者に徹する。

はァ、なンか今日はもう疲れた。

 

「取り乱したりしてしまって、すいませんでした。えっとよろしくなのデスよ。」

 

「うん。僕こそごめんよ。柄にもなく取り乱しちまったぜ。」

 

そンな人外と女神のやり取りを見ながら、俺はキャストが揃ったような気がした。

これならイケる。

取り合えず、コーヒー豆も切れちまってるし、買いに行きながら色々とシナリオを修正していくか。

 

[ちょっとこれからコーヒー豆買いに行ってくるわ。まァ、2人でいい感じに打ち解けておけよ。]

 

「ほぇ?2人じゃなくて3人なのでは?」

 

大丈夫だ、オマエが見てるソイツはただの空気と同じだから。流石に言わねェけども。

 

「ああ、いいんだよコイツは。ただそこに居るだけの人外だからね。君は気にする必要はないんだぜ?」

 

そういや最近なじみの半纏への対応が酷くなったような気が・・・気のせいか。

 

「はぁ、ならいいのですが。」

 

[ンじゃあ、行ってくる。]

 

「ああ、行ってらっしゃい。」

 

 

ンで、店から少し離れた周りに人が居ねェ所にスキルを使って現れた。流石に店の真ん中に現れるのも迷惑だろうし、風情がねェだろォ?だから、俺はコーヒーや食品を買いに来るときは決まって、店から少し離れた場所にスキルで来る。まァ、そンな俺の些細なこだわりは置いとくとして、店に入るか。

俺は此処じゃあ常連として結構店員たちからは顔見知りなンで、入った途端にいつものやつを、いつもの量入れて、いつもの席に案内してくれる。

そして、席に座ると新作のケーキとコーヒーがあるから商品化前に食っていって感想くれと頼まれたンでそれを引き受けて、待っている間に球磨川くンに電話を掛けた。

 

[オイ、球磨川くン]

 

『『あれ?鶴戯ちゃん?』『昨日は突然切っちゃったのに何の用なの?』』

 

[オイオイ、球磨川くンよォ。人が誠心誠意込めて謝罪してやろォと思って電話したのにその態度はなンなンですかァ?なンならすぐ切るぞ?]

 

『『いやいや』『そっか、そうなんだ。』『だから切らないでよ。』』

 

[なら最初から嫌味を言うじゃねェよ。ンで、何話そうとしたンだったか。あァそうだ、生徒会戦挙俺も出てやるって言うために電話したんだった。]

 

『『本当?』『うわー嬉しいな。』』

 

オイオイ、球磨川くン。浮かれるのは軽率じゃねェか?そう言いたいのを堪えて、取り合えず出る条件を言ってやろう。何せ、俺の考えた2つのシナリオには 少なからず球磨川くンが言う通りに動いてくれるかに掛かってンだからよォ。後は、半袖さンが裏でうまくやるかどォかか?

 

[ただし、条件付きだ。]

 

すると電話の向こう側で球磨川くンの動きが止まった。

 

『『なに、かな?』』

 

いい反応するなァ。

 

[―――――――――しろ。嫌なら俺が出るって言う話はなしだ。]

 

『『そこまで知ってたんだ。』『鶴戯ちゃんは。』』

 

[ンで、どうなンだ?飲むか飲まねェか。]

 

『『はぁ、わかったよ。』『全く、鶴戯ちゃんはいつも僕の予想外を行くんだもんなぁ。』『また勝てなかった。』』

 

だから、ここで俺は取って置きを出す。球磨川くンが絶対に飲むであろう提案を。

 

[じゃあ勝てるようにしてやろうか?]

 

『『え?』』

 

球磨川くンの心に魅力的に響くように、ゆっくりゆっくり言葉を紡いでいく。

 

[めだかちゃンに、勝てるように、してやろうか?]

 

『『出きるの?』』

 

[ああ、勿論。ただし、オマエ次第だ。]

 

『『なら[今は、まだ答えねェ方がいいと思うぜ?生徒会戦挙の庶務戦の後にもう一度聞くからよォ。よォく考えておけ。]・・・わかったよ。』』

 

そう、今の球磨川くンはまだ格好を括弧を憑けて、付けてンだから。

それじゃあ駄目だ。俺がやろうとしてることには絶対に耐えられねェ。何せ俺が球磨川くンにやろうとしてンのは―

 

最凶最低の[過負荷]を最凶最低の[主人公]に換えることなんだから。

 

 




~安心院さんの!これで安心!次回予告!!~

なじみ「いつもここまで読んでくれてありがとう。コーヒーならミルクの安心院さんだぜ。」

駄作者「コーヒーは無糖だニャ。今回はゲストに混沌よりも這い寄る[過負荷]球磨川君を迎えてサクッと逝きます。(球磨川君に殺られそうだからニャ。)」

禊『やあ』『週刊少年ジャンプからやって来た球磨川禊です。』『皆仲良くしてやってください。』

鶴戯[コーヒーは断然無糖だ。駄作者の癖になかなかいい趣味してるな。]

亜沙「コーヒーはミルクデスよ!あ、球磨川さんはどっちデスか?」

禊『ゲストに呼ばれたのに』『こんな扱いを受けるなんて』『少年ジャンプでも規制がかかる悪質さだよ。』『ちなみに僕は』『コーヒー牛乳派だよ』

なじみ「あはは、それじゃ茶番はこの辺にして、次回予告を球磨川君よろしくね。」

禊『え?』『僕が次回予告やるの?』

残り全員「「「[当たり前]」」」


禊『じゃあ』『次回は僕が主人公みたいです。』『え?』『しかも』『な、何だってー!』『これは教えるわけには』『いかないな~!』『後は』『秘密だよ。』『大体僕が』『次回予告しろって言って』『素直にやると思う?』『ゲストに呼ばれたから?』『後書きだから?』『安心院さんがそばにいるから?』『甘ぇよ。』『が』『その甘さ』『嫌いじゃあねぇぜ。』


なじみ「えー、球磨川君は後でボコボコにするとして、ここまでみたいだね。」

駄作者「そーみたいニャ。」

亜沙「それじゃあ」

鶴戯[またなァ。]


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