ディケイドが幻想入り   作:ディエンド

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どうもです。

感想でとある動画のパクリかと疑われてますがそんなこと言う人は動画見返してきてください


紅魔館、絶望の先へ(前篇)

「はぁーっ!!!!」

 

「うあっ!」

 

 

~紅魔館~

 

地下室の扉が開いた。フランドールは言った。

 

「あなたはだぁれ?」

 

化け物は言う

 

「君はとてもいいファントムが生まれそうだ」

 

「ふぁんとむ?」

 

「そうさ、君の友達」

 

「人の妹をたぶらかすのはやめてもらえないかしら?」

 

彼女は妹が大切だった。だがそれを表に出せないのだ。

 

「チッ・・・姉のほうが来たか・・・」

 

「おねぇさま、やめて。」

 

「何を言ってるの?そいつは悪いやつなのよ?」

 

「違う!私に友達を作ってくれる人なの!邪魔しないで!」

 

「・・・好きになさい。」

 

彼女は妹を助けようとした。だが妹が手を伸ばさなかった。ただそれだけだ。と自分の中で勝手に自己整理をして部屋を後にした。

 

~現在~

 

FINAL ATTACK RIDE・de、de、de、DECADE!

 

「はぁああああっ!」

 

「甘いッ!」

 

防がれた!?やっぱり只者ではないという確信だけしてもう一度前を向く。

 

「この程度かしら?」

 

「・・・」

 

何も言わず。じっと観察する。

 

「・・・何を迷ってる?」

 

そういうと少女はびくっと体を一瞬震わせた。

 

「別に何も。」

 

ポーカーフェイスを続けてはいるが確かに何かに迷っている目をしている。そう、どこかで見たことがあるような・・・そんな目を

 

「嘘だな。俺は・・・その眼を知っている。何かに迷い、傷つき、その迷いが抜けない目・・・」

 

しかし少女はそれを認めない。いや、あるいは認めたくないのかもしれない。

 

「違うっ・・・このレミリア・スカーレットが迷ったりなんか・・・」

 

「そんなこと言うやつが一番迷ってんだぜ?」

 

少女は槍を握る腕に力を込めた。自分は迷ったりしてない。自分の信じる道だけを進めばいい。ずっと昔からそうしてきた。そうやって褒められてきたんだ。と

 

「・・・」

 

目の前にいる人間をじっと見つめる。透き通った瞳だ。私とは違う・・・迷いのない目・・・

 

「私は・・・どうすればいい・・・」

 

長い沈黙を打ち破ってレミリア・スカーレットは言った。

 

「簡単な話だ。お前にとって一番大切なやつを守りに行けばいい。」

 

少女は涙目を開いて驚愕した。あぁ・・・こいつは最初からわかってたんだ。と。

 

「あなたも・・・手伝ってくれる・・・?」

 

「それがこの世界で俺のやるべきことだからな。」

 

二人は地下室まで駆けて行った。

 

~地下室~

 

「私のお友達になってくれるのでしょう?じゃあ遊びましょう!おままごとがいいかしら?それとも積木?お人形?何でもあるのよ!」

 

少女は笑顔だ。初めての友達。初めての一人じゃない遊び。胸が高鳴っていた。・・・がそれはやはり儚いものだった。

 

「プッ・・・あははははっははははははは!」

 

突然笑い出したのだ。友達が。

 

「ど、どうしたの?なにかおもしろいことでもあったの?」

 

いや、友達ではない何かが。目の前にいる。

 

「お前の友達?冗談だろ?そんなのこっちから願い下げだぜ。」

 

何が起きているのか、何を言っているのか理解できなかった。さっきまで友達だと言ってくれていたのに、なんで?どうして?そんな疑問が頭の中をぐるぐる回っていた。

 

「お前の友達なんてな、居ないんだよ?あっはは!それなのに馬鹿みたいだよな!おままごとがいい?だってよ!!!」

 

友達だったものは私の遊び道具たちを壊していった。ただそれを見ているだけだった。頭の中がいっぱいだった。それはついにあふれ出した。

 

「やっと絶望し始めたか・・・オトモダチごっこもつかれるぜ・・・」

 

「そんな・・・嫌、嘘、助けて・・・おねぇさまぁ・・・」

 

声を振り絞って助けを求める。

 

「さっき追い払っちゃったからなぁ。こ な い よ?あっはっははははは!」

 

「誰が来ないのかしら?もう一度お願いするわ。」

 

翼を広げて、凛とした声で問う。もうその瞳に迷いはなかった。

 

「レミリアァ・・・」

 

猛獣のように唸り声を上げる化け物に見覚えがあった。愛を知らず。ただ何かを壊すだけの快楽に身を任せていた妹のようだった。

 

「俺の出番はナシか・・・」

 

そう思って変身を解こうとしたが解けない。どうやらサポートをしてやれと言うことらしい。

 

「レミリア!ここは協力と行こうぜ。」

 

「・・・まぁいいわ。」

 

「何呑気に会話してんだぁアアア!」

 

拳がレミリアめがけて飛んでくる。だがそんなもの今の彼女にとっては何の苦でもなかった。力を込めてその拳を受け止める。

 

「何ッ!?」

 

「妹をもとに戻すなら離してあげてもいいわ。」

 

「キヒヒッ・・・できるわきゃねぇだろ?」

 

メキ・・・メキ・・・と聞こえるほどに手の宝石が砕け散った。化け物は一歩引いている。これなら勝てると踏んで突撃したとき・・・

 

「ふん・・・!」

 

突然レミリアが吹き飛ばされて来た。何もされてないはずのレミリアが。

 

「何っ!?」

 

目の前の出来事にディケイドは立ち尽くしていた。なぜならレミリアの進路を妨害したのは・・・

 

「私の薔薇に彩を加えましょう。裏切り者の赤い血と、屈辱の涙を」

 

仮面ライダーだったのだから・・・

 




ここまでありがとうございます!

今回は少し長めです。今回のように長く書くかはわかりませんが頑張っていきます!

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