バカとテストと召喚獣〜The Another Story〜   作:ぷろとうぃんぐ

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蓮「空いたわね………あ、また後書きはスルーよ」

仕方ないですってば!携帯止まってちゃってるんですから!Wi-Fiあってよかった!

鳥花「それじゃいきますよ。太郎丸勇大さん」

翼「次回は誰が犠牲になるかな………」

鳥花「”蒼龍”さん」

蘭「まぁFクラスがいくら団結しても勝てないものは勝てないわよね」

鈴「私でも無理だからね……」

鳥花「次は狂歌の僕さん」

鈴「強硬手段はなしにしてほしいけど、最終手段かな」

鳥花「最後は初コメですかね。ありがとうございます。マリクさん」

蓮「次は誰にイタコるのか……」

翼「それじゃ、本編始まるよ。メリクリー!」


73話 推憶と狙標

バカテスト 強化合宿編

【第二問】

強化合宿2日目の感想を書きなさい。

 

小林 翼の感想

『勉強面では安定した勉強を出来ていると思う。1番心配なのは絆を深められるのか、ということ』

 

教師のコメント

これ以上のもめ合いは教師としてもやめてほしいです。

 

東雲 蘭の感想

『T.T.さんのおかげで寝不足です』

 

教師のコメント

せい、の間違いでは。

 

 

強化合宿もいよいよ3日目の朝が来た。

合同補習と言いつつも、実質自習のようなものなので、ある程度自由になれる。

昨晩の試召戦争での吉井君たちの敗因は女子の増援だと思う。対して吉井君たちはFクラス男子総勢44人。それに比べ女子は相当数だ。ざっと150人ほどだろうか。これでは戦力云々の前にゴリ押しされてしまう。

そんなわけで、その反省か吉井君や坂本君は廊下に出ていった。恐らく対抗して人数を増やす作戦。

で、私たちはといえば、

 

「ふんふん、今そんな状態だったんだ」

 

Aクラス代表の翔子さんでは全く聞く耳持たずなので、副代表の鈴さんに知らせた。

そうでなくとも、既に半分ほどの女子を抑えてくれていたそうな。本当に有難い。

 

「覗きなんてアウェーだからね。逆に男子に協力する女子ってどんな違い者だよって話」

「そりゃあね……周囲から稀有な目で見られること間違いなしかな。………ところでお姉ちゃんはどしたの?何かパンダみたい」

「そこの追尾型の鳥花ミサイルに被弾してね……寝不足なんだよ」

「……放っときなさいよ。そこまで酷い?」

「あくまで比喩。ダイジョウブ」

 

クマが出来ていた蘭さんは、昨日の蓮同様眠たそうに目をこする。勉強疲れっていうのもあるのかもしれないけどね。

鈴さんは蘭さんに親指を立てたあと、私を見ながら話す。

 

「あ、でも『吉井君たちはそんなことはしない』って言う人もいるからね。あと『やりすぎ』って意見も」

「あるだろうね。少なからず不満は多いと思うよ。現行犯じゃない限り証拠は出来ない。ただの推測だけで動いてる連中だからね」

「裏を返せば現行犯で捕まればやばいわよ?」

「そこんとこはバッチリ。西村先生に掛け合ってお風呂の時間を変えて貰ったりしてるから。万が一女子がいても西村先生が足止めしといてくれるんだろうし」

「結局でも自分たちの欲求もあるんです?」

 

鳥花さんも首を傾ける。私は1つ頷いてから予想を入れ込む。

 

「うん。あるんじゃない?あのメンバーに事情を話すよりか『覗きしようとしたら女子に阻まれた。協力してくれ』みたいなこと言えばあら不思議」

「………流石煩悩の塊の集団ね……でも荒れるのはこれからじゃないかしら?」

「曰く、噂ですけど学年主任まで動くそうですよ?」

「高橋先生も!?……あぁ、こりゃ終わったわ」

 

蘭さんは諦めたように溜息をつく。実際の点数は見たことないけど、きっと点数は上限を上回る勢いである可能性は高い。私でも未知数の敵に勝てるかどうか………

 

「少なくともアンタはいい勝負出来るわよ。いざとなれば翼が攻撃阻止に転じなさいよ」

「任せて。奥の手もあるし」

「とにかく、いつでも攻めに行ける準備はしておくから、また声かけてね。あと真犯人探しも手伝うよ」

 

続いてBクラス副代表、湾城咲未さん。彼女もまた協力者のうちの1人である。

 

「そういうことが……でもまぁ、あたしだけでBクラスの女子は抑えてありますわ。向こうに取っては戦力はガタ落ちでしょう」

「成績上位のクラスが未参加のはずですからね。ガタ落ちどころか、大幅にダウンです」

 

一部とはいえA、Bクラスが完全に参加していない。これは向こうにとっても予想外のことだろう。

今の私たちは、要するに第三勢力として立ち塞がっている。どちらに転がるかによって、状況は幸か不幸か決まるわけで。

 

「あたしはこのまま抑えておきますわ。貴方方はさっさと真犯人を捕まえておいてくださいまし」

「あ、そのことなんだけど、情報ないかな……全くの無の状態から調べるのは難しくて」

「そうですわね………媒介がいないわけではありませんが………何と無くで良ければ。男子を嫌っていて、尚且つやりかねなさそうな人がいるんですわ」

「そ、それって………」

 

鳥花さんは怪訝そうな目で聞き返す。咲未さんははっきりと、憶測を告げる。

 

 

「-------Dクラス、清水美春。あの方ならやりかねませんわ」

 

 

 


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