ガイム&パンツァー  戦車道・ライダー道極めます!   作:フルーツ大将軍

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お待たせしました、第2話です

遂に鎧武の出陣です!

では、どうぞ


第2話「変身!! 空からオレンジです!!」

               『普通I科A組教室』

 

 ある休み時間、一真は本を読んでいるとある女子に話し掛けられた

 

「破神君、ちょっと良い?」

 

「はい、なんですか?」

 

 一真は声をした方向を見ると、そこにはみほとあの時みほと一緒に保健室に行ったみほの友達がいた

 

「西住さんまでどうしたんですか?」

 

「西住さんから昨日男の人たちに絡まれいるところを破神さんから助けてくれたと聞きまして」

 

「だからみほを助けてくれたことにお礼をしたくてね」

 

「私も改めてお礼がしたくて・・・」

 

 みほたちは昨日の事のお礼がしたくて声をかけてきたのだった

 

「そんな・・・大したことはしていませんよ?」

 

「そんなことあります!」

 

「そうだよ、だって破神君みほを庇って刺されそうになったんでしょう!」

 

「あぁ、そんなこともありましたね」

 

「そんなことって・・・」

 

 一真の発言にみほたちはある意味呆れていた

 

「すいません、自分にとっては慣れていた事なので」

 

「慣れているって?」

 

 一真の言葉にみほの友達の1人が疑問に思い聞き直した

 

「いつも『あれ以上の奴ら』と相手をしていましたから」

 

「『あれ以上の奴ら』とは一体なんですか?」

 

「それは・・・」

 

 一真はみほの友達の問いに答えられないでいた、それはその世界にはいない者たちであり、一真にとってはもう思い出したくもない『奴ら』だった、一真はそれでも答えようとしたが

 

「良いよ、無理に答えなくて!」

 

「人間思い出したくない過去の1つや2つはありますから」

 

「すいません、ありがとうございます」

 

 みほの友達は答えようとした一真の言葉を止め慰めた、一真はそれに対して礼を言った

 

「あっ、そういえば自己紹介がまだだったね、わたし武部沙織これからよろしくね!」

 

「私は五十鈴華ですよろしくお願いします」

 

「では自分も、改めまして破神一真ですよろしくお願いします」

 

 一真は改めてみほの友達武部沙織と五十鈴華自己紹介をした

 

「そういえば破神君はさ、戦車道を受講するの?」

 

 沙織が一真に聞いた

 

「そうですね・・・やりませんよ」

 

「えっ、どうしてなんですか?」

 

 華がその理由を一真に聞いてきた

 

「生徒会の人たちに誘われましたが、いまいち自分を誘ってくれた理由が分かりませんし、昨日の戦車道の勧誘映画を見て余計に分からなくなったんですよ」

 

「自分は訳の分からないものに入るほど肝が据わっていないんですよ」

 

「まぁ、そうだよね」

 

 一真の話した理由に沙織が納得していた

 

「西住さんはどうするんですか?」

 

 一真は逆にみほに聞いた

 

「私は・・・やらないよ」

 

「やっぱり戦車道をやりたくなくてこの学校に転校したし、2人も私に合わせて違うものを選んでくれたから・・・」

 

「そうですか、自分がやりたくないものやってもしょうがないですからね」

 

「ありがとう・・・破神君」

 

 一真はみほの決心を後押しするかのように言うと、みほがお礼を言ってきた

 

「いえ、本当に礼を言われるほどのことじゃないですよ」

 

 そう言ってると休み時間の終わりを告げるチャイムが鳴った

 

「それじゃ、破神君本当にありがとうね!」

 

「ありがとうございます」

 

「ありがとう破神君!」

 

「いえ、こちらこそ!」

 

 みほたち3人は一真にお礼を言い、一真も笑顔で答えた

 

 

 

 #####

 

 

 

                    『屋上』

 

 お昼休みになり、一真は屋上に来ていた、屋上には天子・衣玖・幽香・夜罪の4人が既に到着していた

 

「今度は遅刻しなかったな」

 

「あぁ、なんとかな・・・」

 

 一真は今日もクラスメイトに誘われそれを断ってこっちに来ようとしたが、その時にまたひと悶着がありその事態の収拾をしてからこっちに来たのであった

 

「じゃ、早くお昼にしましょう」

 

「そうしよ、もうあたしお腹と胴体がくっつきそうだよ~」

 

「まぁ、それはないとして・・・早く食べようか」

 

 天子のボケに一真が軽く流すと一真は持ってきた4段ぐらいはある弁当箱の蓋を開けた

 

 1段目と2段目は全ておにぎりが入っており、3段目は厚焼き玉子とたこさんウィンナと唐揚げが入っており、4段目はミートボールとミートスパゲッティとほうれん草のおひたしときんぴらごぼうが入っていた

 

 「それでは・・・」

 

 一真はそう言うと天子たちは手を合わせて

 

「「「「「いただきます!」」」」」」

 

 そう言うと一真たちは一斉に食べ始めた

 

「どうでしょうか?」

 

「「「「・・・・・」」」」

 

 一真は口に合ったか天子たちに聞いた、天子たちは少し黙りそして・・・

 

「やっぱり一真の料理はいつ食ってもおいしいよ!」

 

「そうですね、いつでも食べたいですね」

 

「うん、また腕を上げたわね」

 

「確かに・・・今回はまた味付けが違うような・・・」

 

「あぁ、それはね・・・」

 

 一真の料理は大絶賛だった、一真は今回の料理の味付けや隠し味を天子たちに教えている間に弁当箱はすぐに空になった

 

「みんな・・・今日は食うスピードが速かったね」

 

 一真は思わず感想をこぼした

 

「だって、久しぶりの一真の料理だったからな」

 

「そうですねそれには私も同感です」

 

「そうね私も」

 

「俺もだ」

 

「みんな・・・なんか嬉しいな」

 

 天子たちの言葉に一真は笑顔で言った

 

「あっ、そういえば・・・」

 

「ん、なんだ一真?」

 

 天子は一真が何か言いたそうにしていたので一真に聞いた

 

「いや、みんな必修選択科目って何にするか決めたか?」

 

 一真は天子たちに聞いてみた

 

「あぁ、あたしは忍道にしたよ」

 

「私は茶道にしました」

 

「私は華道にしたわ、花を生けることはしたことはなかったからね」

 

「俺は合気道にした」

 

「そっか・・・みんなは戦車道はやろうとは思わなかったのか?」

 

 一真はふと思った疑問を天子たちに聞いた

 

「戦車道か・・・別にやってみても良いんだけど・・・」

 

「そうですね・・・あれだけの待遇するのが・・・」

 

「なにか気になるわね」

 

「そうだな逆に怪しいな」

 

「やっぱりみんなも同じ事を考えていたのか・・・」

 

 一真たちは戦車道の待遇に不信感を覚えていた

 

「実は・・・俺、昨日生徒会の人に戦車道をやらないかって誘われたんだよな」

 

「えっ、本当か?」

 

 天子は一真の発言に耳を疑い一真に聞いた

 

「あぁ、本当だ」

 

「でも、一真君なんでしょう・・・それにあの武道って女性が嗜む物ですよね、それに一真君に誘うなんてどう考えてもおかしい話です」

 

「そうなんですよ衣玖さん、それに何かもう1つ武道を復活させるって言っていました」

 

「えっ、もう1つの武道って・・・」

 

 衣玖が一真に聞こうとしたした時、突如サイレンが鳴った

 

『普通I科2年A組西住みほ並びに破神一真、至急生徒会室に来ること以上!』

 

「・・・噂をすればなんとやらですね」

 

「えぇ、そうですね」

 

 一真は衣玖の発言に苦笑いで答えた

 

「一真と一緒に呼ばれた子も戦車道に誘われているの?」

 

「うん、そうだよ」

 

 幽香の問いに一真は答えた

 

「何を言われるか分からないけど行って来ます」

 

「うん、わかった」

 

「弁当箱は私たちが一真君の机まで持っていきます」

 

「ありがとうございます、それではいってきます」

 

 一真は天子たちに礼を言うと屋上を後にした

 

「そういえば・・・一真の教室ってどこだ?」

 

「「「「あ・・・・・!」」」」

 

 一真の教室の場所を聞きそびれたまま・・・・・

 

 

 

 #####

 

 

 

                    『生徒会室』

 

 一真は生徒会室に到着し、深呼吸をし、2回ノックをすると

 

「失礼します」

 

 と言い、生徒会室に入った、するとそこには呼ばれていたみほの他に沙織と華がいた

 

「あれ、なんで武部さんも五十鈴さんもいるんですか?」

 

「まぁ、ちょっとね・・・」

 

 沙織はそう言って言葉を濁したが、一真はおおよその見当はついていた

 

「これはどういうことだ」

 

 片眼鏡の人が必修選択科目を選ぶ紙を見せながら言った

 

「なんで選んでくれないかな~」

 

 次に生徒会長らしき小柄のツインテールの人がイスに座りながら言った

 

「我が校には他に戦車道経験者とあの武道の実力者はいません」

 

「終了です・・・我が校は終了です!」

 

 片眼鏡の人が言うと隣にいた人が本当に終わったかのように言った

 

「勝手なこと言わないで!」

 

「そうです、やりたくないと言っているのに無理にやらせるつもりですか!」

 

「みほは戦車道やりたくないって言ってるじゃないですか!」

 

「西住さんのことは諦めてください!」

 

「自分も勧誘してくれたその理由も教えてくれないのにいきなり入れって言うのが無理な話です」

 

 沙織と華が反論し、一真もそれに続いて反論した

 

「そんな事言っていると、この学校にいられなくしちゃうよ~」

 

 イスに座っている人が脅しをかけてきた

 

「そんな!」

 

「脅すなんて卑怯なんてです!」

 

(ふーん、そうきたか・・・)

 

 沙織と華が生徒会に噛み付いているなか、一真は何かを考えていた

 

「脅しじゃない、会長はいつだって本気だ」

 

「そうそう~」

 

「今のうちに謝ったほうが良いわよ、ねぇ?」

 

 片眼鏡の人が言うと、生徒会長が煽り、片眼鏡の人の隣にいた人が謝るように促した

 

「ひどい!」

 

「横暴すぎます!」

 

「横暴は生徒会に与えられた権利だ」

 

 沙織と華は一歩も引かず反論し、生徒会も引く気など一切なかった、みほは終始俯いたまま沙織と華の手を繋いでいた

 

「あの・・・少し良いですか」

 

 そのなかに一真が割って入っていった

 

「自分がその戦車道をやりますので、西住さんは勘弁してやってくれませんか?」

 

「えっ、破神君本気なの!?」

 

「破神さんは戦車道はやりたくないんじゃなかったのですか?」

 

 一真が生徒会に提案を持ちかけると沙織と華が聞いた

 

「本気です、自分は誘われた理由が分からなかったからやりたくなかっただけで、教えてくれるなら別にやっても良かったんですよ」

 

 一真はみほたちの方を見ながら言い、視線を生徒会長に向けた

 

「だから生徒会長さん、西住さんだけは勘弁してください!」

 

 一真は深々とお辞儀をしながら言った

 

「・・・それは無理だね」

 

「なぜなのですか」

 

 生徒会長に断られ、一真は姿勢を元に戻していった

 

「どうしても言えないんだよね~」

 

「つまり、お前たちが知る必要のないことだ」

 

「そう言われて、はいそうですかとは言えないですね」

 

 そんな口論を続けていると

 

 みほは1度深呼吸し

 

「あの!、わたし!」

 

 その言葉にその場にいた全員見た後に

 

「戦車道やります!!」

 

「「えぇーーーーー!!」」

 

「なに!!」

 

 沙織と華と一真は驚き、片眼鏡の人はまるで勝ち誇った笑みを浮かべ、その隣の人はうれし泣きをし、生徒会長は嬉しそうに笑っていた

 

「本当に西住さんはそれで良いんですか?」

 

「えっ?」

 

「西住さんは後悔はしないのですね?」

 

 一真はみほに尋ねると

 

「うん・・・、これが私が出した答えだから絶対に後悔はしないよ!」

 

 みほは決意のこもった眼差しで一真を見ながら言ったそれを聞いた一真は

 

「わかりました、それなら自分も戦車道をやります!」

 

「えっ、本当に良いの?」

 

 みほに聞かれたが

 

「自分も後悔しないために出した自分の答えです、今更変えるつもりはありません」

 

 一真はみほに答え、お互いに頷き合っていると・・・

 

(なんだ・・・この感じ・・・なにかが近づいてくるような・・・)

 

 一真は妙な感覚に襲われた

 

「破神君?」

 

 一真の様子が変わったことに気付いたみほは一真を心配そうに見ていると

 

「「「「「「「「「キャアァーーーーーーーー!!!」」」」」」」」」

 

 突如外から悲鳴が聞こえ、生徒会室に1本の電話が入った

 

「何々・・・、よし分かった!」

 

 片眼鏡の人が電話を取り電話が終わると一真が想像もしていなかった言葉が発せられた

 

「会長、学校前に『クラック』が発生、そのクラックから複数体の『インベス』が出現しました」

 

「な・・・なんだって!!」

 

 一真はあまりの事に驚きを隠せないでいた、それもそのはずだった一真は自分たちの世界で怪生物『インベス』とあるもう1つの種類と戦い、一真はある力を使ってなんとか『インベス』たちを住処の『ヘルヘイムの森』に締め出す事に成功したのだった

 

 そしてこの世界には『クラック』が発生している情報が全くなかったので、この世界は『ヘルヘイムの森』と繋がっていないと一真は高をくくっていたのだった

 

「クラックは何個開いているんです!、その場所はどこですか!」

 

 一真は物凄い剣幕で生徒会に聞いた

 

「い・・今聞いた話だと・・・数は1個・場所は学校の正門付近だ」

 

 あまりの一真の形相に生徒会の人は驚きながら答えた

 

「だとすると・・・生徒会長さん全校生徒を安全な場所まで避難するように呼びかけをお願いします!、自分は避難誘導に行ってきます!」

 

 そう言うと一真は物凄い勢いで生徒会室を出て行った

 

 

 

 

                  『普通I科 1階廊下』

 

 一真は急遽現れたクラックとインベスの対応にまず1番危険だと判断した1階にいた生徒と職員を安全な場所に誘導していた

 

「こっちです!、こちらの方から避難してください!」

 

 『~♪~♪』

 

 誘導していると、一真の携帯電話が鳴り一真は電話にでた

 

「はい!、もしもし」

 

「もしもし天子だけど・・・一真か?」

 

「あぁ、そうだ」

 

 電話の相手は天子だった

 

「さっき放送を聞いたけど・・・本当なのか?」

 

「あぁ、俺も耳を疑ったがな・・・」

 

「・・・まさかこの世界にも現れるとわな」

 

「そうだな・・・天子すまないけど・・・」

 

「分かってる、そっちの方でも避難も進めるしみんなにも言っておく」

 

 一真の考えを読んだかの如くに言った

 

「すまない頼む・・・もしもの時は」

 

「分かってる、じゃあ電話切るね」

 

「あぁわかった」

 

 そう言うと電話が切れた、一真は再び誘導に戻ろうとしたが一真の努力の甲斐があってか既に1階の人の避難は完了していた

 

「よし、どうやらこの建物の人たちの避難は完了したな」

 

 一真が別の場所の避難誘導に行こうとした時

 

「こっちに来ないで!」

 

「来ないでください!」

 

「いやぁぁぁぁぁ!」

 

 外から声が聞こえ一真は急いで声のした方向に向かうと、そこには灰色の体色をしたインベス『初級インベス』が3人の女子に襲い掛かろうとしていた

 

「はあぁぁぁぁぁ!」

 

 一真は高くジャンプすると初級インベスに向かって飛び蹴りを繰り出した

 

「キシャアァァァ!」

 

 くらった初級インベスは派手に転げ回り3人の女子から離れていった

 

「大丈夫ですか!?」

 

 一真は女子たちの元へ駆け寄ると

 

「えっ、西住さん!、それに武部さん・五十鈴さんまで!」

 

「「「破神君!!」」」

 

 なんとそこにいたのはみほ・沙織・華だった

 

「なんでこんな所にいるんですか!?」

 

 一真はみほたちにこの場所にいる理由を聞いた

 

「いや・・・忘れ物しちゃったから取りに行っていたらさっきの怪物に襲われちゃった」

 

「忘れ物?」

 

「私が忘れ物を取りに行くって言ったらから2人を巻き込んでしまって・・・」

 

 みほはそう言って俯いてしまった

 

「そんなことはないよみほ!」

 

「そうです西住さんは何も悪くありません!」

 

 俯いたみほを2人は励ました

 

「分かりました、忘れ物を取りに来るのも良いですが、ここは危険です早く逃げてください!」

 

 一真はみほたちに逃げるように促した

 

「破神君は?」

 

「自分は他に逃げ遅れた人がいないのか見回ってから逃げます」

 

「あんな怪物がいるなかを?」

 

 一真の発言にみほは聞いた

 

「はい、誰かを見捨てるよりはましですから」

 

「破神君・・・」

 

 一真の発言にみほたちは唖然としていた

 

「さぁ、早く逃げてください!」

 

「え・・・うん分かった」

 

「うん分かった」

 

「分かりました」

 

 一真はみほたちがこの場を離れた後、さっきのインベスが転がっていた方向に向かった、そこにはさっきの初級インベスに赤や青や緑など体色をし初級インベスより成長したインベス『上級インベス』のシカ・カマキリ・コウモリ・ライオンインベスがいた

 

 それを見た一真は小刀の付いたバックルを取り出した、そのバックルの名は『戦極ドライバー』かつて一真がインベスたちと戦うために用いた道具の1つだ

 

「もうこれは使いたくなかった・・・でもみんなが傷つくのであれば!」

 

「俺は戦う・・・お前たちからみんなを守るために!」

 

 そう言うと一真は戦極ドライバーを腰にあてするとベルトが自動的に巻かれ装着された

 

 次に一真はオレンジの形のした錠前『オレンジロックシード』を取り出した、『ロックシード』はヘルヘイムの森の果実を安全に取り扱えるように加工した物で他に様々な種類がある、『オレンジロックシード』もその1つである

 

 一真は顔の近くまでオレンジロックシードを掲げて

 

「変っ身!!」

 

【オレンジ!】

 

 オレンジロックシードを開錠した、すると一真の真上でクラックが開きそこからオレンジのような鎧『オレンジアームズ』がゆっくりと降りてきた

 

 一真は変身ポーズを取り勢いよく戦極ドライバーにセットしハンガーにオレンジロックシードのロックをかけた

 

【lock on!】

 

今からにでも戦が始まるような法螺貝の音が鳴り始め、一真は戦極ドライバーに付いている小刀『カッティングブレード』でオレンジロックシードを切った

 

【ソイヤ! オレンジアームズ!】

 

 すると一真の頭にオレンジアームズが覆い被さり!

 

【花道 オンステージ!】

 

 と言った電子音声とともにオレンジアームズが展開され一真は鎧武者に変身した!

 

 その鎧武者の名は・・・・・『仮面ライダー鎧武』

 

 

 

 #####

 

 

 

 インベスたちは鎧武の存在に気付きこちらに向かってきた

 

「さぁ、ここからが俺の舞台だ!」

 

 鎧武は戦闘開始の合図の如く叫びインベスたちに向かっていた

 

「はあぁぁぁ!!」

 

 鎧武は向かってきた初級インベスたちを変身時に出現したオレンジの断面をした刀『大橙丸』で切り裂いた

 

「キシャアァァァァァ!」

 

 初級インベスたちは断末魔をあげると爆発した!

 

「よし、初級インベスはこれで全部だな・・・」

 

 鎧武は1息ついているとライオンインベスが「隙あり!」と言わんばかり右方向から襲ってきた

 

「はっ!!」

 

 鎧武は予測していたみたいにライオンインベスに回し蹴りを浴びせたくらったライオンインベスは派手に転げ回った

 

 次にシカインベスが頭部の枝角で鎧武の背後から突進してきたが鎧武はそれを大橙丸で受け止め引き離すとシカインベスを大橙丸で数回切りつけた、あまりのダメージにシカインベスはその場で倒れた

 

「グヘヘエェェェェェ!」

 

 コウモリインベスは滑空し空から鎧武に奇襲をかけたが鎧武は難なく避け大橙丸を右手に持ち、左手でドライバーの左に帯刀されている刀『無双セイバー』を引き抜いた、次に鎧武は無双セイバーのグリップを引くと何かが溜まったような電子音声聞こえた

 

「これでどうだ!」

 

 鎧武は無双セイバーをコウモリインベスに合わせトリガーを引いた、すると銃部分から弾丸が発射されコウモリインベスに直撃した、直撃したコウモリインベスは落下し地面に直撃した

 

「グシャシャアァァァァァ!」

 

 カマキリインベスが頭の長い触角を鞭みたいに使い鎧武に攻撃したが鎧武は両手の刀で斬払いをしながらカマキリインベスに向かいカマキリインベスを数回切りつけた、壮絶な鎧武の攻撃にカマキリインベスは後ろに転げてしまった

 

 鎧武は1度距離を取りインベスたちが起き上がるのを待った

 

「ギシャアァァァァァァ!!」

 

 インベスたちは起き上がり鎧武に再び向かってきた

 

「これで決める!!」

 

 鎧武はカッティングブレードを再び切った

 

【ソイヤ! オレンジスカッシュ!】

 

 すると、無双セイバーと大橙丸の刀身がエネルギーが溜まったかのように光りだし鎧武はインベスたちに一気に駆け寄り

 

「セイハァァァァァ!!」

 

 その掛け声とともにインベスたちを切り裂き、切り裂かれたインベスたちは爆発した!

 

「よし、これで全部だな」

 

 鎧武は無双セイバーを帯刀しクラックを確認しに行ったが既にクラックは閉じた後だった

 

「もうこれでインベスが現れることもないだろう」

 

 鎧武はドライバーのロックシードを元に戻そうとした時

 

「仮面・・・ライダー?」

 

「えっ?」

 

 鎧武は声のした方を見るとそこにはみほがいた

 

(なぜ西住さんがこんな所に!)

 

 鎧武は声に出しそうなったが心の中に抑えた

 

「君、ここはまだ危ない早く避難するんだ」

 

「あっ・・・あのこっちの方に私と同じ歳ぐらいの男の子が来ませんでしたか?」

 

 みほはどうやら自分を探しに来たようだ

 

「その子なら既に他の場所に避難したよ」

 

「そうですか・・・良かった」

 

 鎧武はつい嘘をついたが、みほは本当に安心したように言った

 

「キシャアァァァァァ!」

 

 すると、みほの背後から初級インベスが襲い掛かってきた!

 

「まずい!」

 

 あまりのことに硬直しているみほに鎧武が被さりインベスからみほを守った、インベスの攻撃をくらった鎧武はインベス目掛けて蹴りインベスが大きく仰け反った瞬間に鎧武は体勢を立て直し大橙丸でインベスを切り裂きインベスは爆発した

 

「西住さん大丈夫ですか!?」

 

「だ・・・大丈夫です」

 

 どうやらみほに怪我は一切なく鎧武は安心した

 

(でもさっきの生き残りがいたのか・・・用心しないとな)

 

 そう思っていると鎧武は建物の奥から視線を感じた

 

「誰だ!」

 

 そう鎧武が言った瞬間に人影が急に引っ込んだのが見えた

 

「君は早く避難した方がいい、まだ近くに怪物がいるかもしれないからね」

 

 そう言うと鎧武は人影を追いかけた

 

 

 

 #####

 

 

 

 鎧武は人影を追いかけて走っていたが人影は既に見失っていた

 

「逃がしたか・・・もしかしてあいつが」

 

 鎧武は少し考えこんだ

 

「今考えてもしょうがないな」

 

 そう言うと鎧武はドライバーのロックシードを元に戻し変身を解除した、すると元の人間の姿に戻った

 

 一真はドライバーにセットされていたロックシードを取り外した

 

「えっ・・・破神君?」

 

「えっ?」

 

 一真はさっきも似た事があったなと思いながらも声をした方を見るとそこには・・・みほがいた

 

「なん・・・で?」

 

「破神君が・・・・・仮面ライダー!?」

 

 どうやら一真は変身解除の瞬間を見られていたようだ

 

「ヤバイ・・・バ・・・レ・・・タ!!」

 

 一真は尋常ない量の汗をかきながら片言気味に言った

 

「だ・・・・・」

 

(これで俺の学校生活が終わった・・・)

 

 みほがなにか言おうとしているのも気付かずに一真は考えていると

 

「大丈夫だった破神君!?」

 

「ウェ?」

 

 予想だにしなかったみほの発言に一真は間抜けな声をあげてしまった

 

「だってさっきあんなに怪物の攻撃を受けて・・・」

 

 みほはさっき鎧武がインベスからみほを守った時にインベスの攻撃を受けて怪我をしているんじゃないのか心配していた

 

「大丈夫ですよ、この通りピンピンしています!」

 

「そうなんだ、よかった・・・」

 

 一真は大丈夫だと全身でアピールすると、みほは安心したように言った

 

「あの・・・西住さん、できれば自分が仮面ライダーってことは言わないでください」

 

「えっ・・・うん分かった」

 

 一真はそう言うとみほは不思議そうに言った

 

「みほ~、ここにいたんだ」

 

「西住さん探しましたわよ」

 

 すると、みほを探していた沙織と華が来た

 

「ごめんね、でも破神君は見つけたよ、というよりまた助けてもらったよ」

 

「そうなんだ、破神君またまたありがとうね!」

 

「ありがとうございます」

 

 沙織と華は一真に礼を言った

 

「そうだ今日は破神君と一緒にアイス食べに行こうよ!」

 

 沙織が2人に提案すると

 

「良いですわね」

 

「うん、私も一緒に行きたい!」

 

 2人も乗り気だった

 

「破神君、放課後時間空いてる?」

 

「えっ、空いていますけど・・・」

 

「じゃあ決まりね!」

 

 勝手に話が進み一真は一緒にアイスを食べに行く事になった

 

 

 

 #####

 

 

 

                  『アイスクリーム店』

 

 一真たち4人はアイスを食べながら話していた

 

「本当にありがとうね破神君!」

 

「さっきから何度も聞きましたよ」

 

「破神君は命の恩人だからこれぐらいじゃ・・・」

 

「そんなさっきも言いましたけど、自分はただ好きな事を勝手にやっただけですよ」

 

 一真はみほたちに何度も礼を言われて少し申し訳ない気持ちになってしまった

 

「そういえば・・・本当に戦車道を選択してよかったのですか?」

 

 一真はみほに聞いた

 

「うん、本当に嬉しかったんだ、3人が私のために一生懸命になってくれて・・・私そんなの初めてだった」

 

「いつもみんな私の気持ちなんて考えてくれなくて・・・」

 

「お母さんもお姉ちゃんも家元だから戦車乗るのが当たり前みたいに言われて」

 

「あの2人は才能あるから良いけど・・・、駄目な私はいつも・・・・・」

 

 そう言うとみほは暗い顔になり俯いてしまった

 

「私のさつまいもアイスチョコチップ入り~♪」

 

「私はミント入りです」

 

「自分のはオレンジミックスです、使っていないスプーンがありますのでこれでどうぞ」

 

 一真たちはみほにそれぞれのアイスを食べさせた

 

「う~んおいしい♪、ありがとう」

 

 そう言うとみほの顔から笑顔になっていた

 

 

 

 #####

 

 

                   『グラウンド』

 

「にしても、みんなまで戦車道にする必要ないのに」

 

「いいじゃん、別に」

 

「そうですよ、気にしたら負けってやつです」

 

「そうなんですか?」

 

 一真は戦車道の授業でここに来たが、天子・衣玖・幽香・夜罪も戦車道をやることになっていた

 

「まぁ、あたしも友達が戦車道をやるって言うからあたしもやりたくなったんだよ」

 

「私も似たような理由です」

 

「私は特にないけど・・・一真たちがやるって聞いてこっちの方が面白くなりそうだったから」

 

「以下同文」

 

 どうやらみんなそれぞれの思惑があって戦車道を選んでいた

 

「そうか・・・」

 

「あまり集まりませんでしたね」

 

「戦車道を受講した人は全部で23人、私たちを入れて26人です」

 

 一真たちが話している横で生徒会の人たちが話していた

 

「みんな、静かに」

 

「これより戦車道の授業を開始する」

 

 遂に授業が始まるみたいだ

 

「あのー戦車はティーガーですか?、それとも・・・」

 

「えーと、なんだったけ?」

 

 ある女子がなんの戦車を使うのか生徒会の人に聞いた、生徒会の人がそう言うとみんなで戦車が置かれているガレージに入った、そこには全く手入れのされていない錆だらけの戦車が1両だけあった

 

「うわ~なにこれ」

 

「ぼろぼろ~」

 

「ありえない~」

 

「わびさびがあってよろしいんじゃ・・・」

 

「いや、これただの鉄錆だから」

 

「これって動くの?」

 

「うーんどうだろう」

 

 みんな思い思いのことを言っていると、みほが前に出て戦車を見ていた、そして戦車に触れて

 

「装甲も転輪を大丈夫そう、これでいけるかも」

 

「「「「「「おぉぉぉぉぉ・・・」」」」」」

 

(やっぱり分かる人は分かるんだな・・・)

 

 みほの言葉にみんな驚き、一真は心の中で感想を言った

 

 

 

 

 

 

 こうして一真たちと戦車道、そしてもう1つ武道の物語が今始まろうとしていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




なんか話数が進むにつれて1話ずつの文字数が増えているような・・・

そういうのも気になったら報告お願いします

次回予告 ガイム&パンツァー

第3話「戦車探します!」

次回もお楽しみにしていてください

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