ガイム&パンツァー 戦車道・ライダー道極めます! 作:フルーツ大将軍
遂にバロンたちのパワーアップです!
それでは・・・(チラッ・・・よし、いないな)どうぞ!
これまでのガイム&パンツァーは
窮地に立たされていたβ・γ小隊は辛くも正念場を乗り切りヴィヴァルディの奇襲作戦も事前に察知していた一真は斬月・武神鎧武を向かわせなんとかこれを阻止する
一方大洗戦車チームはみほと一真のアドバイスにより不死身と思われたカルロベローチェを撃破していき敵フラッグ車を追い詰める為最後の作戦を展開しようとしていた!
そして遂に姿を現す教官ライダーカロンと龍星、ライダーチーム同士の戦いもクライマックスを迎えようとしていた!
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『全国大会第2回戦 試合会場 森林地帯』
ある地点で雷鼓と九十九姉妹の小隊の連絡を待っていたヴィヴァルディの小隊は・・・
「連絡がない・・・これ以上は待てません、私たちで敵フラッグ車に奇襲を掛けます!」
「「「「「Si!」」」」」
ヴィヴァルディはその場にいる隊員に号令を出しワイルドフラワーを走らせていきヴィヴァルディはアンチョビが乗るP40と連絡を取ろうとする
「アンチョビ姐さん、こちらヴィヴァルディ、現在何処に・・・っ!?」
「ん?、どうしたヴィヴァルディ?」
だがヴィヴァルディが通信をしていた最中サクラハリケーンを駆けて自分たちに迫る一真の姿が見えヴィヴァルディは苦虫を噛み潰した表情をしていた
「あれって・・・破神一真だ!?」
「皆さん落ち着いてください!、相手は1人です連携攻撃で一気に畳み掛けます!、私が少し時間を稼ぎますので皆さんは変身してください!」
「「「「「Si!」」」」」
一真の登場に浮き足立つもヴィヴァルディの指示を聞きヴィヴァルディは1人突出し一真を見据える
一真もヴィヴァルディを見据えながらアクセルを前回に回し・・・
「「はっ!」」
互いにバイクからジャンプし空中で構えその際互のバイクは猛スピードで擦れ違い・・・
「はっ!」「でやぁぁぁぁ!」
互いに渾身のパンチを浴びせヘルメットを砕いて殴り飛ばし後方宙返りをして地面を擦りながら地に足を着ける
「いつか相見えるとは思っていましたが、このタイミングとは思ってもいませんでした」
「だろうね、こっちも探すのに苦労したよ」
一真は破損したヘルメットを投げ捨てヴィヴァルディに向かって歩いていきヴィヴァルディも自ら被っていたヘルメットを外して投げ捨てる
「だけど貴方はライダー道の戦い方を本当に分かっていませんね、今回もたった1人で来るとは・・・」
「生憎人手不足でね、まぁお手柔らかに頼むよ」
「ふっ、お冗談を」
一真とヴィヴァルディが話している間に隊員たちが変身し一真を円状に取り囲む
「相手はあの破神さんです、決して油断しないように!」
「「「「「Si!」」」」」
一真を取り囲んだ黒影トルーパーやムジチスタたちは構え何時でも攻撃出来る体勢を取るが一真は辺りを見るだけで戦極ドライバーすら取り出そうとしない
「attacco(攻撃)!」
ヴィヴァルディは号令を出して一真に一斉に迫る!
「っ!」
だが一真は一番先に影松を振り下ろしてきた黒影トルーパーの攻撃を最小限の動きで避けカウンターパンチを鎧で守らていない腹部に浴びせ続けて頭部に右フックを叩き込み背後から襲いかかるムジチスタの喉元にハイキックを食らわせる
「この人数を相手に変身もせずにこれだと!?」
「数の優位性で相手の体力を削り切るんだ!、いくらなんでも教官程じゃないはずだ!」
(それはどうでしょうか?、教官の言葉がお世辞じゃなければ・・・)
変身せずに黒影トルーパーやムジチスタを倒していく一真の動きをヴィヴァルディは冷静に分析していた
「「「「「はぁぁぁぁぁ!!」」」」」
「・・・っ!」
一真の体力を削ろうと絶え間なく交互に攻撃するが全て避けていきその内の黒影トルーパーの影松を掴み自身に引き寄せて喉元にエルボーを与え倒れた所を腹部にローキックを浴びせ奪い取った影松をムジチスタに向かって投げる
「そんな攻撃が・・・っ!?」
ムジチスタは簡単に弾くがいつの間にか一真に懐に潜り込み顎に向かってアッパーを叩き込み強烈な一撃にそのまま意識を失ってしまう
「まるで戦闘マシーンだ・・・クソッ!、上から一斉に仕掛けるぞ」
「「Si!」」
残っていた3人の黒影トルーパーは一真の戦闘能力に戦慄するが臆せず立ち向かい一斉にジャンプして一真を倒そうとする
(もらった!!)
一真が3人の黒影トルーパーに気を取らている隙に別の黒影トルーパーが背後から忍び寄り攻撃しようとする
しかし一真は見向きもせずに避けて喉元にカウンターチョップを浴びせつかさず鎧に掴み自身の真正面に引き寄せると胸部を蹴り後ずさって倒れそうになる黒影トルーパーの肩を踏み台にして更に跳躍する
「「「どりりゃぁぁぁ!!」」」
黒影トルーパーたちは全身全霊の突きを繰り出すが一真は1人の黒影トルーパーの影松に手に添えてクルッとロンダートのように回り背後を取り回転蹴りを浴びせ黒影トルーパーたちを吹き飛ばす
「なんて・・・動きだ、まさか・・・あいつも・・・っ!?」
2人は気絶していたがなんとか意識を保っていた1人が立ち上がろうとするが気付かない内に眼前に立っていた一真は鳩尾に拳を振り下ろしヴィヴァルディ以外のその場にライダー隊員を倒してしまう
「よそ見は厳禁ですよ!」
「っ!?」
一真は腰を上げようとすると突如としてヴィヴァルディが一真の頭部に向かって回し蹴りを放ち一真は間一髪で避けてバク転しヴィヴァルディとの距離を取る
「破神さんも紅教官の弟子だったのなら教わっているはずですよね?」
「なるほど・・・道理で雷鼓さんやプリズムリバー三姉妹がいるにしては随分強化されていると思えば君たちも美鈴さんに格闘術を習っていたのか・・・一番弟子の俺に少しぐらい挨拶をしてくれたって良かったのにな~」
「今、しているではありませんか?、互の拳で!」
一真とヴィヴァルディは互いに軽口を叩きながら構えを取り一気に互の間合いに迫ると壮絶な格闘戦を始める
(流石はアンツィオの隊長だ、美鈴さんに教わっているにしても生身でここまで強いとは・・・)
(おかしい・・・これが破神さんの全力?、しかも型も全く教官と違う、本当に教官の弟子なのか?)
美鈴から教わった様々な拳法の技を織り交ぜた変幻自在の攻撃に一真は防戦一方になっていた
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『全国大会第2回戦 試合会場 エリア外の丘』
「アンツィオのライダーチームの隊長、まさか破神さんを追い込むなんて・・・」
「本当にそうだったら良いけれど」
その頃、観戦していた聖グロリアーナのオレンジペコはヴィヴァルディが一真を追い込む様に驚いていたがパチュリーは本を読みながら答えアークは一真とヴィヴァルディの戦闘風景に既視感があった
「この戦闘の運び方は私の時と同じ・・・まさか破神君は!?」
「恐らくそうだと思われます、このまま攻撃し続ければ・・・」
咲夜が粛々と紅茶を注ぎながら答えダージリンたちに渡していきダージリンは複雑そうな表情で一真を見て紅茶を飲む気にもなれなかった
(破神君、あなたは自分の心を殺してまで大洗を守る価値を何処に見出しているの?)
ダージリンは口では軽口を叩くが不気味なほど感情の欠片も持たずに相手を見据える一真の姿に納得が出来ない様子で見ていて咲夜も紅茶を渡し終わった後心配そうに一真を見ていた
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『全国大会第2回戦 試合会場 森林地帯』
(よしっ!、破神さんはこっちの動きに付いてこれていない!、このままいけば1人でも勝てる!)
終始防戦一方になっている一真にヴィヴァルディは自身が優勢だと信じ攻撃の手を緩めず追い立てる
すると後退し続けていた一真は1本の木に阻まれしまい後に退く事が出来なくなってしまう!
「もらいましたよ、破神さん!」
ヴィヴァルディは靠撃を繰り出し一真は防御を崩し木にヒビが入るほどに叩き付けられヴィヴァルディは肘打ちを浴びせようとする!
しかしヴィヴァルディの肘打ちは何故か一真の胸部の目の前で停まってしまう
(何故だ!?、ちゃんと間合いは取れていたはず!?)
驚くヴィヴァルディだが視線を落とすと一真の左手はヴィヴァルディの右の脇に手を添えていてそして一真の右手はヴィヴァルディの腹部に手刀を突きつけていた
「これはっ!?」
ヴィヴァルディはその技を知っていて一真は突きつけた手刀から一気に力を込めて拳を打ち付ける
「ガッ!?、ガハッ!」
技を受けたヴィヴァルディは腹部を抑えながら後退し強烈な痛みに息が出来ない程だった
(この技は教官が良く使っていた星心大輪拳の!?)
ヴィヴァルディは痛みに耐え呼吸を整え跳躍し歩み寄ってくる一真に飛び蹴りを放つ
しかし一真は回転しながら避けてヴィヴァルディの後頭部に裏拳を浴びせる
(そっそんな!?、まるで最初から手の内を知っているような動きを!?)
ヴィヴァルディは少し開けた所まで飛ばされ自身の手を全て見切ったような動きに恐怖するも意識が飛びそうになりながらも立ち上がり太陽にバックにじわじわと歩み寄ってくる一真を睨む
一真は無表情のままヴィヴァルディを見据えながら歩き続けヴィヴァルディは戦極ドライバーを取り出し装着し一真も同じくドライバーを取り出し装着すると既に一真はヴィヴァルディとの間合いに入っていた
(なんとか隙を突いて距離を取らないと!)
ヴィヴァルディは変身する為にも一真から距離を取ろうと後退るが一真は一気に踏み込んで瞬く間に迫りヴィヴァルディは咄嗟に防御姿勢を取る
しかし一真は深く腰を落とし防御の隙間から一気に腰を上げてヴィヴァルディの顎に向かって掌底を叩き込み続けざまに一瞬意識が飛び前のめりに倒れそうになるヴィヴァルディの胸部を蹴り上げヴィヴァルディの身体が5m以上にまで宙に浮いていた
一真も跳躍しヴィヴァルディの腹部を右足で蹴り上げ更に胸部を左足で蹴り最後に追討ちの如く旋風脚のような蹴りを背中に叩き込みヴィヴァルディは勢いを増して地面に叩き付けられ土煙が立つ程だった
(すまないヴィヴァルディ・・・アンチョビさん、この責めは必ず受ける、でも今は大洗のみんなを思いを無駄にしない為にも勝たなくてはいけないんだ!)
試合とは言え過剰とも思える程の攻撃を行った一真はヴィヴァルディと姉であるアンチョビに心の中で謝りヴィヴァルディに背を向けてロックビークルを取りに向かおうする
「まだ・・・です、まだ終わっていません!!」
「っ!?、あれ程の攻撃を受けて立ち上がるなんて・・・流石は美鈴さんの弟子だ」
口から血がたれていて全身傷だらけだったがなんとか立ち上がったヴィヴァルディはアセロラロックシードを掲げていた
「変身!」
【アセロラ!】
ヴィヴァルディはロックシードを開錠し戦極ドライバーにロックシードをセットしてハンガーにロックを掛ける
【lock on!】
待機音が流れ一真もオレンジロックシードを取り出し掲げて開錠しようとする
「はっ!」
「っ!?」
しかしヴィヴァルディがその場に枯れ葉を蹴り一真に浴びせ怯んでいる隙にカッティングブレードをロックシードを切る
【カモ~ン! アセロラアームズ! バトル オブ マエストロ~!】
ヴィヴァルディの頭に降りてきたアームズが覆い被さり電子音声と共にヴィヴァルディは仮面ライダーマエストロに変身した!
「本当ならこんな真似はしたくありませんが!、貴方が相手なら話は違う!!」
マエストロはアセロタクトで4拍子を刻み実体化した音符や記号が一真を襲い一真はローリングで回避する
だがマエストロはアセロタクトを剣のように振るい一真に切り掛かるが一真はバク転をしながら回避する
「変身!」
【オレンジ!】
回避した直後一真はロックシードを開錠し戦極ドライバーにセットしなおもマエストロが切り掛ってくるが避け続けロックを掛ける
【lock on!】
待機音が流れマエストロの攻撃を受け流しマエストロの胸部を蹴ってバク宙をした瞬間にカッティングブレードでロックシードを切る
「はぁぁぁ!」
【カキィン!】
【ソイヤ! オレンジアームズ! 花道 オンステージ!】
マエストロが切り掛ろうとした瞬間一真の頭にアームズが覆い被さりアセロタクトを受け止めると一真は手で回し電子音声が鳴り響くと回転が増していきマエストロを弾き回転しながらアームズが展開され一真は仮面ライダー鎧武に変身した!
「まだまだだ!」
「だろうね」
マエストロはアセロタクトと格闘術を使い鎧武を攻めるも鎧武は難なく避け大橙丸でマエストロを切りつける
(もう接近戦では無理か・・・なら!)
転げ倒れるマエストロだが立ち上がりアセロタクトで4拍子を刻み実体化した音符や記号を作り出しアセロタクトで鎧武を指すと一斉に音符や記号が鎧武に降り注ぎ大橙丸を盾にして防ごうとするが全ては防げずに受けてしまい鎧から火花を散らしながら後退る
(よしっ!、このまま攻め続ければ!)
(流石に効くなぁ・・・だがそのアームズの攻撃は見切った!)
確かな手応えを感じるマエストロだが鎧武はロックシードホルダーからパインロックシードを取り出す
【パイン!】
【lock off】
「何故パインを?」
マエストロは首を傾げるが鎧武はパインロックシードを開錠しドライバーにセットしていたロックシードを取り外し代わりにパインロックシードをセットしハンガーにロックを掛ける
【lock on!】
待機音声が流れると鎧武はカッティングブレードでロックシードを切る
【ソイヤ! パインアームズ! 粉砕・デストロイ!】
霧散するようにオレンジアームズが消えたと同時に頭上に降りてきたパインアームズが鎧武の頭に覆い被さり電子音声と共にアームズが展開され鎧武はパインアームズにアームズチェンジした!
「そのアームズなら対抗出来るとでも?」
マエストロは疑問に思うが4拍子を刻み実体化した音符や記号を鎧武にぶつけようとするが鎧武はカッティングブレードを2回倒す
【ソイヤ! パインオーレ!!】
エネルギーを纏ったパインアイアンを縦横無尽に振り回し降り注ぐ音符や記号を叩き落としていく
「っ!?、そういう事か!」
「よしっ、パインパインにしてやる!」
マエストロはやっとアームズチェンジした意味に気付き鎧武は引き戻したパインアイアンをサッカーのようにマエストロに向かって蹴る
「残念ですが私たちの音を実体化する能力は攻撃特性だけではないですよ!」
自信満々にマエストロは言うとカッティングブレードを1回倒す
【カモ~ン! アセロラスカッシュ!】
アセロタクトにエネルギーが溜まると4拍子を刻み続け実体化した旋律で自身の周囲に結界のように張り巡らせてパインアイアンを防ぐ
「知っているよ」
「えっ?」
【イチゴ!】
【lock off】
だが鎧武気にせずロックシードホルダーからはイチゴロックシードを取り開錠してドライバーにセットしたロックシードのロックを外し取り外しイチゴロックシードをドライバーにセットしロックを掛ける
【lock on!】
待機音声が流れると鎧武はカッティングブレードでロックシードを切る
【ソイヤ! イチゴアームズ! シュッシュッとスパーク!】
霧散するようにパインアームズが消えたと同時に頭上に降りてきた苺アームズが鎧武の頭に覆い被さり電子音声と共にアームズが展開され鎧武はイチゴアームズにアームズチェンジした!
「今度はイチゴに?、・・・あの技!?」
「そういう事」
鎧武は無双セイバーを抜刀しジャンプする
【lock on!】
【一! 十! 百!】
ドライバーにセットしていたロックシードを外して無双セイバーにセットしロックを掛けると無双セイバーのゲージが溜まり鎧武はマエストロに向かって刀を振り下ろす
【イチゴチャージ!】
振り下ろすと同時にイチゴのエフェクトが現れマエストロに向かってクナイバーストが炸裂した!
「無駄です!、そんな技では私の旋律は貫けません!」
マエストロが言う通り作り出した旋律の結界がクナイバーストを防ぎ周囲が爆発し結界が解けるがマエストロは無傷だった
(結構危なかったがこれで破神さんに残された手はジンバーアームズだけのはず・・・)
【lock on! 一! 十! 百! 千! 万!】
(っ!?、しまった!!)
マエストロが鎧武の真の狙いに気付いた時には既に遅くすぐにオレンジアームズにアームズチェンジした鎧武が放ったオレンジの色の×の形をしたエネルギーがマエストロに直撃しオレンジの形をしたエネルギーに包まれ拘束される
「はぁぁぁぁぁ・・・」
「まっまだまだ!!」
鎧武が迫り来る中マエストロは拘束の中なんとか右手を戦極ドライバーに持っていき取り外しその場に捨てると左手を腰に回してゲネシスドライバーを取り出し腰に装着しようとする
「セイッ!」
(こんな所で千代姉たちチーム皆の努力を無駄にしてたまるかぁぁぁ!!)
マエストロは心の中で必死に檄を飛ばしやっとの思いでゲネシスドライバーを装着するとドライバーの性能か拘束が少し軽くなり今度は右手を腰に回してアセロラの形をした赤いクリアパーツのロックシード「アセロラエナジーロックシード」を取り出す
【アセロラエナジー♪】
マエストロはエナジーロックシードを開錠すると頭上からアセロラアームズに似た鎧「アセロラエナジーアームズ」がゆっくりと降りてくるとドライバーにセットし左手でロックを掛けるつかさず右手でシーボルコンプレッサーを押し込む
「ハァァァァァ!!」
【オレンジチャージ!】
【LOCK ON! ソーダー!】
鎧武がナギナタ無双スライサーを行う直前アセロラアームズが霧散するように消え上空のアセロラエナジーアームズが回りながらオレンジの形をした拘束を突き破ってマエストロに頭に覆い被さり!
【アセロラエナジーアームズ!】
海の嵐を思わせる協奏曲のようなメロディーが流れるとアームズが展開され新たな姿に進化した!
「これはっ!?」
鎧武のナギナタ無双スライサーは空を切り辺りに実体化した旋律が浮遊していたがマエストロの姿はなかった
「まさかこれが・・・っ!?」
ある事に気付く鎧武だが指揮者のいない旋律が鎧武に降り注ごうとしていた!
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一方その頃、美鈴の変身する龍星と対峙していた衣玖は・・・
「ホォォォォォ・・・ホワチャァァァ!!」
「っ!?」
龍星はその見た目通りのシャウトでリュウガンシャフトを突き出し衣玖は間一髪ローリングで避けてブドウロックシードを取り出す
「変身!」
【ブドウ!】
衣玖はロックシードを開錠し装着していた戦極ドライバーにセットしロックを掛ける
【lock on!】
待機音が流れ衣玖はカッティングブレードをロックシードを切る
【ハイ~! ブドウアームズ! 龍・砲 ハッハッハッ!】
衣玖の頭にアームズが覆い被さり電子音声と共に展開されると衣玖は仮面ライダー龍玄へと変身した!
「ホォォォ・・・」
「・・・・・やっぱり隙がない」
変身の間何もしてこなかった龍星はある構えを取って精神を研ぎ澄ましその構えから一切の乱れも見えなかった
【ズサッ!】
「っ!」【バシュバシュバシューン!】
龍星が踏み込んだ瞬間龍玄がブドウ龍砲で何発か放つ
「ホッ!ホッ!ホッ!アタッ!アタッ!アタァァァ!!」
だが龍星はリュウガンシャフトで龍玄が放ったエネルギー弾を全て叩き落とし龍玄に向かって振り上げる
「ぐっ!?、遠距離攻撃が通用しないなら!」
転げ倒れる龍玄は腰に手を回しキウイロックシードを取り出して開錠しようとする
「アタッ!」
だが龍星が龍玄の持っていたキウイロックシードをリュウガンシャフトを叩き飛ばし流れるように振り下ろすが龍玄も負けじと旋風脚で弾く
「ふっ、ホワチャ!」
龍星は鼻で笑いリュウガンシャフトをその場で突き刺すと足払いをし龍玄はバク転しながらサマーソルトキックを行うが龍星は右手をついて回転蹴りを放ちサマーソルトキックを弾いて一回転すると一気に地を蹴って飛び蹴りを放つ
「っ!?、くっ!!」
サマーソルトキックを弾かれ体勢を崩しそうになる龍玄はなんとか踏ん張り龍星の飛び蹴りも右に転がってなんとか避けてすぐに立ち上がりミドルキックを繰り出す
「アタッ!」
しかし龍星は後ろ蹴りを放って互の蹴りを相殺し合い続けて後ろ回し蹴りを放ち龍玄の左側頭部を捉える
「ウワッ!?」
「お前の付け焼き刃の足技でどうにかなるとでも?」
「グッ!?・・・あっ!?、ならこれで!」
蹴り飛ばされた龍玄に目の前にあったキウイロックシードを掴む
【キウイ!】
龍玄はキウイロックシードを開錠しドライバーにセットしていたブドウロックシードを取り外し代わりにキウイロックシードをセットしロックを掛ける
【lock on!】
待機音が流れると龍玄はカッティングブレードでロックシードを切る
【ハイ~! キウイアームズ 擊・輪・セイヤッハッ!】
龍玄の頭にキウイアームズが覆い被さり電子音声とともにアームズが展開され龍玄はキウイアームズにアームズチェンジした!
「どんなアームズが私がやる事は変わらない!、こい!!」
「はぁぁぁぁぁ!!」
龍星はリュウガンシャフトに向かって右手をかざすとリュウガンシャフトが右手に吸い込まれるように飛んでいき掴み構え直し龍玄はキウイ撃輪を振るうが簡単に捌いていく
「甘い!」
すると龍星はリュウガンシャフトを突き立てて軸に使い龍玄に二段蹴りを浴びせる
「ウワッ!?、くっ!、まだ私は!!」
一切の攻撃を寄せ付けない龍星に龍玄はカッティングブレードを3回倒す
【ハイ~! キウイスパーキング!!!】
「これなら!・・・ハァァァァァ!!」
龍玄は最大限にエネルギーをキウイ撃輪に溜めてスピニングフープを放つ!
「ホォォォォォ・・・アタッ!アタッ!アチャァァァ!!」
すると龍星はリュウガンシャフトにロックシードのエネルギーではなく自身の気を纏わせ龍玄の放ったスピニングフープをキウイ撃輪ごと叩き砕いた!
「そんな!?」
「龍玄!!、お前の忌まわしい運命もここで終わる!!」
龍星はそう言い放つとゲネシスドライバーのシーボルコンプレッサー1回押し込む
【ソーダー! リュウガンエナジースカッシュ!】
するとリュウガンシャフトのエネルギーと気が溜まっていき・・・
「龍・影・気・葬!!」
龍星は技名を叫びながら龍玄に向かってリュウガンシャフトを突き出すと2つの力がまるで東洋の龍のような形になり咆哮して龍玄にぶつかっていった!
「っ!?、キャアァァァァァ!!」
あまりにも威力と爆発に龍玄は周りの木々と共に吹き飛ばされ地面に叩き付けられると強制変身解除されてしまいセットしていたキウイロックシードが龍星の手元に飛んでいってしまう
「ふんっ、堕ちるところまで堕ちた龍宮の使いに負ける訳もない、けどゲネシスドライバーを使わずに倒れたのは少し評価する、お前を運命を終わらせるのはお前が結託している大洗戦車チームのアヒルチームとやらに最期の挨拶を済ましてからする、その間一真にしてきた数々の蛮行を悔い詫びながらその首を洗っていろ!」
龍星はキウイロックシードを握り潰し衣玖に止めは刺さずそう言い残し立ち去ろうとする
「わ・・・私は・・・ただ・・・一真君の・・・笑顔を!!」
衣玖はかすれかすれの声で言いなんとか立ち上がろうともがいていると龍星は怒り心頭の様子で衣玖の首根っこを掴み持ち上げ衣玖の顔面を殴り飛ばす
「ゴフッ!、ゲホッ!ゲホッ!?」
「一真を殺そうとして何をフザけた事を!!!、お前の目の前にあるそれが何よりお前が一真を裏切った証拠じゃない!!!」
衣玖は木に叩き付けられその反動で懐に入れていたゲネシスドライバーとピーチエナジーロックシードに落ちると何故か衣玖にはピーチエナジーロックシードがメロンエナジーロックシードに見えてしまいトラウマが蘇ったのか目を見開いてカタカタと震えていた
「あ・・・あぁぁぁ!!・・・いや・・・いやぁぁぁ・・・」
「やはりお前はここで終わらせる!!!、お前たちだけは絶対に許せない!!!」
龍星はリュウガンシャフトを衣玖に突き付け気を纏わせると渾身の力で振り下ろそうとする!
【カモ~ン! マンゴースカッシュ!】
「隙だらけだ!」
「っ!?チッ!ホワチャ!」
その瞬間バロンが背後からマンゴパニッシャーを叩き付けようとし龍星はリュウガンシャフトで捌きジャンプをして距離を取る
「派手にやられたね、まだ戦えそう?」
バロンは腰を落として衣玖に尋ねるが放心状態の衣玖には一切届いてなかった
「またこれ・・・お前も良い加減に」
「ようやく来たなバロン!!、お前だけはこの手で必ず倒す!!!」
「やれるものならやってみろ!」
バロンと龍星は互の武器を振り回しながら迫り互の武器が交差し合う!
しかし龍星がパワーで押しのけリュウガンシャフトで3連撃を浴びせるがバロンはなんとか防ぎ負けじと3連撃を繰り出す!
「ホッ!アタッ!アタッ!」
だが龍星は難なく避けてターンをしてリュウガンシャフトを突き出しバロンの腹部に命中し顎に向かって振り上げた後に足払いをしてリュウガンシャフトを投げ捨てるとシーボルコンプレッサーを1回押し込む
【ソーダー! リュウガンエナジースカッシュ!】
「ホォォォォォ・・・ホワッ!ホワッ!ホワッ!ホワチャァァァ!!」
龍星はなんとか神拳な程の必殺の高速パンチ「ドラゴスターシャワー」を叩き込みバロンは木々を薙ぎ倒し鎧から火花を散らしながら吹き飛ばされる
「やっぱり格闘じゃ勝てないか・・・流石は紅美鈴、又の名を・・・」
「「あれ」に魅了されて仮面ライダーの使命を忘れたお前たちには絶対に負けない!!」
「あれね・・・あれじゃあ分からないなぁ~最初のライダーを殺した唯一の仮面ライダー・・・「メテオ」」
バロンの言葉は龍星は仮面の下で見開き握り締める自分の拳を見てある過去を思い出しその時の自分の言葉が脳裏に過る
【私の大切な家族の為に死んでくれ・・・かずまぁぁぁ!!】
その時、バロンは龍星に殴りかかるが龍星は寸前に掴み恩人でもあり一番弟子が贈った言葉を思い出す
【美鈴さんは俺と拳を交えた本当の師匠で親友で仮面ライダーです!、例えどんな時でもどの世界でもそれだけは変わりません!!】
「確かに私は過ちを犯した・・・だけど私を許して大切な人達を救ってくれた一真の為にも私は仮面ライダーとして進化し続ける!!」
「この世界でも「禁断の果実」を狙って一真を消そうとしているお前たちとは覚悟が違う!」
龍星はバロンの鎧を殴り怯ませからシーボルコンプレッサーを2回押し込む
【ソーダー! リュウガンエナジースパーキング!!】
「ホォォォォォ・・・ホワチャァァァ!!」
龍星は構えを取り右足にエネルギーが溜まっていくと空高くジャンプしバロンに向かってライダーキック「龍星脚」を放つ!
(総一も同じ事を言っていたしこの世界にサガラがいるって事は・・・本当に禁断の果実が・・・っ!?)
考え込んでいたバロンに龍星脚が命中し何本も木々を薙ぎ倒しながら吹き飛ばされ地面に激突すると大きな爆発が起きた!