ガイム&パンツァー  戦車道・ライダー道極めます!   作:フルーツ大将軍

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 第1話です、今回は仮面ライダーは出ません、期待していた方は本当にすいません

 それではどうぞ



第1章 復活の戦車&ライダー道
第1話「少女と戦車道との出会いです」


少女はある夢を見ていた

 

 少女は川の中で溺れており、もう体に力もはいらず少女は自分自身に死が訪れようしている事を悟っていた

 

(もういいかな・・・仲間を助けることできたから・・・)

 

 少女は半ば諦めており、死を受け入れるため目を閉じようしたその時に

 

「お・・・を・・め」

 

(えっ、だれ?)

 

 少女は声が聞こえた方向を見ると、こちらに向かってくる人影が見えた

 

「俺の手をつかめ!」

 

 こちらに向かってきた人影の姿が見え、その姿は全身銀色で頭はとんがり帽子のような形、胸元には様々なフルーツの意匠が描かれていた戦士のようだった

 

 少女はその戦士の言葉に戸惑っていたが

 

「俺が君を絶対に救ってみせる!、生きる事を・・・前に進む事を諦めるなあぁぁぁぁぁ!!」

 

(・・・!!)

 

 少女は、戦士の激に心が奮い立ち戦士が自分に伸ばしていた手をつかんだ

 

「よし、よく頑張った!」

 

 戦士は少女をお姫様抱っこをし、ものすごい勢いで急浮上しすぐに水面が見えた

 

 そして、戦士と少女を光が包もうとしていた・・・

 

「ありがとう、『仮面ライダー』・・・・・」

 

 

 

 #####

 

 

 

                  『少女の部屋』

 

 外はもう朝になっておりカーテン越しに陽の光が差し込もうとしていた

 

 その時少女はベットでまだ寝ており、少女の傍らには包帯を巻いた熊のぬいぐるみが横になっていた

 

 「あなたは、いったい・・・?」

 

 少女は寝言を言っていた、そのときテーブルに置かれていたピンクのイルカ型の時計からアラームが鳴り始めた

 

「うーーーん?」

 

 少女は、まだなにが鳴っているのか分からず体に縮こませたが、それが時計のアラームだとすぐに分かりべットから転げ落ちながら慌てて時計のスイッチを叩いて止めた

 

 次に少女は慣れた手付きで布団を畳み、着替えようとしてパジャマの上着を脱ごうとした時にある事に気付いた

 

「そうだ、もう家じゃないんだ!」

 

 少女はそれから慌てるそぶりを見せる事もなく、朝食を食べ、学校に行くために制服に着替えた

 

 「よし、準備完了」

 

 少女は身支度を済ませ、外に出ようと玄関まで来ていたが

 

「あっ、大切な物を忘れてた!」

 

 少女は、部屋に置いていた勉強机の前まで来て机の引き出しからある物を取り出した

 

 それは、中央にオレンジが象られその回りにもバナナやブドウなど様々なフルーツが象られた錠前だった

 

「『あの人』に会えたらいつでも渡せるように持っていないとね・・・」

 

 少女 西住みほはある人との約束を改めて思い出し、錠前をかばんの中に入れて学校に向かった

 

 

 

《みほサイド OUT》

 

 

 #####

 

 

 

《一真サイド》

 

 

 

               『普通普通I科A組 教室前』

 

「さて、どう挨拶しようかな?」

 

 今日転校した少年一真は先生に連れられ自分の教室になる普通I科A組の教室前まで来ていた

 

「あまり緊張せず、普通にやってくれたら良いから」

 

「はい、分かりました」

 

「じゃあ、私は先に入るね」

 

 先生は、先に教室に入り一真は独り立ち尽くしていた

 

「はい注目してください、今日はみんなにこの学園に転入した新しい仲間を紹介します」

 

「一真君、入ってください」

 

「はい」

 

 一真は短く返事し、教室に入った、女生徒の視線が自分に突き刺さり痛いぐらいであったが一真は全く動じず

 

「今日から1年間テスト生として転入してきた破神一真です、皆さんと楽しく学園生活を送れるように頑張ります、よろしくお願いします」

 

「あと、男だからってあまり気を使わないでくださいね」

 

 一真は、満面の笑みで挨拶をし、一礼した

 

「・・・・・・・・・・」

 

(あれ、なにか不味いことしちゃったかな?)

 

 一真は、そう思いながらシーンと静まった教室をみわたした次の瞬間

 

「キャーーーーーーーーーッ!!」

 

 クラスの1人を除いて、女生徒たちの黄色い悲鳴が教室中に響いた

 

「なにこのイケメン、カッコよすぎるぅぅぅ!!」

 

「笑顔が・・・・眩しすぎーーーー!!」

 

「こんなにカッコいい男がいるなんて・・・・・」

 

 と言って、女生徒が騒ぎ出し、なかにはあまりのカッコよさに泣き出すほどだった

 

「できれば、自分のハンカチを使ってください」

 

「えっ」

 

「きれいな女性には涙は似合いませんからね」

 

「あ・・・ありがとう////」

 

「どういたしまして」

 

 一真は、泣き出した女子に笑顔で自分のハンカチを手渡した、その行為を見た女子は

 

「イマドキ、こんな事ができる男がいるなんて・・・」

 

「すごいイケメンな上に性格も良いなんて・・・」

 

「もしかして・・・これは夢なの?」

 

「夢なら、覚めないでぇぇぇぇ!!」

 

 いっそう女子が騒ぎ出したがある一人の女子西住みほは

 

(この人の声・・・とこかで聞いた事があるような?)

 

 と思い一真を見ていた

 

「はーーい、みんな静かに!」

 

「一真君、あなたの席はあの空いている席ね」

 

 先生は女子を制し、一真に座る席を案内をした

 

「はい、わかりました」

 

「西住さん、一真君は今日は教科書をまだ持っていないから見せてあげてね?」

 

「えっ、はっっはい!」

 

「すいません、今日は一日お世話になります」

 

「いえ、気にしないでください、西住みほですこちらこそよろしくお願いします!!」

 

 一真は、みほに挨拶をするとみほも少し慌てながら挨拶をした

 

 

 

 #####

 

 

 

                『普通普通I科A組 教室』

 

 一真は、みほに教科書を見せてもらいながら黙々と授業を受け、もう4時限目の授業が終わり昼休みの時間になっていた

 

「一真君、一緒にお昼食べない?」

 

「私も、一真君と一緒に食べたい!」

 

 クラスメイトたちが、一斉に一真にお昼の誘いをかけてきたが

 

「すいません、今日はもう先着がいましてまた誘ってください」

 

「「「「「「「えぇぇぇぇぇぇ!?」」」」」」」

 

 一真は、クラスメイトの誘いを断り、教室に驚愕の声を響いた

 

「もしかして・・・その相手って西住さん?」

 

「え・・・、いや・・・私じゃ・・・」

 

「西住さんじゃありませんよ、一緒に転入してきた友達と一緒に食べるんです」

 

 クラスメイトの1人が、怖い表情でみほに対して問いかけ、みほは怯えながら答えようしていた

 

 一真は誤解を解くため相手が誰なのか答えた

 

「「「「「そうなんだ・・・」」」」」

 

「ごめんね西住さん・・・なにか誤解しちゃった」

 

「いえ、気にしないでください!」

 

 クラスメイトは、残念そうに答え、クラスメイトの1人がみほに謝罪すると、みほに労いの言葉をかけた

 

「じゃ、早く食堂に行こうか」

 

「うん、そうだね」

 

「今日は何のランチがあるかな?」

 

「パン買って、屋上で食べよう!」

 

 クラスメイトは、各々に別れていき、教室に残っている人は指で数えれるほどになっていた

 

「すいません、西住さんなんか巻き込んでしまって」

 

「そんな事もないよ、ありがとう破神君気にかけてくれて」

 

「いえ、元々はちゃんと理由を言っていなかった自分に原因があります」

 

「・・・本当に破神君は優しいんだね」

 

「そうですか?」

 

「まるで・・・あの人みたい・・・」

 

「えっ?」

 

 一真は、みほに今回のことについて謝罪したが、みほは逆にお礼の言葉をかけた

 

 みほは、一真の優しさにある人のことを思い出していた、一真はみほの言った『あの人』が気になったが

 

「・・・すいません、西住さん自分は友達を待たせてますので先に失礼します」

 

「うん分かった、本当にありがとうね破神君」

 

「いえ、こちらこそ」

 

 一真は、天子たちをあまり待たせるいけないと思い、みほに1声かけて教室を出て行き、早歩きで天子たちが待っている食堂に向かった

 

 

 

 #####

 

 

 

                  『食堂』

 

「ごめん、みんなお待たせ~~~~」

 

「「「「遅い(です)!」」」」

 

「いや~、本当にごめんね?」

 

「許しません!」

 

「確かに・・・・」

 

「この罪、万死に値する」

 

「そうね、どう償ってくれるのかしら?」

 

 一真は、待たせていた天子たちに謝罪したが天子たちは許す気はなくやじを飛ばしていた

 

「今度みんなに料理作るから・・・頼む!」

 

「「「「・・・・・・」」」」

 

 一真は、物でつ・・・いや交渉をしようとし、1つの提案をあげたそれに対し、天子たちはお互いを見合って頷きあい

 

「明日だ」

 

「えっ」

 

「明日俺たちとお前の5人分を弁当を作って一緒に食べる事・・・それが条件だ」

 

「分かった、明日はとびきりおいしい弁当を作るから楽しみにしてくれ」

 

 一真は、夜罪たちの提案を承諾した

 

「話も終わったことですし、早く列に並びましょう」

 

「そうですね」

 

「そうだな」

 

 一真たちは、各々好きな料理を取り、空いている席に座った

 

「そういえば、みんなのクラスはどんな感じなんだ?」

 

 一真は、どんなクラスに天子たちが入ったか気になり聞いてみた

 

「そうだな・・・あたしのクラスは1人ものすごく歴史に詳しい子がいて、なんか馬が合ってさ今日からその子のシェアハウスに住むことにしたんだ♪」

 

「へぇ・・・そうなんだ」

 

「私は、バレーボールをやらないかって誘われました」

 

「衣玖さんはどうするつもりですか?」

 

「受けようと思います、何か部活動をやってみたいと思っていましたし、バレーなんてやったことなんかなかったので興味が湧きました」

 

「私のクラスは特に変わった子もいなかったけど、偶然階段からこけそうになった1年生を助けたら、その子顔を赤らめながらお礼を言って慌てて逃げていったわ、最近の子って面白いね」

 

「幽香、お前その人に助けたこと以外になにもしていないのか?」

 

「えぇ、何もしていないわ、だからこそ面白いのよ」

 

「そうか・・・・・」

 

 一真は、天子たちが自分なりのやり方で学園生活を謳歌しているのを知り、おもわず笑みがこぼれた

 

「そういえば・・・夜罪のほうはどうなんだ?」

 

「俺か?」

 

「俺は・・・特にない」

 

「ないんかいっ!」

 

 一真は大阪のおばちゃん並のツッコミをくりだした、だがすぐに正気を取り戻し話に戻った

 

「そうか、まぁ夜罪は天子たちとは違うタイプだからな」

 

「あぁ、そういうことだ一真」

 

「そういえば、一真のほうはどうなんだ?」

 

 天子から逆に一真は質問された

 

「俺か?」

 

「俺のほうは特にないけど・・・・・」

 

「けど?」

 

 天子は一真が何か気になることあるように見え聞き直した

 

「いや・・・俺の隣の席にいる女の子なんだけど・・・」

 

「どうやら、その人俺の事をどこかで見たり・聞いたりしたことがあるような表情で見ていたんだよなぁ」

 

 一真は、みほのあの時の視線に気付いていた

 

「それって、本当か?」

 

「たぶん・・・」

 

「でも、この世界に来たのって初めてなんだろ?」

 

「あぁ、それは確かだ、だから不思議なんだよなぁ」

 

「もしかして・・・・・」

 

 天子は一真の疑問にある1つの答えが出たが

 

「・・・ん?、もうそろそろ時間だな」

 

「そうですね、もうすぐ授業が始まりますね」

 

 夜罪は、昼休みが終わりが近づいているのを知り、衣玖もそれに気が付いた

 

「それじゃあ、これで解散しますか」

 

「「「「了解(です)」」」」

 

 一真たちは食器を置き場に置いた後、各々の教室に戻っていたが

 

(天子は西住さんのことについて何か言いたそうとしていたが・・・)

 

 一真は天子の言葉が少し引っ掛かったが、今は気にしてもしょうがないと思い、足早に自分の教室に向かった

 

 

 

 #####

 

 

 

              『普通普通I科A組 教室』

 

 一真は食堂から教室に帰ってきてまだ授業まで時間があり、次の授業の準備をしようとした時に自分の席をクラスメイトに囲まれ

 

「一真君は好きな料理とかある?」

 

「趣味は?」

 

「特技は?」

 

「そもそも彼女はいる?」

 

 怒涛の質問ラッシュを受けた、これに対し一真は

 

「そうですね、すきな料理はカレーです」

 

「趣味は・・・料理です」

 

「特技は笑顔です」

 

「彼女はいません」

 

 全て答えた

 

「それじゃ次は・・・」

 

 一真は、まだ続くのかと苦笑いを浮かべていたが、ある人の言葉で突然中断された

 

「西住ちゃん~、破神君~」

 

 一真は、声のした方向を見ると、1人目は片眼鏡かけた黒髪の女子と2人目は今でも干し芋を食べているツインテールで一番身長の低い女子と3人目がおっとりとした女子が横一列で並んでいた

 

「お前たち2人に話がある」

 

「あ・・あの・・・」

 

「話っていうのは、なんですか?」

 

 みほは3人の気迫に圧倒されており、一真は話の概要を聞きだそうとしたが

 

「来れば分かる、さっさと付いて来い」

 

「・・・分かりました」

 

 片眼鏡の女子に軽くあしらわれ、一真とみほは渋々付いて行った

 

 (横で聞いていたけど・・・この人たちこの学園の生徒会の人なんだ・・・)

 

「必修選択科目なんだけどさぁ~、戦車道とってね」

 

「え・・・、そんな!」

 

「戦車道?」

 

 干し芋を食べていた生徒会長に言われ、みほは動揺していたが、一真は戦車道を知らなかったのでどう反応したらいいか分からなかった

 

「この学校って、戦車道の授業はないんじゃ・・・」

 

「今年から復活することになった、もちろんあの武道もな」

 

「??」

 

 やはり一真には訳の分からない話をしていた、1つだけ分かった事は戦車道ともう1つ武道が復活することという事だけだった

 

「あの・・・この学校に戦車道の授業がなかったからわざわざ転校してきたのに・・・」

 

「これも運命ってやつだね~」

 

 一真はあと1つ分かった事があったそれはどうやらみほは戦車道をやりたくないという事だった

 

「でも・・・、必修選択科目って自由に選べるんじゃ・・・」

 

「あのー、すいません自分は戦車道を知らないんですけど・・・」

 

「戦車道の説明は後でしますので」

 

「いや、自分が聞きたいのはそういうことじゃなくて」

 

「とにかく、2人ともよろしくね~」

 

 そう言い残し、生徒会の3人は去っていた

 

「いったいどういうことでしょうかね、西住さ・・・」

 

「------------」

 

 みほの眼は、死んだ魚のような眼になっていた、ある種の放心状態になっており、どう声をかけても全く反応していなかった

 

 その後、一真とみほは教室に戻り残りの授業を受けていたが、みほは途中で保健室に行ってしまった、みほのことが心配になった一真は一緒に行こうとしたが、他の女子が2人がみほと一緒に保健室に行った、どうやら2人はみほの友達であり、生徒会のひとが来る前にみほと楽しく話してるところ一真は見ていた、

 

(西住さんのことはあの2人に任せればいいだろう・・・)

 

 そう思うと、一真の顔から自然と安堵の笑みがこぼれた

 

 

 

 #####

 

 

 

                  『普通普通I科A組 教室』

 

 最後の授業が終わり、あと残すところホームルームだけになっていた、一真はホームルームが終わったら

みほとその友達のかばんを保健室まで持っていこうと思っていた矢先

 

『全校生徒に告ぐ、体育館に集合せよ!』

 

 その放送が鳴ると、クラスメイトは一斉に体育館に向かった

 

(こういうことは慣れているんだ・・・・・)

 

 クラスメイトを見て、一真は思いクラスメイトの後を付いて行った

 

 

 

                 『体育館』

 

 一真はクラスメイトに付いて行き体育館に着くと、そこには体育館中にびっしりと集まっていた生徒が見えた一真は、なんとか空いているスペースを探して座った

 

 それからほどなくして

 

「静かに!」

 

「これから、必修選択科目のオリエンテーションを開始する」

 

生徒会の合図とともに、体育館に設置されていたスクリーンに映像が映し出され、オリエンテーションが始まった、最初は戦車道のようだ

 

『戦車道、それは伝統的な武道であり、世界中で女子の嗜みとして受け継がれてきました・・・・・・』

 

それから数分が経ち、戦車道の説明が終わって次の科目の説明に行くと思いきや、生徒会の人が割って入ってきた

 

「実は、数年後戦車道の全国大会が日本で開催されることになった」

 

「そのため文科省から戦車道に力を入れるよう要請があった」

 

「で、この学校も戦車道を復活させるよ~」

 

「選択すると、色々と特典を与えちゃうよ~」

 

「成績優秀者は、学食の食券100枚、遅刻見逃し200日、さらに通常授業の3倍の単位を与えます!」

 

 全校生徒は、戦車道に対するあまりの待遇にざわめきだした

 

(確かにすごいな、でもさっきのは・・・それに俺に勧めた理由がますます分からなくなったな)

 

 みんなが騒いでいる中一真は、1人物思いに更けていた

 

 

 

 #####

 

 

 

                 『下校途中の道』

 

 オリエンテーションが終わり、ホームルームが終わった後一真はその足でスーパーマーケットに食材を買いに向かった、一真はここに来る前に地図を見て場所は把握しており道に迷う事もなかった

 

 「弁当のおかずはこれと・・・これと・・・これで大丈夫だな」

 

 一真は、食材を買い揃えた後、帰路についていた、一真の寝泊りする場所は女子寮の1室を借りる事になっていた

 

「だけど、なんで女子寮に・・・って言っていてもしょうがないよな家具や家電も揃えてもらったからな」

 

「別の世界から来たばかりの俺に寝泊りする場所があるだけでありがたいことだな」

 

 帰っていると、一真はガラの悪い男たちに絡まれている女子を見つけた、その服装は大洗女子学園の制服であり、その女子の顔が確認できたが

 

「西住さんなのか!?・・・早く助けに行かないと!」 

 

 

 

 

<みほサイド>

 

「なんで、2人とも戦車道をやろうなんて言ったんだろう」

 

「私はもう・・・・戦車道はやりたくないのに・・・・・」

 

 みほは、友達に2人に一緒に戦車道をやろうと誘ってきたが、戦車道を避けてこの学校に転校してきたみほにとって心が痛い思いだった

 

 みほは、俯きながら帰っていると

 

「痛っってなぁ!、どこ見て歩いてやがる!!」

 

「えっ?、いっいや・・・すすいません!」

 

 みほは、1人の男に少しぶつかってしまい慌てながら謝った

 

「ん?、この子結構かわいくね?」

 

「おぉ、確かに・・・」

 

「ああの・・・すいません失礼します!」

 

 ぶつかった男の仲間であろう数人の男がみほを見定めており、みほはそのことに本能的に恐怖を感じその場をあとにしょうとしたが

 

「お嬢ちゃん~、ちょっと待ちな」

 

「お詫びに、俺たちとお茶していってよ~」

 

「ちょっとだけでいいからさぁ~」

 

「あの・・・すすいません・・・ほ本当にさきを急いでいるので・・・」

 

「なんだと!!」

 

「俺たちとお茶ができないっていうのか!!」

 

 みほは、男たちの誘いにビクビクしながらも勇気を振り絞って断ったが、男たちにいきなりキレられみほはもう泣きそうなっていた

 

「女の子を泣かすなんて、男のやることじゃないな」

 

「え・・・破神君!?」

 

 みほと男たちのなかに割ってはいってきたのは、一真だった

 

 

 

<みほサイド OUT>

 

 

 

 

 

<一真サイド>

 

 一真は、みほを男たちから助けるためにそのなかに向かった

 

「女の子を泣かすなんて、男のやることじゃないな」

 

「え・・・破神君!?」

 

 みほはいきなりの一真の登場に驚いていた

 

「なんだ兄ちゃん、俺たちになんか用か?」

 

「いえ、自分は西住さんに用があります」

 

 一真は、男たちの威圧感のある言葉にも全く動じずに答えた

 

「西住さん、クラスのみんなが待っています、早く行きましょう」

 

「え・・・それって・・・」

 

 みほは一真の言葉に疑問を持ったが、一真は男たちに気付かれないようにウィンクをし、みほはその意味がすぐに分かった

 

「そう・・・だったね」

 

「えぇ、だから早く行きましょう!」

 

 一真とみほはその場をあとにしようとしたが、それを許す男たちじゃなかった

 

「おい待て、なに勝手に話を進めてやがる!」

 

「このお嬢ちゃんは俺たちとお茶をすることになっているんだよ~」

 

「えっ、それって本当なんですか?」

 

 一真はみほに聞いた

 

「え・・・私は・・・ちゃんと・・・断ったはずだけど」

 

 みほは恐る恐る一真に答えた

 

「って言っています、男なら潔く諦めなくちゃいけませんよ?」

 

「うるせぇ!、お前はその女のなんだっていうんだよ!」

 

 一真の言葉に怒りをあらわにし、声を荒げていたが一真は全く怯んでいなかった

 

「自分は、ただのクラスメイトですよ、でもクラスメイトが困っているのを見て、助けないほど自分は薄情者ではありませんから!」

 

「こいつ、調子に乗りやっがてぇぇ!」

 

「もういい、やっちまえ!!」

 

「・・・結局こうなってしまうのか・・・」

 

 男たちは殴り掛かろうと迫っていたが一真はそれにも動じずに毒づいていた

 

「すいません、西住さんこれをお願いします」

 

「えっ、はっはい」

 

 一真はみほに持っていたかばんと買い物袋を渡した

 

「おらぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「・・・・・ふん!」

 

 1人が一真に殴りかかったが一真は最小限の動きで避け、それと同時に一真はカウンターパンチを相手の腹部に浴びせた

 

 すると、くらった男はなにも言わずに倒れたその光景に男たちは明らかに驚いていた

 

「・・・きっきっとまぐれだ!、お前ら行くぞ!」

 

「「「「お・・・おう!」」」」

 

 男たちは驚きを拭い切れなかったが、再びむかってきた

 

「・・・相手は4人か・・・・」

 

 一真は自分にむかってくる男の人数を確認すると、むかってくる男たちにむかってゆっくりと歩き出した

 

「余裕かましてんじゃねぇぇぇ!!」

 

 1人目は殴り掛かろうとしたが、一真はあっさりと避けて、また腹部にカウンターパンチをあたえ、くらった相手はまたも倒れた

 

 2人目は一真目掛けて蹴ったが、一真は蹴ってきた足を手で振り払い足払いをした、それから一真は宙に浮いた男の腹部に目掛けて殴った、すると、くらった男は数メートル先に転げ落ちた

 

 3人目は手に鉄パイプを持ち一真目掛けて振り下ろしたが、一真は当たる寸前で振り下ろした鉄パイプを持ち静止させた、男は鉄パイプを引き戻そうとしたがビクともせず驚愕の表情で一真を見ていた、それを見た一真は鼻で笑うと男の胸元目掛けて蹴り蹴られた男は吹っ飛んだ

 

 4人目はポケットから折りたたみナイフを取り出し刃の部分を一真に見せ付けていた

 

「そんな・・・刃物なんて!!」

 

「いくらなんでも、お前もこれには勝てないだろ~」

 

 みほは、あまりのことに叫んでしまい、男は勝ち誇ったように言ったが

 

「だからって、俺はお前のような卑怯者の前から逃げるつもりはない!」

 

「だったら死にやがれぇぇ!!」

 

「破神君!!、逃げてぇぇぇ!!」

 

 一真は堂々と言い放ち、男は一真目掛けてものすごい剣幕で刺そうし、みほは一真に逃げるように叫んだ

 

『ぺキーーン』

 

 何かが折れる音が聞こえた

 

 男は何の音かと思いふとナイフを見るとナイフの刃が折れていた、あまりの事に男は驚きを隠せないでいた

 

「お探しの物はこれかな~」

 

 一真は左手を少し上げて、見せびらかすように手首を振っていた、男はその物を確認すると一真が持っていた物はなんと折れた折りたたみナイフの刃だった

 

「うそ・・・だろ?」

 

 男は一真は刺されそうになる直前に手刀でナイフの刃を折った事を今気付いた

 

「そんな・・・化け物かよ」

 

「お前たちのような奴を倒せるなら俺は・・・化け物でいい」

 

 一真はそう言い放つと持っていたナイフの刃を投げ捨てた

 

「まだ・・・やるか?」

 

「いや・・・あの・・・すいませんでしたぁぁぁ!!」

 

 倒れていた男たちも起き上がり一目散に一真から逃げていった

 

「ふぅ、どの世界に行ってもあういう輩がいるもんだな」

 

 そんな事を言っているとみほが近づいてきた

 

「あっありがとう破神君!」

 

「いえ、自分がやりたいことをやっただけですから」

 

 みほは一真に精一杯感謝し一真もそれに対し答えた

 

「本当は私の不注意でぶかってしまったのが悪いのに・・・」

 

「でも・・・西住さんはちゃんと謝った・・・そうですよね?」

 

「えっ、うっうんそうだけど・・・」

 

「なら西住さんに悪いところはありません、悪いのはそれにつけこんだあいつらが悪いんですよ」

 

 みほはばつがわるそうな表情で言うと、一真はそうではないとみほを諭した

 

「あ・・・そういえば破神君これ・・・」

 

「あ・・・、ありがとうございます!」

 

 みほは一真に渡されていたかばんと買い物袋を一真に返した

 

「でも・・・すごい量だね」

 

「あぁこれですか、いや~明日友達に振舞うことになりまして買出しに行っていたんですよ」

 

 みほは一真の買い物袋を見て言うと、一真はその訳を話した

 

「そうなんだ・・・」

 

 一真は、みほが一瞬暗い顔をしたのが分かったが、今の自分ではどうすることもできないと悟った

 

「・・・すいません西住さん先を急いでますのでここで失礼します」

 

「えっ、うっうん分かった破神君、本当にありがとうね!」

 

「いえ、気にしないでください、それではまた明日です西住さん!」

 

「うんまた明日ね!」

 

 一真はみほに挨拶をすると、みほは一真は手を振りながら笑顔で答え、一真も手を振りながら笑顔をかえしながらみほのもとを去っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 いかがでしたか?

 今回はいわゆる日常パートってやつです、そういうのが嫌いってかたは本当にすいません

 それでは次回予告に入ります

 次回 ガイム&パンツァー

 第2話「変身!! 空からオレンジです!!」

 次回は、遂に変身します、お楽しみにしていてください

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