ガイム&パンツァー 戦車道・ライダー道極めます! 作:フルーツ大将軍
今回はまた思いの他長くなってしまったので2分割しました
では、どうぞ!
これまでのガイム&パンツァーは
強化合宿に戦極島に訪れた一真たちは同じく強化合宿で訪れたダージリンたち聖グロリアーナチームとサンダースチームの勧誘を受けるが一真本人には冗談と思い最後の1チームマジノチームを自分たちが用意していたゲームへと招待に向かう
一真は招待に向かうとマジノウィッチライダーチーム総隊長のキャロを励ましてほしいと依頼され了承した一真はキャロと一対一の対談を始める
誰もが最初から強いわけでない、それは一真を例外でなく何度も敗北を味わい無力感に苛まれながらも自分には真に戦う理由があるという一真にキャロは少しずつ自分がライダーとして戦う理由を見つめ直す
だが様々な思惑で動く者たちがいる中、突如としてインベスの大群が現れ奮戦する一真・アーク・リョウの総隊長たち
未だ自信が持てないキャロも一真によって戦う理由を思い出し仮面ライダーとして戦い奮戦の甲斐あってインベスの大群を撃破する!
だが一難去ってまた一難、なんとキャロが一真に好意を抱き三つ巴ならぬ四つ巴の一真を賭けたゲームが始まろうとしていた!
『戦極島 ビーチ中央エリア 特設会場』
「さ~て始まりました!、第1回チーム対抗ゲーム大会!、司会は大洗学園艦から緊急登場!、湊 晶で~す~!!」
「司会補佐兼審判長を務める四季映姫です」
まるでテレビのセットのように建てられた会場に正面奥側には司会席と思われる場所に何故かピンクの水着姿でハイテンションに挨拶をする湊 晶と笏で口元を隠して挨拶をする上は白で下は黒の水着を着た映姫
「ゲームの舞台はなんと・・・歴史に名を残す名勝負が行われ現在リゾート地としても有名な戦極島だー!!」
「神道コーポレーションが行った「一度は行ってみたい観光地BEST100」ではなんと第2位でした」
「でも2位って微妙じゃないですか?」
「ですね、でもまだ伸び代はありますので今後に期待ですね」
(話が逸れてますよ~)
話が脱線する2人に誰かの耳打ちが入ると2人は軽く咳き込む
「さて、今回は大洗・聖グロリアーナ・マジノ・サンダースで3つのゲームを行ってもらい、最終ゲーム終了時の総合得点の高い上位3チームに豪華賞品を贈呈します!」
「3位には一休みするならやっぱりこれ!「一休みキャラメル メロン味」一年分とこれでショータイムだ!「ウィザードーナッツ あの日のシュガー味」一年分」
「やったぜ!、一キャラ好きなんだよ!、しかも新発売でどこでも即完売したメロン味だと!?」
「あの日のシュガー味・・・あれは何故か泣けるほど美味しのよね・・・」
「2位は3位の賞品に加えやはり戦車チーム&ライダーチームという事でレギュレーション違反しない好きな戦車一台とゲネシスドライバーとSSSランクロックシードメロンエナジーロックシード1式」
「う・・嘘だろう?、本物のメロンエナジーなんて初めて見たぜ・・・」
「好きな戦車・・・ダージリンさんは何にしますか?」
「そうね・・・思い切ってセンチュリオンにしようかしら?」
「1位は3位と2位の賞品に加え・・・」
「なんと!破神流正当後継者にして伝説の英雄仮面ライダー鎧武を受け継いだ破神一真君を迎え入れる権利が与えられます!」
1位の賞品が言い放たれると大洗以外の各チームの隊長は目を輝かせやる気に満ちているようだったが大洗チームはワケが分からなさそうにみほたちは思い詰めたように俯き桃は鼻で笑うと杏は何故か驚愕する
「許可なんて出した憶えは・・・」
「ちゃんと誓約書にはサインを貰っていますよ、破神君の保護者である総一さんや里彩さんからも」
映姫は席を立ち杏に誓約書を見せると保護者側には総一と里彩のサインがそして学校側には確かに杏の名前でサインがされていたがそれは杏の字ではなかった
「河嶋・・・おまえが書いたのか?」
「はい、会長が不在だったので私が書きました、断る理由がないですしそれにこいつがいなくなった所で・・・」
(マズイな)
夜罪は桃が余計な事を言いそうだと思い不自然に垂れ下がっていた紐を引っ張る
すると桃の頭上からまるで「バッカモーン!!」と言わんばかりに大きなタライが落ち桃の頭に命中する!
「アダッ!?、前にもこんな事が~・・・バタッ!」
「河嶋さん!?、大丈夫ですか!?」
「いいよいいよ~、あとは救護の人に診てもらうから~」
桃は気絶し一真が駆け寄ろうとするが杏が止めると白いビキニ姿の女性2人が桃を担架に乗せて運んで行った
(助かったよ五翠ちゃん・・・)
杏は申し訳なさそうに頷くと夜罪も静かに頷く
「ですが誰が書いたであろうとここに生徒会長であるあなたの名前が書かれたのならゲームに参加する意志があると認められます、この場での撤回は出来ませんのでご了承ください」
映姫はここぞとばかりに言い司会席に戻る
(早く大洗から引き離さないと一真があいつらに・・・!!)
その途中映姫は大洗チームに一瞬振り向くその眼光はまるで仇を見るようだった
「さ~て1つ目のゲームは・・・これだ!」
『デロデロデロデロ・・・デン!』
晶の合図でドラムロールが鳴り響きそして司会席の真後ろにある巨大液晶パネルに題目が出た!
#####
『特設会場 障害物エリア』
一真たち大洗チームとその他3チームは様々な障害物が置かれ1キロ先に巨大な旗が立っていた
「1つ目のゲームは三位一体で苦難を乗り越えろ!「人生の障害物フラッグストリニティー!!」
「このゲームは各地に設置された障害物を3人1組でクリアし1キロ先にあるフラッグを「2人で」取ったチームが勝利です、尚2位以下は旗を取られた時点で距離が短い順になります」
晶が高らかに題目を発表し映姫がゲームの説明をする
「よくあるゲームだね」
「でも障害物の乗り越えた後の50m程の砂浜を走るのは堪えるわね・・・」
一真が答えると幽香も難しそうに答える
「今回は戦車チームから2人、ライダーチームからは1人参加してもらいます」
晶と映姫が進行する中各チームが出場選手を決めスタート地点に集まる
「私たちはどうしよう・・・」
「あの・・・西住先輩!」
みほたちも選手を考えていると梓が意を決した表情で声を掛ける
「梓ちゃん、どうしたの?」
「あの・・・今回のゲームに私が出ても良いですか!?」
「それは良いけど・・・あともう1人は・・・」
梓の提案にみほは了承すると紗希がいつになく前に出て静かに手を挙げる
「もしかして・・・紗希ちゃんも出たいの?」
沙織の問いに紗希は頷くとウサギさんチームが驚愕する
「紗希が自ら動くなんて!?」
「明日は日食でも起きるんじゃないかな~」
思い思いの事を言うが紗希は出場選手を決める一真を見てその視線に気付いた一真は紗希に向かって笑顔でサムズアップをする
「・・・/////」
紗希は顔を赤くしてしまい恥ずかしそうに俯くと梓はなんとなく紗希がこのゲームに出る理由が分かった気がした
「どうやら選手が出揃いました!、聖グロリアーナ略して聖グロチームからはオレンジペコ選手とアッサム選手と咲夜選手!」
「ダージリンさんの為にも頑張りましょう!」
「それだけではないでしょう?、あなたも熱心に破神一真の事を調べていたくせに♪」
「そっ・・・それは///」
「マジノチームからはフォンデュ選手とガレット選手とアリス選手!」
「まさかあなたが組んでくれるとは思いませんでした」
「少しあの2人の隊長に借りを作っても良いと思っただけよ」
「あらあら~・・・」
「なっ何よ!、その「他にも理由があるんじゃないんですか?」と言いたげな顔は!?」
「べっつに~なんでもありませんよ~」
「サンダースチームからはナオミ選手とアリサ選手とクラウンピース選手!」
「・・・・・」
「・・・何も言わないの?」
「私たちはサンダースとケイの為にやるだけでしょう?」
「そんなの当たり前でしょう!、私にはユウノがいるんだから!」
「大洗チームからは梓選手と紗希選手と鈴仙選手!」
「紗希・鈴仙さん!、一緒に頑張りましょう!」
『こくっ』
「勿論よ」
((一真さんの為に!!))
それぞれの思いに突き動かされてスタート地点に立つ
「位置に着いて~よ~い・・・『パンッ!』」
競技用のピストルが撃たれた直後、各チームが一斉に走り始めた!
「さて第1ゲームが始まりましたが一体どんな展開を見せてくれるのでしょうか!?」
晶が実況する中、各チームはほぼ同時に第1の障害に当たる
「最初の関門は3mの壁です、これをどうやって「乗り越える」のかが鍵ですね」
映姫の説明も聞こえず各チームはどう攻略するか考え始める
「1人だけなら乗り越えさせれるけど・・・」
「最後は2人で旗を取らないとゴールにはならないからね・・・」
各チームが唸っていると紗希は壁に当てるとなにか気付き壁の上を指差す
「分かった、頼んだよ紗希!、鈴仙さん手伝ってください!」
梓の指示に頷いた鈴仙は梓と協力して紗希を乗り越えさせる
するとその直後、梓の目の前の壁の1画がドアのように開く
「こういう事だったんだ!」
紗希は驚く梓に頷き1足先に旗を目指し始める
「おっ!、まさかの大洗チームが最初に突破しましたね、1年&新人は伊達ではない!という事でしょうか!?」
「・・・そのようですね」
晶の実況に映姫が面白くなさそうに答える
その後、梓と紗希は2つ目の障害に達する
「2つ目は3人でデカフープの輪に入り長さ100mの平均台を渡ってもらいます」
「ベタベタな障害ですがあまりにも長い道のりとデカフープで繋がっている状態ですので1人がバランスを崩せば道連れになる可能性が高いです!、慎重に行くかスピードを取るか勝負の分かれ道ですね!」
2人が説明する中、梓と紗希と鈴仙がデカフープの輪に入り平均台に乗ると他のチームも到着し慌ててデカフープの輪に入る
「大洗チームに先を越されてしまった!」
「焦る必要はないよ、まだ巻き返せる」
(あの人たち・・・ダージリンさんの忠告を無視するなんて、そこまでして破神さんを・・・苦しめたいの!?)
多数の睨みにも気付かず平均台を慎重な足取りで進む梓と紗希と鈴仙
他のチームも平均台に上がり進んで行く
「アリサ、そんなに急ぐと転けるぞ」
「分かっているわよ!でも急がないと他のチームに追いつけないでしょう!?」
「アリサ、急ぎすぎだよ~」
その時、ナオミは焦るアリサを宥めようとするがクラウンピースは若干煽り気味に言ってしまい歩を乱してしまう
「っ!?、しまった!?」
「きゃあぁぁぁぁぁぁ!!」
「うわぁ~」
3人は平均台から落ちてしまう!
「アリサ!!」
「ナオミ・・・!」
「もう少し真面目にやりなさいよ、クラウンピース」
「ライダーチームの方が入った時点で失格になりますよ!」
駆け付けようとするユウノとアキラを審判として派遣されていた香音が止める
「落ちたチームは最初からやり直してくださいね」
「次は慎重に行こう」
「・・・えぇ・・・」
響の案内で平均台のスタートまで誘導される3人
その間に最初に平均台を渡りきったのは聖グロのチームだった
「最初にクリアしたのは聖グロだー!」
「見事なコンビネーションで足早な渡りですね」
晶と映姫が実況する中大洗とマジノチームも渡り切りゴールを目指す
すると1足先聖グロチームが次の障害に達する
「次の障害はボックスの中にあるお題を引いてもらい、引いたお題をクリアしたチームから先に進めます」
「所謂「借り物競争」ですね」
晶と映姫がある中、オレンジペコが用意されていたボックスに手を入れ1枚の紙を取り出す
「これは・・・」
「確かに少しやりにくいお題ね・・・」
「でもやるしかありません」
オレンジペコは自分が引き当てたお題に少し戸惑いアッサムも同情するが咲夜はドライに答え互いに頷き聖グロの応援エリアに向かう
「私たちのお題は・・・行こう紗希!、鈴仙さんは待っててください!」
「私たちのお題は・・・こっこれは!?」
大洗チームとマジノチームもお題を引くと大洗チームはすぐに大洗の応援エリアに向かうがマジノチームは困惑してしまう
「怯んでいる場合じゃないでしょう!?、行くわよ!」
ガレットも戸惑いを見せるがフォンデュとアリスを連れてマジノの応援エリアに向かう
「ダージリンさん!、少しティーカップを借ります!」
「えぇ・・・良いわよ」
「幽香さん!、一緒に来てください!」
「私?、別に構わないけど・・・」
聖グロと大洗チームは謎の行動を始めティーカップや幽香を連れて戻る
「エクレール様、肩車させてもらいます」
「えっ!?、まぁ良いけど・・・」
「キャロ・・・隊長、肩車・・・させて・・・もらいます」
「ガレットが?、珍しい事もあるのね・・・」
マジノチームはなんとフォンデュがエクレールをガレットがキャロを肩車をして戻り始める
((おっ重い!!))
だが流石に自分に近い歳の女子を肩車するのはかなりの苦難であり足取りはかなりおぼ付いた物でありアリスが支えながら歩いていく
そしてサンダースチームも到着しボックスからお題を引くとナオミとアリサは若干引くがクラウンピースはニコニコしながら的のような物を審判団から受け取りナオミはライフルを受け取りクラウンピースが頭上に掲げている的に狙いを定める
「それで私はどうしたら良いの?」
幽香の問いに梓はモジモジすると
「いっ・・・いつも私たちを助けてくれてありがとうございます!!、これからもよろしくお願いします!!」
「・・・ありがとうございます」
「・・・どう致しまして」
梓と紗希は幽香に感謝の言葉を述べると幽香は微笑みながら答える
一真は晴れやかな笑みを浮かべて見るのに対しダージリンや咲夜それにへカーティアはきつく睨むように見てクラウンピースは馬鹿にしたように鼻で笑い
(((((そいつよりも本当に言わなきゃいけない人がいるでしょう!)))))
そう思って笑みを浮かべる一真に視線を移す
すると梓と紗希の目の前にあるゲージが開きその先にあるフラッグに目掛けて全力で走る!
その直後オレンジペコとアッサムも到着しオレンジペコは咳払いをする
「・・・こんな格言を知っている?、イギリス人は恋愛と戦争では手段を選ばない!」
「あれは・・・もしかして」
「ダージリンのモノマネね、大方オレンジペコたちのお題は「戦車チーム隊長の真似をする」って所かしら?」
オレンジペコが恥ずかしがりながらダージリンの真似をすると目の前のゲージが開き全速力で走る
ナオミも的を1発で撃ち抜きゲージが開くと肩車をして戻ってきたフォンデュとガレットに2人を支えていたアリスも到着すると同時にゲージが開きエクレールとキャロを下ろす
「3人とも頑張ってね」
「はい、任せてください」
「まぁ・・・頑張ってあげるわよ・・・」
「頼んだよ・・・」
「えぇ・・・必ずあいつらにだけは勝つわ・・・!」
マジノチームはそう言い合うとフラッグを目指して走り全チームとも殆ど差がない状態になる
「さて第1ゲームも終盤に差し掛かり、各チームとも激しいデッドヒートが行われています!」
「ここからが本当の「バトル」になりますね」
映姫の解説の直後、咲夜は何処からか銀色のナイフを何本か取り出しアリスもとても頑丈そうな糸を取り出す
「っ!!、2人は先に行って!」
「えっ!?、でも・・・」
「早く!!」
鈴仙は立ち止まり2人を先に行かせると何処からか2丁のハンドガンを取り出す
「はっ!」
「させない!」
咲夜は梓や紗希に向かってナイフを投げるが鈴仙が撃ち落とす
「もらったわ」
「しまった!?」
だがアリスが鈴仙の両手を糸で巻きつけてしまう!
「裏切り者から先に倒そうかしら」
咲夜も鈴仙に向かってナイフを投げる
「くっ!!」
間一髪の瞬間、鈴仙は投げてきたナイフを利用して糸を切る
「ハッハッハッ!、真打ち登場~」
するとクラウンピースが笑いながら鈴仙に飛び蹴りを放つ
「やられちゃえ~」
棒読み口調で言うクラウンピースだがかなりのスピードの回し蹴りを浴びせ鈴仙はハンドガンを落としてしまい腹部に正拳突きを受けてしまう
「がはっ!?」
「あ~あ~・・・弱ちぃなぁ~、なんか物足りないよ~」
倒れ込む鈴仙にクラウンピースはつまらなさそうに言うが嘲笑するような笑みを浮かべる
「ゴール!!、フラッグを取ったのは大洗チームだー!!」
その直後、晶からの放送で審判たちは他のチームの距離を計測し順位を決める
「結果が出ました!、1位大洗チーム!・2位聖グロチーム!・3位サンダースチーム!・4位マジノチームです!」
結果が発表されると選手は応援エリアに戻っていき鈴仙もお腹を抑えながら戻ろうとすると咲夜が歩み寄る
(何を考えているかは知らないけど裏切り者にはもう容赦はしない、次は命の保証はないわ、お前も永琳も他の一真以外の大洗の仮面ライダーも)
咲夜は鈴仙の耳元で囁き鈴仙は軽く睨むが咲夜は鼻で笑い応援エリアに戻る
「鈴仙さん!?、大丈夫ですか!?」
「一真・・・ありがとう」
一真は鈴仙の肩を支えて桃が運ばれた医療エリアに連れて行く
(咲夜さんは何を言っていたんだろう?、それに咲夜さんやアリスさんにクラウンピース・・・もしかして本当にライダーに・・・という事はパチュリーさんや魔理沙やへカーティアさんも・・・ライダーになってしまったのか!!)
一真は応援エリアに戻る途中辛い表情で考えるもみほたちの顔が見えるといつもの笑顔で帰る
「さ~て、10分の休憩を挟んで次のゲームを行います、次のゲームは・・・これだ!」
司会席から放送が入り一同が注目すると次の題目が液晶パネルに表示された
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『特設会場 クイズエリア』
「2つ目のゲームは脳細胞をトップギアして答えろ!「チーム対抗フルスロットルクイズ!!」」
「このゲームは・・・簡単に言えば早押しクイズです、なお間違った解答をしてしまうとその問題の解答権を失うので気を付けてください」
晶と映姫が2つ目のゲームを解説し各チームの選手が用意された解答席に向かう
「西住殿・一真殿!、行ってまいります!」
「優花里さん、頑張ってね」
「まぁ気楽に楽しんできてね」
大洗チームの選手である優花里を見送るみほと一真に敬礼し解答席に向かった
「人選は間違いなさそうだな」
「あぁ・・・単純に考えて1回目が戦車チームで2回目がライダーチームで分かれているってなるとそれに関連した問題が出てくると思う」
「だから戦車知識が豊富な秋山さんなんですね」
一真の説明に華も納得する
「では選手が所でクイズを始めます!」
その瞬間緊張が走り選手は解答ボタンに手を添える
「第1問!、インド原産の茶葉でアッサム・ダージリンとありますがインド南部で取れる茶葉はなんですか?」
「なっ!?」
(やっぱりこのゲーム自体仕組まれた物なのね)
問題の内容に驚愕するが天子は苦虫を噛み潰したような表情しながらも納得すると聖グロの選手がボタンを押し解答権を得る
「ニルギリですわ」
「正解です!、聖グロチームに2ポイントです!」
司会席のパネルに表示されている聖グロチームに2ポイント追加される
その後も問題は続いたが菓子だったり映画だったり一真たちの予想と違う問題に全く優花里は答える事が出来ない
「では最後の問題です!、大洗で有名な踊りは・・・」
(あんこう踊りですね!、もらいました!!)
(マズイ!、このパターンの問題は!?)
優花里は焦ってボタンを押すが一真はかなりマズそうな表情をする
「あんこう踊りです!」
「不正解です、最後まで問題を聞きましょう」
一真の予想通り間違えてしまう
「大洗で有名な踊りはあんこう踊りですが・・・そのモチーフで名産であるあんこうを使った鍋は何と言うでしょう?」
「あんこう鍋!」
「正解です!」
サンダースの選手が正解し戦車チーム側の問題が全て終了する
「すいません・・・」
「いや、まさかこんな問題ばかりとは思わなかった、俺のミスだ」
「別に誰のミスでもないよ、それに私たちで挽回すれば良いでしょう?」
天子の励ましに一真と優花里は頷き夜罪は解答席に向かおうとする
「ライダーチーム側を始めますが・・・解答者はマジノチーム以外は男性の方を選出してください」
「そういう事なら俺しかいないな、じゃあ行ってくるよ」
映姫からの放送で大洗チームの選手は一真に決定される
「カズ君なら余裕だね♪」
「あぁ・・・中間テストの点抜かれたしな・・・」
「ちなみに点数は・・・」
「オール100・・・」
麻子から語られた一真の点数に驚愕する戦車チームだが天子たちライダーチームは普通にしていた
「では始めます・・・第1問!」
(もしこれが仕組まれた物なら・・・恐らく)
天子は一抹の不安を感じるがゲームは進行していく
「男性が女性を壁際まで追い詰め、壁を背にした女性の脇に手をつき「ドン」と音を発生させる最近話題になったシュチュエーションはなんて言うでしょう?」
「はっ?、あっえ~と・・・」
一真は必死に答えを出そうと唸るがマジノチームの選手がボタンを押す
「壁ドンです」
「正解です!、マジノチームに2ポイントです!」
マジノチームは正解し天子たちは頭を抱え始める
「やはりこの手の問題か・・・」
「どうしたのだバロン?、それに鎧武も随分唸っているみたいだが」
「実は・・・一真君にも苦手なジャンルがあるんです・・・」
「苦手なジャンルって?」
どうやら一真にも苦手な種類がありみほが尋ねる
「流行と・・・恋愛系です・・・」
「あ~やっぱりね・・・」
衣玖の答えに杏は納得したように苦笑いで答える
それからどんどんと進行していき苦手なジャンルの問題に一真は答える事が出来ずにいた
そして最終の5問目
「最終問題です!、ズバリ・・・」
妙に言い溜めると
「大洗戦車チーム隊長!西住みほさんが好きな人が誰でしょうか!?」
「えっ?」
「最後の問題はこれとはね・・・」
「みぽりんの好きな人って誰!?」
様々な反応を見せる大洗チームと必死に考える一真
(みほちゃんの好きな人ってそれは沙織ちゃんたちだろうけど・・・これまでの問題の傾向からして好きな異性なんだろうけどそんなの分かるわけ・・・そういえば・・・)
一真はこれまでのみほとの会話を頭の中で紡いでいき自然とネクタイを締め直す仕草をするとボタンを押す
「大洗フルーツライダーチーム破神一真さん!、お答えをどうぞ!」
「銀色の鎧武だぁー!!」
「えっ?、鎧武?・・・審判長判定を!」
最初の部分が聞こえなかったようで司会者は判定を映姫に仰ぎ大洗チームは動揺が起きる
(確か西住みほはあんこうチームの中では唯一一真に好意を持っていない・・・ハズレの・・・!?、まさか!?)
映姫は答えようとすると自身の程度の能力が意外な答えを告げた
「判定は白!?・・・・・正解です」
「よしっ!」
映姫は自分で驚きながら答え一真はガッツポーズを取りみほたちの元に戻る
「一真君!?、鎧武っていつの間に気付いていたの!?」
「べっ別に私は一真君の事は!?」
「あ~・・・みんな誤解してるみたいだけど、俺が言ったのは銀色の鎧武で・・・」
一真説明中・・・
一真の説明が終わり納得する大洗チーム
「さ~て10分の休憩を挟んで最終ゲームを開始します!、次のゲームは・・・これだ!」
後半戦の方で語らせてもらいます