ガイム&パンツァー  戦車道・ライダー道極めます!   作:フルーツ大将軍

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お待たせしました!、第41話です

今回はこれまでで一番長くなっています

いつもながらお見苦しいですが、どうぞ楽しんでください!




第41話「強化合宿本番 シービーチウォー!(中編)」

これまでのガイム&パンツァーは

 

 強化合宿の為に戦極島に訪れた大洗チーム

 

 一真は有事の際の事を考え戦極ドライバーを持っていくがみほたちに見つかり説得を受けみほたちが乗ってきたⅣ号戦車に置いていくことにする、それを待ち望む者がいるとは気付かず

 

 ビーチに集まった大洗チームは思い思い遊び始め一真もみほたちと満喫していると聖グロリアーナダージリンとアークにサンダースのケイとリョウに出会う

 

 なんとダージリンたちは一真を自分のチームに引き入れようと勧誘に来たのだが一真は冗談と思い戦極島を訪れている最後の1チームマジノチームを加えてチーム対抗のゲームをしようと提案しマジノチームのエリアに向かうのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

               『戦極島 ビーチ マジノエリア』

 

 一真はマジノチームをゲームに誘うためにマジノチームがいるビーチのエリアを訪れていた

 

「あれ?、なんでこんな所に男性が?」

 

「でもこの人カッコイイよ♪」

 

「あ~えっと~・・・自分は」

 

 するとマジノチームの女子に見つかり声を掛けられる一真は要件を言おうとすると

 

「もしかして破神様ですか?、来ていただけるとは光栄です」

 

「ガーリックさん、お久しぶりです」

 

 マジノウィッチライダーチームの副隊長のガーリックに出会いまるで来る事を待っていた言い様に疑問に思うも返事をする一真

 

「破神って・・・もしかして破神流の破神一真ですか!?」

 

「そうよ、破神流の後継者で伝説の仮面ライダーである鎧武を受け継いだ破神一真君よ」

 

「エクレールさん・フォンデュさんもお久しぶりです」

 

「お久しぶりです破神様、お待ちしておりました」

 

 エクレールとフォンデュも現れ待ち兼ねていた様子に更に疑問に持つ

 

「もしかして・・・自分が来るのを待っていたんですか?」

 

「はい、実はこちらから伺おうと思っていたぐらいでして・・・」

 

「実はキャロの事で少し相談したい事が・・・」

 

 どうやらキャロの事で何か相談したい事があるようで自ら出向くつもりだったらしい

 

「キャロさん?、そういえば姿が見えませんが一体どうしたんですか?」

 

「破神君・・・私たちとアンツィオの戦いは見てくれたかしら?」

 

「はい、かなりの接戦でどちらが勝ってもおかしくないような試合でした」

 

「そうですね・・・確かにそうですが・・・」

 

 一真は先日のマジノとアンツィオの試合を思い出しながら答えるとマジノチームはまるでお通夜のように気持ちが沈む

 

「そういえばアンツィオのライダーはこれまでに比べてかなり強くなっていましたが」

 

「そうなのよ・・・キャロたちもかなり苦戦して結局6割切った直後に私が乗るフラッグ車がやられて負けたんだけど・・・」

 

「キャロ隊長はその事でかなり思い悩んでしまって・・・「少しでもエクたちに護衛を就けておけば負けなかったのに」と自分を責めてしまって・・・」

 

 キャロの胸の内を語るエクレールとガーリックに一真も辛そうな表情をして考える

 

「破神様から何か励ましの言葉でも貰えればキャロ様も少しは元気が出ると思われます、協力してもらえないでしょうか?」

 

「それは構いませんけど、何故自分なんですか?」

 

 フォンデュの提案を受け入れる一真だが疑問に思い尋ねる

 

「キャロは破神君の事をかなり気に入っているからね、だから私たちよりももしかしたら耳を傾けるかもって思ってね」

 

「分かりました、そういう事でしたらいくらでも力を貸しますよ!」

 

「キャロ隊長は現在私たちのエリアの海の家にいます」

 

 ガーリックにキャロの居場所を聞いた一真は駆け足で海の家に向かう

 

「良いのか?、一真に丸投げしても」

 

「今はそれしか手が思いつかない、それに破神君なら本当にキャロの気持ちを理解出来るかもしれない・・・」

 

 すると片側だけおさげにして前に垂らした金髪の女子がエクレールに真剣な眼差しで尋ね一真が向かった方向を見ながらエクレールが答える

 

「大丈夫よ、一真ならキャロにも希望を与えてくれるわ」

 

「幻想郷の英雄であり最後の希望だから?」

 

「うん!、私たちにもとびっきりの希望をくれたもんね!」

 

 金髪に頭にヘアバンドのように赤いリボンが巻いた少女の言葉にガレットは一真の過去を知っているように答えると赤いリボンの少女の隣にいる人形のように小さい金髪にウェーブのかかったショートボブの少女が笑顔で答えると洋装を纏いブロンドのロングヘアーと頭にリボンを付けた人形がショートボブの女子に答えるようにまるでウィザードロックシードの形を模したかなり形状の大きい指輪を突き出し嬉しそうに見せつける

 

 それから間もなく一真が海の家に到着し辺りを見渡すとテーブルに座って俯いているキャロを見つける

 

「お久しぶりですキャロさん、隣良いですか?」

 

「一真君、良いわよ座って・・・」

 

 ニッコリと笑って尋ねる一真に何処となく元気がなさそうに答えるキャロに向かい合うように一真が座る

 

「もしかしてエクの差し金?」

 

「まぁそんな所です」

 

 キャロの問いに一真は隠さずに答えるとキャロはうんざりしたような嬉しいような微妙な笑みを浮かべる

 

「別のチームの一真君にまで迷惑をかけるなんて・・・本当にライダーチームの総隊長失格ね」

 

「・・・自分は好きでやっているだけです、それにあの時の試合は戦力が拮抗していてとても戦車チームに護衛を就ける事なんて出来なかったと思います」

 

 自分を責めるように言うキャロに一真は諭すように答えるがキャロは首を横に振る

 

「それは私が弱いからこんな結果になったのよ・・・自分の戦いに手一杯になってもっとエクたちに戦車チームやガーリックたちに目を配る事を忘れてしまっていた」

 

「確かにかなり強化されたアンツィオのライダーに手一杯になっていたのは映像からでも分かりました、だからこそ自分を仲間を信じて戦うべきだと考えています」

 

 一真の言葉にキャロが微笑し

 

「それを一真君に言われるとはね」

 

「確かに自分が言えた義理ではないですね」

 

 キャロの言葉に一真は苦笑いで答える

 

「でも一真君ならあの状況でもきっと覆して勝てたんだろうな・・・」

 

「・・・俺も何度も負けましたよ、本当に大事な場面で何度も・・・」

 

 キャロが辛そうな表情で言うと一真は過去の自分と重なり思い出話を始める

 

「その度に何度も無力だと打ちのめされて、周りに迷惑を掛けて自分は一体何をしていたのだろうって考えるばかりでした」

 

「一真君にもそんな事が・・・」

 

 自分の過去を語る一真を驚きの表情で見る

 

「でもある人が教えてくれたんです、「勝ち負けを超えて誰にも戦う理由がある」って」

 

「勝ち負けを超えて・・・」

 

 一真の言葉にキャロは思わず復唱すると一真はキャロを見つめて頷く

 

「キャロさんにもあるはずです、勝ち負けを超えてライダーとして戦う理由が」

 

「私の戦う理由・・・」

 

(っ!?、この感じはまさか!?)

 

 キャロが考え込むと一真はクラックが開くいつもの感覚に襲われ慌てて外に出るとキャロも釣られて外に出た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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                 『戦極島 ビーチ前駐車場』

 

 一真がクラック発生の感覚を感じる数分前

 

「あなたもバカンスに来たのかしら?」

 

「まさか仕事に来たのよ、とっても大事な仕事にね・・・」

 

 互いに笑みを浮かべながら言い合う紫と里彩だが何処か不気味すら感じる

 

「仕事?、自分の息子の大事な物を壊す事が仕事なんて聞いて呆れるわね」

 

「私たちの悲願なのよ、あれさえ破壊すればカズ君は戦う力を完全に失くし平穏な生活に戻れる」

 

 紫の言葉に里彩はⅣ号戦車の中にある戦極ドライバー睨むように見る

 

「それを一真が本当に願うならね」

 

「願うに決まっているでしょう?、いつも選ばされたのよ人間に私たちにいつも戦う事を本当は私たちが背負うべき業を背負わされて!」

 

「それも全て最後には一真が選んだ事よ」

 

 睨みつけて言う里彩に紫は怯まず答えると里彩は鼻で笑う

 

「そんなにしてまでカズ君を戦わせたいの?、自分だけのうのうと安全な場所にいて」

 

「戦う事を一真が望むのならね、でも自分だけ安全な場所にいるつもりはない」

 

 里彩と紫がそう言い合うと互いに微笑する

 

「不思議な物ね、昔はあんなにカズ君や総一さんを憎んでいたのに・・・」

 

「今もあのバカは気に食わないけど一真には何度も助けてもらって今も大切な事を教えてもらっているからね・・・」

 

 互いに懐かしむように言うと互いに見つめ合い緊迫した空気が流れる

 

「あなたとは戦いたくなかったけど」

 

「まさか私に勝てると思ってるの?」

 

 ニヤリと笑って言う里彩に危機感を感じた紫はスキマを作ろうとするが全く作る事が出来ない!

 

「まさか結界!?」

 

「「対幻想郷特殊フィールド発生装置」よ、この中ではいくらあなたでもスキマは使えないわよ」

 

「紫様!、私たちも加勢します!」

 

「私も!」

 

 里彩の説明に隠れていた藍と橙が現れ里彩の目の前に立ち塞がるが里彩は微笑する

 

「残念だけどあなたたちじゃ私には勝てない」

 

 里彩はそう言うとゲネシスドライバーを取り出し装着する

 

「それに助っ人も呼んでいるのよ」

 

 するとビーチ側からにとりが戦極ドライバーを片手に持って現れ里彩の後ろに回る

 

(くっ!、スキマが使えない状況で里彩とにとりを相手にするなんて!)

 

 紫は自分たちが追い詰められた状況に苦虫を噛んだ表情をするがにとりは紫に向かって頷きその意味が分かったように不敵に笑う

 

 里彩は紫の笑みを怪しむように見るが後ろにいるにとりに振り向くと自分を睨むにとりを見て紫の笑みに納得する

 

「あなたまで敵に回るとはね、あなたもカズ君を戦わせたいのかしら?」

 

「私は盟友が望む物を与えるだけだよ、今の盟友にはあれが必要だからね」

 

 里彩の言葉ににとりはニヤリと笑って答えⅣ号の車内にある戦極ドライバーを見る

 

「そう・・・上手いように利用されているだけとも知らずにね」

 

「っ?、どういう事?利用されているだけって?」

 

 里彩の言葉を怪しむように尋ねるにとりだが紫は知っているように複雑そうなを表情をする

 

「自分たちが利用されているって思い込んでいるみたいけどこの状況でどっちが利用しているんでしょうね・・・」

 

「・・・そこまで知っていたとは何処から情報を?」

 

「私たちが欲しいと思う情報はいくらでも手に入るのよ、憶えておく事ね」

 

 紫にそう答える里彩は紫と擦れ違い駐車場から去ろうとする

 

「後悔するわよ、ここで私を止めた事にね」

 

「・・・また会いましょう親愛なる友人破神いや「月詠 里彩(つくよみ りさ)」」

 

 紫は複雑そうに別れを告げると里彩は微笑し駐車場から去りその直後特殊フィールドが消滅する

 

「どういう事なの?、盟友が利用されているって?」

 

「・・・それは」

 

「「「「「「「「「「きゃあぁぁぁぁぁぁ!!」」」」」」」」」」

 

 紫はにとりの問いに意を決して答えようとした時、突如悲鳴が聞こえた!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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                  『ビーチ 中央エリア』

 

 悲鳴が飛び交う数分前・・・

 

「それにしても遅いなぁ~、もうこっちは準備出来たのに」

 

「ビーチフラッグスにビーチバレーはアヒルさんが有利になるのでビーチサッカーにそれから・・・」

 

 天子たちや各チームの隊長とカメさんチーム以外のメンバーはチーム対抗でやるはずだったゲームの準備を済ませ一真たちの帰りを待っていた

 

「一真たちは聖グロリアーナやサンダースの勧誘を受けているから遅くなるわよ」

 

「っ!!」

 

「へぇ~そうなんだ・・・って!、今の声は!?」

 

 すると謎の声が聞こえ衣玖が咄嗟に声がする方向に向き驚愕すると天子も普通に応対するも大洗チームの誰でもない声に驚き振り向く

 

「試合以来ね比那名居天子・永江衣玖」

 

「キャハハ!、いきなりの登場で驚いてやんの!」

 

 そこにはサンダース戦車チームのクラウンピースとへへカーティアがおり驚く天子たちにクラウンピースは笑い転げていた

 

「この人たちはバロンの友達か?」

 

「一応ね・・・」

 

 カエサルの問いに天子は苦笑いで答えるとへカーティアは微笑し

 

「違うわ、今は倒すべき敵同士よ」

 

「倒すべき敵・・・」

 

 キッパリとへカーティアが否定しクラウンピースも横で大きく頷くと衣玖が複雑な表情で呟く

 

「どうしたの?、一真たちが帰ってきたの?」

 

「いえ、まだよ」

 

「っ!、まさか!?」

 

 海の家から戻ってきた鈴仙たちが天子たちの話し声にそう尋ねるとまたも謎の声が聞こえ早苗はその声を正体を見て驚愕する

 

「「パチュリー」・・・それに「咲夜」まで・・・」

 

「一真たちは今、ダージリンたちの勧誘を受けているから遅くなるわよ」

 

「それまであなたたちの暇つぶしに付き合うように仰せつかっています」

 

 分厚い本を片手に長い紫髪の先をリボンでまとめ紫と薄紫の縦じまが入った水着を着た少女「パチュリー・ノーレッジ」とメイド服の銀髪のボブカットに一部三つ編みを結って緑のリボンを付けた少女「十六夜 咲夜(いざよい さくや)」が鈴仙たちに声を掛ける

 

(紅魔館組に地獄の女神とその従者に黒森峰とプラウダには既にあいつらが・・・一体総一の一声でどれだけの幻想郷の住人がこの世界にやってきているのよ?)

 

 幻想郷の住人であるパチュリーや咲夜の登場に呆れ半分恐ろしさ半分に感じる

 

(もしかしてあの人たちも幻想郷の?)

 

(はい、その中でも上位の実力者たちです)

 

 ツチヤと早苗がこそこそと話していると沙織がへカーティアに歩み寄り何か言いにくそうにすると

 

「倒すべき敵ってそれはないと思います、ライバルじゃないんですか?」

 

「それにお前はライダーじゃないだろう?」

 

「いいえ、「あなたたち」は倒すべき敵よ、それに戦う力は既に手に入れたわ」

 

 へカーティアは沙織と天子の問いに答えるとゲネシスドライバーを取り出し見せつけるとクラウンピースも自慢気にライダーインジケーターにピエロのようなライダーの横顔が描かれた戦極ドライバーを取り出し見せつける

 

「ここでやり合うって言うんなら相手になるよ」

 

「天子、他のチームとはケンカはするなって言われるでしょう?」

 

 天子は構えを取って戦う意志を見せると幽香に注意されるが天子は不敵に笑う

 

「ケンカじゃない戦いだ」

 

「戦極ドライバーはどうしたの?、まさか丸腰で戦うつもり?」

 

「実はドライバーはホテルに置いてきてね・・・」

 

 へカーティアはライダーに変身しようとしない天子に尋ね天子の答えに肩透かしを食らったようにゲネシスドライバーを下ろす

 

「変身しないのに倒しても面白くもなんともない」

 

「え~な~んだつまんな~い」

 

 へカーティアの答えにクラウンピースは不満気に言いながらも戦極ドライバーを懐に収め咲夜やパチュリーは嘲笑する

 

「確かに変身しないあなたたちを倒しても意味がないわね」

 

「まるで変身しても勝てるような言い方ね」

 

「昔ならともかく今のあなたたちなら私1人でも充分です」

 

 パチュリーの言葉に幽香は少し怒りを帯びて答えると咲夜がぶっきらぼうに答える

 

「昔ってどういう・・・」

 

「「「「「「「「「「きゃあぁぁぁぁぁぁ!!」」」」」」」」」」

 

 衣玖が尋ねようとすると突如として悲鳴が聞こえその直後天子たちのケータイに通知システムのアラーム音が鳴り響く

 

「っ!!、クラックか!?場所は・・・・え?、嘘だよな?」

 

「クラックが・・・・・ビーチ西側・・・丁度聖グロエリアに10個!?、それに住居区エリアに5個ってそんな!?」

 

 開いたクラックの数に驚く天子たちだがへカーティアたちやパチュリーたちは概ね納得したような表情をする

 

「やっぱりあいつの言う通りみたいね」

 

「はい、恐らくあの者たちが動きだしたのかと・・・」

 

 パチュリーと咲夜がこそこそと話しているとオレンジペコやアルビオンたち聖グロリアーナチームや隣接したエリアにいたナオミやアキラたちサンダースチームが東へと逃げてきていた

 

「お前たちも早く逃げろ!、流石に数が多すぎて俺たちじゃ手に負えない!」

 

「でも直にここに常駐しているライダー部隊が来るんじゃ・・・」

 

「無理ですよ!、常駐しているライダー部隊は住居区エリアの防衛に向かっています!、こちらに回せる人員なんてありませんよ!」

 

 逃げてきたアキラたちが大洗チームにも逃げるように叫ぶと幽香の問いにアルビオンが焦りながら答える

 

「そんな・・・・・」

 

(まさかこんな所にまでインベスが現れるなんて!!、馬鹿正直にドライバーを置いてこなければ!!)

 

 衣玖が信じれない様子で呟くと早苗と鈴仙や苦虫を噛み潰した表情でホテルの方向を向く

 

 すると天子たちに砂浜を泳ぐように鮫の背びれのような近付いて来ると・・・・・

 

「ギシャアァァァァァ!!」

 

 サメのようなインベス「サメインベス」が砂浜から現れると梓と紗希に襲いかかる!

 

「ゆ・・・幽香さん!!」

 

「梓ちゃん!!・紗希ちゃん!!」

 

 2人の叫びが響きもうダメだと梓と紗希が諦めた時!

 

「はぁぁぁぁぁ!!」

 

「グシャアァァァ!!」

 

 一真がサメインベスに飛び込みタックルを叩き込みインベスは悲鳴を挙げながら大きく後退する

 

「2人とも大丈夫か!?」

 

「は・・・破神先輩!」

 

 一真の問いかけに梓は嬉し涙を流しながら答え紗希も涙目になりながら頷くと一真は微笑みながら2人の頭を撫でる

 

「もう大丈夫だよ・・・それと先輩って堅苦しい呼び方は禁止だ」

 

「えっ・・・?」

 

「俺たちは共に頑張っていく仲間であり俺は友達だと思っているんだ、友達同士で先輩後輩はないだろう?」

 

 一真は諭すように言い梓と紗希が惚けていると一真は幽香を見て無言で頷き幽香も頷くと梓たちに駆け寄り梓と紗希を連れて逃げる

 

「ありがとう・・・ございます///」

 

「っ!、あぁ・・・俺はその言葉でいくらでも頑張れる!」

 

 すると初めて聞いた紗希の声に一真は驚くが嬉しそうに言うと追いついてきた3桁以上の数もいるインベスたちの群れに突撃する!

 

「カズ君!?、変身できないのに!」

 

「ハガミーに先を越されたか!」

 

「私たちも行きましょう!」

 

 勧誘していたアークやリョウたちもやってくるとアークとリョウもインベスの群れに突っ込み肉弾戦を仕掛ける!

 

「アーク隊長!、私も!」

 

「リョウ隊長!、私も戦います!」

 

 するとレヴァイアやユウノも戦極ドライバーを取り出して言いその姿に天子たち大洗のライダーチームは歯痒い思いをしみほは思い悩むように何かを考えそして何か決めたように駐車場に向かって走る!

 

「西住殿?」

 

 みほは何も答えず一心不乱に走っていく!

 

「レヴァイアはアルビオンたちや他のライダーと協力してダージリンさんたちを頼む!」

 

「ユウノもアキラたちや他のライダーと組んでケイたちを頼んだぜ!」

 

 アークとリョウは互いに戦いながら答え一旦後退するとゲネシスドライバーを取り出し腰に装着する

 

「よし俺も!・・・あれ?・・・しまった!」

 

 一真も一旦退き戦極ドライバーを取り出そうと上着に手を入れるドライバーがない事に疑問に持つがすぐに理由に気付く

 

(ドライバーもロックシードもⅣ号に!・・・生身で戦うしか・・・)

 

 一真は丸腰で戦おうとするが

 

「一真君!!、これを・・・・・」

 

 するとみほが一真の戦極ドライバーとロックシードを投げ渡そうとするが途中で動きを止める、どうやらドライバーとロックシードを取りに向かったようだった

 

(もし・・・一真君が戦ったらまた倒れるかも・・・しれない)

 

 みほは一真が倒れた時の事を思い出し一真にドライバーとロックシードを渡す事を躊躇してしまいそんなみほをダージリンがじーっと見つめる

 

「みほちゃん!!」

 

 一真はみほに呼びかけ大きく頷くとみほは俯き辛そうに考え

 

「絶対に・・・無理はしないで!!」

 

 みほはそう叫ぶと一真にドライバーとロックシードを投げ渡し一真はキャッチする

 

 だがそんなみほをダージリンはまるで睨むように見つめていた

 

「あぁ!!」

 

 一真はキャッチしたドライバーを腰に装着しオレンジロックシードを掲げるとアークとリョウも待っていたようにローズエナジーロックシードとパパイアエナジーロックシードを取り出す

 

「よっしゃ!、同時変身でいくか!」

 

「はい!」

 

 リョウの提案に一真は肯定しアークも頷く

 

「「「変身!」」」

 

【オレンジ!】  

 

【ローズエナジー♪】

 

【パパイアエナジー♪】

 

 3人はロックシードを開錠し変身ポーズを決めるとドライバーにロックシードをセットしロックを掛ける

 

【lock on!】

 

【【LOCK ON!】】

 

 一真はカッティングブレードを切りアークとリョウはシーボルコンプレッサーを押し込む

 

【ソイヤ! オレンジアームズ! 花道 オンステージ!】

 

【ソーダー! ローズエナジーアームズ!】

 

【ソーダー! パパイアエナジーアームズ!】

 

 電子音声とメロディーが響き渡り一真たちの頭にアームズが覆い被さりアームズが展開され仮面ライダー鎧武・仮面ライダーローゼリア・仮面ライダートゥルーライトニングに変身した!

 

「はっ!」

 

「あれ?、いつものやつは言わないのか?」

 

「言わないみたいですね、行きますよ!」

 

 鎧武に変身した一真は大橙丸を構えて再びインベスに突撃するとトゥルーライトニングに変身したリョウが鎧武のいつものセリフがない事にツッコミを入れるがローゼリアに変身するアークは気にせずローズウィップを構えてインベスたちに向かいリョウも一足遅れて向かう

 

「はっ!、そこだっ!」

 

「オラオラ!!、どんどん行くぜぇ!!」

 

 ローゼリアとトゥルーライトニングは互いに武器と拳を振るって次々と初級インベスを倒していく

 

「初級インベスを簡単に次々と・・・以前よりも格段に強くなっている!」

 

 鎧武はローゼリアとトゥルーライトニングの成長に驚嘆する鎧武だが自分も初級インベスを一撃で切り裂いていき既に何十体も倒していた

 

「ハガミーも・・・なんて成長速度なんだ」

 

「我々がどれだけ努力しても追いつけない・・・一体あの強さの秘密はなんだ?」

 

 ローゼリアたちも鎧武の予想以上の成長ぶりに驚いていると咲夜は悲しげな表情で鎧武を見てそしてみほに目を向ける

 

「あの女が・・・西住みほ・・・!」

 

 咲夜は戦極ドライバーを取り出してみほに向かおうとするがパチュリーが咲夜の手を掴む

 

「今はまだやめなさい」

 

「ですが・・・あの者は!」

 

「確かに気持ちは分かるけど、今は私たちは聖グロリアーナのライダー隊員なのよ、余計な事をしてダージリンやアークそれに「レミリア」に迷惑を掛けるわけにはいかないわ」

 

 パチュリーの説得に咲夜は悔しそうにするが言う事を聞く

 

「大丈夫よ、一真をあいつらから救えるチャンスはもう少しよ・・・!」

 

 パチュリーもみほを睨むように見つめるとキャロやエクレールたちもやって来る

 

「ガーリック・ジンジャー・・・エクたちを頼んだわよ」

 

 キャロは依然気持ちが晴れない様子で答え戦極ドライバーを取り出すが装着する事が出来ない

 

(やはり今の隊長では戦えない)

 

 ガーリックはキャロの様子を見てガーリックはそう考え同行していたガレットと頷き合い戦極ドライバーを取り出し装着しようとする

 

「っ!、大丈夫よガーリック!、私が戦うから早く逃げて」

 

「キャロ!」

 

 キャロはエクレールの呼び止めも聞かず走り距離を開けると戦極ドライバーを再び装着しようとするが

 

(みんなを・・・負けさせてしまった私にライダーになる資格ってあるの?)

 

「ギシャアァァァァァ!」

 

 未だ苦悩するキャロにサメインベスが襲い掛かる

 

「っ!、キャッ!!」

 

「ギシャア・・・」

 

 キャロは戦極ドライバーをサメインベスに弾き飛ばされ尻餅を着いてしまいインベスがキャロに迫る

 

「キャロさん!!」

 

 鎧武はキャロのピンチに気付くと触手を振るうカマキリインベスの触手を掴み自分の方に引っ張り大橙丸を突き刺すとロックシードホルダーからイチゴロックシードを取り出す

 

【イチゴ!】

 

【lock off】

 

 鎧武はイチゴロックシードを開錠しドライバーにセットしたロックシードのロックを外し取り外すとオレンジアームズが霧散するように消えイチゴロックシードをドライバーにセットしロックを掛けるとすぐさまカッティングブレードでロックシードを切り空高くジャンプする

 

【lock on! ソイヤ!】

 

 鎧武は自ら上空のアームズを被り!

 

【イチゴアームズ! シュッシュッとスパーク!】

 

 電子音声と共にアームズが展開され鎧武はイチゴアームズにアームズチェンジした!

 

 その直後、鎧武はイチゴクナイをサメインベスを投げつけ直撃するとインベスは大きく仰け反る

 

「今だ!!」

 

 鎧武はキャロとサメインベスの間に立ち再びカッティングブレードを1回倒す

 

【ソイヤ! イチゴスカッシュ!】

 

 鎧武の新たに取り出したイチゴクナイに赤いエネルギーが纏っていき

 

「くらえぇぇぇ!!」

 

「キシャアァァァ!!」

 

 サメインベスの懐に潜り込み必殺の連撃「クナイ連斬」を浴びせインベスは悲鳴とともに爆散した!

 

「キャロさん!、大丈夫ですか!?」

 

 鎧武は慌ててキャロに駆け寄ると落ちていたキャロの戦極ドライバーを見つけ拾うと握り締める

 

「・・・本当は誰にもライダーになんてなってほしくない・・・でもキャロさんには」

 

「一真君・・・」

 

 すると鎧武は変身解除をして語り始めキャロも耳を傾ける

 

「勝ち負けを超えてライダーとして戦う理由があるんじゃないんですか?」

 

 一真はそう言いある一点を見るとキャロもその視線を見る

 

 そこにはキャロを心配そうに見るエクレール・フォンデュ・ガレット・ガーリック・ジンジャーたちマジノチームだった

 

「私が・・・ライダーとして戦う本当の理由・・・!!」

 

 キャロはそう呟くとエクレールと初めて会った時の事を思い出す

 

(エクと会うまでは自分に自信がなくて何をしたら良いのか分からなかった・・・でも)

 

 キャロは昔の自分を心の中で語りエクレールたちを見る

 

(「あなた・・・ライダー道に興味はない?」って言われた時は戸惑ったけど「一緒にマジノの戦車道とライダー道を変えてみない?」って言われて私を頼ってくれる人がいて嬉しくて必死で練習して前任の隊長を倒したんだっけ・・・)

 

 キャロは不意に笑みが零れると

 

(私がライダーとして戦う理由・・・私なんかと仲間に友達になってくれたエクやみんなの笑顔が見たくてライダーとして・・・戦っているんだ!)

 

 キャロはライダーとして戦っていた理由を思い出し一真に決意の表情で頷き一真はキャロの戦極ドライバーを渡すとキャロは今度こそドライバーを腰に装着する

 

「ある人が言っていた・・・「昨日のライバルは今日の友、今日のライバルは未来の友」俺はそんな友を守る為に戦い続ける!」

 

 一真はそう言いながらライダーインジケーターを外しゲネシスコアを装填しオレンジロックシードとレモンエナジーロックシードを取り出しキャロもパンプキンロックシードを取り出す

 

「「変身!!」」

 

【オレンジ!】

 

【レモンエナジー♪】

 

【パンプキン!】

 

 互いにロックシードを開錠し変身ポーズを決め一真はドライバーとゲネシスコアに2つのロックシードをセットしキャロもドライバーにロックシードをセットし互いにロックを掛ける

 

【【lock on!】】

 

 一真とキャロは同時にカッティングブレードでロックシードを切るとゲネシスコアにセットしたエナジーロックシードも展開される

 

【ソイヤ! ミックス! オレンジアームズ! 花道 オンステージ!】

 

【カモ~ン! パンプキンアームズ! トリック オア トリート~!】

 

 一真とキャロの頭に上空から降りてきたアームズが覆い被さり!

 

【ジンバーレモン! ハハッー!!】

 

 電子音声と共にアームズが展開され一真は鎧武ジンバーレモンアームズに変身しキャロは仮面ライダーマジシアンに変身した!

 

「ここからは俺たち!」

 

「私の!」

 

「「舞台だ!」」

 

 鎧武に変身した一真とマジシアンに変身したキャロは互の武器を突き出しいつもの決め台詞を言い放ちインベスたちの群れに突っ込む!

 

「お~盛り上がってきたね~!!、アーク!俺たちもとびっきりのバトルパーティーと行こうぜ!」

 

「はい!、お供します!!」

 

 ローゼリアとトゥルーライトニングも気合が入りインベスの群れに殴り込む!

 

「はっ!てやっ!」

 

「ふっくらえぇぇぇ!!」

 

「ふんっ!、もらったぁぁぁ!!」

 

「とりりゃぁぁぁ!!、絶好調だぜ!」

 

 鎧武たちは上級インベスを薙ぎ倒していきローゼリアとトゥルーライトニングはシーボルコンプレッサーを1回押し込み鎧武はカッティングブレードを2回倒しマジシアンはカッティングブレードを3回倒す

 

【ソーダー! ローズエナジースカッシュ!】

 

【ソーダー! パパイアエナジースカッシュ!】

 

【ソイヤ! オレンジオーレ!! ジンバーレモンオーレ!!】

 

【カモ~ン! パンプキンスパーキング!!!】

 

 ローゼリアのローズウィップに赤いエネルギーが溜まり縦横無尽に振るい攻撃すると周囲のインベスが爆散していく!

 

「行くぜ!、ライトニングラリアット!!」

 

 ライトニングガントレットに黄色のエネルギーが溜まりトゥルーライトニングは技名を叫びながらラリアットの態勢で一体のシカインベスを引き摺るとインベスの群れに向かって吹き飛ばしシカインベスは他のインベスに叩き付けられた後爆散し周囲のインベスも巻き込まれて爆散する!

 

「てやぁぁぁぁぁ!!」

 

 鎧武はソニックアローの刃部分に黄色のエネルギーが溜まり周囲のインベスを切りつけていきトドメに黄色の斬撃「ソニックスラッシュ」を放ち直撃したインベスたちが爆散する!

 

「はぁぁぁぁぁ・・・せやぁぁぁぁぁ!!」

 

 マジシアンはパンプキンロッドを構え右足に炎を纏っていくと空高くジャンプしバク宙を決めると炎で出来た巨大なカボチャがマジシアンを包み込みインベスの群れにライダーキック「ジャッジメントフィニッシュ」を浴びせインベスたちは瞬く間に炎に包まれ爆散していく!

 

「よしっ!、これで粗方のインベスは片付いた!」

 

「まだよ、クラックは閉じてるけどまだインベスの反応がある」

 

 遠くから戦闘を見ていた3チームが言い合っていると残りのインベスたちが鎧武たちに向かって突進しその中には巨大なシカインベスまでいた

 

「巨大インベスまでまだいたのか!?」

 

「自分に任せてください!」

 

 ローゼリアは迫る巨大インベスに悪態つくと鎧武はローゼリアたちの前に出てレモンエナジーロックシードを取り外しソニックアローにセットしカッティングブレードを1回倒す

 

【LOCK ON!】

 

【ソイヤ! オレンジスカッシュ!】

 

 鎧武は弓部分を引いていきオレンジとレモンの断面を模したサークルが交互に現れ「ソニックボレー」を放とうとするがいつもりよりも溜めが長い

 

(まだだ、もっとインベスを引きつけて・・・)

 

 巨大シカインベス共々鎧武の魂胆には気付かず突進していくとレモンエナジーロックシードとソニックアローが悲鳴を挙げるように電流が流れながらいつもよりエネルギーが溜まり

 

「今だ!、セイハァァァァァ!!」

 

【レモンエナジー!!】

 

 頃合と見た鎧武は弓部分を放しソニックボレーを放ち巨大シカインベスと直線上いるインベスを貫き周囲にいた何十もいるインベスたちをエネルギー矢が出る衝撃波が襲う!

 

「「「「「「「「「「ギシャアァァァァァ!!」」」」」」」」」」

 

 インベスたちは悲鳴を挙げて爆散しビーチを現れたインベスたちは全滅した!

 

「住居区エリアにいたインベスも撃破を確認、これで終わりです!」

 

 インベスが全滅した事に歓喜の声が挙がりライダーたちも頷き合い変身解除し鎧武もソニックアローにセットしたエナジーロックシードを外すと

 

『バチバチバチ・・・ペキーン!』

 

 ソニックアローがまるで耐え切れなくなったように爆発する!

 

「うわっ、ソニックアローが爆発するなんて初めてだな・・・」

 

 鎧武は初めての事に軽く驚きエナジーロックシードをゲネシスコアにセットしロックを掛けるが

 

『ビリビリビリ・・・カチン!』

 

 次はドライバーにセットした2つのロックシードがエネルギーが切れたように黒く変色しドライバーから勝手に弾き飛び粉々に壊れ鎧武は強制変身解除される

 

「なんでロックシードまで・・・」

 

「にとり、なんであんな現象が?」

 

 一真はワケが分からないように困惑するとナカジマがにとりに尋ねる

 

「多分一気に2つのロックシードが内包されているエネルギー・・・いやそれ以上のエネルギーが解放されてロックシードのエネルギーが空っぽになった&耐え切れなくなったからだと思うよ、ソニックアローも同様に耐久値を超えるソニックボレーを放ったのが原因だね」

 

 にとりの説明に大洗戦車チームメンバーは驚くがケイはその驚きが理解できず首を傾げダージリンは鼻で笑う

 

(本当に何も一真君を理解していないなんて・・・レミリアの予言は当たっているようね)

 

「一真君~!」

 

「カズく~ん!」

 

「一真さ~ん!」

 

「一真殿~!」

 

「一真~」

 

 ダージリンの心の内も知らずみほたちが一真に駆け寄り一真も笑顔でサムズアップをする

 

(これが破神君の強さの秘密か・・・私なんかでは到底追いつけるワケがないはずですね)

 

 アークはやっと一真の強さの秘密を知り悔しがる事もなく不意に笑みが零れる

 

「俺たちは俺達なりの強さを手に入れ入れようぜ、真の仮面ライダーになる為にもな」

 

「はい」

 

 リョウの言葉にアークは頷き一真を見るとキャロが一真に歩み寄る

 

「一真君・・・ありがとう」

 

「いえ、最後に答えを見つけたのはキャロさん自身です、自分は偉そうに思った事を言っただけですよ」

 

 一真は笑顔で言うとキャロは羨望の眼差しで見て一真は疑問に思うと

 

「えいっ!」

 

「うわっ!?」

 

 キャロが一真に抱きつき押し倒してしまう!

 

「どっどっどっどしたんですかっかっかっ!?」

 

 一真は壊れかけのレコーダーの如く言うとキャロは一真に笑顔を見せ

 

「私・・・一真君が大好き・・・だから・・・」

 

「一真君をマジノに連れて帰る!!」

 

 キャロの宣言に一同が静まり返りエクレールだけは一瞬驚くも嬉しそうに微笑むと

 

「「「「「「「「「「えぇぇぇぇぇ!?」」」」」」」」」」

 

 大洗チームから驚愕の声を挙がる

 

「マジノチーム、お前もか・・・」

 

「カエサル、お前それを言いたいだけだろう」

 

 カエサルにつかさずツッコミを入れる天子に対し一真はポカーンと口を開けて驚く

 

「良いでしょう?、エク?」

 

「そうね・・・破神流の後継者が来てくれるってなれば理事の方も大歓迎でしょう、天下の神道がバックに就くって事になるからね」

 

 エクレールも満更でもなく答えすると典子は納得したような表情をする

 

「聖グロやサンダースもそれで一真が欲しいんだ」

 

「いえ・・・恐らく・・・」

 

 だが典子の言葉に衣玖が言いにくそうにするとマジノにいる金髪おさげの女子がやれやれと言わんばかりに両手を挙げて首を振るい赤いリボンを付けた女子は鋭い眼光で大洗チームを見る

 

「・・・はっそうか!、またまた冗談を言ってるだけですよね!?、騙されませんよ~」

 

「冗談じゃ・・・ないよ///」

 

一真はまさかと思い言うがキャロは顔を赤くして答え

 

 なんと一真の頬にキスをした! 

 

「これで分かってくれた?」

 

 キャロは上目遣いで尋ねるが一真は赤面して固まってしまう!

 

 それは沙織たちも同様に・・・

 

「う・・うそ・・・私だってまだ・・・」

 

「そ・・・そんな」

 

「か・・・一真・・・殿」

 

「さ・・・先を・・・越された」

 

「一真さん・・・」

 

 沙織たちがそう呟き紗希もいつも明後日の方向を見ているはずが何故か一真だけを見つめる

 

(なんで・・・胸が締め付けられるように・・・苦しい!)

 

 みほも胸が苦しいと思うほど驚き心境の変化に戸惑いを見せる

 

「では明日、マジノの方々を加えて雌雄を決しましょう、誰が破神君を迎える権利があるのか」

 

「えぇ・・・望む所ですわ」

 

「絶対にハガミーは譲らないよー!!」

 

「私も全力で協力します!、ダージリンさん」

 

「エク!、私たちも最高のコンビネーションで挑むわよ!」

 

「野郎ども!、俺たちもいっちょ派手にやるぞ!」

 

「・・・あの・・・私たちは蚊帳の外ですか」

 

 勝手に話を進めるダージリンたち戦車・ライダーチームの隊長に柚子が恐る恐る尋ねる

 

「勿論あなたたちにも加わってもらいますわ、でも先ほど私が言った事をお忘れ無き上に」

 

 ダージリンがそう答えると言葉の意味が分かった大洗の一真以外の各チームの隊長たちと柚子

 

 大半が冗談だと信じていないが杏と柚子それにみほは思い悩むのであった

 

 自分たちといればいずれ一真が「滅ぼされる」という不安が拭えず・・・

 

 だが一真は今だパニック状態のまま血が上りすぎて倒れてしまい天子たちによって宿泊するホテルに担ぎ込まれた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次回ガイム&パンツァー!

 

 強化合宿2日目、遂に一真を賭けたチーム対抗のゲームが始まる!

 

「でも、私たちといたら一真君は・・・」

 

 だが大洗チームの何人かはダージリンの言葉によって本気を出せない!

 

 そんな気も知らず他のチームは全力で挑む!

 

 果たしてゲームの行方は!?

 

 第42話「強化合宿本番 シービーチウォー!(後編)」

 

「それでも・・・私は・・・一真君に!」

 




いかがでしたか?

今回は新たにマジノや聖グロにも東方キャラが登場!、そして本格的にキャロが一真の毒牙にかかりました、そして意外なあのキャラも・・・そして一真はジンバーアームズに変身不能になりましたがもうジンバーの出番は・・・あります!


次回は遂に一真を巡って戦いが勃発し大洗チームは勝つ事が出来るのか?、もしかしたら・・・乞うご期待です!

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