ガイム&パンツァー 戦車道・ライダー道極めます! 作:フルーツ大将軍
今作が初めての作品です、なので誤字・脱字が多い場合や言い回しがとても変な部分がある可能性があります
それでもOKという人は、つまらない作品かもしれませんが楽しんでください
君は、『力』を手に入れた時、何のために使うか?
ある者は人々の笑顔と希望をそして自分の友を仲間を自分の信念を守るために・・・
ある者は自分自身の『力』の証明をし、全てを支配するために・・・
ある者は愛する者を守るために・・・
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『ヘルヘイムの森』
そこには、森が多い茂り謎の果実が成っており、この森に住む怪生物<インベス>たちが謎の実を餌にして蔓延っている
この森に1人の少年と少女がむかいあうように立っていた
「『オーバーロード』は滅びた、そしてもうあたしたちを邪魔する者もいない」
「天子・・・・・俺は・・・・」
少年は苦痛な表情をしながら言った
「『禁断の果実』を手に入れるのは、たった1人の勝者のみ・・・あたしかお前のどちらかだ!」
「天子・・・俺はお前とは・・・・」
「・・・ふんっ」
少女は鼻で笑うとどこからか取り出した小刀が付いたバックルを右手に持ち、それを腰にあてると自動的にベルトが巻かれた
次に、少女はバナナの形をした錠前を取り出し
「変身!!」
【バッナーナ!】
錠前のロックを解除すると、少女の頭上にバナナが現れた
少女は錠前を人差し指に引っ掛けて時計回りに1回転させて、バックルの中央部のくぼみに嵌め込みハンガーに錠前のロックをかける
【lock on!】
すると、ファンファーレのような西洋風の音が鳴り始め、少女はバックルの右手に付いている小刀で錠前を切った
【カモ~ン バッナーナアームズ!】
なんと少女の頭にバナナが覆い被さり!
【ナイト オブ スピアー!】
と言う電子音声とともに頭を覆っていたバナナが展開され、少女はバナナの鎧を着けた西洋風の鎧武者に『変身』した!
「お前から来ないのなら、こちらから打って出る!」
バナナの鎧武者は少年に全速力で向かい、右手に持っていたバナナ型の槍で鋭い一撃を放った
「待て天子!!、俺はお前とは戦いたくない!!」
少年は止めるように強く促しなら、鎧武者の一撃を避けた
「お前も戦わなけば、他の奴らと同じようにヘルヘイムの力に屈するだけだ!!、お前はそれで良いのか!!」
バナナの鎧武者はさっきよりも鋭い攻撃を何度も繰り出しながら少年に問いた
「それでも・・・俺はお前とは戦いたくない!」
少年はバナナの鎧武者の攻撃をかわしながら答えた
それに対しバナナの鎧武者は
「お前はみんなを守る『仮面ライダー』じゃないのかぁぁぁぁぁ!!!」
「っ!!!!!!」
その言葉で少年はある事を思い出していた、自分がこれまで戦っていた理由を・・・友と交わした約束を・・・
と思い出している内に、自然と動きを止めてしまい、その隙を見逃さないバナナの鎧武者ではなかった
「はぁぁぁぁ!!」
バナナの鎧武者は少年の胸元を思い切り蹴った
「うわあぁぁぁ!!!」
蹴った威力が凄まじかったのだろう、少年は数メートル吹き飛び木にぶつかり少年がぶつかった木もあまり衝撃に薙ぎ倒すほどだった
普通の人間なら確実に死んでしまうほど威力だが・・・
「・・・・・」
バナナの鎧武者は知っていた、少年が『普通の人間』ではないことを
「くっ」
少年は、あれほどの攻撃を受けたのにも関わらず何事もなかったかのよう立ち上がった
(天子と戦いたくはないけど、これしか・・・方法がないのなら・・・!)
少年は、覚悟を決めある物を取り出した
それは、バナナの鎧武者が腰に装着しているバックルとほぼ同じだが、左部分の絵がバナナの鎧武者なら自らが変身している西洋風の鎧武者の顔が描かれていたに対して
少年のバックルには和風の鎧武者の顔が描かれていた
少年はバックルを腰にあて、ベルトが巻かれたことを確認すると、左手にオレンジの形をした錠前を持ち
「変っ身!!」
【オレンジ!】
錠前のロックを解除すると、少年の頭上にオレンジが現れた
少年は錠前を天に掲げ、バックルのくぼみに錠前を勢いよく嵌め込むとハンガーに錠前のロックをかけた
【lock on!】
すると、今からにも戦が始まるかのような法螺貝が鳴り始め、少年も付いていた小刀で錠前を切った!
【ソイヤ! オレンジアームズ!】
少女の時と同じようにオレンジが頭に覆い被さり!
【花道 オンステージ!】
という電子音声ともにオレンジが展開し、少年はオレンジの鎧を着た和風の鎧武者に『変身』した!
「ふっ、やっと戦う気になったか」
「俺はお前を倒すために戦うつもりはない、天子・・・お前を止めるために戦う!」
「止めれるものなら止めてみろ・・・一真!」
2人の鎧武者はお互いに距離をとり睨み合っていた
そして・・・
2人の鎧武者は申し合わせたかのように走り寄って
バナナの鎧武者はバナナ型の槍を右手に持ち
オレンジの鎧武者はオレンジの断面を模した刀を左手に持って
お互い振りかぶり
「はあぁぁぁぁ!!」
「てやぁぁぁぁ!!」
互いの武器がぶつかろうとしていた・・・・・
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『学園艦 大洗』
「乗ってみて、改めて思ったけど本当に船の上に都市があるなんて・・・」
とある事情で学園艦に乗った少年 破神一真<はがみかずま>は少し驚いた面持ちで言った
「お前の『世界』でもこんな物はなかったな一真」
桃の実を付けた帽子を被っている少女 比那名居天子<ひなないてんし>は、一真に答えた
「そうだな天子」
「でも本当にここが一真君や私たちが行くべき場所なのでしょうか?」
長い触角ような物が付いた帽子を被っている大人びた少女 長江衣玖<ながえいく>は答えた
「そう・・・ですよ、衣玖さん」
「そうでなければ困る、ただの時間の無駄だ」
鋭い目をしたボーイシュな少女 五翠夜罪<いすいやつみ>は一真の曖昧な答えにきつく横槍をいれた
「そうよね、もし騙していたらどうやって痛めつけてやりましょうか・・・」
赤い目をした緑髪でサディスティックな雰囲気を出している少女 風見幽香<かざみゆうか>は口元をニヤつかせながら言った
「大丈夫だよ夜罪、そうじゃなかったらこんな物よこさないしな、あと幽香例え間違えても絶対やらないでくれよ・・・お前は本気でやりそうで怖いからな・・・」
「大丈夫よ一真、本当にやるわけじゃないから・・・多分」
「おい、ちゃんと聞こえているぞ」
「そういえば、この船の名前はなんて言うんだ?」
夜罪は思い出したかのように言った
「船の名前かどうか分からないけど、『大洗』っていうらしいよ」
「「「「そうなんだ(ですか)・・・」」」」
一真は少女たち4人の発言に少し溜め息をつきながも、持っていたかばんからある物を取り出した、取り出したのは県立大洗女子学園の転入の案内状とこの学園の生徒手帳だった
一真たちはこの学園に転入する事になっており、今まさに学園に向かっていたが
「天子やみんながこの学園に入るのは分かるとして・・・」
「なんで男の俺が女子校に転入する事になっているんだ?」
一真が疑問を持つのも当然だった、大洗女子学園はその名の通り女学園であり、男である一真が間違っても転入することなどありえない事だからだ
「それは、『貴殿:破神一真殿は近年の大洗女子学園生徒数減少の事態の対策にテスト生として試験的に1年間転入してもらうことになった。』とこの案内状に書いていますよ」
と衣玖は一真の案内状を手に取り、案内状に書かれていた内容を読み上げた
衣玖たちも、少し内容は違えど同じ案内状が渡されていた
「にしても、この世界に来てまだ間もない俺が選ばれるんですか?」
「確か、宛て先は一真君のお父様でしたよね?」
「そうでしたね衣玖さん」
(でも、なんで父さんがこんな物をよこしたんだ)
彼らは、この世界の住人ではなく違う別の世界から来ていた
一真たちは1週間前に失踪した一真の父・・・破神総一<はがみそういち>を必死に探していた
その最中総一の使いの者と名乗る女性から5人分を封筒と学園指定の制服(一真の制服は一般的な学ランと下は黒のズボン)とある道具が渡された
一真たちは渡された道具を使ってこの世界に訪れ案内状に同封された地図を頼りにこの船に足を運んでいた
なお、今一真たちは渡された制服を着ているが、一真以外の4人はいつも着ている服と違うため着ごごちが悪いらしい・・・
「まぁ、お前の父親はお前と同様になんでもありの奴だからな、この世界でもこれぐらいの芸当ができても不思議ではないからな・・・」
「確かに、お前の親父なら1日もあればそれ相応の地位に登りつめることなんて簡単だろうな」
一真の父親は自分の世界で1代で自分の会社『神道コーポレション』をたった1週間という驚異的な期間で世界有数の企業した異例の男であり、違う世界でこれだけのことをしても不思議ではなかった
そして総一にはある大きな秘密を持っていた・・・
「まぁ、俺もいろんな世界を旅してきたから、父さんがなにをしようと驚きはしないが」
一真は、とある目的で自分の世界とは違う様々な世界を旅をしていたのでこのような経験は初めてじゃなかった、天子たちもその過程で知り合った大切な友達だった
「でも、なんで俺が女学園に・・・・・」
「一真君、普通の男の人は喜ぶものですよ?」
衣玖は、右手の人差し指を唇にあてて妖艶な感じで言った
「そういうものなのですか・・・?」
一真は、衣玖の仕草にも気にも止めず言葉に疑問に思い聞いて見た
「そうですよ、だから普通に学園生活を楽しみましょう、この世界には『ライダー』はいません、つまり私たちが『戦う』必要はないのですから・・・」
衣玖の言った言葉で、一真たちは俯いてしまった
「そう・・ですね、衣玖さん、みんなこの世界では学園生活に存分に楽しませてもらいましょう!」
一真は、この流れを断ち切るために勢いづけて言ったそれに呼応して天子たちも答えた
「そうだな、私も一真と一緒に楽しませてもらおうか」
「私も、楽しませてませてもらいましょうか」
「俺も、一真と一緒にいれば面白いことが起きそうだしな・・・」
「夜罪、俺をトラブルメーカーみたいにいうな」
「違うのか?」
「違います!」
「・・・冗談を言っている内に学園に着きましたよ」
と衣玖が指を指しながら言い、衣玖以外のメンバーは指した方向を見るとそこには大洗女子学園の校舎が見え、自分たちが既に校門の前に来ていたのが一真たちは今始めて気付いたのだった
「もう、着いたのか・・・」
「そのようだな、ここからはみんな別々になるな」
「そうですね、皆さん別のクラスになりましたからね」
「まぁ、当然といえば当然だよね」
「でも、私は一真と一緒のクラスになりたかったなぁ・・・」
「えっ、幽香どうして俺と一緒のクラスになりたいんだ?」
「えーと、それは・・・///」
一真はそれから顔を赤面してなにも言わない幽香の顔を怪訝な表情で見ていた。だが、一真以外のメンバーはその理由が分かっていた、分かっていなかったのは一真だけだった
「もう時間だ、早く各々の行くべき場所に行くぞ」
と夜罪が幽香に助け舟を出した
「そうだな、それじゃまた昼休みに食堂で落ち合おうか」
「「「「賛成」」」」
と言い、女性メンバーが頷いた
「よし、じゃあまたな!」
「「「「またね一真(君)!」」」」
と言うと、各々は別れていき、女性メンバーは先に学校の中に入っていた
「俺は一応、あそこの風紀委員の人に生徒手帳を見せてから入ろうか・・・」
まだ内心不安だった一真は、事実をはっきりさせるため風紀委員のワッペンを付けているおかっぱ頭の女生徒に自分の生徒手帳を見せることにした、風紀委員だったら自分のことを知っていると思ったからだ
「なに、男の人がこんな時間に私になんの用事ですか?」
「いえ、あの自分は今日からここに転入することになった破神一真ですけど・・・」
威圧的な態度で話してくる風紀委員に、一真は恐る恐る生徒手帳を見せた
「あぁ、あなたが今日から転入してくるテスト生ね」
「はい、そうです」
風紀委員は軽く納得したような顔をし、一真はそれを肯定する返事をした
「いいこと校則はちゃんと守ってよね、男だからって甘くしたりしないから!」
「はい、肝に銘じておきます」
校則を守るように注意を促された一真は、軽く礼をして言った
「いい返事ね、私は園みどり子、学園の事で分からない事がいつでも聞いてね」
「ありがとうございます園さん、それでは自分は行きます」
「そう?、それではまたね一真君」
園みどり子の言葉に一真は礼を言って、その場を後にした
(園みどり子さん・・・最初は少し怖い人だと思ったけど、とても優しい人だったな・・・)
一真は心の中で呟きながらも、あるもう1つのことも思っていた・・・
(この世界には『ライダー』はいない、たまには平和な日常を謳歌するのも悪くないよな・・・)
と思いながら、一真はいつの間にか左手に持っていたオレンジの形をした錠前を見ていた
「よし、まずは学園のみんなと仲良くなれるように頑張りますか!」
一真は自分自身に目標を掲げ、意気揚々と職員室に向かうために、校舎の中に入った
だが、一真たちはまだ知らない
一真たちがこの世界に来た本当の理由も・・・
ある少女たちとの出会いと決意によって、物語が動き出すことも一真たちはまだなにも知らなかった・・・・
いかがでしたか?
連載を始めましたが楽しんで頂いてもらったのなら幸いです
ヘルヘイムでの2人の鎧武者の決闘は物語の後半部分で結構重要になってきます
投稿スピードですが、最低1週間に1話は投稿したいと思います
次話から次回予告をしていきます
最後に、これからの展開に乞うご期待ください!