ガイム&パンツァー  戦車道・ライダー道極めます!   作:フルーツ大将軍

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お待たせしました第39話です!

毎度お馴染み勝手ながら前後編にしました

前編は微妙にネタが多いです

では、どうぞ!


第39話「強化合宿準備編 ウォーターウォー!(前編)」

これまでのガイム&パンツァーは

 

 大洗の新ライダー隊員として鈴仙と早苗が加わり強化される大洗チームだが一真以外のメンバーを敵視する鈴仙と早苗はただならぬ思惑を企ている素振りを見せる

 

 その後一真はみほの過去を聞き率直な考えを言う一真にみほは以前自分を助けてくれた銀色の鎧武に似た物を感じあるロックシードを見せようとするがクラック出現の通知を受けた一真は急いで現場に向かう

 

 現場に向かった一真は旧知の仲である龍神真名の襲撃に遭いやむを得ず仮面ライダー鎧武に変身し真名が変身した仮面ライダー龍刃の圧倒的な力の前に強制変身解除にまで追い込まれる

 

 だが真名は大洗町でインベス騒動を引き起こした犯人であり激昂した一真はジンバーレモンアームズで再び戦いを挑むが日頃の疲労と治りきらないダメージもあり龍刃に負けてしまい遂に倒れてしまう!

 

 その知らせを駆け付けた天子たちに聞いたみほたち戦車チームは涙を流してまで一真を心配しその姿を見た一真はもうみほたちを心配させないよう肩の力を抜く事を決意し敵視していた鈴仙たち新ライダー隊員や永琳たち協力者たちも少しずつ戦車チームに理解を示し始める

 

 一方杏は夜罪に一真たちの秘密を知っている事に打ち明けると夜罪に一枚の紙を渡すその内容は・・・

 

 なんと年に一度に開催される4チーム合同の強化合宿の概要だった!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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                   『大洗女子学園 ガレージ』

 

 一真が倒れて数日が経ち、戦車チームとライダーチームのメンバーがガレージに集まっていた

 

「明日から強化合宿だ~!!、その場所を発表する前に・・・みんなに朗報だよ!」

 

 杏の言葉に一同がざわめきだし夜罪は微笑するが桃は面白くなさそうな表情をする

 

 するとガレージの扉が開きある人物がガレージに入ってくる、その人物は・・・

 

「皆さん・・・ご迷惑をおかけしました、今日から復帰します」

 

 数日の間永琳と鈴仙の下で監視に近い状態で保健室で傷と疲労を回復していた一真だった

 

「一真君!?、もう良いの!?」

 

「ちゃんと2人の許可は取ってきたよ、もう大丈夫!」

 

「でも病み上がりみたいな物だから、戦闘は勿論、過度な運動も2日3日は辞めてね」

 

 みほが心配そうに尋ねるが一真はそう答えサムズアップをするが鈴仙からは医療に携わる者として忠告を受ける

 

「カズ君・・・これ・・・」

 

 すると沙織が躊躇いながらも一真が使っていた戦極ドライバーとロックシード一式を渡す

 

「絶対に・・・私たちの約束は・・・守ってね」

 

「あぁ・・・もう絶対に無理はしない」

 

 辛そうに言う沙織に一真は安心させるように言いある1人を除いた戦車チームメンバーは安心した表情を見せ鈴仙と早苗は不意に笑みが零れる

 

「それに毎日お見舞いに来てくれて・・・みんなありがとう・・・」

 

「ううん、カズ君の為なら・・・」

 

 どうやら毎日代わる代わるある一人を除く戦車チームメンバーがお見舞いに来ていたらしく礼を言う一真に沙織が答え最後の部分は聞き取れなかったがお見舞いに来た全員が照れた素振りを見せる(恐らく沙織の呼び方が変わったのもこの時だろう)

 

 だが約一名は一真を怪しむかのような目つきで睨み夜罪はその睨みに気付き横目で見る

 

「じゃあ~強化合宿の場所は~・・・ここだ~!!」

 

 そう答えた直後、いつの間にか取り付けていた薬玉の紐を引っ張り薬玉が割ると紙吹雪が盛大に舞いでかでかと「戦極島」と書かれた垂れ幕が垂れ下がる

 

「お~!!、戦極島とは~!!」

 

「確か有名なリゾート地ですね」

 

「それだけではないぞ、戦極島は日本でひいては世界で初めて現れたオーバーロードに最初の仮面ライダーである60年前の鎧武と連合軍が戦った場所であり、戦極ドライバーが開発された地でもある、ライダー道を受講している者なら一度は行ってみたい場所だな」

 

「戦極ドライバーって島の名前から取ったんですね、道理で少し変な名前だと思ったんですよ」

 

 特に優花里やエルヴィンたちカバさんチームが喜び有名なリゾート地でもある事から他のメンバーも好印象を示す

 

「強化合宿の期間は一般のお客さんはいません」

 

「それに戦極島での飲食や買い物は全部連盟負担だから心配しないでね~」

 

「かなりの待遇ね・・・」

 

 柚子と杏の説明に幽香が呟き考え始める

 

(主催はライダー道連盟って事は出資は恐らく・・・だとすると)

 

(考えすぎよ幽香、真名を出したばかりなのに総一さんが仕掛けてくるとは思えません、しかも一真君の最近の状態も知っていたと思うわ)

 

 小言で幽香と衣玖が話し合い衣玖の言葉に頷き納得を示す

 

「せっかくビーチがあるんだしみんなで泳ごうよ!」

 

「賛成です♪」

 

「良いですね」

 

 そんな時、沙織の提案に快諾する優花里と華だがみほがそわそわし始める

 

「どうしたのみほちゃん?」

 

「私・・・水着持ってない」

 

「えー!!」

 

「あらあら・・・」

 

 水着を持っていないみほに驚く沙織と華

 

「私は学校指定の・・・!?」

 

 麻子のいつもの調子で言うが一真を見ると途中で言葉を詰まらせる

 

(今回は一真が・・・いるんだ!)

 

 一真に見られる事を想像し少し顔を赤くする麻子だが一真は全く気付ず何かが分かったような驚きを見せ

 

「あっ!、俺もだ!」

 

「あたしも!」

 

「私もです!」

 

「当然私も」

 

「というか海で泳いだ事がない」

 

「それならみんなで買いに行きませんか?、大洗のアウトレットモールに良いお店があるんですよ」

 

 一真たちも水着を持っておらずそもそも海で泳いだ事がないと言う夜罪だが優花里の提案を聞いていた杏が納得を示す

 

「良いね~、よしっ水着を買いに行こう!」

 

「「「「「「「「「「オー!!」」」」」」」」」」

 

「オ~・・・」

 

 戦車チームのメンバーが右手を突き上げて了承する中、みほも恥ずかしながら右手を突き上げる

 

「会長、その前に決めておかなければいけない事が」

 

「う~ん?、何かあったけ?」

 

 すると桃が話を切り出し少し嫌な予感がしながらも杏は尋ねる

 

「強化合宿に我々が行っている間は学園艦にライダーがいなくなります、誰か1人でも残した方が」

 

「あ~それは大丈夫、その間は連盟の方から常駐するライダーが・・・」

 

「一真、お前が残れ」

 

「「「「「えっ!?」」」」」

 

 杏の話も聞かず桃は一真に残るように言い驚く戦車チームと天子たちや杏と柚子は大きな溜め息を着いてがっくりと項垂れる

 

「当たり前ですね、最近ずっと休んでいましたからね」

 

(一真が残ったりしたら確実に強化合宿がなかった事にされるに決まっているだろう、それに・・・)

 

 だが一真は当然のように了承するが天子は心の中で呟き特に意気消沈しているあんこうチームや梓に目に見えてテンションが下がっている他の戦車チームのメンバーに目を配る

 

「一真君は大丈夫です、あなたたちが離れている間は私たちが守ります」

 

 すると聞き覚えのない声が聞こえ一同は声がする方向を向くと

 

「蓮子さん!?、メリーさんまで!?」

 

「誰だお前らは!」

 

 そこには蓮子とメリーがおり驚愕する一真だが桃は威圧的な態度で尋ねる

 

「あなたたちが強化合宿に行っている間、この学園艦に常駐するライダーです」

 

「前日から現場に入る決まりになっているんです」

 

 蓮子とメリーが互いにそう答えると杏に自分の名刺を渡す

 

(神道のロックシードディラー・・・それに破神君の知り合いって事はわざわざ腕の立つライダーを選んでくれたのか)

 

「すいません~、ではその間はお願いします」

 

 杏はまじまじと見てそう考えると蓮子とメリーに頼む

 

「じゃあ!、気を取り直して水着を買いに行こう!」

 

 杏の号令で一同は大洗のアウトレットモールに向かう

 

「蓮子さん・メリーさんどういう事なんですか!?、まさか本当に!?」

 

「えぇ仮面ライダーよ、私たちの今の仕事はロックシードディラーをやっているのよ、一真君のお父さんの下でね」

 

「勿論、ドライバーはこれだけど」

 

 一同が向かう中、一真は予想してなかった2人の登場に駆け寄って尋ねると2人は答え懐からゲネシスドライバーを取り出して一真に見せる

 

「そんな・・・!!、父さん・・・なんて事を!!」

 

「一真君、私たちは自ら進んでライダーになったのよ、ある人を守る為にね・・・」

 

 2人にゲネシスドライバーを渡したと思われる総一に一真は怒りを見せるが蓮子が否定するように答える

 

「ある人・・・」

 

「そうよ・・・だから一真君はみんなで楽しんできてね」

 

 一真は蓮子の言葉にある程度の検討が着くとメリーはある一点を見ながら言い一真もその視線を見る

 

 そこには心配そうに見るみほたちあんこうチームと天子たちライダーチームがいた

 

「じゃあね一真君、少しだけでも話せて良かったわ」

 

「今度はゆっくりと会おうね、近い内に♪」

 

 2人はそう答える一足先にガレージに出ていき一真も色々と思う所があるもみほたちと天子たちに合流する

 

「お話は終わったんですか?」

 

「あぁ・・・終わったよ」

 

「まさか宇佐美殿が来るとは思いませんでした、その隣にいたのが一真殿がその際話していたメリー殿ですね」

 

「ゆかりんは会った事あるの?」

 

 華が心配そうに尋ね一真は普通に答えると優花里がサンダースでの潜入偵察の事を思い出し沙織が尋ねる

 

「はい、サンダースへ潜入した時に」

 

「それなら私たちも水着を買いに行きましょう!」

 

 早苗の言葉でみほや天子たちも再び向かい始めるが一真はライダーチームの準備室に向かおうとする

 

「一真?、忘れ物?」

 

「あっ自分はみんなが買いに行っている間は自主練してます、自分が行っても邪魔になりますので自分は放課後に・・・」

 

 一真の動向に気づいた鈴仙が尋ねると一真が答えるが天子たちにはジト目で見られみほたちはその場で固まってしまった事で言葉を詰まらせる

 

「俺も行くの?」

 

「「「「「当たり前(です)!!」」」」」

 

 一真の問いに天子たちが強く答えみほたちは苦笑いを浮かべていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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                 『大洗アウトレットモール 水着店』

 

 数十分後、一同は大洗のアウトレットモールにある水着店に訪れそれぞれチームに分かれて水着を選んでいた

 

「なんで俺まで・・・女性の水着売り場に?」

 

 一真もみほたちと一緒に女性用のフロアーにいたが他の女性の視線(良い意味で)が気になり尋ねる

 

「一真さん、服選びのセンスが良いって東風谷さんに聞きましたので、もしよろしければ私たちの水着も選んで欲しいです」

 

「そうかな?、俺なんかよりも・・・あういう人たちに聞いた方が良いと思うよ」

 

 華がモジモジしながら答えるがあまり自信のない一真はフロアーに出てみほたちも出て行くと誰かを指差す

 

 その指差した先にいたのは・・・

 

 1人目は割烹着姿で豆腐の入った銀のボールを片手に歩く天の道を往きそうな青年

 

 2人目はすごく大人しそうだがバイオリンの演奏で人々を魅了するガブッと噛まれそうな青年

 

 3・4人目はハードボイルドにコーヒーを嗜もうとするがあまりの暑さに舌をやけどするソフト帽を被る青年とその青年を見てクスッと笑い真っ白な本を読む青年

 

 5人目は・・・

 

「ここは鎧武の世界か・・・いや戦車道の世界か」

 

 そう呟き辺りを自前のピンクのカメラで撮る通りすがりの青年

 

「確かにあの人たちもセンスは良さそうですけど・・・」

 

「お前の方が私たちの好みや性格が分かっているそれに・・・信用出来る///」

 

優花里が納得するが一真に選んで欲しい為に何か理由を言おうとすると麻子がそう答える

 

「そこまで言われたらそうするけど、そんなに俺のセンスって良くないよ?」

 

 一真は仕方なくそう答え釘を刺してフロアーに戻る

 

「それにしてもこんなにもこんなにも水着ってあるんだな~」

 

「はい!、水着と名のつく物はありとあらゆる種類を取り揃えているのがこのお店のウリなんです!」

 

「「「「「あらゆる?」」」」」

 

「はい!、あらゆる!例えば・・・」

 

 改めてフロアーに戻った一真が水着の多さに少し驚くと優花里が答え何着か水着を持って試着室に入る

 

「ホンペイの壁画を再現した最古のツーピース、19世紀のスイムスーツ、そしてお約束の縞水着!」

 

(着替えるのが早いなぁ~、潜入に必要なスキルでは・・・あると思うけど)

 

 次々と着替えてポーズを決める優花里に一真はそう思いながら眺める

 

「古今東西の映画俳優やデザイナーズブランド、グラビアアイドルに至るまでです!」

 

「「「「お~・・・」」」」

 

「確かに凄いがそこまで種類が多いと迷ってしまうな」

 

 優花里からの一通りの説明と着替えが終わると一真はあまりの多さに難色を示す

 

 そんな時、麻子が紐のようにしかみえない水着を手に取り眺める

 

「うわぁ~」

 

「これただの紐だよな?」

 

「あっ、それは幻のモテ水着!」

 

「えっうそ!?、これが!?」

 

「違うでしょう」

 

「これは水着とは言いたくないな・・・」

 

 一真も気になると沙織が答えみほが驚愕するがどうやら違うようで一真も苦笑いで言う

 

「あっ!、あれ良さそう!」

 

 すると沙織は近く展示してあった水着に駆け寄る

 

「・・・一真はこういうのは嫌いか?」

 

「攻めすぎるのもちょっとね・・・」

 

 麻子が一真に尋ね否定的な一真に麻子は頷くと紐のような水着を元の場所に戻す

 

「これは女子の嗜みのフラワーね!こっちはガーリー!やっぱ堪んないよね~!やっぱりこれでしょう!」

 

「ゴス!一度は着てみたい~!そしてピーズリ!これで私も大人の女!」

 

「確かに沙織ちゃんはこういうのが好きそうだな」

 

 興奮しながら言う沙織に一真は納得したように答える

 

「だけどそれより!・・・今年はきっとパンツァーが来ると思うんだ!」

 

「パンツァー?」

 

「そうパンツァー!」

 

(この世界はなんでも戦車と合体するんだな・・・恐るべし戦車道っと言ったところか)

 

 戦車と水着の組み合わせにイマイチピンと来ないみほや一真

 

「ヒョウ柄ですよね」

 

「それはパンサー!」

 

「そういえばパンターは昔パンサー戦車って呼ばれていました」

 

「そう戦車!」

 

 華の旨いボケに沙織が即答すると優花里が思い出したかのように答える

 

「どういう意味だ?」

 

「だから・・・大胆に転輪をあしらったこれとか!」

 

 意味が理解出来ないでいる麻子に沙織はとある水着を持って試着室に入り転輪があしらった水着に着替え登場する

 

「パレオにメッシュを使ってシュル・・・シュル・・・なんだっけ?」

 

「シュルツェンですね、外装式の補助装甲板です」

 

「確かに見えなくもないな」

 

 優花里の説明に一真は納得したように答える

 

「あとこんな物もありますよ」

 

 そして優花里もある水着を持って試着室に入ると南国風で木のマークが入った水着に着替える

 

「南国風で可愛いです」

 

「ねぇそのマーク・・・」

 

「アフリカ軍仕様だね」

 

「はい!、正解です一真殿!」

 

 一真に当てられた事に優花里は心なしか喜ぶ

 

「これもこれも!」

 

「なんで私が・・・」

 

 次は沙織はある水着を麻子と一緒に試着室に入り麻子をピンクでカンガルーのマークが入っている水着に着替えさせる

 

「それは英国第七機甲師団、通称デザートラッツ仕様です!」

 

「そうそうそう!、今年は絶対にそういうのが絶対に来ると思う!」

 

「「ねぇ~!」」

 

 沙織と優花里は戦車と水着の組み合わせが流行ると信じて疑わず盛り上がる

 

「本当に来るのかな?」

 

「来ないと思います」

 

「まぁ悪くはないけどね」

 

 みほと華のツッコミに苦笑いを浮かべながら答える

 

「これはどう?、一真」

 

「う~ん・・・麻子ちゃんはカンガルー好き?」

 

 すると麻子が一真に似合っているかどうか尋ねると逆に一真も尋ねる

 

「猫の方が良い」

 

「そうか・・・あまり好きじゃない動物のマークが付いているっていうのもな・・・」

 

「分かった」

 

 麻子の答えに一真があまり肯定的ではない言い方をすると麻子は試着室で元の制服で着替え水着を元に戻した

 

 

 

 

 

#####

 

 

 

 

 

 それから1人で水着選びをしていたみほだが沙織の隣にいて華の着替えを待っている一真に視線が向く

 

(そういえば一真君に水着姿を見られるんだ・・・///)

 

 一真に自分の水着姿を見られる事を想像したみほは嫌な気分にならず寧ろ恥ずかしくもあるが嬉しくもある複雑な気分になる

 

(あれ・・・なんで私一真君に見られて嬉しいって・・・銀色の鎧武さんに似ているから?)

 

 何処となく銀色の鎧武と雰囲気が似ている一真が重なって見えてしまっただろうと思うみほだが一真がみほの視線に気付きみほを見ると慌てて視線を逸らす

 

(どうしたんだだろう?、あまりこういう店に来た事ないのかな?)

 

「もういいか~い?」

 

「もういいですわ~♪」

 

 一真は怪訝そうに思うが沙織と華の言葉に振り向きなおす

 

「こんなのはどうでしょう?」

 

「お~カワイイ!!」

 

「うん、良いと思うよ」

 

 華は空色の大人な水着姿で登場すると沙織にはウケが良く一真も悪くない感想だった

 

 すると華は背中を見せるとなんと背中の方は大胆にも背中が丸出しになっていた

 

「カワイイカワイイカワイイ~♪」

 

「またこれは大胆な・・・」

 

「背中全開」

 

 「カワイイ」と興奮しながら連呼する沙織だが一真は感慨深そうに見てみほは華の大胆な水着に戸惑いを見せ麻子は簡略的にその水着の特徴を答える

 

「こっちもどうでしょう?」

 

 すると華は黒色の先ほどのよりもより大人っぽく見えるランジェリーに近い水着に着替える

 

「こっちもカワイイ~!!」

 

「攻めの姿勢は崩すないな・・・似合っているけど」

 

「あ・・・」

 

「後方注意」

 

 こちらもお気に召した沙織だが一真はもう少し控えめが良いらしくみほは戸惑い麻子は水着の特徴を答える

 

「見てください!、これこれ~!、DUIのドライスーツ!、SEALSでも使っているんですよ!」

 

「流石にそれはない」

 

「優花里ちゃんらしいけど・・・」

 

 すると優花里が何処かの特殊部隊でも使いそうなドライスーツに着替えるが麻子には真っ向から否定され一真も難色を示す

 

「では、こんなのはどうでしょうか!」

 

「それもない」

 

「別に競争する訳でもないからね」

 

 次に優花里はフルボディーの競泳水着に着替えるがつかさず麻子と一真のコンボを受ける

 

「流石にこれでは大人しすぎですし・・・」

 

「そんな事はないよ、中の水着の方が女の子らしいと思うよ」

 

 すると優花里は競泳水着を脱いで中に着ていたビキニタイプの水着になりながら言うと一真がそう答える

 

「本当ですか!?」

 

「うん・・・少なくとも俺はそれで充分だと思うよ」

 

 優花里が食いつくように尋ね一真は普通に答える

 

「でも、もっとフリフリとか花柄も良いと思う!」

 

「「フリフリ?」」

 

「そうフリフリ!」

 

「「フリフリ」」

 

「フリフリよ!」

 

「フリフリって?」

 

「こんなので~す!」

 

 フリフリ談義で盛り上がっていると優花里はワンピースタイプの迷彩柄の水着に着替える

 

「まさにフリフリ!」

 

「フリフリですね」

 

「迷彩以外は・・・」

 

「確かに・・・あまり迷彩と合わない気が」

 

 確かにフリフリしていたが迷彩なのが気になる一真とみほ

 

「すいません、一真さん少し良いですか?」

 

「どうしたの早苗ちゃん?」

 

 すると早苗がフリルの付いた青のビキニタイプの水着と同タイプの緑の水着を持って一真を尋ねる

 

「青と緑で悩んでいるんですけどどちらが合っていると思いますか?」

 

「そうだな・・・早苗ちゃんは緑って感じがするから緑かな」

 

 どちらの色にするか迷っていたらしく一真が答えるとニッコリと笑い

 

「やっぱりそうですか♪、私もそうだと思ったんですよ♪、ありがとうございまず一真さん♪」

 

「あぁ・・・うん、お役に立てて光栄だよ」

 

「一真、黒と白だとどっちが良い?」

 

 上機嫌で戻る早苗に変わって次は鈴仙が黒と白のビキニタイプの水着を持って尋ねる

 

「う~ん・・・どちらも良いですが・・・黒の方が良いですね」

 

「分かった黒ね、ありがとう一真」

 

「は・・・はい」

 

 ニッコリと答えて立ち去る鈴仙だが心なしか嬉しそうであり一真は首を傾げる

 

(そんなに俺の意見って参考になるかな?)

 

「これがいい」

 

「それはちょっと・・・」

 

「うん?・・・確かに何処かの囚人服っぽいな」

 

 麻子の声が聞こえて一真は後ろを振り返る白黒の縞模様の水着を着ていたがみほと一真は難色を示す

 

「こうなった・・・」

 

「え~と・・・」

 

「う~ん・・・そうだな・・・それよりも俺はこっちの方が良いと思うよ」

 

 次に麻子はランジェリー風の水着に着替えるがみほと一真は難色を示し一真は近くに置いてある水着を見ていくと少し胸元の空いた青色の水着を麻子に渡す

 

「これが良いのか?」

 

「それが一番似合ってそうだと思っただけだけど」

 

一真の言葉に麻子は頷くと試着室に戻り水着に着替えると思いきや元の制服姿で出てくる

 

「試着しなくていいの?」

 

「お前が・・・選んでくれたからな/////」

 

 一真の問いに麻子は顔を赤くしながら答えお気に召した様子の麻子を見て一真は納得し頷く

 

「カズ君!、私もカズ君の趣味でいいから選んで!」

 

「私も選んで欲しいです!」

 

「よろしければ一真殿!、私もお願いします!」

 

「わっ分かった!?、だからそんなに詰め寄らなくても良いよ!」

 

 すると沙織・華・優花里が一真に詰め寄るように言い戸惑いながらも一真は承諾し水着を選び出す

 

(良いなぁ・・・私も一真君に・・・えっ?なんで今私は・・・?)

 

 一真に水着を選んでもらっている沙織たちや既に選んで大事そうに抱える麻子が羨ましく思い我に返るが自分の心境の変化に気付き始めるも戸惑っているようだった

 

「沙織ちゃんはこの黄色の水着、華さんは白で、優花里ちゃんは迷彩柄で」

 

 一真は自分が言った色の水着を渡していき沙織たちはまじまじと渡された水着を見る

 

「実際に来てみないと分からないし気に入らなかったらまた別のを探してくるよ」

 

「ううんカズ君、私これにする!」

 

「私もこれにします!」

 

「一真殿自ら選んでくれたんです!、不満などありません!」

 

 一真が選んだ水着に決めた沙織たちに一真は予想外な表情をしながらも取り敢えず喜んでもらえた事に一真は頷く

 

「・・・西住さんも一真と一緒に選んでもらったらどうだ?」

 

「えっ!?、私も!?」

 

「別に嫌じゃなかったら俺は構わないよ」

 

 するとみほの様子に気付いた麻子が話を振るとみほはいきなりの事に驚くが一真は構わない姿勢を見せ

 

「じゃあ一真君・・・一緒に選んでもらっても良い?」

 

「了解!みほちゃん♪」

 

 みほは恥ずかしながら言い一真は気前よく答えた


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