ガイム&パンツァー  戦車道・ライダー道極めます!   作:フルーツ大将軍

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お待たせしました、第31話です

遂にジンバーアームズの登場にして第1回戦の決着です! 

今回も勝手ながら前後編にしました

では、どうぞ!


第31話「思いを守る強さと力をミックス! 登場!ジンバーアームズです!!(前編)」

 これまでのガイム&パンツァーは

 

 一度は士気を落としピンチに陥る大洗チームだがみほの励ましにより意を決したフルーツライダーチームはサンダースチーム本隊に突撃を敢行する

 

 大洗戦車チームのみほたちあんこうチームはその隙にリスクの高い稜線射撃に踏み切る!

 

 突撃したフルーツライダーチームは敵の分散作戦にあえて乗り孤軍奮闘で戦うバロンたちは新たなアームズを使いアキラやユウノたちを倒し戦車チームの支援に向かっていた

 

 残るは・・・鎧武と雌雄を決しようとするリョウたちG1小隊のみ!

 

 だがリョウはまだ2つの切り札を残してのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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                 『試合会場 審判エリア』

 

 

「すごいね大洗チーム、あそこ初心者ばかりなのにもう6割も倒しちゃった」

 

「戦車チームはそうだと明らかにライダーチームは戦い慣れてるよね」

 

「そこ!、無駄口を叩かない!」

 

 その頃今回の試合の審判団である香音・レミ・ひびきは建てられていた櫓の上で試合の状況を見ていた

 

「すいません!、遅れました!」

 

 すると香音たちと同じ審判団の服を着て青いを帽子を被った笏を手に持つ少女が必死に謝りながら櫓を登って来る

 

「「映姫さん」、大丈夫ですよ裁判で忙しかったのですよね?」

 

「少し裁判が長引きまして・・・」

 

「でも大変ですね、裁判長もやりながらライダー道の審判もやるって」

 

 香音たちの気遣いに笏を手に持つ少女「四季 映姫(しき えいき)」は深々と頭を下げふと試合状況を確認すると

 

「まさか!?、あれって・・・鎧武!?」

 

「映姫さん知らなかったんですか?、今日の試合は大洗チームとサンダースチームなんですよ」

 

 鎧武の姿を見て驚く映姫にひびきは少し怪訝そうに答える

 

「大洗・・・じゃあ鎧武に変身しているのは・・・」

 

「確か鎧武の変身者は破神流の正当後継者である破神一真です」

 

 香音の答えに映姫は顔面蒼白になり笏を落としそうになる

 

「大丈夫ですか映姫さん!?、、やっぱり少し休まれては?」

 

「大丈夫です・・・このまま審判をやります」

 

 心配する香音たちに映姫は必死に平静を装い答える

 

(一真君・・・なんでまだ背負う必要のない「罪」を背負い続けようとするの!?)

 

 だが内心仮面ライダー鎧武に変身する一真が気になり鎧武の一点だけを見ていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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                 『試合会場 森林エリア』

 

 その頃鎧武はリョウたちG1小隊と激闘を繰り広げていた!

 

「隊長!、我々で一気に攻め立てて追い詰めます!」

 

「オウ!、任せた!」

 

 小副隊長の意見にリョウは強く答える

 

「ラジャー!・・・お前たち一気に鎧武を倒せ!」

 

「「「「「ラジャー!!」」」」」

 

小副隊長の指示でライトニングに変身した隊員たちは一気に鎧武に攻めかかる!

 

 だが鎧武は無双セイバーと大橙丸で攻撃を弾き返しながら防御が甘くなった部分を切りつけ確実にダメージを与えていく

 

「くそっ!、このヤロー!!」

 

 すると1人のライトニングが頭に血が昇ったのか指示を無視して鎧武に突っ込んで行く!

 

「あっ!、おいこのバカ戻れー!!」

 

 他の隊員の制止も聞かずに怒りを込めたパンチを繰り出すが

 

「・・・・・」

 

 鎧武は最小限の動きで避け右足を少し出す

 

「なっ!?、しまっ!・・・」

 

 全速力で突っ込んできたライトニングはすぐに止まれず鎧武の右足に引っ掛かると転げ倒れてしまう!

 

「あーもう!、仕方がないな!!」 

 

 その光景を見ていた面倒くさそうに言うと鎧武に突っ込んで行き他のライトニングも釣られて動き出す

 

 鎧武は応戦しようとすると構えを取ろうとすると

 

「今だ!、トドメを刺せ!!」

 

 転げ倒れていたライトニングが鎧武に掴みかかり羽交い締めにしそう叫ぶ

 

「っ!!、分かった!、一発で決めてやる!」

 

 1人のライトニングが答えカッティングブレードを1回倒す

 

【~♪ パパイアスカッシュ!】

 

「くらえぇぇぇぇぇ!!」

 

 パパイアガントレットにエネルギーが溜まり羽交い締めにされた鎧武にライトニングスマッシュを浴びせようとする!

 

「・・・っ!」

 

 だが鎧武は当たる直前に羽交い締めをしているライトニングの両手を持ち180度回転する

 

 するとライトニングスマッシュは鎧武ではなく羽交い締めをしていたライトニングの背中に当たってしまう!

 

「がはっ!!・・・」

 

 鎧武は拘束が緩んだ瞬間に振り払い肘打ちを与え2人のライトニングを切りつける

 

(こうなったら一瞬の隙を突いて大技で決めるしかない!)

 

 鎧武の逆襲を受けた1人のライトニングがそう考えると他のライトニングを見て頷き他のライトニングも考えが分かったかのように頷き合う

 

【lock off】

 

 その間に鎧武は無双セイバーと大橙丸を連結させナギナタモードにするとドライバーにセットされていたロックシードを取り外す

 

「今だっ!!」

 

 好機と見たライトニングたちは一斉にカッティングブレードを3回倒す

 

【【【【【~♪ パパイアスパーキング!!!】】】】】

 

 ライトニングたちは一斉にライトニングショットを放ちパパイアの形をした巨大なエネルギー弾が鎧武を襲い大きな爆発が起こる!

 

「よっしゃ!!、鎧武を倒した!」

 

(さーて・・・どうだろうな?)

 

 鎧武を倒したと確信しガッツポーズを取り浮かれるライトニングたちだがリョウだけはそうは思わず爆発した地点を見続ける

 

【lock on!】

 

【一! 十! 百! 千! 万!】

 

 すると爆発した地点から電子音声が聞こえライトニングは何事かと注意深く見ると

 

「はぁぁぁぁぁ!!」

 

 爆発の中から鎧武がライトニングたちに向かって走ってくる!

 

「がっ鎧武!?」

 

【オレンジチャージ!!】

 

 驚愕するライトニングをよそに鎧武は両刃にオレンジ色のエネルギーが溜まりライトニングたちを切り裂いていく!

 

 咄嗟に防御姿勢を取ろうとするライトニングだが間に合わずモロに受けその場で倒れてしまう!

 

「よしっ・・・あとは2人か」

 

 鎧武はそう言い振り返ると先程まで戦っていたライトニングたちは全員気絶してしまい戦闘不能状態となる

 

【lock on!】

 

「今度は俺が相手だ!」

 

 すると鎧武がドライバーにセットしなおした時に小副隊長が変身したライトニングが突如鎧武に殴りかかる!

 

 だが鎧武は軽く避けナギナタを振い応戦する

 

「くっ・・・やはり強い!」

 

改めて鎧武の実力に仮面の下で冷や汗を流す小副隊長に鎧武はナギナタで一閃し受けた小副隊長は転げ倒れる

 

『パチパチパチ・・・』

 

 鎧武は転げ倒れる小副隊長を追撃しようとすると何処からか拍手が聞こえる

 

「流石だなハガミー!、あっさりと8人のライトニングたちを倒すとはな!」

 

 鎧武が拍手が聞こえる方向を見ると戦極ドライバーを装着したリョウが嬉しそうに言いながら現れる

 

「だがなハガミー・・・ここからが本当のバトルパーティーだ!」

 

 リョウは急に真剣な表情で鎧武にも緊張が走ると装着していた戦極ドライバーを取り外す

 

「もうこれじゃあ力不足だな・・・だったら!」

 

 そう言うとリョウは戦極ドライバーを投げ捨てる!

 

(っ!、どういうつもりなんだ?)

 

「最初から本気で行かせてもらうぜ!」

 

 リョウの言動の意味が分からない鎧武だがリョウは先日蓮子から受け取ったゲネシスドライバーを取り出し腰に装着する

 

「ゲネシスドライバー!?」

 

「ハッハッハッ!・・・流石にこの情報は入っていなかったな!」

 

 驚愕する鎧武を予想してかのように言うリョウはパパイアの形をした黄色のクリアパーツのロックシード「パパイアエナジーロックシード」を取り出す

 

「へんし~ん♪」

 

【パパイアエナジー♪】

 

 リョウはパパイアエナジーロックシードを開錠し頭上のクラックからパパイアアームズに似た鎧「パパイアエナジーアームズ」がゆっくりと降りてくるとエナジーロックシードを指に引っ掛けクルクルと回し始めると勢い良く真上に投げ自分はブレイクダンスのような動きをすると落ちてきたエナジーロックシードを手に取りドライバーにセットしハンガーにロックを掛ける

 

【LOCK ON!】

 

 待機音声が流れるとシーボルコンプレッサーを右手で一気に押し込む

 

【ソーダー!】

 

 すると電子音声とともにパパイアエナジーアームズが回転しながらリョウの頭に覆い被さり!

 

【パパイアエナジーアームズ!】

 

 ヘヴィーメタルのようなメロディーが流れるとアームズが展開されるとリョウはライトニングに良く似た仮面ライダーに変身した!

 

「進化した新たな仮面ライダーライトニング!?」

 

「それじゃ言いにくいな・・・そうだな・・・「仮面ライダートゥルーライトニング」にするぜ!」

 

 動揺を隠しきれない鎧武にリョウは自分が変身した仮面ライダーの名前を大々的に発表する

 

「ハガミー覚悟しろよ!、たぁっ!!」

 

 トゥルーライトニングはそう叫ぶと空高くジャンプしパワーアップしたパパイアガントレット「ライトニングガントレット」に力を込め鎧武に殴りかかる!

 

「くっ!」

 

 鎧武は予想外な敵の新戦力に仮面の下で苦虫を噛んだような表情をするもナギナタモードの連結を外し無双セイバーと大橙丸でトゥルーライトニングのパンチを受け止め競り合いを始めた!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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             『試合会場 観覧席エリア付近の小高い丘』

 

「本当に・・・すごいですね破神さんは・・・流石はダージリンさんとアークさんが気にかける程です」

 

「えぇ・・・ですが私もまさかここまでとは思いませんでした、ますます気に入りましたわ仮面ライダー鎧武/破神一真」

 

 鎧武の戦いぶりに圧倒されるオレンジペコと目をキラキラさせて答えるダージリン

 

「それに私と戦った時より数段強くなっています」

 

「本当なんですか隊長!?」

 

 だがアークは鎧武の何かを察するように少し暗い表情で言うとアルビオンは驚愕のあまり尋ねアークは無言で頷く

 

「どうしたんですのアークさん?」

 

「いえ・・・相変わらず辛そうに戦っていると思いまして・・・」

 

 アークの様子が変わった事に気付いたダージリンが尋ねるとアークは依然暗い表情で答える

 

「辛そう・・・」

 

「戦いへの迷いは消えていますが、戦う事いや戦いその者が嫌なんでしょうね・・・それがルールの中で行う試合であったとしても」

 

 アークの言葉にダージリンは先程まで胸を躍らせていた自分が恥ずかしくなる

 

「なんでアークさんは分かるんですか?」

 

「ライダーの・・・勘かな?」

 

「勘・・・ですか?」

 

 オレンジペコの問いにアークは微笑しそう答えアルビオンはあまり理解できずそう復唱する

 

(それでも私は破神君ともう1度戦ってみたい!、彼の強さの秘密を知ってあの人を・・・)

 

 アークは鎧武との再戦を強く願いながら考え込みそして意を決したダージリンの横顔を気付かれないように見ていた

 

 

 

 

 

 

 その頃別の丘で見ていた黒森峰側では・・・

 

「強い・・・伊達に伝説の英雄の名を受け継いだ仮面ライダーだけはありますね」

 

「それに直江と戦った時より明らかに強くなっている!」

 

「チッ!・・・」

 

 正均の正直な感想に頼道との一騎打ちを観戦していたエリカが付け加えるように言うと頼道は悔しそうに舌打ちをする

 

(また一真の成長スピードが上がっている・・・もうこれ以上は上がらないと思っていたが相変わらず私の予想の斜め上を行く・・・これではトゥルーライトニングとライトニングの挟撃でも・・・いや無用の心配だったか)

 

 総一はより一層険しい表情で試合の様子を見ていると森の中で迷子になっているクラウンピースが乗るシャーマンを見て微笑する

 

(どうやらリョウとやらはちゃんと一真の「弱点」に気付いているようだな)

 

 総一はそう思いながらニヤリと笑みを浮かべる傍らまほは無言のまま試合を観戦していた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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                  『試合会場 森林エリア』

 

「「はぁぁぁぁぁ!!」」

 

 その頃競り合っていた鎧武とトゥルーライトニングは互いに離れるとまたすぐに打ち合いを始め両者1歩も引かない攻防戦を始める!

 

「隊長!加勢します!」

 

【~♪ パパイアスカッシュ!】

 

 するとライトニングはカッティングブレードを1回倒しライトニングスマッシュを鎧武に浴びせようとする!

 

「っ!」

 

「グッドタイミングだ!」

 

 鎧武はトゥルーライトニングから距離を置きライトニングスマッシュを避けるがトゥルーライトニングはライトニングガントレットを力を込めエネルギーが溜まっていくと鎧武に向かって振いパパイアの形をしたエネルギー弾が鎧武に襲いかかる!

 

「パワーアップして遠距離でも攻撃出来るなったのか!」

 

 鎧武は冷静にトゥルーライトニングの能力を分析しながらエネルギー弾を切り払う

 

「それだけじゃないぜ!」

 

 トゥルーライトニングはまたもガントレットにエネルギーを溜めそのまま鎧武に鋭いパンチを浴びせる!

 

 鎧武は無双セイバーと大橙丸で捌きトゥルーライトニングのラッシュが始まるも鎧武も応戦し次々と繰り出されるパンチを捌いていく

 

「俺を無視するな!」

 

 するとライトニングが鎧武の背後から襲いかかるが

 

 鎧武は無視していた訳ではなくライトニングを避け一瞬の隙を突いてミドルキックを叩き込む!

 

「チッ!・・・2人がかりでも駄目か」

 

 トゥルーライトニングは鎧武から距離を取り現在の戦局を見極める

 

 戦力的に有利なはずのトゥルーライトニングたちだが徐々に鎧武に押され始めていると感じていた

 

「どうします隊長!?」

 

「くっ・・・!」

 

 焦りからか強い口調で尋ねるライトニングに何も答えず唸るトゥルーライトニングだが1本の通信が入る

 

(まさか!?・・・ふっ、勝利のヴィーナスは俺たちの味方だな!)

 

 通信してきた相手の検討がつき仮面の下でニヤリと笑い通信に応じる・・・鎧武にも聞こえる音量にして

 

「リョウ~こちらクラピーだよ~ゴッメ~ン森で迷ちゃってフラッグ車の護衛に行けそうないよ~テへペロ♪」

 

「そうか・・・今どの辺りに居るか分かるか?」

 

(クラピー・・・それにあの声ってもしかして?)

 

 リョウは予想していたように普通に答え鎧武は通信から聞こえる声聴き覚えがあった

 

「それは分かれば苦労は・・・あっそうだ!ケータイで知られば~分かった!え~と今ね0913地点にいるよ~」

 

「なんで私たちその方法が出なかったんだろう?」

 

 クラウンピースはケータイを取り出し自分たちの位置を調べ答えると車内からそんな声が漏れる

 

(ふっ・・・予想通りだが案外近くにいたな、元よりクラピーたちにはフラッグ車の護衛をさせるつもりなんてなかった)

 

「クラピー、今からはナオミの指示を聞きⅣ号戦車を挟撃しろ、それで敵戦車チームはを攻撃の手を失う、確実に頼むぜ」

 

「ふっ・・・了解」

 

 トゥルーライトニングは仮面の下で不敵な笑みを浮かべるとクラウンピースに新たな指示を出し鎧武が驚愕する中クラウンピースもニヤリと笑い答え通信を切る

 

「まさかサンダースがこんな作戦を建てるなんて・・・」

 

「この作戦は俺の一存だ、ケイは何も知らないさあいつはこういう作戦が大嫌いだからな」

 

 今だ信じられずにいる鎧武を案じるように答える

 

「でもリョウさんだって・・・」

 

「俺もこういうのは好かねえがお前を相手にしているのなら話は別だハガミー・・・いや仮面ライダー鎧武」

 

 リョウの発言に鎧武は怪訝そうに耳を傾ける

 

「正攻法ではとてもお前には勝てないからな、だからこの試合に勝利する為にお前の弱点を突く事にしたんだ」

 

「俺の弱点・・・」

 

「それはお前が一番良く分かっているだろう!!」

 

 トゥルーライトニングはそう叫びながら鎧武に迫り鎧武は慌ててカッティングブレードを2回倒す

 

【ソイヤ! オレンジオーレ!!】

 

無双セイバーと大橙丸にオレンジ色のエネルギーが溜まっていき鎧武はトゥルーライトニングの目の前に向かって必殺の斬撃を放ちトゥルーライトニングは咄嗟に防御姿勢を取ると目の前に斬撃が着弾し大きな爆発が起きる

 

「よしっ!、今の内に・・・」

 

 鎧武はサクラハリケーンロックビークルを開錠し変形していくとサクラハリケーンに飛び乗ろうとする

 

 鎧武はトゥルーライトニングが足を止めている隙にあんこうチームの救援に行こうとする・・・だが

 

 爆発の中からパパイアの形をしたエネルギー弾が現れ鎧武に襲いかかる!

 

 鎧武は予期しない攻撃に直撃してしまい地面に叩きつけられるとサクラハリケーンにもライトニングショットが直撃し吹き飛ばされる

 

「エスケープさせる訳無いだろうハガミー!」

 

 そう言って爆発の中から現れるトゥルーライトニングとライトニングは鎧武に殴りかかる

 

 鎧武は避けると無双セイバーと大橙丸で切りかかるが早くあんこうチームの救援に行きたいのか攻撃が短調で大振りになってしまう

 

「ハッ!そんな攻撃は当たらないぜ!」

 

 トゥルーライトニングは鎧武の剣戟を簡単に避け仮面の下で馬鹿にしたような笑みを浮かべながら言うと攻撃ばかりに気を取られる隙だらけの鎧武にガントレットにエネルギーを込めたパンチを浴びせライトニングも鋭いジャンプキックを浴びせる!

 

「ぐわっ!・・・なら!」

 

 攻撃をマトモに受けた鎧武は転げ倒れるもすぐに起き上がりカッティングブレードを1回倒す

 

【ソイヤ! オレンジスカッシュ!】

 

 鎧武は空高くジャンプしライトニングに無頼キックを浴びせようとする

 

「大丈夫だ!、「今の鎧武」なら簡単に技を防げる!」

 

「はい!」

 

 トゥルーライトニングの言葉に答えるライトニングは落ち着いた鎧武を見ながらカッティングブレードを2回倒す

 

【~♪ パパイアオーレ!!】

 

 ライトニングのガントレットにエネルギーが溜まっていき構えを取ると鎧武の無頼キックを受け止める!

 

「っ!、はぁぁぁぁぁ!!」

 

「くぅぅぅぅぅ!!」

 

 鎧武は少々驚くも力で強引に押し返そうと左足に力を込めライトニングも負けじと押し戻そうとする

 

 やがて大きな爆発がライトニングは吹き飛ばされるも大したダメージはなく鎧武は綺麗に着地する

 

「良くやった!・・・覚悟しろ鎧武!!」

 

 その直後トゥルーライトニングが鎧武に向かって走り出しシーボルコンプレッサーを1回押し込む

 

【ソーダー! パパイアエナジースカッシュ!】

 

 トゥルーライトニングは一際エネルギーを満たす両腕を上下で合わせ鎧武に正拳突きを与える!

 

「ダブルライトニングスマッシュ!」

 

「しまっ!?・・・うわぁぁぁぁぁ!!」

 

 着弾した直後で身動きの取れない鎧武に直撃しぶつかった木を薙ぎ倒す程の凄まじい勢いで吹き飛ばされる!

 

「うっ!・・・くっ!・・・早くみほちゃんたちの所に」

 

 すぐに起き上がろうとするもトゥルーライトニングの必殺技に流石の鎧武もダメージのあまり膝を着いてしまい直撃した鎧からは白い煙が上がる

 

「これで終わりだ鎧武ー!!」

 

 トドメを刺そうと言わんばかりの剣幕で追撃してきたトゥルーライトニングとライトニングの猛攻を痛みに耐えながら必死に避ける鎧武

 

 するとライトニングの1発のパンチが鎧武の戦極ドライバーの左側に鎧武の横顔が描かれたプレート「ライダーインジケーター」に当たり外れてしまう

 

(あっ!・・・そうか!これなら今の状況を・・・いやみんなに教えるまでは!)

 

 ライダーインジケーターが外れた事に気付く外れた箇所を触り打開策を見つけたように何か取り出そうとするが躊躇してしまう

 

「もらった!」

 

 動きを止めている鎧武にトゥルーライトニングは鋭いパンチを浴びせる

 

「うぐっ!・・・もう・・・仕方ないか!」

 

 トゥルーライトニングのパンチを意を決した鎧武はジャンプしトゥルーライトニングとライトニングを飛び越え距離を取りトゥルーライトニングたちを見る

 

「ハガミー・・・お前だって仲間を信じているはずだ」

 

「当然です!」

 

「なら戦車チームの事は戦車チームに任せれば良いだろう?、これぐらいの作戦でやられるようじゃこの先の試合は勝てないぞ」

 

 トゥルーライトニングの言葉は鎧武も最もだと思った、戦車チームとライダーチームは共に助け合う仲でも互の曲げられない流儀・超えてはいけない領分があるという事は鎧武・・・一真も知っていた

 

 全国大会で採用されているフラッグ戦はそれを顕著に表していた

 

 戦車チームは「フラッグ車の撃破」ライダーチームは「総隊長ライダーの撃破又は敵ライダーチームの6割以上の損失」このルールは戦車チームなら戦車チーム同士でライダーチームならライダーチーム同士の戦闘に集中させる為に作られたルールだ

 

 当初は互いに助け合わせる為にどちらか片方に勝利条件を設けもう1方が完全な支援態勢を取らせる事で試合を行っていた

 

 だが近年の戦極ドライバーとロックシードのパワーアップに新たなライダーシステムゲネシスドライバー・エナジーロックシードの登場に1945年代までの戦車しか使えない戦車道側が蔑ろにされるのは時間の問題だった

 

 戦車道連盟側も現在自衛隊・各国の軍事組織で使用されている戦車や新たな戦車開発を行おうとするもある「非常に発言力のある有力者」に却下されてしまう

 

 その事態に両連盟は会合を続け現在のフラッグ戦に至るという話は一真も大洗で再会した総一から聞かされていた

 

 だからこそ一真も極力戦車チームには手を貸さずライダーチームだけからの防衛を図っていた

 

 恐らく今から一真がやろうとしている事はお互いの領分を超えてしまう事・・・アリサの通信傍受やユウノのロックシード探知システムと同じぐらいにいや見方を変えればそれ以上の殆どブラックに近いグレーだ

 

 だがその領分を踏みじっても一真には守りたい物があった

 

「確かにそうかもしれません・・・でも俺はこんな所でみんなの成長を・・・努力を・・・思いを無駄にさせたくない!」

 

 それは己の信念・探し求める答えではなくこれまでみほたちが戦車道で培ってきた事そのものであった

 

「だからこそ俺は・・・今出来る全力を尽くす!!」

 

 一真・・・仮面ライダー鎧武は自分のありったけの思いをぶつけると背中に手を回しサガラから渡された黒いジョイント「ゲネシスコア」を取り出す

 

「WHAT!?、まさかあれは・・・」

 

 トゥルーライトニングにゲネシスコアに見覚えがあるような素振りを見せる中鎧武はゲネシスコアをライダーインジケーターが嵌っていた戦極ドライバーの左部分に嵌め込みそしてこれもサガラから渡されたレモンの形をしたクリアーパーツのロックシード「レモンエナジーロックシード」を取り出す

 

【レモンエナジー♪】

 

「隊長!?、あれって!?」

 

「まさかと思ったが冗談がすぎるぜ・・・」

 

 急に慌て始め仮面の下で冷や汗を流すトゥルーライトニングをよそに鎧武はレモンエナジーロックシードを開錠し頭上のクラックからレモンの形をした鎧「レモンエナジーアームズ」がゆっくりと降りてくると自動的にオレンジロックシードが元の状態に戻りロックが外れる

 

 鎧武はオレンジロックシードには気にもとめずレモンエナジーロックシードをゲネシスコアにセットしレモンエナジーとオレンジロックシードのロックを掛ける

 

【lock on!】

 

待機音声が流れると展開されたオレンジアームズが自動的に元の状態に戻り頭上のレモンエナジーアームズとなんと融合すると黒い陣羽織の形をした鎧「ジンバーフルーツ」となり鎧武はカッティングブレードでオレンジロックシードを切ると同時にレモンエナジーロックシードも展開される!

 

「っ!?、させるかよ!」

 

 突如トゥルーライトニングはアームズチェンジさせまいとエネルギー弾を放ち鎧武は爆煙に包まれる!

 

「やりましたね隊長!」

 

「・・・いや間に合わなかったようだ」

 

 安直に鎧武を倒したと思うライトニングだがトゥルーライトニングは自分が放ったエネルギー弾が鎧武の頭に覆い被さったジンバーフルーツに当たった事を見逃さなかった

 

【ソイヤ! ミックス! オレンジアームズ! 花道 オンステージ!】

 

 爆煙の中から電子音声が聞こえ徐々に鎧武の姿が見えてくる、頭の兜は黒と銀に変色しクラッシャー部分も黒く変色しまるで口が開いたようになった「ジンバーライドウェア」に変化する

 

【ジンバーレモン! ハハーッ!!】

 

 そして電子音声とともにアームズが展開され胸部のパネルが鎧武の紋章にレモンの断面となり鎧武は黒い陣羽織のアームズ「ジンバーレモンアームズ」へとアームズチェンジした!

 

「こんな所で「幻のアームズ」・・・ジンバーアームズに出会えるとはな・・・」

 

 トゥルーライトニングはこれまで噂でしか聞いた事のないアームズの登場に戦慄を憶えていた  

 

 


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