ガイム&パンツァー  戦車道・ライダー道極めます!   作:フルーツ大将軍

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お待たせしました第28話です

では、どうぞ!


第28話「一回戦、白熱しています!」

 これまでのガイム&パンツァーは

 

 サンダースチームとの試合が始まり先手先手を読まれ苦戦する大洗チーム

 

 だが一真はふと通信機に入ったノイズをキッカケにサンダースチームの仕掛けた通信傍受とロックシード探知システムに気付きみほの機転とフルーツライダーチームの活躍によりピンチを脱する

 

 遂にみほもサンダースチームの仕掛けに気付くとそれらを逆手に取った作戦を敢行する

 

 事前に一真の指示で準備していた事もあり作戦は成功しサンダースチームのシャーマン2両を撃破しガーディアンライダーチームの1小隊を壊滅させたのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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                『試合会場 C1024R地点』

 

「まさか私たちの方が先に相手の戦車を撃破出来るなんて」

 

「でも、この試合は先にフラッグ車と敵のライダーチームを叩いた方が勝ちなんでしょう?」

 

 先に敵戦車を撃破出来た事を喜ぶ華だが沙織がキューポラから顔を出していたみほに向かって言う

 

 確かにこの試合並びに全国大会の試合はフラッグ車の撃破と敵ライダーチームの6割以上の損失か敵総隊長ライダーが撃破が勝利条件である

 

「あぁ・・・分かっているさ」

 

 するとみほたちが乗るⅣ号戦車の隣でサクラハリケーンに跨っている一真はヘルメットのバイザーを上げて答える

 

「次はどうする?」

 

「次は・・・一旦敵本隊を128高地を誘き出す為また嘘の通信を流しますその間私たちは敵フラッグ車の搜索に向かいましょう」

 

 麻子はハッチから顔を出してみほを見ながら尋ねるとみほは考える素振りを見せ新たな作戦を提案する

 

(128高地・・・具体的な場所を指定するという事はみほちゃんはフラッグ車がどこにいるのか検討はついているみたいだな)

 

 一真はみほの作戦を聴きみほがフラッグ車の位置の検討がついている事に関心を寄せる

 

「一真君はこの作戦で大丈夫だと思う?」

 

「問題ない、俺たちライダーチームはみほちゃんが建てた作戦のサポートに入る」

 

 みほは一真に自分が建てた作戦が間違っていないか尋ねると一真はそう答え次の大洗チームの動きは決まり一真はヘルメットのバイザーを下ろすと行動を開始した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方サンダースチームのフラッグ車であるアリサが乗るシャーマンとそれを護衛するユウノたちは・・・

 

「いい気になるなよ・・・」

 

(こんな大事な時に電波状態が悪くなるとは全くついていないな・・・)

 

 アリサは呟きながら通信傍受機をツマミを回しユウノはケータイのボタンを手当たり次第押して表示していたロックシード探知システムに入るノイズを直そうとする

 

「全チーム・・・128高地に集合してください、ファイアフライがいる限りこちらに勝ち目はありません・・・危険ではありますが上から狙って一気にファイアフライを狙います!」

 

「了解、俺たちフルーツライダーチームは戦車チームの支援に徹する、戦車チームが攻撃開始と同時に敵チームに攻め入り戦車チームとライダーチームを分散させなるべく戦車チームが戦い易い状況を作る」

 

 大洗チームの通信を聞いたアリサは笑みを堪えるようなにやけていたが

 

「アッハッハッハッ!!、捨て身の作戦に出たわね!でも丘の上がったらいい標的になるだけよ~」

 

「よしっ!、復活した!、敵の位置は・・・この進行方向は128高地になるな」

 

 高笑いし黒い笑みを浮かべながら1人呟くアリサと遂にロックシード探知システムが復調した事を喜び早速一真たちを位置を調べると128高地に向かっていた

 

「やっぱりね、情報は疑いようはないわ・・・128高地に向かってください」

 

 ユウノの言葉でより確信を持つアリサはケイとリョウたちに指示を出す

 

「どういう事?」

 

「敵の全車両と敵ライダーが集まる模様です」

 

 疑問に思いケイは尋ねるとアリサはそう答える

 

「ちょっとアリサそれって本当?、どうして分かっちゃうわけ~?」

 

「私の情報は確実です!」

 

 ケイはいつもの軽そうな口調は崩さずに尋ねるとアリサは自信に満ちた声で答える

 

「OK!、全車!GO A HEAD!」

 

「よっしゃ!俺たちもフルスピードで向かうぜー!!」

 

 ケイはアリサの自信満々の声に驚くもそのすぐに指示を出し128高地に向かいリョウも呼応するかのように指示を出しガーディアンライダーチームは戦車チームに付いて行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その頃大洗チームは偽情報を送った後、敵フラッグ車の搜索に向かっていた

 

「恐らくフラッグ車は・・・ここかここそれか・・・このあたりのはず」

 

「・・・まだ視認出来ません」

 

 みほは地図を見て大体のフラッグ車の位置を差しながら言い優花里はハッチを開けて上半身を出すと双眼鏡を片手に辺りを見るがフラッグ車は確認できない

 

「・・・一真君は何処だと思う?」

 

「そうだな・・・俺ならここにする、他の地点だと確かに隠れやすいがいざという時は敵に包囲されやすいだがこの地点は見つかりやすいかもしれないけどいざという時は逃げやすく敵の包囲も巻きやすい、俺なら逃げやすい方を選択する」

 

 するとみほは既にⅣ号戦車に乗っていた一真に意見を仰ぎ一真は少し考える素振りを見せそう答える

 

「あと1両あれば囮に使えるけど・・・」

 

「なら・・・衣玖さんはアヒルさんの護衛に向かってください、幽香はダンテライナーで128高地に向かってくれ、もし俺たちの指示が嘘だと気付かれていた場合既にフラッグ車は本隊と合流した可能性が高い」

 

 みほが冷静ながらもそう呟くが予想していたように一真は即座にメールで指示を出し幽香にダンテライナーロックビークルを投げ渡す

 

 衣玖と幽香は「了解!」と言わんばかりのサムズアップをする

 

「一真、このまま探知システムのハッキングをしたままだとお前の親父に気付かれそうだがどうするつもりだ?」

 

「フラッグ車が見つかるか敵チームがこちらの作戦に気付くまでは現状維持で頼む、いくら父さんでも夜罪のハッキングテクニックを打ち破るには時間が掛かるだろうし探知システム自体を停止する事はまずないだろうからな」

 

 するとカメさんチームの38tに乗っている夜罪がメールで一真に尋ね一真もメールでそう答える

 

 現在ロックシード探知システムは夜罪が神道コーポレーションのサーバーから侵入し偽の探知情報を一真たちが試合を行っているエリアにだけ送信していた、それを裏付けるように夜罪の脇には1台のノートパソコンがあった

 

 一真の返信が終わった直後衣玖と幽香は行動を開始し、衣玖は先にフラッグ車捜索に向かったアヒルさんチームの89式を追いかけ幽香はダンテライナーロックビークルを開錠し宙に浮いているダンテライナーに飛び乗ると128高地に向かう

 

「幽香さん1人で本隊の偵察なんて・・・」

 

「大丈夫だよ、空を飛行するダンテライナーならいざとなった時敵は同じ空を飛ぶロックビークルを持っていないから逃げやすいし戦車も並みの砲手じゃ空を飛ぶダンテライナーを撃ち落とすのは無理だよ」

 

 心配そうに呟く梓に一真が答える

 

「そっ!・・・そうですよね!」

 

(だがサンダース戦車チームの副隊長のナオミさんは砲手として相当な腕を持っている、気を付けろよ幽香)

 

 梓は驚きながらも答えるが一真も幽香を心配していた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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                   『試合会場 128高地』

 

 その頃サンダースチームの本隊は128高地に到着したが当然大洗チームの姿は無くケイは双眼鏡を通して確認する

 

「・・・何もないよー!!」

 

「一体どうなっているんだ・・・」

 

 ケイが叫ぶ中アキラも状況が理解出来ないのかそう呟く

 

(やっぱりねハガミーたち大洗チームにはバレているか・・・)

 

 だがリョウだけは納得したように笑みを浮かべる

 

(ようやく来たわね、予想通りの反応だけどあのガーディアンライダーチームの隊長の・・・確かリョウって男は概ね分かっていたような反応をしているけどそれなら何故味方に教えなかったのかしら?)

 

 その光景を茂みの中から見ていた幽香はリョウの反応が腑に落ちなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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                    『試合会場 竹林地帯』

 

「そんなはずはありません!」

 

「ばかなっ!?、確かに敵の全ライダーが128高地に集合しているのに!!」

 

 ケイからの通信を聞いたアリサはつい声を荒らげてしまいユウノもその隣でケータイの探知システムから送られてきたデータを確認しながら叫ぶ

 

「・・・まさか嵌められた?」

 

「それなら奴らはどこに消えたんだ?」

 

 アリサとユウノは心を落ち着かせそう言い合うと辺りを見る

 

 その直後近くの竹と藁で作った冊を踏み潰しアヒルさんチームの89式が姿を現す

 

「「あっ・・・」」

 

「えっ?・・・」

 

「っ!?」

 

 思いもしない遭遇に固まるアリサとユウノそして砲塔上部に捕まりながら89式の車体に立つ典子その少し離れた衣玖は驚く素振りを見せるもすぐに身を隠し様子を窺う

 

 お互いに何もせずに静寂が包み込む

 

 だが典子が砲塔上部を2回ほど叩き・・・

 

「右に転換!、急げー!!」

 

 そう叫び89式は言われた通り転換しアリサたちから逃走を図る!

 

「蹂躙してやりなさーい!!」

 

「各員!、絶対に89式を逃がすな!!」

 

「「「「「ラジャー!!」」」」」

 

(まぁ・・・こうなりますよね)

 

 シャーマンは1足遅れで転換しユウノたちの小隊も89式の追撃をしようとし衣玖はこの状況を苦笑いを浮かべながら納得しローズアタッカーに跨り発進する

 

「連絡しますか?」

 

「必要ないわ!、撃て!撃てぇぇぇ!!」

 

 通信手が本隊への連絡を進言するがアリサは構わず叫び89式に目掛けて砲撃する

 

 だがシャーマンの砲撃は命中せず砲撃した時の爆風で近くにいたユウノたちが吹き飛ばされそうになる

 

「っ!!、ユウノ大丈夫!?」

 

「俺たちの事は気にするな!今は89式を追え!俺たちは回り込んで89式の退路を断つ!!」

 

 ユウノたちの様子に気付き尋常じゃない慌てようで聞くアリサにユウノはそう答える

 

「わっ分かった!!」

 

 アリサは今だ整理がつかない様子だがそう答えるとアリサたちが乗るシャーマンは89式の追撃に入る

 

「私たちバリケードフォーメーションで敵の進路を塞ぎ味方戦車を挟撃します!」

 

「「「「「ラジャー!!」」」」」

 

 ユウノは自分の小隊に指示を送りシャーマンより1足遅れで発進し林の中を突き進んで行く

 

「敵フラッグ車0765地点にて発見しました!、ですがこちらも見つかりました!」

 

 その頃シャーマンから必死に逃げるアヒルさんチームはみほたちに今の状況を通信する

 

「0765地点ですね!、逃げ回って敵を引き付けてください!0615地点にて全車両前進!」

 

「さっき幽香から連絡があって本隊はこっちの陽動に気付いた!、幽香には直接89式の支援に向かうようを指示を出した!」

 

 通信を受けたみほは敵フラッグ車を0615地点に誘い込み全車両で集中攻撃をする作戦を思いつき一真は幽香から受けた連絡を伝え戦車チームを支援する構えを取る

 

「ありがとう一真君!、武部さんメールをお願いします!」

 

「分かった!」

 

 みほは沙織を指示を出しメールで連絡するよう伝え沙織は全チームにメールを送る

 

(まさか一真殿が予想した通りの地点にいるとは・・・流石は一真殿です!)

 

 優花里はフラッグ車の地点を見事的中させた一真に内心驚くも称賛していた

 

 

 

 

 

 

 

 

 その頃必死にシャーマンから逃げるアヒルさんチームは・・・

 

「・・・っ!、えいっ!」

 

 89式に箱乗りする典子が発煙筒をフローターサーブでシャーマンに叩き込む

 

 発煙筒から出る煙で視界が遮られるも構わずシャーマンは砲撃するが命中しなかった

 

「何をしている!相手は89式だぞ!!」

 

「でも視界が・・・」

 

「いいから撃て!」

 

 装填手が隣で次弾を装填する隣で砲手に怒鳴りつけるアリサは砲手に有無を言わさずに砲撃させる

 

 砲撃した砲弾はやはり視界不良もあってか89式に命中しないが着弾した時の衝撃が89式を襲う

 

「キャプテン!激しいスパイクの連続です!」

 

「相手のスパイクを絶対に受けないで!、逆リベロよ!」

 

 89式の車内では衝撃に襲われながらもあけびが開いている砲塔上部のハッチから発煙筒を典子に投げ渡し典子はそう答えると発煙筒を受け取る

 

「・・・意味分かりません」

 

 あけびは今の状況には合ってないバレー用語にそうツッコミを入れる

 

 一方シャーマンの車内ではアリサ苛立ちを見せていた

 

「早く装填しなさい!」

 

「すいません、砲弾が遠くて・・・」

 

 耐え切れなくなったアリサはそう言うと装填手は離れた場所から砲弾を取ろうとしながら答える

 

 アリサたちが乗るシャーマンは通信傍受機に場所が取られ身近の砲弾ラックを圧迫してしまい今回それが裏目に出ていた

 

「機銃で撃ちなさい」

 

「機銃で撃つなんてカッコ悪いじゃないですか!!」

 

 アリサの意見に砲手は嫌がるように反論する

 

「戦いにカッコ悪いも何もあるか!、手段を選ぶな!」

 

 アリサはなんとも悪役が言いそうなセリフを言う

 

「大丈夫だアリサ!、バリケードを張った!俺たちで89式を潰す!」

 

「ユウノ!」

 

 だがその直後ユウノから通信が入る

 

「キャプテン!目の前に敵がライダーがバイクで道を塞いでいます!」

 

 あけびがそう言うと典子は車内に入り前方を確認すると目の前にはワイルドフラワーで道を塞ぎ89式を待ち構える仮面ライダーに変身したユウノたちがいた

 

「キャプテン!私が敵ライダーを引き付けます!、その間にバリケードを突破してください!」

 

「衣玖!・・・うん任せたよ!」

 

 突如衣玖から通信が入り典子は一瞬躊躇うもそう答える

 

「各員、絶対に89式を逃がす訳にはいきません!、ここで確実に仕留めます!」

 

「「「「「ラジャー!!」」」」」

 

 ユウノは隊員に指示を送り89式を迎え撃とうとする

 

「全員げいげ!・・・」

 

「そうはさせません!」

 

 ユウノが攻撃の合図を送ろうとすると森の中から仮面ライダー龍玄に変身した衣玖がローズアタッカーでユウノが変身している仮面ライダーライトニングにボディーアタックを決める

 

「うわぁぁぁぁぁ!!」

 

「副隊長!!」

 

 ユウノは吹っ飛ばされてしまい隊員は叫ぶも龍玄は縦横無尽に駆け回りバリケードを破壊する

 

「バリケードが!!」

 

「はぁぁぁぁぁ!!」

 

 混乱するライダー小隊をよそに龍玄は飛び降りブドウ龍砲を乱射し森の中へと誘導する

 

「衣玖、ありがとう!」

 

 典子は龍玄に感謝すると89式の砲塔をシャーマンに向け砲撃する

 

「「「「「っ!、キャアッ!!」」」」」

 

 砲弾はシャーマンに直撃し装甲を貫通しないものの強い衝撃が襲う

 

 その間に89式はバリケード地点を難なく突破しシャーマンはやむを得ず機銃で89式を攻撃する

 

 だがいくら89式でも機銃の銃弾を弾きシャーマンは誘き寄せられると知らずに89式を追いかける

 

 

 

 

 

その頃龍玄は森の中でも少し開けた場所でユウノたち敵ライダー小隊と戦っていた

 

「ハッ!」

 

「ぐぅぅぅ・・・!!」

 

「たった1人相手にここまで苦戦するとは・・・!」

 

 ユウノたちはなんとかブドウ龍砲を使わせないように接近戦に持ち込もうとするが蹴り技で応戦しユウノは苛立ちを見せる

 

「各員!敵ライダーを取り囲んで一気に攻撃を叩き込みます!」

 

「「「「「ラジャー!」」」」」

 

 ユウノは苛立ちながらも指示を出しユウノたちは龍玄の周りを取り囲み徐々に距離を縮めていく

 

「・・・・・」

 

「・・・・・っ!」

 

 龍玄はブドウ龍砲のレバーに手をかけ引こうとした瞬間

 

「GO! ATTACK!」

 

「「「「「うぉぉぉぉぉ!!」」」」」

 

 ユウノの号令で一斉に攻撃を仕掛け万事休すと思われた・・・その時!

 

「衣玖!、伏せなさい!!」

 

「っ!!」

 

 突如聞こえた声に従い龍玄は伏せると空から銃弾の雨が降り注ぎユウノたちを襲い龍玄はその間に敵の包囲を抜ける

 

「なにっ!?、空から!」

 

「当たりよ」

 

ユウノは咄嗟に空を見上げると一瞬「空飛ぶ何かが」が太陽を遮りユウノに答える声が聞こえ・・・

 

「グハッ!」

 

「コンタ!・・・」

 

「遅い!」

 

 ユウノの近くにいた黒影トルーパーが断末魔を挙げながらも倒れていきその内の1人が何かに気付いたように叫ぼうとするも斬撃音が聞こえ数メートル先まで吹き飛ばされる

 

「きっ・・・貴様は!?」

 

 ユウノは襲撃者の正体を発見するその正体は・・・

 

「衣玖、一真の指示で助けに来たわよ」

 

「幽香助かったわ、ありがとう」

 

 仮面ライダー斬月に変身した幽香であり龍玄は礼を言うと斬月と共に残りのユウノともう1人のライトニングに駆け寄り龍玄は銃撃を斬月は懐に飛び込み斬撃を叩き込む

 

「グッ!・・・なんて奴らだ!」

 

 ユウノともう1人のライトニングはなんとかパパイアガントレットで防ぎ改めて龍玄と斬月の強さに驚愕しユウノは無双セイバーから繰り出される斬撃をやっとの思いで避ける

 

「くっ!・・・甘く見るな!」

 

「そちらこそ!・・・ハッ!」

 

 もう1人のライトニングは負けじとボクシングスタイルで攻めようとするも龍玄は軽く避けると胴体に目掛けて回し蹴りを浴びせライトニングは転げ倒れる

 

「まずはあの副隊長から!」

 

 好機と見た龍玄はブドウ龍砲のレバーを引き銃口にエネルギーが溜まっていき今も斬月と戦うユウノに向ける

 

「っ!!、副隊長危なぁぁぁい!!」

 

 龍玄の狙いに気付いたもう1人のライトニングは蓄積されたダメージに耐えながら叫び全力でユウノの元に走る

 

「もらいました!」

 

 龍玄はエネルギー弾を放ちユウノ目掛けて1直線に向かい直撃するかと思われたが

 

「間に合えぇぇぇぇぇ!!」

 

 間一髪もう1人のライトニングが自分の身を盾にして防ぎユウノを巻き込みながらも吹き飛ばされる!

 

「ふく・・・たい・・・ちょう、早く・・・本隊と・・・ごう・・・」

 

 もう1人のライトニングは息も絶え絶えになりながらも言い事切れたかのように気絶してしまう

 

「・・・私の為に・・・すいません!」

 

 ユウノは感謝の意味も込めて謝り龍玄と斬月に背を向けて逃げて行く

 

 龍玄と斬月は特に追いかけず斬月は無双セイバーを帯刀する

 

「逃げる者を追いかける必要はないわ」

 

「そうね、今は一真君たちに合流して戦車チームに護衛に戻りましょう」

 

 龍玄と斬月はそう言い合うとそれぞれのロックビークルを開錠し乗り込むと一真たちに急いだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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                 『試合会場 0615地点』

 

 その頃一真たちは0615地点に到着し待ち伏せているとシャーマンの機銃に撃たれながらも誘い込みに成功した89式が現れる

 

「89式来ました突撃します!、ただしカメさんはカバさんとウサギさんで守ってください」

 

 89式が来た事を確認したみほは指示をだしみほたち戦車チームは攻撃態勢に入る

 

「一真あたしたちは見守るだけで良いのか?」

 

「あぁ・・・ここはみほちゃんたちに任せよう」

 

 一真たちは変身もせず戦車の車内で見守っている事に天子が疑問に思い一真にメールを送るがすぐさま返事が返ってくる

 

「高みの見物という事か?」

 

 すると夜罪がそうメールで尋ねるが一真からの返信は返ってこなかった

 

 その頃待ち伏せとは知らずどんどん突き進むアリサたちが乗るシャーマンは

 

「車長!、煙幕晴れます!」

 

 砲手から報告を受けアリサはキューポラに付いている窓から前方を見る

 

 そこには待ち構えていたガバさん・ウサギさんの少し後ろにカメさんチームが砲塔をシャーマンに向け前進する

 

「あっ!?・・・・・・っ!!」

 

 驚くも他にも待ち伏せている戦車がいないか辺りを確認すると

 

 左側面に待ち伏せるⅣ号戦車を発見しその直後Ⅳ号戦車は砲撃する!

 

「STOP!STOP!!」

 

 アリサは慌てながらも指示を出し仰け反りながらもシャーマンは急停車し紙一重で避ける

 

「後退!こうたーい!!」

 

 アリサは砲手をジャケットを引っ張りながらも指示を出し後退していく

 

「大洗チーム!残り全車両でこちらに向かってきます!!」

 

 アリサはこの危機的状況をケイたちの本隊に連絡をする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                 『試合会場 128高地』

 

「ちょっとアリサ!話が違うじゃない!一体どういう事なの?」

 

 その頃128高地にいたケイは流石に不審に思ったのかアリサに尋ねる

 

「恐らく通信傍受とユウノのロックシード探知システムを・・・逆手に取られたのかと・・・」

 

 アリサは次に返ってくるだろうケイの反応が薄々分かりながらも答える

 

「バッカモーン!!」

 

 すると何処からかタライが落ちてきそうなケイの怒鳴り声が聞こえる

 

「すっすいません!」

 

「「戦いはいつもフェアプレイで」っていつも言っているでしょう!」

 

「アリサ、護衛に就いていたユウノたちはどうした?」

 

 ケイが説教をする中リョウがアリサに尋ねる

 

「ユウノたちは敵ライダーの襲撃を受けてから何の連絡も・・・」

 

「こちらユウノ・・・」

 

 アリサが答えていると噂をすればなんとやらかユウノから通信を受ける

 

「どうしたユウノ?、あっお前これまで怒られたくなくて通信しなかったなぁ~」

 

「すいませんリョウ隊長・・・私以外のG3部隊は全滅しました」

 

 リョウはちゃらけた様に言うがユウノは思い詰めたように答える

 

「そうか、ならなるべく早く俺たちと合流してアリサたちの救出に向かうぞ」

 

「ラジャー!」

 

 だがリョウは予想していたように答えユウノに指示を送る

 

「とにかくアリサたちは早く逃げなさい!」

 

「YES!、MOM!!」

 

 ケイも通信機ごしから爆発や砲撃音が聞こえながらも指示を送る

 

「リョウ!、こっちは通信傍受して全車両で反撃するのもあれだからこっちは4両だけで行くわ」

 

「ケイすまねえがこっちはユウノを加えた全員で行くぜ!」

 

 ケイはフェアプレイ精神からか本隊にいる戦車7両中の4両で反撃すると既に指示を出していたがリョウは残っている全ライダーで向かうようだ

 

「えっ!・・・でもリョウ!」

 

「すまない、でもはっきり言って全員で向かっても勝てるかどうかはかなり怪しいからな・・・」

 

 なるべくライダーチームも事には口出ししないつもりでいたケイだが意見を言おうとするとリョウはこれまでにない焦りの色を見せる

 

「・・・仕方ないわね、みんな行くよー!!」

 

「俺たちもLet's GO!」

 

 ケイはリョウの様子を見て折れたように答えシャーマン3両をその場に待機させサンダース戦車チームとガーディアンライダーチームはアリサたちの元に急ぐ

 

(だが念には念を入れるか・・・)

 

 リョウはアリサたちの元に向かう中ケイには気付かれないようにケータイで電話を掛ける

 

「もしもっし~どうしたのリョウ~?」

 

「クラピー・・・少し厄介事を頼まれてくれねぇか?」

 

 リョウはあだ名でクラピーと呼ばれるシャーマンの車長に電話を掛けていた

 

「厄介事って?」

 

「・・・ケイたちには気付かれないようにアリサたちの救援に向かってくれないか?」

 

 リョウはクラピーに真剣な様子で頼む

 

「良いよ~任せといて~♪」

 

「助かるよクラピー」

 

 クラピーは陽気に答えリョウは礼を言うと電話を切る

 

「車長一体リョウ隊長に何を頼まれたのですか?」

 

「あ~えーと・・・確かケイたちには見つからないようにこっそりとフラッグ車を守りに行けって~」

 

 クラピーが乗るシャーマンの搭乗員から電話の内容を聞かれクラピーは少しオトボケ口調で答える

 

「えっそれってケイ隊長に怒られるじゃないですか!?」

 

「まぁまぁ~なんとかなるって♪」

 

 搭乗員は驚愕しその1人がそう言うもクラピーは面白そうに満面の笑みで答え搭乗員は項垂れてしまう

 

「よしっ私たちも・・・LET'S GO!」

 

 クラピーは搭乗員を尻目に指示を出しケイたちが向かう進路を大きく迂回する形で進行していく

 

「あれ?1両いなくなっていない?」

 

 その数分後待機していた別のシャーマンの車長はクラピーたちのシャーマンがいなくなった事に気付くも別の場所で待機していると思いケイたちには連絡しなかった

 

(ハガミー・・・お前とは正攻法で到底勝てるとは思っていない、だからこそお前だけはケイとの約束を破ってでも必ず倒す!)

 

 リョウはケイの顔を見て内に秘める一真への闘争心を滾らせ真っ直ぐ前を向くとアクセルを強く握るのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回ガイム&パンツァー!

 

 誘き寄せ作戦が成功しフラッグ車を追い詰めていく大洗チーム!

 

 だが勝利も目前と思われた時遂にサンダースチームの本隊が到着し一気に形勢が逆転する

 

「もうダメだ!やられたぁー!!」

 

 見る見る内に士気が失われていく中一真とみほが取った行動とは?

 

第29話「絶対に諦めない! フルーツライダーさんチーム総出陣です!!」

 

「ここからが俺たち大洗の舞台だ!!」

 

 




いかがでしたか?

今回はほとんどアリサとユウノが色々やらかした話になりました

もう仮面ライダードライブの放送も終わり次週からは仮面ライダーゴーストが始まりますが車に続いて幽霊で切ないライダーとは中々面白そうですね

次回はサンダースチームに追い詰められ一真とみほの2大隊長はどのような言葉を口にし反撃するのか乞うご期待下さい!

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