ガイム&パンツァー  戦車道・ライダー道極めます!   作:フルーツ大将軍

34 / 70
第27話「強豪! VSサンダース戦車チーム&ガーディアンライダーチームです!(後編)」

              『試合会場 森林地帯』

「ふう~」

 

「危なかったですね・・・」

 

 サンダースチームの包囲網からなんとか逃れたみほは安堵のため息をつき華も安心した様子で言う

 

「うん、まるで私たちを待ち構えていたみたい・・・?」

 

 華にまさかと思いながらも答えるみほだが不意に一真が気になり後ろを向くと

 

「・・・・・」

 

 

「・・・・・っ!」

 

 無言のまま手を天子たちに指示を送るように動かし天子たちも意味を理解したかのようにサムズアップをしヘルヘイムの森で集めたヒマワリロックシードを後ろに向かって投げつけ一真たちは何故か戦車の上に飛び乗りロックビークルを元のロックシードの状態に戻す

 

「何故一真さんたちは今更戦車の上に?」

 

「さぁ・・・?」

 

「・・・っ!?」

 

 一真たちの行動に疑問を持つ華と優花里だがみほは何かに気付いたようにキューポラを開けて空を見上げる

 

 そこにはアークも目にした小さい気球のような物が見えた

 

「みほさん、どうしたんですか?」

 

「通信傍受機が打ち上げてある」

 

 華がみほに尋ねるとみほは小さい声で答える

 

「えっ!?、そんなのはん!・・・」

 

「しー・・・」

 

 華は驚きのあまり大声で言いそうになるのをみほが慌てて口を手で塞ぎ人差し指を立てて静かにするようにとジェスチャーする

 

(華さんが驚くのも無理ないか)

 

 一真は華の言動を見てそう思いながらもおもむろにケータイを取り出して誰かにメールを送っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後大洗チームのフラッグ車であるカメさんチームの38tとカバさんチームのⅢ突と合流し緊急の作戦会議が行われていた

 

「確かにルールブックには「通信傍受機を打ち上げてはいけない」って書いていませんね」

 

「いや~にしてもかなりのクレーゾーンでしょ」

 

 優花里が用意していたルールブックを確認して言うと天子がサンダースに向けてツッコむ

 

「ヒドイ!、いくらお金がるからって!」

 

「抗議しましょう!」

 

 沙織が怒るなか華も沙織と同じ気持ちであり一真とみほにそう訴える

 

「抗議した所で今の状況を打開できる訳ではありません、今はこの不利な状況をどう乗り切るか考えましょう」

 

「ですが!」

 

「そういえば一真、あたしには腑に落ちない事があるんだけど」

 

 沙織や華に対し衣玖は冷静に答えるが納得のできない華は食い下がる、それを見た天子は話を変えようと一真に尋ねる

 

「なんだ天子、腑に落ない事って?」

 

「あたしが単独で動いていた時、奴らは事前にあたしが通る道が分かっていたかのように待ち伏せをしていたそれも通信傍受機の性なのか?」

 

 天子は敵の待ち伏せを受けた事が気になり一真に尋ねた

 

「それはこれのせいだよ」

 

 すると一真はサクラハリケーンロックビークルを取り出し天子に見せつける

 

「えっ?、なんでロックビークルであたしの場所が?」

 

「・・・なるほど、「ロックシード探知システム」ですか」

 

 天子は訳が分からず困惑すると衣玖が答えが分かったように答える

 

「「ロックシード探知システム」って?」

 

 沙織を始め戦車チームのほとんどの者が初めて聞く単語に代表して沙織が尋ねる

 

「「ロックシード探知システム」とは・・・まだインベス・オーバーロードと戦っていた当時ヘルヘイムに進攻したライダーや戦車隊がヘルヘイムで遭難しないように互いの位置が理解出来るように開錠したロックシードやロックビークルから放出されるエネルギーを探知する為のシステムです、だから当時の兵士はみんな何らかのロックシードを開錠したまま持っていたそうですよ・・・でも確かその機材って現在に至っても小型化が出来ずかなり大きな機材ですので戦車やロックビークルで運ぶのは到底不可能では?」

 

 すると優花里が説明し始めるがそのシステムの欠点を思い出し一真にこの試合では使い物にならないと答えるが

 

「いやそのシステムは「そら」にあるよ」

 

「えっ空ですか?・・・いやあの機材はかなり重い物ですので通信傍受機のように気球にして打ち上げるのは無理ですよそれに気球は通信傍受機の1つしかありません?」

 

 一真は真上を指差して答え最初優花里たちは気球を指差して言っている物だと思ったが

 

「いやそっちの「空」ではなくてこっちの「宇宙」だよ」

 

「こっちてまさか「あの噂」って本当なんですか!?」

 

「「あの噂」ってなんだ秋山さん?」

 

 一真がなんとも語弊のある言い方をすると優花里は答えが狼狽え始めその様子を見た麻子が尋ねる

 

「いえ実は・・・神道コーポレーションが2年前に打ち上げた人工衛星「トリフネ」には世界中のライダーやロックシードを監視する為に全世界も探知できる程の最新式のロックシード探知システムが積んであるという噂がネット上で話題になっていたんです!」

 

「でもそれを使うには神道のセキュリティを突破する必要があるわ・・・とてもじゃないけどサンダースの連中にそんな猛者はいないと思うけど」

 

 優花里は興奮しながらも言うが幽香は一度夜罪の顔を思い出しながら懸念の声を挙げる、どうやら夜罪なら神道コーポレーションのセキュリティを突破できるようだ

 

「・・・・・」

 

(やはり・・・あの時の杏の言葉も加味すると総一は本当は一真に・・・)

 

 一真が険しい表情で考えるのを見た幽香は内に秘めた総一の本心に気付く

 

「では・・・さっき一真さんたちがヒマワリの種のようなロックシードを投げていたのって」

 

「あぁ・・・敵にこちらが探知システムを気づいたことを悟られない為にね、あれはなんかにとりさんが実験に使って故障した物で開錠したら数分で壊れるって言っていたけど・・・その実験って」

 

 華はさっきの一真たちの行動を思い出し尋ねるとそう答え幽香を見る

 

「えぇ・・・恐らくこのロックシードを改造の為にでしょうね・・・」

 

 幽香は察したようににとりに渡されたヒマワリロックシードを取り出し答える

 

「・・・って!、今はまずこのどうにも不利な状況を打開しなきゃいけないんだろうが!」

 

「ふっ・・・分かっています、この間にも俺もみほちゃんもちゃんと考えていました」

 

 長話が続いて耐え切れなくなったのか桃が叫ぶと一真は微笑し自信有りげに答える

 

「なんだと?」

 

「みほちゃん、何か思いついた?」

 

 桃が疑り深そうに尋ねると一真はこの話の間までずっと考え込んでいたみほに尋ねる

 

「通信傍受機を壊しても意味はありませんましてやロックシード探知システムは宇宙にある・・・だったら私たちはこの2つを逆に利用します!」

 

 みほはなんと通信傍受機とロックシード探知システムを利用する作戦を敢行すると宣言した!

 

「どうやら俺もみほちゃんと同じ事を考えていたようだな」

 

 一真もどうやら同じ考えだったようでありそう言うと一真のケータイにメールが入り確認すると差出人から〈準備完了〉と1言だけでありそれを見た一真をニヤリと笑う

 

「みほちゃん、こっちの準備は整った」

 

「分かりました!、皆さんこれからの無線による通信は全部嘘だと思ってください!、本当の通信は携帯電話で行います!」

 

 一真の言葉を聞いたみほは大洗チーム一同に言い新たな作戦を開始するのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全車!0985の道路を南進してジャンクションまで移動して!、敵はジャンクションを北上してくるはずなので通り過ぎたところを左右から狙って!」

 

「了解!」

 

「こっちも了解!」

 

「俺たちライダーチームは1人フラッグ車に護衛に残して2人1組で上下で挟撃し敵ライダーチームを分散させて出来るだけ戦車チームは狙いやすい状況を作るぞ!」

 

「「「「了解!」」」」

 

 その後みほと一真はチームに指示を通信で送る

 

 だがこの通信は全て偽情報だった

 

「目標はジャンクション左右に伏せているわ、囮を北上させて本隊はその左右から包囲!」

 

「ライダーチームは戦車チームとともに動いてください、相手は2人1組で来る思われますのでこちら2部隊で包囲し殲滅してください、敵は先の戦闘で嫌が応にも体力を消耗していて今度は簡単に倒せると思われます」

 

 通信傍受で大洗チームの通信を傍受していたアリサはケイたちに指示を送りユウノロックシード探知システムで一真たちの位置を確かめ確証を持ってリョウたちに指示を出す偽情報とは気付かず

 

 

 

「OK!OK!、でもなんでそんな事まで分かっちゃうわけ?」

 

「まさかズルとかはしてないよな?」

 

 ケイとリョウは了承するがあまりにも確信的な指示に対し疑問に思いながら尋ねる

 

「まさか・・・女の勘です」

 

「そんな事はしませんよ、強いて言うならこれまでの大洗チームの試合映像をリサーチして行動パターンを読んだだけです」

 

 アリサとユウノは白々しくもそう自信満々に答える

 

「アッハッハッハッ!、そりゃ頼もしい!」

 

「そうか・・・、悪かったな疑ってしまって」

 

 豪快に笑うケイに対しリョウは真剣に謝る

 

「えっ・・・いえ隊長、気にしないでください」

 

 真剣に謝れると思わなかったユウノは戸惑いながらも答える

 

「どうしたリョウ?、何かあったのか?」

 

「いや・・・別になんでもないぜ」

 

 リョウの様子が気になったアキラが尋ねるがリョウは神妙な表情で答え依然アキラは怪訝そうにリョウを見る

 

(やはり2人はあれを使っているんだな・・・大洗チームにはあれを使っても勝てるかどうかは分かんね、ケイお前の顔に泥を塗るような真似をさせてしまってすまないな・・・でも俺たちはどうにかしてでもお前たちを勝たせる必要があるんだ!)

 

 リョウはアリサとユウノが「ズル」をしているのを薄々気付きながらも黙認し卑怯な手を嫌うケイに謝りながら内に秘めた使命に燃えて前進していた

 

 

 

 

 

 

#####

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                『試合会場 ジャンクション付近』

 

 その頃大洗チームは通信で言ったジャンクションが見渡せる丘からサンダースチームの動きを双眼鏡でみほが確認し一真もⅣ号戦車の上から目視で確認する

 

「頃合だな」

 

「うん、そうだね」

 

 一真とみほがそう言い合い

 

「囲まれた全車後退!、フルーツライダーチームも早く逃げて!」

 

「なんだと!?、くそっ!仕方ない!、全員撤退しろ!」

 

 みほの嘘の指示で一真もなんとも悔しそうな演技をしながら指示を出す

 

 その89式と念の為護衛に就いている衣玖が事前に夜罪に用意させていた丸太を繋いだ状態で発進する

 

 丸太のおかげで派手な土煙が上がりまるで大洗戦車チームの全車で逃げるようだった

 

「見つかった!、みんなバラバラになって退避!、38tはC1024R地点に隠れてください!」

 

「ライダーチームは敵を強襲して時間を稼ぎ、頃合いを見て撤退する、下手をすれば何人か行動不能なるかもしれないが・・・みんな覚悟を決めるぞ!」

 

 みほは嘘を指示を送り一真は切羽詰まったような演技をしながら嘘の指示を出す

 

「38t・・・敵のフラッグ車ね、貰った!」

 

「バカめ、お前たちが何処から攻めて来るなんてバレバレなんだよ!、まさか切羽詰って逆に攻めに来るとは所詮は弱小校の隊長が考えそうな事だ身の程を教えてやる!、アリサ!、敵は護衛のライダーまで集めている、そっちのフラッグ車は任せた!」

 

 完全にみほと一真の通信を信じきっているアリサとユウノは勝ち誇ったかのように言う

 

「チャーリー!、ロック!、C1024R地点に急行!、見つけ次第攻撃!」

 

「「はい!」」

 

「G8小隊、チャーリーとロックの護衛!、本隊は敵が強襲してきた場合迎撃すると見せかけて敵を包囲し各個撃破してください!」

 

「「「「「ラジャー!」」」」」

 

 アリサとユウノは指示を送った後勝利を確信したようにニヤリと笑みを浮かべた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

#####

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           『試合会場 C1024R地点』

 

その頃アリサの指示でC1024R地点に向かうシャーマン2両と護衛するG8小隊

 

「よしっここだな・・・」

 

 指示された地点に到着し砲塔を旋回させて辺りを確認するシャーマンの横でG8部隊の黒影トルーパーと仮面ライダーライトニングも周囲を警戒する

 

 すると1人のシャーマンの砲手が砲塔を旋回させているとある物を見つけるそれは茂みに隠れる・・・

 

「ジーザス!?」

 

 Ⅲ突の砲塔がシャーマンが自分が乗っているシャーマンに照準を定めていた!

 

「てぇー!!」

 

 エルヴィンの号令で砲撃しその直後隠れていたⅣ号戦車とM3リーも砲撃する!

 

 砲弾は4発の内3発が命中し直撃したシャーマンから黒煙が上がり白旗判定が出る!

 

「マジかよ!」

 

「ぐわぁぁぁ!!」

 

 直撃したシャーマンの近くにいた黒影トルーパーたちが衝撃や流れ弾を食らい慌てふためき中には行動不能状態になっている者もいた

 

「撤退しろ!撤退!」

 

「もちつけ!、まずはロックチームのシャーマンを守れ!」

 

 無事だったもう1両のシャーマンは反転し撤退を図りG8部隊の隊長は少々慌てながらも指示を出す

 

「逃げちゃうよ!」

 

「撃て撃て!」

 

「えーい!!」

 

 するとウサギさんチームのM3リーは旋回できる副砲で撤退するシャーマンに砲撃するが逸れてしまう

 

「惜しい!!」

 

「大丈夫よあやちゃん、ここからは私たちに任せて」

 

 悔しがるあやを宥めるように幽香が言う

 

 丘を越えて逃げ切れたと思ったシャーマンとG8小隊だが・・・

 

「ようやく来たな、待ちかねたぞ!」

 

 シャーマンとG8小隊の前方に夜罪が待ち伏せており獲物を見つけた狩人のような表情で言う

 

「さっきは俺は戦えなかったからな・・・ここで充分晴らさせてもらう!」

 

 夜罪はそう言うと戦極ドライバーを腰に装着しブラッドオレンジロックシードを取り出す

 

「変身!」

 

【ブラッドオレンジ!】

 

 ロックシードを開錠し頭上のクラックからアームズが降りてくると変身ポーズを決めドライバーにセットしハンガーにロックを掛ける

 

【lock on!】

 

 待機音声が流れると夜罪はカッティングブレードでロックシードを切る!

 

【~♪ ブラッドオレンジアームズ! 邪ノ道 オンステージ!】

 

 電子音声が流れアームズが夜罪の頭に覆い被さると展開され夜罪は仮面ライダー武神鎧武に変身した!

 

「さぁ・・・俺を充分楽しませろ!」

 

 武神鎧武はそう叫びながらもシャーマンとG8小隊に突撃する!

 

「なんとしてもシャーマンを守れー!!、全員迎撃しろー!!」

 

「「「「「ラジャー!!」」」」」

 

 G8部隊は武神鎧武を迎撃しようとするが

 

「セェェイ!」

 

 何処からか跳んで来た仮面ライダーバロンに変身した天子がG8小隊に襲いかかる!

 

「っ!、グハッ!」

 

「Shit!、なんだ!?」

 

 バロンはバナスピアーを振い生き残っていた黒影トルーパーの何体かを倒しG8部隊の隊長が咄嗟に叫ぶ

 

「さっきのお返しよ!」

 

 すると誰かの声が聞こえるとなんと緑色の閃光となって現れた斬月に変身する幽香が残りの黒影トルーパーを斬り伏せる!

 

「まんまと引っかかってくれましたね!」

 

 次に龍玄に変身した衣玖が空高くジャンプしながらブドウ龍砲を1人のライトニングに向かって撃ち込む

 

「くっ!」

 

「大丈夫か!?」

 

 咄嗟にパパイアガントレットで防ぎ隊長が変身するライトニングが心配するとバロンが小隊長にバナスピアーを振い斬月がもう1人のライトニングに斬りかかりシャーマンから引き離していく

 

「夜罪!、シャーマンは任せた!」

 

 龍玄は武神鎧武にそう言うとバロンの援護に向かう武神鎧武は鼻で笑うとシャーマンに的を絞る

 

「うわぁー!!赤い鎧武が来たー!?」

 

「やられる前に撃ってよ!」

 

「分かってるって!!」

 

 シャーマンの車内ではちょっとした混乱が起きるも武神鎧武に向けて砲撃する!

 

「無駄だ!」

 

 だが武神鎧武は空高くジャンプし砲弾を避けカッティングブレードを2回倒す

 

【~♪ ブラッドオレンジオーレ!!】

 

 武神鎧武の無双セイバーとブラッド大橙丸に赤いエネルギーが溜まる

 

「これでチェックメイトだ!」

 

 武神鎧武は無双セイバーとブラッド大橙丸を振り下ろし必殺の赤い斬撃を放ちシャーマンに直撃する!

 

「「「「「きゃあぁぁぁぁぁ!!」」」」」

 

 シャーマンの搭乗員から悲鳴がこだまし白旗判定が出る!

 

「・・・今回は決まったな」

 

 武神鎧武はそう呟くと斬月の援護に向かった

 

「Oh No!!、シャーマンが!」

 

「上手く行ったみたいですね!」

 

 バロンと戦っていたライトニングが驚愕していると龍玄がブドウ龍砲で光弾を撃つ

 

「くっ!!、やられてたまるか!」

 

 だがライトニングは寸前でパパイアガントレットで防ぐがその直後バロンがバナスピアーをライトニングに振り下ろす

 

「っ!!」

 

「お前の相手はあたしだ!」

 

 ライトニングはなんとかバロンの攻撃を避けボクシングの要領で応戦しバロンと激しい戦闘を行う

 

「ハッ!せやぁぁぁ!!」

 

「ま・・負けるかぁ!!」

 

 だが徐々にバロンが押し始めライトニングは焦りながらも応戦しバロンと競り合う

 

「ふっ・・・今だ衣玖!、撃て!!」

 

「なにっ!?」

 

「この時を待っていました!!」

 

 バロンは不敵に微笑すると龍玄に向かって叫びライトニングが驚愕するがバロンと龍玄はこの状況を待っていたようであり龍玄はカッティングブレードを1回倒す

 

【ハイ~! ブドウスカッシュ!】

 

 龍玄はブドウ龍砲のレバーを引くとドラゴンショットをライトニングに向かって撃とうとするが・・・

 

(今撃てば味方まで巻き添えをなるぞ!、何を考えているんだ!?)

 

 バロンまで巻き込もうとする龍玄の心理が理解出来ないライトニングだが龍玄は構わずドラゴンショットを放つ!

 

 するとバロンは防御しようとするライトニングの隙を突いてバナスピアーの柄で小突いた後すぐにライトニングから離れる

 

「しまっ!!」

 

 怯むライトニングは防御が間に合わずドラゴンショットが直撃し大きな爆発が起きる

 

 ライトニングは強制変身解除されると変身していた副隊長は無言のまま倒れてしまい戦闘不能状態になる

 

 その頃小隊長が変身したライトニングは一進一退の攻防を繰り広げていた

 

「・・・ふっ」

 

「くっ!、こいつ・・・かなり強い!」

 

 だが余裕を見せる斬月を見せる斬月に対しライトニングは斬月の強さを実感し焦りの色を見せる

 

(・・・!、ようやく来たわね)

 

 斬月は何かに気付くとライトニングに切りかかりライトニングは防御しようとするが攻撃は囮であり斬月はライトニングを組み伏せる!

 

「なっなにを!?」

 

「すぐに分かるわよ・・・今よ夜罪!」

 

 驚きを隠せないライトニングだが斬月はそう言うとこちらに向かって走ってくる武神鎧武を見る

 

「任せろ!」

 

 武神鎧武は力強く答えると無双セイバーとブラッド大橙丸を連結させナギナタモードにするとドライバーにセットしたロックシードを無双セイバーナギナタモードにセットする

 

【lock on! 一! 十! 百! 千! 万!!】

 

 武神鎧武は片手でナギナタを振り回しながら斬月とライトニングに迫りブラッド大橙丸側の刃に赤いエネルギーが溜まっていく

 

【ブラッドオレンジチャージ!!】

 

(今だっ!!)

 

 ナギナタから電子音声が聞こえた直後斬月はライトニングを引き離しメロンディフェンダーをライトニングに叩きつけライトニングから離れる

 

「砕け散れぇぇぇ!!」

 

 武神鎧武はそう叫びながらナギナタでライトニングを斬り裂きライトニングはなんとか反撃をしようとするがそれすらも弾き返し無慈悲に必殺技「ナギナタ無双スライサー(武神鎧武Ver)」を浴びせた!

 

「うわぁぁぁぁぁ!!」

 

 ライトニングの断末魔が挙がると大きな爆発が起き強制変身解除され倒れてしまい戦闘不能状態になる

 

 すると小隊長が倒れた直後バロンたちの手元にG8小隊の隊員のドライバーにセットしていたロックシードが飛んでいく

 

「パパイアねぇ~・・・やっぱり防御なんて性に合わないね」

 

「そんな事もないわよ、でも私もメロンがあれば充分かな」

 

「ですね」

 

「・・・用は済んだ、さっさと持ち場に戻るぞ」

 

 バロンたちは口々に言うと飛んで来たロックシードを投げ捨てた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ユウ・・・ノ隊・・・長、こち・・らG8・・・小隊」

 

「どうしたんですか?、通信機の不調ですか?」

 

 バロンたちに倒されたG8小隊の小隊長から通信が入り掠れた声しか聞こえない事からユウノは通信の不調かと思ったが

 

「自分たち及び・・・チャーリー・・・ロックチーム・・・行動不能で・・・です」

 

 信じられないような通信だとサンダースチームも誰もが思うだが力尽きたように通信が切れたことが何よりも物語っていた

 

「えっ!」

 

「なにっ!?」

 

「Why!?」

 

「そんなっ!?」

 

「マジか!?」

 

 通信が事実だと分かったサンダースチームは騒然とする、だがリョウだけは予想していたように微笑する

 

(やっぱり気付いていたか・・・さーてここからどう動くか見せてもらいましょうか)

 

 リョウは大洗チームが通信傍受とロックシード探知システムに気付いたと確信するもケイたちには言わずニヤリと笑いながら心の中で呟く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

#####

 

 

 

 

 

 

 

 

 

        『試合会場 観覧席エリア付近の小高い丘』

 

「やりましたわね」

 

「えぇ・・・」

 

「流石はアークさんとダージリンさんが目をかけるだけはありますね」

 

「・・・「彼のいる」大洗チームならこれぐらい事乗り切って当然・・・という物ですね」

 

 オレンジペコとダージリンは優雅に紅茶を入れながら言いアークはアルビオンの言葉にそう答える

 

 

 

 

 

 

 

 別の丘で見る黒森峰チームは

 

「大洗チームが2両撃破しただと!?」

 

「そのようね・・・」

 

 驚愕する頼道にまほが端的に答える

 

(流石ねみほ・・・)

 

 頼道とは対照的に心の中でみほを称賛するエリカや大洗チームが先手を取った事に嬉しそうに頷く正均

 

(いくら強化したとしても変身者の実力が違い過ぎるか、あそこのライダーチームの隊長はかなりの物だが・・・もしサガラが既に「あれを」一真に渡しているなら・・・この試合の結果は)

 

 だが総一はより一層険しい表情をし試合を眺める

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

#####

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            『試合会場 C1024R地点』

 

「やったー!、作戦成功です!」

 

「あぁ・・・そうだね」

 

 大洗チームではバロンたちから作戦成功と告げられ喜んでおり一真も優花里の言葉にそう答えるも険しい表情でサンダースチームの本隊がいる方向を見る

 

「ここからが本当の戦いになるかもしれない・・・」

 

 一真がそう呟くと聞こえていたのかみほは頷きと一真と同じ方向を見るのであった

 

 そう・・・一真が言った通り、サンダースチームとの真の勝負はまだこれからだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次回ガイム&パンツァー!!

 

 先手を取る一真たち大洗チーム!

 

「だけどこの試合は先にフラッグ車と敵のライダーチームを叩いた方が勝ちなんでしょう?」

 

「あぁ・・・分かっているさ」

 

 だが公式戦のルールはフラッグ戦

 

 まだまだ物量では圧倒的に不利な状況・・・敵の切り札シャーマンファイアフライと総隊長リョウが控えるサンダースチームに対し

 

 一真とみほはフラッグ車を叩く為新たな作戦を展開する!

 

 第28話「ー回戦、白熱しています!」

 

「バッカモーン!!」

 

 

 




いかがでしたか?

ライダーの戦闘の場面が圧迫してしまい急遽前後編にした次第です、毎度毎度すいません

今回は一真が通信傍受とロックシード探知システムに気付いた事をキッカケに反撃を開始し見事それらを逆手に取った作戦が成功したアニメで言うと第5話の最後までを描きました

次回は89式とアリサの乗るシャーマンが追いかけっこをしたりケイが某オカマパティシエのドリアンライダー並みの怒声を挙げたりの話になりそうです

次回も乞うご期待下さい!


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。