ガイム&パンツァー 戦車道・ライダー道極めます! 作:フルーツ大将軍
ではどうぞ!
これまでのガイム&パンツァーは
第63回戦車・ライダー道全国高校生大会が開催され抽選会に向かう一真たち
抽選により第1回戦の相手はサンダース大付属高校との試合になり不安になるみほたちであったが一真だけは肯定的に考える
生徒会の4人が用事を済ませる中一真たちは戦車喫茶「ルクレール」で暇を潰していると昔みほが通っていた学校黒森峰の逸見エリカ・直江頼道そしてみほの姉西住まほと出会う
頼道のみほに対する心のない言葉に沙織たちのみならず一真までも怒りを露わにし一真と頼道は戦う事になる
仮面ライダー鎧武と頼道の仮面ライダーシュヴァルツ観客の誰もがゲネシスライダーであるシュヴァルツの勝利を確信するが怒りの闘志に燃える鎧武はシュヴァルツを撃破する
その後一真は総一と再会し総一が黒森峰の教官である事そしてライダー道最強の流派「破神流」の師範である事実を知る、総一は一真にライダー道を辞めるよう説得するが一真の強い意志に失敗に終わる
総一は自分の妻であり一真の母親である破神里彩と共に謎の行動を続けるのであった
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『連絡艦』
大洗の学園艦への帰る連絡艦、もう日が沈みそうな頃一真はデッキの上で考え事に耽っていた
(父さん・・・本当は戦いたくなんてない、でもみんなの思いを守る為なら俺は!)
「一真君、どうしたのこんな所で?」
「みほちゃん・・・少し風に当たりたくてね」
するとみほが心配そうに尋ね一真は適当に誤魔化す
「みほちゃんこそどうしたの?」
「うん・・・お礼を言いたくて」
「お礼?・・・俺何かしたっけ?」
一真の問いにみほは恥ずかしながら答えるも一真には心当たりがなかった
「その・・・直江さんと戦っていた時に私を・・・・・庇ってくれた事を」
「あぁ・・・その事か、俺は思った事を言っただけで別に大した事を言ったつもりはないけど」
一真はみほの言葉にやっと理解するも平然と答える
「でもとても嬉しかった、あういう風に言ってくれたのは一真君が初めてだから」
みほは哀愁漂う言い方をし一真はそんなみほを辛そうに見る
「そうか・・・黒森峰ではいつもあの直江とかという輩に批判されていたのか?」
「違うよ、黒森峰の方でも私の事を助けてくれる人はいたよ」
「もしかして・・・逸見さん?」
みほの言葉に一真はルクレールで見たエリカの悲しげな表情を思い出しそう尋ねる
「うん、エリカさ・・・逸見さんからは私とは「ライバル」って言っているけど私にとっては「大切な友達」なんだ・・・でも大洗に来る時には何も言わなくて、きっと怒っているよね」
「ふっ・・・怒っていたら助言なんてくれないと思うけどな、恐らく寂しかったんだよ」
みほは少し嬉しそうにエリカの事を話すと一真も微笑し微笑みながら答える
「そうかな?、そうだと良いな・・・」
みほはそう願いつつ夕日を眺め一真も穏やかな表情で眺めていた
「西住殿・破神殿、寒くないですか?」
「あっうん・・・大丈夫」
「う~ん俺は少し気持ちいいぐらいだな」
すると優花里が2人を心配し尋ねるが2人ともそれぞれの答え方をする
「・・・全国大会、私は出場出来るだけで嬉しいです、他の学校の試合も見れますし大切なのはベストを尽くすことです」
優花里は徐ろに語りだしそれが初戦から強豪と戦う事になったプレッシャーを和らげる為に優花里が気を使っている事に気付くと一真は心の中で感謝をする
「例え負けたとしても・・・」
「それじゃ~ダメなんだよね~」
優花里の言葉を遮るかのように杏が言い一真たちは後ろを振り向くと杏たち生徒会の4人がいた
「絶対に勝て、我々はどうしても勝たねばならないのだ!」
「そうなんです、もし負けたら・・・」
桃が威圧するように言うと柚子も言うが途中杏が人差し指を口の前で立てて黙るように促し柚子も慌てて口を塞ぐその光景を夜罪は横目で見て一真は怪しそうに杏たちを見る
「まぁ~とにかく全ては西住ちゃんと破神君に掛かっているからね、次負けたらなにやってもらおうかな~考えておくね~」
杏はみほと一真にプレッシャーをかけそう言って髪をたなびかせながら立ち去って行き桃や柚子や夜罪も後をついて行くようにその場を立ち去って行く
(生徒会長さん・・・それにあの時の父さんの言葉・・・会長さんたちは何か思惑でもあるのか?、夜罪は何か知っていそうだったし)
一真は考えを張り巡らせる中みほはプレッシャーからか冷や汗をかきながら固まってしまう
「だっ大丈夫ですよ!、頑張っていきましょう!」
優花里は咄嗟に一真やみほを元気づけようとする
「初戦だからファイアフライは出て来ないはず・・・せめてチームの編成が分かれば戦いようはあるけど・・・」
「そうだな・・・でもみほちゃんここであまり考えこんでも仕方ない、またゆっくりみんなで考えよう」
(だがこちらはサンダースの情報がほぼないのに対してあちらは殆どこちらの情報は調べ上げているだろう・・・少しでもサンダースがあれば!)
悩むみほを諭そうする一真も情報の少なさに頭を悩ませると優花里が決意を決めた表情をする
「明日お前らの隠し事必ず話してくれるよな?」
「うん・・・明日は比那名居ちゃんと永江ちゃん・風見ちゃんも呼んで来てね」
その頃一真たちから少し離れた所で杏たち4人は夜罪が疑うように杏に尋ねると杏がいつもよりトーンを低くして答える
「一真は良いのか?、ライダー部隊の隊長だろう?」
「うん・・・そこは五翠ちゃんに任せるよ」
夜罪は一真の名前が挙がらなかった事に疑問に思い尋ねると杏は曖昧な返事をし夜罪はそっぽを向き思い悩みながら夕日を見ていた
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『大洗学園艦 港付近』
日が昇り始めた早朝、一真は日課である早朝ランニングを行っていた
(だがどうやってサンダースの情報を手に入れるかだな・・・夜罪に頼めばやってくれそうだけど最近生徒会の仕事が忙しそうだしどうしたものか・・・)
一真は昨日からサンダースの情報を手に入れる方法を考えていたが一向に良い案が浮かばなかった
「うん?、あれは・・・」
すると港の近くをランニングしていた所見覚えのある人影を見つけ目を凝らすそこには・・・
「あれは・・・優花里ちゃん?」
人目を避けるように港に向かい何故か某コンビニの制服を着た優花里がいた
「あの制服・・・確か今日はコンビニの定期船が来る予定だったな」
一真は優花里の制服でその事を思い出すと気づかれないよう優花里の後を尾行する
尾行する事数分後・・・優花里(と尾行していた一真)は港に到着するとそれと時を同じくしてコンビニの定期船が到着した
すると優花里はなんと何食わぬ顔でコンビニの定期船に入っていく
「なんでコンビニの定期船なんかに・・・まさか!?」
「どうした一真?、こんな所で」
一真は優花里の意図が分かり驚愕していると夜罪が後ろから肩を軽く触り声を掛ける
「夜罪!、お前こそなんでこんな所に?」
「ここは俺の通学路だからな、それよりもさっき秋山が定期船に入っていくのが見えたが・・・なるほどそういう事か」
夜罪も優花里の意図に気付くと納得した様に頷く
「夜罪は気付いていたのか?」
「あぁ・・・昨日去り際に何やら決心した表情をしていたからもしやと思ったが秋山も思い切った事をする」
「でも一人で潜入するなんて自殺行為だ」
夜罪の言葉に一真は思い詰めた表情で優花里が入っていた定期船を見る
「確かにな偵察行動自体は規定により承認されているが捕まった場合は罰として捕まった側の学校は捕虜となった生徒の即時退学か身代わりとしてライダーチームの誰か一人を強制退学しなければいけないからな」
夜罪は潜入偵察での罰則を話すと一真も決心をした表情をする
(止めても無駄だろうな・・・)
夜罪は横目で一真を窺うと長年の付き合いからかそう悟りスカートのポケットからある物を取り出す
「一真、これ持っとけ」
「おっ・・・、なんだこの黒いメモリー?」
夜罪はポケットから取り出した黒いUSBメモリーを一真に軽く投げ渡す、一真はキャッチすると黒いメモリーをまじまじと見ながら尋ねる
「その中にはポートに挿し込む事でコンピューターをハック出来るハッキングプログラムが入っている、多少は潜入の手助けにはなるだろう」
「夜罪・・・ありがとう」
夜罪は黒いメモリーの中身について説明し一真は嬉しそうに礼を言う
「あと船に入ったらちゃんと汗を拭っておけよ」
夜罪はそう言いカバンから某ハチミツ好きの熊のようなキャラクターがプリントされたタオルを取り出し一真に渡す
「おっ夜罪は本当にこの手の物は好きなんだな」
「ふんっ似合わないだろう」
一真の言葉に夜罪は自嘲気味に言う
「そんな事ないよ夜罪、お前のそういう所俺は好きだし似合っているよ」
一真は笑顔で言うと夜罪はポッと頬を赤く染めて急にそっぽを向く
「夜罪ちゃんと洗って返すからな~」
一真はそう言うとタオルを首に巻き出航しようする定期船に乗り込んだ
「・・・・・ったく、不意打ちなんて卑怯だ・・・一真///」
夜罪は依然頬を赤くしながら呟きケータイを取り出すと誰かに電話をする
「・・・・・あぁもしもし夜罪だ、少し頼みたい事があるが・・・」
夜罪は相手が電話に出ると元の表情に戻り要件を話し始める
「一真と大洗戦車隊AチームⅣ号装填手秋山優花里の護衛を頼む」
どうやら一真と優花里に護衛を誰かに頼んでいるようだ
「はっ?、報酬だと?・・・・・分かった用意しようその品は?」
「食堂の食券1ヶ月分?・・・分かった成功報酬で良いな?、なら頼んだぞ」
どうやら食堂の食券を条件にその相手(恐らく学校の誰か)は了承し夜罪は電話を切る
「今日の事一真にはもう言わない方が良いな・・・」
夜罪は杏たち生徒会の隠し事を喋ってもらう予定だったが結局一真に話さないと決め学校に向かった
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『サンダース学園艦 サンダース大付属高校校門前』
「私は今サンダース大学付属高校に来ています・・・ではこれより潜入します!」
大洗の学園艦を出航して数時間後、優花里は小型のビデオカメラにリポートしながら堂々と校門から入っていく
「なるほどその為のコンビニの制服か・・・俺はこの格好では無理だな」
優花里を尾行していた一真は木の後ろから優花里の様子を窺い自分の服装を見る、一真は現在ランニングウェアを着ておりこのまま優花里と同じく堂々と入る事は出来なかった
すると一真は近くの建物の裏に隠れ数秒後、なんとサンダースの制服に着替え金髪のカツラを付け伊達メガネを装着した!
「これでOK♪」
一真は上着をたなびかせ自信満々に言うと堂々と校門から入る
「・・・・・よし気付かれていないな」
一真は校門に入る瞬間緊張するも誰も一真が変装している事に気付かずに既に玄関口に入る
「もう優花里ちゃんは・・・・・行ってしまったか」
一真が校内に入った時には既に優花里の姿は見失ってしまうが一真は特に慌てる素振りを見せない
「恐らく優花里ちゃんは戦車関係の情報を集めるから俺はライダー関係の情報を調べるか」
一真は目測を立て校内の地図を確認を確認するとある1つに目星を付け校内を歩いていく
「「ハーイ!」」
「ハーイ!」
途中一真は偶然擦れ違ったサンダースの生徒に挨拶され一真も返す
「ここの生徒は中々フレンドリーだな・・・良い学校だ」
一真はサンダースに関心を寄せると一真の前から3人組の生徒がやってくる
「ふわぁ~・・・眠い」
「そうだな最近陽気が良いからな~」
「隊長もアキラももっと気を引き締めてください!、今から5分後に1回戦の作戦会議です!」
服がはだけて如何にも遊び人っぽい男子が目を擦りながら眠そうにアクビをし長身の男子も釣られてアクビをすると隣にいたメガネをクイッと上げ優等生のような男子が注意する
「でも今回の相手は楽勝ですよって言ってなかったけユウノ?」
「そっそれは・・・」
「言ってた言ってた!、俺にはあんな奴ら戦うだけ時間の無駄なんせもう試合の結果は決まってのだからって言ったよな~♪」
遊び人っぽい男子は優等生のような男子「ユウノ」の真似をして言うと長身の男子「アキラ」もユウノの真似をする
「あー!!、もう2人ともつべこべ言わず行きますよ!!」
ユウノは堪忍袋の緒がきれたのか急に怒り出し2人の首根っこを掴むとズルズルと引き摺りながら連れて行く
「強引だなユウノでも別に俺は嫌いじゃないぜ!」
遊び人っぽい男子はユウノが振り向くと白い歯をキラッと見せつけ爽やかに笑う
「冗談言わないでさっさと行きますよ」
ユウノは少々うんざりしたように言い2人を運んで行く
「えっ・・・あれって何かの隠し芸の練習か?」
一真は前の遊び人っぽい男子いか3人の男子に気付くとその光景に唖然としながらもそんな予想を言い擦れ違う
(うん?、あの男は?)
すると遊び人っぽい男が一真の顔を見ると気になりユウノの手をはねのける
「どうしたんですか隊長?」
「ちょっと気になるな・・・ゴメン2人とも先に行ってくれ」
ユウノが尋ねると遊び人っぽい男子が神妙な表情で言い一真の後を追いかける
「はい・・・あの隊長の様子だとちゃんと来てくれそうだな、アキラ行こう」
アキラはユウノの言葉に頷くと足早に作戦会議室に向かった
「ヘーイ!、そこのクールボーイ!、ちょっとストップしてくれないか?」
「えっ・・・あっクールボーイって俺か、はいなんですか?」
一真はある場所に向かっていると後ろから声を掛けられ振り向くと自分に手を振りながら走ってくる男子を発見し言われたとおり止まる
「いや~ちょっと俺のセンサーがビッビッと働いてな、お前さん・・・・・」
遊び人っぽい男子は一真に追い付くとおどけながら言うと一真の顔をジロジロと見る
(まずい!、変装がバレた!!)
一真は内心焦るも全く表情に出さずに真顔で男子を見る
「良い面構えだ!、お前さんライダー道やってみないか?、お前さんならきっとすぐにここの隊長になれるぜ!」
(良かったバレていないか・・・まぁ他の学校で隊長やっているんだけど)
「いえ戦うのとか苦手で嫌いなんですよ、すいませんが遠慮します」
遊び人っぽい男子はライダー道を受講しないか薦めると一真は勘違いだと安心すると丁重に断る
「そうだな・・・いや構わないぜむしろ自分で言っておきながらだがお前さんはライダー道をしない方が良いのかもしれないな」
「・・・どうしてですか?」
遊び人っぽい男子は急に真剣な表情で肯定すると一真は内心少し驚きながらも尋ねる
「お前さんライダー道に向きすぎているこういうのは逆に不向きなぐらいが丁度良いんだよな~」
遊び人っぽい男子は少しおどけながら言うも声は深刻な雰囲気を出しながら言い一真もその意味がなんとなく理解する
「時間取らせて悪いな!、俺はリョウ!、じゃーなークールボーイ!」
遊人っぽい男子「リョウ」は手を振りながら颯爽と走り去っていく
「ライダー道に向きすぎているか」
走り去った後一真はリョウに言われた言葉を復唱し辛そうに考え込む
「・・・今考えてもしょうがないな」
一真はそう言うと足早にある場所に向かった
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『サンダース大付属高校 コンピューター室』
「やっぱり情報を手に入れるならここだな」
一真はコンピューター室の前まで到着すると辺りに人がいない事を確認し扉を見る
「電子ロックじゃないな、良かったこれなら簡単に開けられそうだ」
すると一真は懐から鍵穴に入りそうな細い金属の棒を2本取り出すと鍵穴に突っ込み動かすと鍵が開いた音がする
「よしっ、失礼します~」
一真は扉に手をかけ誰に言う訳でもなく断りを入れ扉を開けコンピューター室に侵入し1台のパソコンの電源を点ける
「これはやっぱりパスワードが設定されているか・・・こういう時こそこれだな」
パソコンにはパスワードが設定されこのままだと動かせないが一真は夜罪から受け取った黒いメモリーを取り出しパソコンのUSBポートへと挿し込む
すると自動的にパスワードが打ち込まれていく
「流石夜罪が作ったハッキングプログラムだな」
一真は感心すると器用に操作しサンダースの情報を調べ上げていく
「「仮面ライダーライトニングパパイアアームズ」これがサンダースの主力ライダーか防御特化型の上攻守ともに優れているアームズウェポン「パパイアガントレット」での一進一退の攻防戦を得意とするか・・・かなりの強敵だな」
一真はサンダースのライダー仮面ライダーライトニングについて呟き深刻な表情で画面を見る
「あとは逸見さんが言っていた新型ロックビークルについてだな・・・これは」
一真はエリカに貰った情報を元に更に調べるとそれらしい情報を見つける
「ダンテライナーとチューリップホッパー?、でもこれって俺の世界では既に完成されているのに・・・そうか俺の世界では「ヘルヘイム研究の一環」として作られたがこの世界では「戦う為に」作られたからロックビークルの開発が遅れているのか」
「他には・・・量産型ロックビークルのワイルドフラワーか、そういえば新型の2つはコンピューター管理されていたな・・・・・」
一真はブツブツと呟きながらもパソコンを操作していき調べたデータを何処かに転送していた
「あとはこれまでのサンダースチームの試合映像だな、映像だけでもある程度は相手の動きを研究出来るからな」
一真がサンダースの試合映像を転送している最中突如サイレンが鳴り響く
『ワーニング!!ワーニング!!・・・侵入者を発見!!侵入者を発見!!直ちに確保せよ!繰り返す直ちに確保せよ!!並びに周辺施設の警護も徹底されたし!!』
「うわぁー!!、バレたー!?」
サンダースの緊急放送に自分の事がバレたと一真は焦るが次の放送でその焦りは覆される
『なお侵入者の特徴は身長は155cmぐらい茶髪の癖っ毛の女子、繰り返す・・・』
「155cmぐらいの茶髪の癖っ毛で女子?・・・まさか!?」
一真にはその放送の女子に心当たりがありパソコンを操作しサンダース学園艦内の監視カメラを映し出しそれらしい人物を見つけるその正体は・・・
「優花里ちゃん!」
必死にサンダースの追っ手から逃げる優花里の姿があるが現在優花里はサンダースのライダー部隊の隊員と思われる生徒に囲まれ捕まってしまった
「早く助けに行かないと!!」
一真は急いでコンピューター室を出ようとするが
(・・・!?、こちらに近付く足音が近付いている!、今出るのは危険だ!)
一真は微かな足音を聞きコンピューター室を出るわけにはいかなくなりパソコンの電源を落とし他の出口がないか辺りを見渡す
「・・・!、あれは」
「おい、誰かいるのか?」
一真はある物を発見した直後サンダースのライダー部隊の隊員がコンピューター室に入る
「誰もいるわけないだろう、俺たちは言われたとおりコンピューター室の警備をするぞ」
「そうだな、でもバカだよな1人で潜入するなんて~」
「違いねぇ~」
もう1人の隊員に言われ隊員はコンピューター室を出て行く通気用のダクトの蓋が開いていた事にも気付かず
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(優花里サイド)
『サンダース学園艦 艦内通路』
『オツカーレ!、でも捕虜室に連れて行くまでがお仕事だからな、頼んだぜ~♪』
「ラジャー!」
優花里は現在サンダースのライダー部隊に捕まり手錠のような物を掛けられ隊員2人に護送されるその1人がサンダースのライダー部隊の隊長リョウに連絡を取り優花里を捕虜室に連れて行かれそうになっていた
(このままじゃ西住殿にも破神殿にも何も出来ない!・・・何か打開策は!)
「何か考えているみたいだけどもう無理だぜ、1度捕まったら最後この学園艦からは逃げられないまぁ仲間を1人も連れて来なかった自分を恨むんだな」
打開策を見出そうとする優花里に追い打ちを掛けるように1人の隊員が言い優花里は沈むように俯いてしまう
(やっぱり私はみんなの足を引っ張る事しか出来ないのですか・・・)
『カランカラン・・・』
優花里はすっかり意気消沈していると何か転がっていくる音が聞こえ優花里と護送している2人の隊員は音がした方向を見ると廊下から空き缶が転がってきた
「誰かいるのか?」
「俺ちょっと見てくるから捕虜を頼んだぜ」
1人の隊員が空き缶が転がってきた廊下に向かいもう1人の隊員は優花里を捕まえながら向かった隊員を見守る
「うっ!」
すると廊下に向かった隊員が死角に入ると小さい呻き声が聞こえる
「お・・・おい、どうした?」
優花里を捕まえている隊員が呼びかけるも何も返事が返ってこない
「おい、少し見に行くぞ」
「・・・・・」
不審に思った隊員は優花里に促しもう1人の隊員が向かった廊下に向かおうとする優花里は俯きながらも指示に従い歩いていく
「あれ?、何処に行ったんだ?」
そこには向かった隊員もおらずポツンと転がってきた物とは違う空き缶が置かれていた
「ここを動くなよ」
隊員は俯いている優花里に言うと空き缶を拾いに行く
(っ!!、なんだ!?)
空き缶を拾った直後背後から異様な気配を感じ振り向くも優花里しかおらず気のせいと思うだが隊員は気付いていなかった
「・・・・・」
背後から迫る・・・
「・・・・・!」
1人の刺客に
「うっ!」
隊員は背後から首に目掛けて手刀を食らいそのまま気絶してしまう
「駄目だぜ優花里ちゃん、すぐに諦めるのは君の悪い癖だよ」
「えっ・・・」
聞き覚えのある声に優花里は顔を上げるそこには金髪にメガネを掛けたサンダースの生徒?がいた
「これじゃ分からないよな」
するとサンダースの生徒?は自分の髪の毛とメガネを掴むと2つを投げ捨てそこで初めて優花里はその髪の毛がカツラだと知るその正体は・・・
「は・・・破神殿!?」
優花里と同じようにサンダースの制服を着て潜入していた一真が自慢げに微笑んでいた
次回ガイム&パンツァー!
サンダースに捕まった優花里を助けた一真
「なにっ!?、捕虜が逃げただと!」
その事実を知り追っ手を差し向けるサンダースチーム
「2人とも伏せて!」
2人の窮地に参上する者の正体は!?
「ここが年貢の納め時だぜ~」
その最中一真たちはサンダース戦車隊とライダー部隊の隊長と対面する
一真と優花里は無事脱出する事が出来るのか!?
第23話「サンダース戦車隊とライダー部隊の隊長です!」
「大丈夫だ優花里ちゃんは俺が守る!!」
いかがでしたか?
あまりガルパンの話をしていませんでしたがスマホゲームで「ガールズ&パンツァー戦車道大作戦!」の事前受付が始まりましたね、自分は速攻で受付しましたwww
そして約半年後に公開される劇場版の前売り券の発売も始まりましたね1弾・2弾・3弾で特典も違うみたいですのでどれにしようかお悩み中です
次回は一真と秋山殿の脱出劇にあの東方キャラが参戦とサンダースの2大隊長との対面そして秋山殿が一真の毒牙にかかる・・・か?
乞うご期待下さい!