ガイム&パンツァー  戦車道・ライダー道極めます!   作:フルーツ大将軍

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第18話「ピンチはチャンス!? 逆転のレジェンドライダーアームズです(後編)!!」

〈みほサイド〉

 

「まだ見つからないわね・・・・・」

 

「あんなふざけた塗装してるくせに」

 

「無駄口はそれぐらいにしなさい」

 

 マジノ戦車隊は森に入り大洗戦車隊を探していたが一向に見つからずに苛立ちのあまり愚痴を零していた

 

 今現在マジノ戦車隊は2手分かれて捜索しておりB1bis&ソミュアS35チーム(隊長チーム)とルノーR35&ルノーFT17チーム(ルノーチーム)に分かれていた

 

「うん?・・・あの影は・・・」

 

 するとルノーチームFT17の車長(愚痴をこぼした方)が見覚えのあるシルエットを発見し他の車長たちも気付く

 

「あそこに行ってみましょう」

 

 R35Ⅰ(宥めた方)の車長が提案しルノーチームはシルエットへと前進する

 

 すると段々とはっきりと見えていきその正体は

 

「あれは・・・・・見つけた!」

 

 38tだった、その隣には89式もおりルノーチームに気付き砲塔をルノーチームに向ける

 

「89式と38tね・・・・・隊長に通信を・・・・・」

 

「たかがあの2両に隊長たちの手を煩わす必要はないわ!、ここは私たちで片付けけるわよ!」

 

「そうよね、私だけでやってしまいましょう」

 

 R35Ⅰの車長がエクレールに報告がしようとするがFT17の車長が勝てると踏んだのか反論するとR35Ⅱの車長(最初に喋った方)が同意していた

 

 38tと89式は砲撃するも外れてしまいルノーチームは反撃と言わんばかりに砲撃をし38tや89式の至近距離に着弾する

 

 すると38tと89式は反転しルノーチームから逃げようとする

 

「あっ待って!!、逃がさないわよっ!!」

 

「追いかけなさい!」

 

「2両とも待ちなさい!」

 

 FT17とR35Ⅱは追撃するがR35Ⅰの車長は止めるように言うが既に遅く2両とも発進しており仕方なくR35Ⅰは2両を追いかける

 

 どんどん森の中を進んでいき

 

 数分進んだ後38tと89式は停車する

 

「遂に観念したわね!」

 

「ここが年貢の納め時ってやつですわね!」

 

(明らかにおかしい・・・もしかしてこの場所に何か罠が?)

 

 FT17とR35Ⅱの車長は勝ち誇ったかの様に言うがR35Ⅰの車長はこの状況に疑念を持ち辺りを見回す

 

「あれは!?・・・9時にⅢ突が待ち伏せている!」

 

 R35Ⅰの車長がそう叫びFT17とR35Ⅱの車長が言われた方向を見ると茂みの中に隠れているⅢ突がいた何故バレてしまったかというと・・・

 

 聖グロリアーナ戦と同じ塗装と旗を付けていた、他の戦車も塗装を変えておらず薄暗い森の中でもすぐに見分けが付く程だった

 

「せっかくの低い車体が生かされてはいないわね」

 

「あんなふざけた塗装ですけど危ない芽は早めに摘みましょうか」

 

 FT17とR35Ⅰの車長は馬鹿にしながらもⅢ突に向かって進みR35Ⅰは38tと89式に向かい強いⅢ突から潰そうとしもうすぐで有効射程範囲が入る所だったが

 

『ドォォォォン!』

 

「えっ?、撃った?」

 

「いえ・・・・・」

 

(っ!、まさか!?)

 

 突如砲撃音が聞こえルノーチームがそう言い合うとR35Ⅰの車長は嫌な予感が脳裏によぎる

 

 するとR35Ⅱ背面のエンジンブロックに砲弾が直撃し白旗判定が出る

 

「う・・・うそ!?」

 

「ど・・・何処から!?」

 

 いきなりの事に動揺しFT17とやられたR35Ⅱの車長は狼狽える、R35Ⅰの車長は驚きながらも撃ってきた方向を見るそこには・・・・・

 

「やりましたね五十鈴殿!」

 

「いえ皆さんのおかげです」

 

 Ⅳ号戦車がおりみほがハッチを開け状況を確認する

 

「ルノーR351両を撃破、他の2両も皆さんお願いします!」

 

「まずい!、早くここを離脱しますわよ!」

 

「えっ!?、えーとーどっちに!?」

 

 みほが指示を出す中ルノーチームは撤退しようするがFT17の車長は明らかに慌てておりFT17は小刻みに動くだけだった

 

「今だっ!、撃って!」

 

Ⅲ突の車長エルヴィンが強く言い放ち慌てているFT17に向かって砲撃する

 

 見事命中し白旗判定が出る

 

「よしっ!、やった!」

 

「いやこういう時こそバロンならより一層気を引き締めるはずだ気を抜くな!」

 

「「「オー!!」」」

 

 敵戦車を撃破したⅢ突だったがエルヴィンが鼓舞し一層気合が入る

 

「くっ!、こうなったら一両でも多く道連れにしてあげるわ!」

 

 R35Ⅰの車長が自棄になっていると38tが砲撃する

 

 しかし、砲弾は明後日の方向に飛んでいった

 

「まず38tからね!、全く砲手が下手で良かったわ配置転換でもしたらどうかしら!」

 

 R35Iは至近距離で決めようとギリギリまで近付こうとする(38tの車内ではきっと桃がキレているだろう)

 

「アタックっ!」

 

「「「そぉーれ!」」」

 

『ドォォォォン!』

 

 自棄になっていたR35Ⅰは89式の接近を許してしまい右側面のエンジンブロックを撃ち抜かれ白旗判定が出る

 

「そ・・・そんな・・・」

 

 R35Ⅰの車長はこの光景を信じられずに目を見開いて呟く

 

「みぽりん!、作戦大成功だね♪」

 

「うん・・・今の所はそうだね」

 

 Ⅳ号では沙織がみほに向かってVサインをしながら言ったがみほの表情は固かった

 

(おそらくこれからが・・・本当の戦いになる)

 

 みほはそう予感しておりこの作戦「じわじわ作戦」を建てた経緯を思い出していた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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                『大洗女子学園 ガレージ』

 

「今回の試合は現在の塗装のまま臨みます」

 

「だが破神隊長、前回の試合ではそれが仇となってしまったのではないのか?」

 

 マジノ女学院との試合前日、ガレージの中で戦車隊&ライダー部隊の作戦会議が行われており一真の発言にカエサルが反論し他のメンバーも頷いていた

 

「そうですね、前回の試合では活かせなかったですが今回はそれを活かす作戦を考えました」

 

 一真がそう答えるとその場がざわめき出す、一真は予想していたのか隣にいたみほに目で合図を送る

 

「今回の作戦は簡単に言うと囮の2段構えになります」

 

 みほがそう言うと一真が事前に用意していたホワイトボードを裏返すそこには青い凸と赤い凸がそれぞれ5つあり森の中と思われるイラストが書かれていた

 

「青が私たちで赤がマジノ戦車隊に想定して説明します」

 

 みほが話し始めると一真がボードを操作する

 

「まず始めにマジノ戦車隊を森の中に誘導した後に分散させ2両か3両ほど集合した部隊に38tと89式で仕掛け敵が反撃してきたら一度撤退し敵を引きつけこちらのキルゾーンまで誘導します」

 

「・・・・・ここまでは前回の試合と同じだね~」

 

 みほが説明していると杏が干し芋を頬張りながらも答える

 

「はい・・・ですが、ここからが重要な部分です」

 

 みほがそう答えると一真が自信ありげにニヤリとしながら頷く

 

「キルゾーンの配置ですが、マジノ戦車隊から進入してくる道から見てⅢ突は左側面に待ち伏せてもらいⅣ号は右側面に待ち伏せます」

 

「西住隊長!、この配置の根拠はなんですか?」

 

 みほの説明に典子が手を挙げて質問した

 

「えーと・・・それは・・・」

 

「ただの勘です♪」

 

 みほが言葉を詰まらしていると見兼ねた一真が人差し指をピンっと立てて答える

 

「「「「「勘?」」」」」

 

 一真の予想外の答えに一同が声を揃えて言う

 

「えぇ・・・それにこの作戦だとⅢ突とⅣ号は真反対の位置でも大丈夫なんですよ」

 

「「「「「?????」」」」」

 

 一真の話しが理解できずみほやライダー部隊のメンバー以外の頭の上には?マークが浮かぶ

 

「要はⅢ突がバレてくれたら良いんですよ」

 

「でも破神殿、Ⅲ突はこういう待ち伏せ戦術においては非常に強力のはずです、囮に使うならⅣ号のほうが良いのでは・・・」

 

 一真の言葉に優花里がそんな事を言うが一真は得意気にニヤリと笑みを浮かべる

 

「あぁ、分かっているよ恐らくマジノ側もね」

 

「・・・!、なるほどねぇ~♪」

 

 一真のその一言で杏は一真とみほの目論みに気付いた

 

「つまりこの作戦の「本当」の囮はⅢ突なのね~」

 

 杏がこの作戦の核心を言うと一同が驚愕する

 

「だ・・・だが、それならわざわざ優れているⅢ突の方を囮にするのだ?」

 

「ならエルヴィンさんに1つ質問しますが、敵のキルゾーンだと分かって入り込み待ち伏せている敵戦車を発見した時どんな気持ちになりますか?」

 

 エルヴィンは納得出来ず一真に尋ねるが逆に一真に質問される

 

「えっ、それは・・・やはりしてやったりと・・・!?」

 

 いきなりの質問に戸惑うも答えている最中にエルヴィンも気付いた

 

「そういう事です、この作戦の真の目的はこちらの作戦は破綻したと思わせて油断を誘う事で確実に背面や側面から攻撃する事です」

 

 一真が作戦の真意について話すとまたも一同から驚きの声があがるも先程とは何か凄い物を見たような驚きだった

 

 説明し終わった一真とみほは互いに見合い頷く

 

「あの・・・私たちはこの間に何をしていたら良いですか?」

 

 すると梓が少し不安そうな表情で一真とみほに尋ねる

 

「うん、梓ちゃんたちDチームはその間に・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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                  『試合会場 森林エリア』

 

「・・・ぇ・・・ねぇみぽりん!」

 

「・・・・・えっどうしたの沙織さん?」

 

 改めて思い出していたみほは何度か沙織に呼ばれてやっと気付いた

 

「「どうしたの?」じゃないよ~!、さっきDチームのみんなから通信があってえーと・・・B1ナントカと隊長車がもうすぐこっちに着くらしいよ」

 

「ルノーB1bisとソミュアS35ですよ武部殿」

 

 沙織が話すもまだ戦車の名前を分からず濁した言い方をするもつかさずに優花里がフォローした

 

「あ~そうだったね・・・」

 

「そんな事より・・・来るぞ」

 

 沙織が頭に置いて苦笑いで答えていると麻子がいつもより少し凄みがあるように言うと大洗戦車隊の前方から戦車の走行音が聞こえる

 

「遂に・・・来ましたね・・・」

 

 緊張した面持ちで言う華にみほがゆっくりと頷いた

 

「皆さん、遂に敵重戦車と隊長車が来ました、作戦会議で話した通りにお願いします、Dチームの皆さん・・・・・お願いしました!」

 

「「「「御意!」」」」

 

「「「「了解!」」」」

 

「「「「「「はーい!」」」」」」

 

 みほの指示に各チームが力強く返事をするが梓は緊張のあまり手が震えていた

 

「まったくルノーチームは何をしていたの!」

 

 その頃大洗戦車隊に向かっているB1bisの車長ガレットがルノーチームが撃破された事に声を荒げる

 

「ガレット、そんな事を言っても仕方のない事よ」

 

「・・・ふんっ、隊長はお気楽いや冷静で羨ましい限りです」

 

 声を荒げるガレットをエクレールが宥めるもガレットは相変わらずの嫌味を言う

 

「ガレット・・・!」

 

(フォンデュ、落ち着きなさい・・・)

 

 フォンデュはガレットに手をプルプルと震えて怒りを現わにしていたがエクレールがフォンデュの肩に手を置き宥めるも本人も胃が痛むのかお腹に手を置いていた

 

「ガレット、あなたはⅢ突や89式たちを頼むわ、私はⅣ号をやる」

 

「・・・・・分かりました、くれぐれも無様な姿は晒さないでくださいね」

 

 エクレールの指示をガレットはまたも嫌味を言いながらもエクレールたちから離れる

 

「すいませんエクレール様・・・ガレットがあんな言い方しか出来なくて・・・」

 

「良いのよフォンデュ、ガレットは前隊長のマドレーヌ様の事を慕っていたからね」

 

 エクレールは申し訳なさそうに謝るフォンデュにそう答えると胃薬を一気に飲む

 

「さぁ・・・行くわよフォンデュ!」

 

「はい!、エクレール様!」

 

 エクレールたちの乗るソミュアS35がⅣ号に向かって突撃する

 

「・・・来た!」

 

「行くぞ・・・」

 

 ハッチから上半身を出して双眼鏡でソミュアS35がⅣ号に向かって突撃するのを見たみほは一言呟くとⅣ号が少しずつ前進し始める

 

「こちらに隊長車が来ました、今からⅣ号は戦闘に入ります、まだ重戦車は見えませんが各チームは連携を密にして対応してください!」

 

 みほは各チームに指示を出し眼前のソミュアS35を見据える

 

(一真君たちはこちらの支援には来れない・・・でもやるしかない!)

みほはライダー部隊の苦戦を予知しながらも目の前の事に集中した

 

〈みほサイド OUT〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

#####

 

〈一真サイド〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                 『試合会場 平原エリア』

 

「くそっ・・・そのままじゃ埓が明かない!」

 

「そんなんじゃ~私に攻撃は当たらないよ~♪」

 

 その頃一真たち大洗ライダー部隊はみほの予想通りウィッチライダー部隊に苦戦を強いられており鎧武に変身している一真はイチゴアームズからオレンジアームズにアームズチェンジをし戦っていたがキャロが変身するマジシアンの幻影を操る能力に防戦一方になっていた

 

「さ~て、ここら辺で大技といこうかな~♪」

 

【カモ~ン! パンプキンスカッシュ!】

 

 キャロはこの状況を楽しむかのように言うとカッティングブレードを一度倒す、鎧武は身構えると鎧武の周りを取り囲むようにマジシアンが現れロッドの先端に炎が纏っていき徐々に肥大化していく

 

「「「「「食らいさない!!」」」」」

 

 マジシアンたちが一斉に叫ぶと威力を増した火球が鎧武を襲う、鎧武は対応仕切れないと思ったのか防御に徹した

 

「ぐわっ!・・・あぐっ!・・・なんて威力だ!!」

 

 鎧武はなんとか火球を全て受けきったがそれまでのダメージの蓄積もあったのか遂に膝を地面に着けてしまう

 

「やっぱり一真君なら耐えちゃうか~、大体のライダーならこれでイチコロなのに」

 

 マジシアンはこの状況を予想していたかのように言う、だが鎧武にとってはそれどころではなく仮面の下で苦悶の表情を浮かべていた

 

(もうそろそろ時間だみほちゃんたちはじわじわ作戦を展開しているはず早く倒してみんなの所に行かないと!)

 

 鎧武は一刻も早くみほたちの支援に行きたかったが目の前のキャロを倒さずには向かえない事は明白であり内心焦っていた

 

「だが・・・パインやイチゴでも効果はなかった、今の俺の戦力でどう戦えば良いんだ?」

 

 鎧武は自問自答をするが答えなど出るはずもなくふと天子たちの様子が気になり耳元に手を当てる

 

「こちら一真!、みんな聞こえるか!」

 

 鎧武は天子たちに向かって通信を送る

 

「くそっ!、何人まで膨れ上がるの!!」

 

「最大16人までです・・・バナナさん」

 

 その頃バロンに変身している天子は16人にまで分身したマジシアンの人海戦術に徐々に押されていき今や対応しきれずに押し流れそうになっていた

 

「バロンだ!、って16人は流石に反則でしょう!?」

 

「ルールではライダーの能力等で増えたライダーは正式な人数にはカウントされません」

 

 バロンはさすがの人数にそう言うがガーリックは平然と答える

 

「そんなのあr・・・ぐっ・・・ぐわぁぁぁ!!」

 

 バロンはガーリックに返そうとするも連続して攻撃を受けてしまい転げ倒れる

 

「こんな相手に・・・どうすれば!?」

 

「こちら一真!、みんな聞こえるか!」

 

 バロンはこの不利な状況にボヤいていると鎧武からの通信が入る

 

「こちら天子・・・なんとか聞こえているよ・・・」

 

「天子!、良かった・・・今の状況は?」

 

 バロンは疲れ気味に答え鎧武は安心するもつかさずにバロンに問いかける

 

「敵の分身能力に・・・・・はっきり言って押されそう」

 

「っ!、本当だったかのか使用者によって能力を変えるなんて」

 

 バロンの応答に一真は改めてキャロの言った事が真実だと知った

 

「「本当だった」って今一真が戦っている相手の能力は違うの?」

 

「あぁ・・・こっちは幻影を操る能力だ」

 

「やはりそういう事だったんですね」

 

 バロンに質問に答えていると突如龍玄に変身している衣玖から通信が入る

 

「衣玖さん!、無事だったんですね!?」

 

「かなりジリ貧ですけどね・・・こちらの能力は恐らく空間歪曲ですね」

 

「こちら幽香・・・話は大体分かったわ、こちらの能力は高速飛行能力よ」

 

 衣玖が応答していると次は斬月に変身している幽香から通信が入る

 

「幽香!・・・・・お前は結構余裕そうだな」

 

「この状況を見て余裕って思えるのはあなたぐらいね、食らいすぎて右腕が少し痺れてきたわね」

 

 鎧武は声のトーンからそんな予想を言うが斬月から皮肉で返される

 

「そういえば夜罪から通信はありましたか?」

 

「いえ全く・・・」

 

「まさか・・・あいつ・・・!」

 

 龍玄がふと鎧武に尋ねるも鎧武の返答にバロンに考えたくもない予想がよぎる

 

 その頃武神鎧武に変身している夜罪は・・・・・

 

「これで終わりよ」

 

「くっ・・・くそっ!」

 

 龍玄マジシアンに胸元を踏みつけられブドウ龍砲を眼前に突きつけられる絶体絶命の状況でトリガーに人差し指が掛けられる

 

(・・・今だっ!)

 

 龍玄マジシアンが撃つ直前武神鎧武は龍玄マジシアンの背中を蹴り体勢が崩れた同時に低い飛び込みをし距離を取る

 

「夜罪!、夜罪応答しろ!」

 

「そんなに叫ばなくても大丈夫だ一真・・・まぁさっきまで危なかったがな」

 

 鎧武は武神鎧武の安否が気になり叫ぶも嬉しさ半分うんざり半分で答える

 

「夜罪!、良かった無事だったか・・・」

 

「あぁ・・・そんな事より話しは聞いていたこちらの能力は変身能力ださっきもバロンや龍玄に変身した」

 

「みんな・・・ありがとう、少し考える時間をくれ」

 

 鎧武はそう言い残し一旦通信を切った

 

「どう?、話し合いは終わったかしら?」

 

 キャロはまるで鎧武たちの通信が終わるのを待っていたかのように尋ねる

 

「えぇおかげさまで・・・親切に待ってくれるとは思いませんでしたよ」

 

 キャロは鎧武が通信している間には攻撃を仕掛けず他のウィッチライダー部隊のメンバーも同様だった

 

「この試合で最後の通信かもしれないからね、それに次の攻撃の準備は出来たし」

 

 そう言うキャロのパンプキンロッドの先端に先程と同じ大きさまで炎を纏っていた

 

(どうする?、さすがにあの攻撃を受けたらただではすまないしあの幻影の中をダメージを残っているこの状態で避けるのは至難の技だ・・・何か対抗策はないのか!)

 

 鎧武はこの状況を打開しようと考えているとある事に気が付く

 

(「幻影」・「分身」・「空間歪曲」・「高速飛行」・「変身」・・・それに能力発動時のオバケカボチャの目、そして・・・・・父さんが送ってきた新しいロックシード!)

 

 鎧武はおもむろに無双セイバーを帯刀し左手を背中に回し総一が送ってきた仮面ライダーの顔をしたロックシード「ウィザードロックシード」を取り出した

 

「まだロックシードを持っていたんだ、まぁそれでこの状況を変えれるとは思えないけど」

 

「そうか・・・・・そういう事か!」

 

 キャロの言葉にも耳を貸さずに鎧武は1人何かを納得しまたも天子たちに通信を送る

 

「みんなよく聞いてくれ!、父さんが送ってきた新しいロックシードを使うんだ!」

 

「でもあのロックシードでどうにかなるの!?」

 

 鎧武の意見にバロンは反論するものの龍玄は総一が送ってきたロックシード「ダブルロックシード」を斬月は「フォーゼロックシード」を武神鎧武は「ディケイドロックシード」を納得した様に取り出す

 

「確かにこれなら打開出来ますね!」

 

「一真のチョイスも間違ってなかったのね」

 

「目には目を刃に刃をと言った所か・・・」

 

 龍玄たちはロックシードを見ながら言うがバロン1人だけは分からないでいた

 

「でもこんな物であの分身を破r・・・・・あっ!、そういう事か!」

 

 バロンもようやく理解し総一が送ってきたロックシード「オーズロックシード」を取り出す

 

「あぁ・・・みんな行くぞ!」

 

 その鎧武の掛け声とともに一斉に鎧武たちはロックシードを開錠する

 

【ウィザード!】

 

【オーズ!】

 

【ダブル!】

 

【フォーゼ!】

 

【ディケイド!】

 

 すると鎧武の頭上のクラックからは仮面ライダーの顔の形をした鎧「ウィザードアームズ」がバロンの頭上からは「オーズアームズ」が龍玄の頭上には「ダブルアームズ」斬月の頭上からは「フォーゼアームズ」武神鎧武の頭上からは「ディケイドアームズ」がゆっくりと降りてくる

 

「仮面ライダーの・・・アームズ?」

 

 ガーリックは今まで見た事のないアームズにそう呟き他のウィッチライダー部隊のメンバーも食い入るように見ていた

 

 すると鎧武たちは食い入るように見ているガーリックを余所にドライバーにセットしたロックシードを取り外し入れ替えるように開錠したロックシードをドライバーにセットしハンガーにロックをかける

 

【【【【【lock on!】】】】】

 

 それぞれのドライバーの待機音が流れバロンたちはカッティングブレードでロックシードを切った、鎧武もカッティングブレードでロックシードを切ろうとした瞬間

 

「っ!、させるもんか!」

 

 キャロがアームズチェンジを阻もうと火球を鎧武に向けて連射し鎧武は炎に包まれる

 

【カモ~ン! オーズアームズ! タトバ・タートバー!】

 

【ハイ~! ダブルアームズ! サイクロン・ジョーカー・ハッハッハッ!】

 

【ソイヤ! フォーゼアームズ! 青・春・スイッチ・オン!】

 

【~♪ ディケイドアームズ! 破壊者 オン・ザ・ロード!】

 

 バロンたちは難なく頭にアームズが覆い被さり電子音声とともにアームズが展開されアームズチェンジを果たす

 

「信号機?・・・それとも三色団子・・・ですか?」

 

「うーんあたし的には三色団子かな?」

 

 ガーリックにバロンがアームズチェンジをしたオーズアームズに描かれている上下3色に分かれているサークルを見てそう言うとバロンはオーズアームズのアームズウェポン「メダジャリバー」を構えながら答える

 

「左右2色に分かれるアームズ・・・結構良いかも♪」

 

「・・・、それじゃお決まりのセリフを・・・さぁ、お前の罪を数えろ!」

 

 ジンジャーは龍玄のダブルアームズに思いのほか好印象を持つ、龍玄は少し照れるもポーズを決めてお決まりをセリフを言う

 

「言わないといけないかしら・・・・・宇宙キッ!・・・タと言っといてあげるわ」

 

「宇宙?・・・あっ!、そのアームズってなんとなく宇宙飛行士っぽいですもんね」

 

 斬月も悩んだ末にお決まりをセリフを言おうとするが恥ずかしかったのか途中で切ってしまう、だがマジシアンはそのセリフを妙に納得していた

 

「なんだか・・・・・バーコードみたい」

 

「ふんっ、確かにそう見えなくもないな」

 

 マジシアンの言葉に武神鎧武は鼻で笑うも同意するかのように答えディケイドアームズのアームズウェポン「ライドブッカー」をソードモードにし構える

 

「決まった・・・の?」

 

 その頃は炎に包まれた鎧武を見ながら倒したと実感が起こらずに不安げに呟く

 

【ウィザードアームズ! シャバドゥビ ショータイム!】

 

 すると電子音声とともに急に炎が何かに吸い込まれるように収束していくとそこには「ウィザードアームズ」に変身した鎧武の姿があり煌びやかにアームズが輝く

 

「っ!、ウィザード・・・なるほど「魔法」には「魔法」って事ね」

 

「さぁ~ショータイムだ!」

 

 全くダメージのなく飄々としている鎧武を見て一瞬驚くもすぐにいつもの調子に戻り言うと鎧武はポーズを決めてお決まりのセリフを戦闘開始の如くに言った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回ガイム&パンツァー!

 

 反撃を始める一真とみほたち大洗戦車隊とライダー部隊

 

 だがマジノ戦車隊もウィッチライダー部隊も黙っていない!

 

「これからのマジノの為に私のやり方が通用する事を証明してみせる!」

 

「エクたちの為にも負けられない!」

 

 そして遂にマジノとの決着が着く!

 

 第19話「大洗の覚悟・マジノの思いです」

 

「戦車とライダーはともに助け合うものよ」

 




まず始めに約2ヶ月ものの間サボってしまいすいません

今期のアニメや新作のゲームや艦これもやっていて何時の間にかこんなに掛かってしまいました

話が変わりますが、ドライブでは遂に仮面ライダーチェイサーが出ましたね自分は先日にDXシンゴウアックス&シグナルチェイサーセットを購入してきました、個人的な感想ですがあのそのまま信号機を武器にしたようなデザインはビックリしましたがやはり仮面ライダーが持つとサマになっていてカッコよかったです(動けばどのライダーもカッコイイなんて言っちゃダメですよ)

次話も遅れるかもしれませんが乞うご期待下さい!

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