ガイム&パンツァー 戦車道・ライダー道極めます! 作:フルーツ大将軍
今回も勝手な都合で前後編に分けさせてもらいました
では、どうぞ!
これまでのガイム&パンツァーは
遂に大洗女子学園にとって2回目となる対外試合となるマジノ女学院との試合が始まる
だが大洗側は初手から敵に行動を読まれライダー部隊との連携で身動きが取れなくなり前方と後方から挟まれる
一真たち大洗ライダー部隊は危険と知りながらも全員でウィッチライダー部隊に突撃し今まさに戦いが始まろうとしていた!
一方大洗戦車隊はというと・・・
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『試合会場 平原エリア』
〈みほサイド〉
「みぽりんここからどうするの?」
沙織が少し焦りながらみほに尋ねみほは眼前を見据えていた
「全車榴弾を装填して前方に向かって進んでください」
みほの指示に一同がざわめき出す
「西住隊長、いくらなんでも無茶ではないか!?」
「敵の主力に向かってアタックをかけるなんて!」
「おぉ~大胆だね~」
それぞれのチームが思い思いの事を言っている中Dチームは
「了解しました、みんな・・・やろう!」
「「「「おーーーーー!」」」」
「なんか燃えてきた!」
「佳利奈ちゃんならできるよ!」
「あいーーーー!!」
俄然やる気が出ており他のチームはこの事と唖然としていたが
「ふっ、確かにあーだこーだって言っても仕方ないな」
「そうだね、私たちもバレー部魂を見せるよ!」
「良いねぇ~、このままいっちょ派手にやろう!」
Dチームに触発されやる気が出る
(私は破神先輩と一緒に逃げずに頑張るって決めたんだもん!)
「皆さん私の合図で一斉に敵戦車の前方に撃ってください!」
梓はそんな思いを抱きながらもみほの指示を聞き大洗戦車隊は前進する
「なんのつもり?、次弾装填を急いで」
B1bisの車長のガレットが大洗側の動きの意図が分からず装填手に指示を出す
「・・・装填完了!」
「よしっ、目標敵89式、弱い奴から順に潰してあげるわ・・・うっ・・・・・」
ガレットは余裕の表情で指示を出し砲撃させようとしたその時
「車長!、敵が撃ってきます!」
大洗側の砲撃が自軍戦車部隊の前方に着弾し大きな爆発と衝撃に襲われる
「くっ!、味な真似をっ!」
「ガレット!、すぐに転進しなさい!」
ガレットがそう吐き捨てる中突如エクレールから通信が入る
「なんです?・・・まさか!?」
ガレットがエクレールの指示が理解できなかったが何かに気づいた様にハッチを開け後ろを見る
するとそこには大洗戦車隊がおりもう少しで森の中に入ろうとしていた
「バカな!?・・・いつの間にあんな所まで」
ガレットはこの光景が信じられずにいたがすぐに転進し後方の部隊と合流すると一斉に砲撃する
だが砲弾はどの大洗の戦車には着弾せずマジノ戦車隊は森への進軍を許してしまった
「見事にやられましたわね、流石は西住流ですね」
「それだけではないわ、今回はちゃんと隊長の指揮のもと各チームも確実に指示をこなしている、聖グロリアーナとの試合より成長しているわ」
フォンデュがエクレールに言うとエクレールがある意味大洗戦車隊を評価するような事を言う
「これからどうしますか?」
「無論ね、私たちも彼女たちが入っていた森に入るわ、あんな目立つ塗装をしていたらすぐに見つけれるはずよ」
エクレールのその言葉でマジノ戦車隊も森の中に入っていた
「西住殿!、見事マジノ女学院の裏をかけましたね!」
「うん・・・なんとかね1年生チームのみんなのおかげかな」
マジノ戦車隊を振り切り優花里が嬉しそうに言うとみほがホッと肩をなで下ろすように言いDチームを称えた
「そっそんな事は!?」
「そうだよ梓ちゃん~幽香さんや破神先輩にも見せたかったよね~♪」
梓が照れながらも否定するも優季が茶化すように言う
「そういえば梓は破神先輩の事が好きなんだよね?」
「えっ!、そうだったの!?」
あゆみが梓に尋ねると佳利奈が驚きながら梓に尋ね紗希が無言で明後日の方向を見ながら頷く
「そっそんな!?、別に嫌いじゃないけど・・・私と破神先輩じゃ釣り合わないよ・・・」
「そんな事はないですよ梓さん、「お互い」に頑張っていきましょう」
梓が俯きながら言うと華がそう答える
「五十鈴先輩・・・もしかして」
梓は華の言葉にある事に気付いた華も自分と一緒だという事を
「ふんっ!、甘ったるい雰囲気を出しおってもっと気を引き締めろ!」
「まぁ~まぁ~良いじゃないの~青春っぽくて」
桃がこの状況が気に食わないのか注意すると杏が桃を宥めていた
「・・・ライダー部隊の皆さんはどうしているのかな?」
みほはウィッチライダー部隊に突撃した一真たちライダー部隊の身を案じていた
〈みほサイド OUT〉
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〈一真サイド〉
『試合会場 森林エリア』
その頃一真たち大洗ライダー部隊は仮面ライダーに変身しウィッチライダー部隊と激しいバトルを繰り広げていた!
「ハッ!」
「くっ!・・・、流石に攻撃がどのライダーよりも重いね!」
仮面ライダー鎧武に変身している一真は仮面ライダーマジシアンに変身しているキャロと戦っていた
「そこだっ!」
「あっ!、きゃあぁぁぁぁ!!」
鎧武は一瞬の隙を突き無双セイバーを抜刀し切り付けるとキャロは鎧から火花を散らしながら後方に転げ倒れ悲鳴を上げる
「やっ・・・やっぱり恐ろしく強いね一真君は」
「軽口を叩くのはそれぐらいにした方が良いですよ!」
キャロは痛みに耐えながら立ち上がり鎧武はそう強く諌めるとキャロに向かって走り出す
「・・・そうね、なら私の真の力を見せてあげるわ」
キャロは小さい声で言うとパンプキンロッドを突き出すとオバケカボチャの目が青く不気味を光った
「・・・?、てやぁぁぁぁぁ!!」
鎧武はオバケカボチャから放たれた光が気になりながらも無双セイバーと大橙丸を振り下ろす・・・しかし
キャロに攻撃が当たる直前に幻のようにキャロの姿が消え鎧武の武器は空を切った
「なにっ!?、幻影だったのか!」
鎧武は驚愕しながらそう言い放つと後ろから気配を感じ振り向きざまに無双セイバーを振るうとキャロが放ったと思われる火球を斬り裂いた
「うそっ!、気配でも分かるって言うの!?」
いつの間にか鎧武の後ろにいたキャロが驚愕するのをよそに鎧武は無双セイバーのグリップを引き銃弾が装填されるとキャロに向かって全弾撃った
だがまたオバケカボチャの目が光りキャロが幻のように消えてしまった
「くそっ!、またか!」
鎧武はそう吐き捨てると複数の火球が鎧武向かって降り注ぎ鎧武は2つの武器で捌いていると鎧武の後ろからキャロが突然現れパンプキンロッドを振り下ろすと鎧武は2つの武器で受け止める
「これがパンプキンアームズの能力なんですね!」
「う~ん・・・当たらずとも遠からずってとこかな」
鎧武がそう尋ねるとキャロがなんとも曖昧な返事をする
「・・・?、はぁぁぁぁぁ!」
鎧武はキャロの言葉に疑問を持ちながらもキャロの胴体目掛け蹴りキャロがよろけると大橙丸で突きを入れようとする
だがまたもオバケカボチャの目が光りキャロの姿が消えた
「っ!!、・・・・・!」
鎧武は仮面の下で苦々しい表情をしていると四方から火球が襲い掛かり鎧武は咄嗟にジャンプし火球を避けた
鎧武は空中でバク宙を決め華麗に地面に着地すると無双セイバーを帯刀しロックシードホルダーからパインロックシードを取り出す
【パイン!】
鎧武は戦極ドライバーにセットしていたオレンジロックシードを取り外し開錠したパインロックシードをドライバーにセットしロックをかける
【lock on!】
するとオレンジアームズが霧散するように消え鎧武はカッティングブレードでロックシードを切った
【ソイヤ! パインアームズ! 粉砕・デストロイ!】
鎧武の頭にクラックから現れたパインアームズが覆い被さり展開されパインアームズにアームズチェンジした!
鎧武はパインアイアンを振り回しキャロに攻撃を仕掛けたが当たる直前で幻のように消え現れては消えの繰り返しにより全く攻撃が当たらなかった
「これでもダメなのか・・・ならこれだ!」
鎧武はそう呟くとロックシードホルダーからイチゴロックシードを取り出した
【イチゴ!】
鎧武はイチゴロックシードを開錠しドライバーにセットしていたロックシードを取り外しイチゴロックシードをドライバーにセットしロックをかける
【lock on!】
【ソイヤ! イチゴアームズ! シュシュッとスパーク!】
鎧武はカッティングブレードでロックシードを切るとパインアームズが霧散するように消えその直後クラックから現れたイチゴアームズが覆い被さり展開されイチゴアームズにアームズチェンジした!
「これならどうだ!」
鎧武はイチゴクナイを取り出し投げつけるが全く攻撃が当たらなかった
すると鎧武は無双セイバーを抜刀してドライバーのロックシードを外し無双セイバーにセットしロックをかける
【lock on!】
【一! 十! 百!】
無双セイバーのゲージが溜まり刀を振り上げる
【イチゴチャージ!】
振り上げると同時にイチゴのエフェクトが打ち上げられキャロの周りにクナイバーストが炸裂した!
だが・・・・・
「うわぁ・・・危なかった・・・」
大きな爆発を見ていると鎧武の背後にキャロが急に現れ軽い感じで言う
(っ!!、どういう事だ!?、幻ごと広範囲に仕掛けたのに!)
鎧武は急に現れたキャロに動揺してしまい炎を纏ったロッドの突きをマトモに食らってしまった
「くっ!」
鎧武は後退するも大したダメージにならなかった
「これまでの攻撃とさっきの能力・・・・・まさか!?」
鎧武はこれまでの戦闘である事に気付くとキャロは仮面の下で不敵な笑みを浮かべる
「そう・・・私の能力は幻影を作り出し実体と幻影を瞬時に入れ替える事が出来るの♪」
キャロがノリノリで答えると鎧武は仮面の下で苦々しい表情を浮かべていた
「それにパンプキンアームズの能力はこれだけではないわよ」
キャロは尚も説明を続ける
「パンプキンアームズは・・・・・」
何故かキャロは勿体っぶた言い様をすると
「使用者によって能力が変わるアームズなのよ♪」
「っ!、なんだって!?」
得意げに語るキャロの言葉に鎧武は驚愕していた
一方仮面ライダーバロンに変身している天子の方では
「「はぁぁぁぁぁ!!」」
仮面ライダーマジシアンに変身しているガーリックと激しい戦闘を繰り広げていた!
「くっ!、やはりこれまでのライダーとは比べ物にはならないですね・・・」
ガーリックがバロンと競り合い苦しそうに言うとバロンが鼻で笑う
「分析する余裕があるなら1発でもあたしに当ててみろ!」
バロンはそう言うと力任せに押しのけバナスピアーを振るいガーリックの胸元に鋭い連撃を浴びせる
ガーリックは攻撃を受けた胸元から火花を散らしながら吹き飛ばされる
「流石です・・・これはもう力を使うしかない様です」
「だったら・・・さっさと本気でかかってこい!」
攻撃を受けているにも関わらずガーリックは冷静に言うとバロンはバナスピアーを構えガーリックを駆け寄る
バナスピアーに当たる距離まで接近しバロンはバナスピアーを振り下ろす
だが、バナスピアーが当たる直前に何かに阻まれ遮られる
「なんだ!?」
バロンはよく見ると阻んだ物がパンプキンロッドと同じような杖に見えその先を見ていくと・・・・・
「こんにちは・・・バナナさん」
「バロンだ!、ってなんで2人も・・・!」
もう一体マジシアンがおりガーリックの声で事務的に挨拶をする、バロンはつい声を荒げるとバロンはある事に気付く
ここに「2人」のガーリックがいる事に
そう気づくのも束の間倒れ込んでいたガーリックが急にロッドを振り上げバロンに攻撃しようとするバロンはバナスピアーを柄の部分で弾き2人のガーリックから距離を置く
「あんたたち・・・・・もしかして双子?」
「いえ・・・これが「私の」パンプキンアームズの能力です」
バロンはガーリックに問いかけガーリックが答えるとバロンは首を傾げる
(私の?、アームズの能力は人によって変わる物じゃないでしょう?)
バロンもまさかそんな能力があるとは思わなかった
すると2人のガーリックがロッドを突き出しオバケカボチャの目が光ると2人の傍に新たなマジシアンに変身したガーリックが現れた
「どんなに数を増やそうと戦うだけだ!」
バロンは叫ぶと4人に増えたガーリックに突進していった
「はぁぁぁぁぁ!」
「せやぁぁぁぁ!」
その頃仮面ライダー龍玄に変身している衣玖はジンジャーと壮絶な撃ち合いをしていた
互いに距離を保ち並行して走りながら撃ち合っており2人とも木を盾にしながら攻撃を凌いでいた
(今が仕掛け時ですね!)
龍玄は一瞬足を止めるとジンジャーに向かって走り出す
「っ!、良い的ね!」
龍玄の動きに一瞬驚くも余程自信があるのか余裕そうに言い火球を龍玄に放つ
龍玄は火球をくぐるような低い飛び込みをし火球を回避し地面に手が着くとそのまま前転しブドウ龍砲を構える
「隙だらけね!、貰った!」
もうロッドを龍玄に向け火球を撃つ準備万端だったジンジャーが勝ち誇ったかのように言い火球を何発も放つ
だが龍玄は火球が放たれた直前に空高くジャンプし火球を難なく避ける
「そんな!・・・バカな!?」
ジンジャーは龍玄がブドウ龍砲を構えた事で自分に撃ってくるものだと思っておりその意表を突かれてしまった
龍玄は空中でブドウ龍砲を構えジンジャーもロッドを構え火球を放とうとするが
(しまった!、さっきあんなに火球を放った後じゃ・・・)
パンプキンロッドが火球を放つにはある程度エネルギーを溜める必要があり単発で撃つ分には直ぐにエネルギーは溜まるが同時に数発も放ってしまうと次の火球を放つために時間が掛かってしまう弱点があった龍玄はこれを狙っていたのだった
「そこです!」
龍玄はジンジャーに数発撃ち込みジンジャーは咄嗟に防御姿勢を取り攻撃を耐える
「くっ!」
「まだです!」
ジンジャーは仮面の下で苦痛の表情を浮かべるがジンジャーの目の前に着地した龍玄がミドルキックでジンジャーの防御姿勢を崩すと龍玄の蹴り技が炸裂しジンジャーは受けることしか出来ずに吹っ飛ばされてしまった
ジンジャーは痛みに耐えながら立ち上がろうとするが龍玄はジンジャーにまたも数発撃ち込みジンジャーは後方へと転げ倒れる
「もう少し遊びたい所ですが・・・一気に決めさせてもらいます!」
龍玄はそう言うとブドウ龍砲のレバーを引き銃口にエネルギーが溜まりジンジャーに向かって構える
「あっ・・・ぐっ・・・まだまだよ!」
ジンジャーがヨロヨロと立ち上がりロッドを突き出すとオバケカボチャの目が光る
「はぁぁぁぁぁ!!」
龍玄は構わず撃ちこれで決着を着くと思われたが・・・・・
龍玄が撃ったエネルギー弾はジンジャーの目の前で静止してしまった
「っ!、どういう事!?」
「こういう事よ」
龍玄が驚きのあまり叫ぶとジンジャーがロッドを龍玄を突きつけるするとエネルギー弾がなんと龍玄に向かって飛んでいった
龍玄は咄嗟に避けるもジンジャーに行動を読まれ避けた先に火球が降り注ぎ龍玄に直撃した
「くっ・・・・・、まさか弾の軌道を操作出来る能力なんて相性が悪いですね」
「私にとっては相性抜群だけどね」
龍玄が悪態ついているとジンジャーが挑発するかの様に言う
(でも・・・恐らく格闘には反応しないはず・・・間合いさえ詰めれば!)
龍玄がそう考えを張り巡らせているとジンジャーが火球を放つ
すると龍玄は近くにあった木に隠れ火球を避ける
「今更そんな所に隠れても・・・」
ジンジャーが馬鹿にするかのように言い火球を放とうとする
(今だっ!)
突如龍玄が飛び出すジンジャーはいきなりの事に火球を放つが龍玄はジンジャーの近くにあった木に向かってジャンプしその木を蹴る事で自分の身体を逸らしてジンジャーに飛び蹴りをしようとする
「無駄な事よ!」
ジンジャーがそう吐き捨てロッドを突き出しオバケカボチャの目が光る
(っ!、さっきもあのカボチャの目が光って!)
龍玄はある事に気付くも今の体勢を崩さずにもうすぐで当たるかと思ったが
龍玄の身体がジンジャーの目の前でまるで時間が止まったかの様に止まる
「残念だけど格闘にも私の能力は反応するのよ♪」
ジンジャーが軽い感じで言うとロッドを振るい龍玄は吹き飛ばされる
龍玄が立ち上がろうとするとさっきのお返しと言わんばかりに火球を放ち龍玄に直撃すると鎧から火花を散らしながら転げ倒れる
(くそっ・・・こんな相手にどうやって戦えば!?)
大したダメージじゃなかったのか龍玄は直ぐに立ち上がり打開策を見出そうとするが良い案は出なかった
一方仮面ライダー斬月に変身している幽香はウィッチライダー部隊の隊員と戦っていた
「な・・・なんて威圧感なの!?」
「う~ん、同じ攻撃ばっかでつまらないわね」
ゆっくり近付いてくる斬月に対してマジシアンは火球を撃ちながら斬月との距離を保っていた
「遊びに付き合っている程暇じゃないから・・・一気に決めさせてもらうわよ!」
火球をメロンディフェンダーで防いでいると斬月はメロンディフェンダーを左手に持ち替え右手で無双セイバーを抜刀し全速力でマジシアンに向かって走る
「く・・・来るなぁー!」
斬月を恐れるあまりマジシアンは火球を乱射してしまい斬月には全く当たらずに接近を許してしまう
「ハッ!」
斬月は間合いに入ると鋭い剣撃をマジシアンに浴びせ吹き飛ばした
「こなくそっー!!」
マジシアンは負けじと斬月に突っ込むが蹴りで一蹴され蹴り飛ばされてしまう
「良く耐えた方ねご褒美をあげるわ」
斬月はヨロヨロと立ち上がろうとするマジシアンに無双セイバーを剣先を突きつけてまるで労うかの様に言う
(やっ・・・やられる!)
無双セイバーを振り上げる斬月に対してマジシアンは両手をクロスさせ防御しようとしロッドのオバケカボチャの目が光る
「はぁぁぁぁぁ!!」
斬月が無双セイバーを振り下ろしトドメを刺そうとするが突如マジシアンの身体が宙に浮き攻撃を避けた
「なに?」
「あれ?・・・いつの間にか飛んでる?」
もう既に斬月の手が届かない所まで飛んでいるマジシアンを怪訝そうに見るもマジシアン自身も知らずに使ったのか不思議そうにしていた
「飛行能力か・・・厄介な能力ね」
斬月は悪態つくも無双セイバーのグリップを引き銃弾が溜まるとマジシアンに向けて撃つ
「あ・・・当たるか!」
マジシアンは動揺しながらもロッドを少し振るいオバケカボチャの目が光ると物凄い速度でマジシアンが飛んでいく
「早いわね・・・マッハ・・・2ぐらいは出ているかしら?」
斬月はマジシアンの飛行スピードにそんな事を言う、するとマジシアンが斬月に向かって突進してくる
「はぁぁぁぁぁ!」
「フッ!」
マジシアンはまるで弾丸のように突っ込み斬月は間一髪でメロンディフェンダーで防ぐ
「中々の威力ね・・・」
斬月はメロンディフェンダーから白い煙が出ているのを見てそんな感想を言う
「よしっ!、これならいける!」
マジシアンは地面に着地すると飛行能力により自信が出来たのかガッツポーズをしロッドを構え直し斬月を睨む
「早く梓ちゃんたちの所に行きたいけど・・・難しそうね」
斬月も構え直し仮面の下で険しい表情を浮かべながら言っていた
その頃仮面ライダー武神鎧武に変身している夜罪はウィッチライダー部隊の隊員と戦っていた
武神鎧武のブラッド大橙丸とマジシアンのパンプキンロッドが競り合っており互角の戦いを披露していると思われたが
「どうしたー!、その程度か!」
武神鎧武が怒号を飛ばすとマジシアンの胸元を蹴り怯ますと容赦なく切り付けマジシアンは鎧から火花を散らしながら転げ倒れる
「あっ!・・・うぐっ!・・・・・」
マジシアンは痛みに耐えながらも立ち上がろうとする
「この世界のライダーはどいつもこいつもつまらない奴だな・・・」
だが武神鎧武が起き上がろうとするマジシアンを蹴り上げ仰向けになって倒れているマジシアンの首を掴み足が地面に着かない高さまで持ち上げる
「弱い・・・弱すぎる!、こんなやつらなど一真たちが出るまでもない俺だけで充分だ!」
武神鎧武がそう言うとその場で力任せに投げその直後ブラッド大橙丸を左手に持ち替え右手で無双セイバーを抜刀すると無双セイバーのグリップを引き銃弾が装填されると投げたマジシアンに向かって全弾撃った
投げられたマジシアンには避ける術はなく全弾マトモに食らいながら転げ倒れた
「あ・・・あなたは・・・仲間と戦う事になったらどんな気持ちになるの?」
息も絶え絶えになりながらもマジシアンが武神鎧武に問いかける
「・・・何が言いたい?」
「・・・・・」
武神鎧武は質問の意図が読めず不機嫌そうに返すもマジシアンは武神鎧武を見据えたまま何も言わなかった
「・・・例え誰であろうと敵となるなら潰すだけだ!」
武神鎧武はそう答えるとマジシアンに向かって走り出しトドメを刺そうとする
マジシアンは走り出した武神鎧武を見てロッドを構えオバケカボチャの目が光りだす
武神鎧武は気にせずにマジシアンに切りかかるがマジシアンの全身が光りだしロッドで受け止める
「フンッ!、どんなご細工を仕掛けると思ったら身体が光るだけか!」
武神鎧武は鼻で笑い馬鹿にするかの様に言うが光が消えたマジシアンの姿を見て驚愕する
武神鎧武の無双セイバーを受け止めているのはパンプキンロッドではなくバナスピアーでありその姿はバナナアームズを装着した仮面ライダーバロンだった
「っ!、なにっ!!・・・バロン・・・天子なのか?」
「・・・夜罪」
バロン?から聞こえた声はよく聴き慣れた天子の声であり武神鎧武は明らかな動揺を見せ手に込めていた力が抜ける
(貰った!)
バロン?は武神鎧武の武器を弾き胸元に目掛けて鋭い突きをする、動揺をしていた武神鎧武はマトモに受けてしまい後ろへと大きく後退る
「どう?、仲間に攻撃される気持ちは?」
「き・・・きさまぁぁぁぁぁ!!」
バロン?の身体が光りだしマジシアンに戻るとまるで挑発するかの様に尋ねる、武神鎧武はキレてしまいマジシアンに向かって突っ込む
だが、マジシアンはロッドを突き出すとオバケカボチャの目が光りマジシアンの身体が光に包まれるとブドウ龍砲を構えた龍玄の姿になった
「はぁぁぁぁぁ!!」
「ガラ空きよ」
武神鎧武は構わずに突っ込むが龍玄マジシアンは武神鎧武の足元を撃ち仰向けで転げ倒れてしまう
「あなたの方が大した事がないわね・・・仲間の姿で攻撃されただけで動揺するなんて」
「くっ!」
武神鎧武は立ち上がろうとするも胸元を踏みつけられ顔面にブドウ龍砲を突きつけられ罵声を浴びせられる
武神鎧武は無双セイバーやブラッド大橙丸の柄で龍玄マジシアンの足を殴るも全く歯が立たず仮面の下で苦痛の表情で冷や汗を流していた
〈一真サイド OUT〉
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〈みほサイド〉
「一真さんから連絡がありませんね・・・」
「やられてなきゃいいがな・・・」
大洗ライダー部隊が苦戦している中戦車隊は森の中で一真たちからの連絡を待っていたが一向に連絡が来る気配がなかった
(・・・・・もう10分が経つ、心配だけど私たちだけでやるしかない!)
みほはおもむろにケータイを取り出し時間を確認するとある決断をする
「皆さん・・・まだライダー部隊から連絡がありませんがもう時間になりましたので「あの作戦」を決行します!」
みほの言葉に全チームがざわめき出す
「西住殿、まだ・・・ライダー部隊の皆さんからの連絡がありませんがそれでもやるんですか?、この作戦は・・・」
「うん・・・一真君たちがいれば良かったけど、ここで動かなったら負けるだけだよ」
優花里が不安そうに尋ねるもみほ自身も不安に感じていたが決意は変わらずに答える
「皆さん、確かに不安要素はあります・・・でも今も一真君たちは必死に頑張っています、私たちも出来る事をやりましょう!」
みほの言葉に戦車隊のメンバー全員が頷き合う
「西住ちゃん!、今回の作戦名は?」
「今回の作戦名は・・・・・」
杏が尋ねると少し考えこう答えた
「「じわじわ作戦」です!」
色んな事にうつつを抜かして2ヶ月近く掛かってしまいました
その訳については後編で語らせてもらいます
では次話も乞うご期待下さい!