ガイム&パンツァー  戦車道・ライダー道極めます!   作:フルーツ大将軍

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第14話です、ではどうぞ!


第14話「華さんの憂鬱です(後編)」

 これまでのガイム&パンツァーは

 

 親善試合中に故障したロックビークルの修理に手を焼く一真たち大洗ライダー部隊

 

 すると杏の助言で自動車部に向かうと旧知の親友河城にとりと再会しロックビークルの整備をする事になった

 

 一方戦車隊の方では華の様子がおかしくなり原因が分からないみほたちは一真の提案によりパンツァーランドで遊びながら聞き出す事になった

 

 だが当日なると一真と華以外は遅れてくるという事態になり先に2人だけで遊ぶ事になる

 

 複数の影に見守られながら・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                  『パンツァーランド』

 

「うわぁ~流石に広いなぁ~」

 

「そうですね人も多いみたいです」

 

 一真たちは広場にいたが休日という事もあり人が多くそんな感想を漏らす

 

「華さんはどのアトラクションに乗ってみたい?」

 

「私こういう事は初めてなので・・・」

 

 一真が華に尋ねるもあまり遊んだ経験のない華は困った表情で言う

 

「そうだな・・・華さんならジェットコースターでも大丈夫だと思うけど女の子ならやっぱりメリーゴーランドとかが良いのかな?」

 

「一真さんもあまりこういう所で遊んだ事はないんですね」

 

 一真がゲートで貰ったパンフレットを広げて難しい表情で考えているを見て華がそんな事を言う

 

「うん、あまり遊ぶ暇もなかったから」

 

「なんだか一緒ですね」

 

「そうだな」

 

 一真と華は互いに笑い合い仲睦まじいそうにやっていたが華が我に戻ったかの様に慌てて顔を逸らす

 

「ではこれに乗りましょう・・・」

 

 華はパンフレットのある所を指差し一真たちはそこに向かった

 

「さっきはうまく行きかけたのに・・・」

 

「でもあの感じを見ると特に一真君の事を毛嫌いしているようには見えないですね」

 

 物陰から2人を監視する複数の影が話していた

 

「というよりその逆かもな」

 

「逆とはどういう意味ですか?」

 

「いや・・・まだ確証ではないが」

 

「って言う前に早く行かないと見失ってしまうよ!」

 

 話し合っていると一真たちの行動に気付き慌てて2人を追いかけた

 

 

 

 

 

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「やっぱり列が長いですね、何れ位待たなきゃいけないでしょうか?」

 

「この長さだと15分ぐらいだと思うよ」

 

 一真と華はパンツァーランドで一番人気のアトラクション「BTコースター」に乗る列に並んでいた

 

(流石はパンツァーランド・・・どれもこれも戦車と合わさっているんだな・・・あれだけ戦車道が有名ならこういう所があっても可笑しくはないな・・・)

 

 一真は周りの景色を見ながら心の中でそう思っていた

 

「まだ比那名居さんから連絡はないんですか?」

 

「入ったら連絡をするようにメールをしたんだけどまだないよ」

 

 華が心配そうに尋ね一真はケータイの画面を確認して言った

 

「みほさんたちからも連絡はありません・・・本当に何かあったんじゃないでしょうか?」

 

「うーん、どうなんだろう・・・・・!」

 

 華が心配そうに言うと一真も顎に手を当てて考えているとこちらをじーっと見つめる視線を感じ咄嗟に後ろを振り向いた

 

「どうしたんですか?」

 

 華は一真の様子が気になり尋ねる

 

「・・・ふっ、何でもないよ」

 

 一真は何か分かったのか鼻で笑うとそう答えた

 

「もうそろそろ自分たちの番だ、読みを間違えちゃったな」

 

「でも早い分には良いと思いますよ」

 

 一真は自分たちの番になり苦笑いで言うが華が微笑みながら答える

 

「そうだな」

 

一真もにっこりと笑いながら言いBTコースターの1番前の列に乗った

 

 BTコースターは動き出し徐々に登っていく

 

「久しぶりだな・・・この感覚」

 

「何だか・・・ワクワクします」

 

 一真と華は思いのほか楽しそうに言い合っていると遂に頂辺に着く・・・・・そして

 

 猛スピードで降下し絶叫が響いた

 

「うおぉぉぉぉぉ~!!」

 

「きゃあぁぁぁぁ~!!」

 

 一真と華も絶叫し楽しんでいるとあっという間に終わった

 

「ふぅ~中々楽しかった~」

 

「えぇ、あっという間に終わってしまいました」

 

「華さん次はどれが良い?」

 

「次は一真さんが決めてください」

 

 一真は華の予想外な返しに一瞬驚きながらも少し考え

 

「じゃあこれに行こう!」

 

 一真はそう言い華と一緒に向かった

 

「うまく行っていますね」

 

「そうみたいだな・・・また動くみたいだ、早く追いかけるぞ」

 

「了解です」

 

「ほ~ら!、早く起きて!」

 

「・・・ん、眠い」

 

 約1名眠たそうにしながらも2人を追いかけている影たちは2人の尾行をした

 

 

 

 

 

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 一真と華はその後チャリオットゴーランドや英霊の館(第2次世界大戦で活躍した英霊たちの逸話などを紹介するブース)など巡り丁度お昼頃となった2人はフードコートにいた

 

「華さん、俺何か買ってくるからここで待ってて」

 

 一真はそう言い売店に向かおうとしたが

 

「あの・・・一真さん!」

 

「・・・?、どうしたの華さん?」

 

 一真は華に呼び止められ振り返った

 

「あの・・・実は・・・お弁当を作ってきたんです・・・一緒に食べませんか?」

 

「えっ!、そうなんだ・・・それならお言葉に甘えましょうか」

 

 モジモジしながら華が言うと一真は席に着き華はカバンから弁当箱を取り出すその時一真はみほたちと一緒に夕飯を食べた時の事を思い出した

 

(そういえば華さん・・・料理が苦手だったような)

 

 一真はその事を思い出すと額から冷や汗が流れそんな様子を知らない華は弁当箱の蓋を開いた

 

(こ・・・これは!!)

 

 弁当の中身は一真が予想していた物とは違い至って普通だった

 

「あの・・・一真さん食べてみてください」

 

「ではいただきます」

 

 緊張しながら華が言い一真が手を合わせると箸を手に掴みだし巻き卵をつまみ1口で食べた

 

「どう・・・ですか?」

 

 華は不安げに一真に聞く

 

「すごい美味しい・・・」

 

 一真は驚きながらも答えた

 

「実はあの後沙織さんにお料理について教えてもらいました」

 

「そうだったんだ・・・でも沙織ちゃんの味とは違う華さんの味がちゃんと出ている」

 

 華はモジモジしながら言い一真は笑みを浮かべながら答え箸を進めた

 

 華は弁当には手をつけず食べている一真を微笑みながら見ていた

 

「ふぅ~久しぶりに食ったな~ご馳走様です」

 

 数分で人数分用意していた弁当を一真1人で平らげそんな感想をもらす

 

「まさか・・・1人で全部食べるなんて・・・」

 

「あっ!、ごめん華さん!、食べるのに夢中で・・・」

 

 華は驚嘆しながら言い一真はその言葉で1人で全て食べた事に気付き華に謝る

 

「いえ、とても嬉しいですこんなに美味しそうに食べてくれて・・・」

 

 華は微笑みながら一真に言った一真は意外そうに華を見ていた

 

「華さんここで待ってて、何か食べ物を買ってくるから」

 

「一真さん私は別にだい・・・・・」

 

 華は売店に向かおうとする一真を止めようとするがお腹が空いた音が鳴り華は恥ずかしさのあまり赤面する

 

「腹の虫も鳴いているみたいだしすぐに買ってくるよ」

 

 一真は笑いながら言い売店に向かった

 

 その道中・・・

 

「兄貴今日は良い女がいませんね!」

 

「あぁ・・・休日の遊園地だからすぐに見つけれると思ったが・・・くそっ高い金払った意味がないぜ」

 

 ゲートで華とぶつかった男が舎弟と思われる男と一緒にフードコートにいた

 

「そういえば・・・兄貴がゲートぶつかった女は中々良い女じゃなかったですか~♪」

 

「いやあの女にはニヤついた彼氏がいたんだ」

 

「って言って兄貴は彼氏持ちの女を何人も手駒にしたじゃないですか♪」

 

「そういえばそうだったな♪」

 

 そう話していると売店に向かう一真とすれ違った

 

「あの男は・・・」

 

「どうしたんですか兄貴?」

 

 男は一真に気付き舎弟が尋ねる

 

「さっき言っていた彼氏があいつだ」

 

 男は一真がいる方に頭を傾け舎弟はその方向を見た、すると舎弟の顔を青ざめていく

 

「ほっ本当にあっあいつなんですか!?」

 

「どうした?、そんなに上ずって」

 

 男は舎弟の様子が気になり尋ねる

 

「あっあいつがこの前ナンパした時に正義の味方気取りで俺たちを滅多打ちにした男ですよ!」

 

 舎弟はみほに因縁をつけ一真をナイフで刺そうとした男でありその時の事を思い出し足をガクガク震わしていた

 

「ほぉ~それならやつにはたっぷりと「お礼」をしないとな・・・」

 

 男はドス黒い笑みを浮かべながら言った

 

「てきるだけ人数を集めろ、それと「あれ」を持って来るように言え」

 

「はっはい!」

 

 男は舎弟に命令しまたもドス黒い笑みを浮かべて一真がいた方向を見ていた

 

 

 

 

 

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 一真と華は昼食を済ました後みほたちの連絡を待ちながら様々なアトラクションを巡りもう夕方になっていた

 

 一真と華は現在観覧車に乗っていた

 

「みほさんたち結局来ませんでしたね」

 

「うん・・・天子たちも一体どこで油を売っているんだろう?」

 

 みほたちは夕方になっていても会う事はなく一真と華がそんな話をしていた

 

「案外もう中に入っていたりかもしれませんね」

 

「結構当たっていたりするかもね・・・」

 

 華が冗談っぽく言うと一真が含みのある事を言った

 

 華は一真の言葉が気になりながらも外を見ると夕日が美しく輝いていた

 

「綺麗ですね・・・」

 

「うん?・・・あぁそうだね」

 

 華は思わず呟き一真も夕日を見て呟く

 

「でも華さんの美しさにはあの夕日の輝きも負けてしまうな~♪」

 

「そっそんな!・・・冗談はやめてください///」

 

 華は顔を赤らめさせながら一真の言葉を否定する

 

「一度言ってみたかったんだよね~こういうキザな台詞♪」

 

「そうだったんですか・・・」

 

 一真はいたずらっぽく笑いながら言い華はやれやれと言わんばかり答えたが

 

「でも・・・嘘は言っていないよ、俺は本当にそう思っている」

 

 一真は華をまじまじと見ながら言い華は茹でダコように赤面していた

 

「あ・・・あの・・・学園艦に帰る前に寄りたい所があるんですけど・・・良いですか?」

 

 華は先の影響か一真から顔を逸らして言った

 

「あぁ・・・大丈夫だよ」

 

 一真は頷きながら答え了承した

 

 その頃一真たちを尾行している影たちは・・・

 

「もう夕方になってしまいましたね」

 

「そうだな」

 

「てかっパンツァーランドに来たのに何にもしていないよ~」

 

「まぁ私たちが遊んでいたら一真君と五十鈴さんを見失ってしまいますからね・・・」

 

 観覧車近くの物陰から一真たちを待ち伏せしていた

 

「でもこうやって待っているだけってものつまらないな~」

 

「仕方ないわよ、今五十鈴さんから聞き出せるのは一真ぐらいでしょうからね」

 

「それなら~こんな事をしなくても良いんじゃないの~?」

 

「まぁ~一真は鈍いところがあるからな・・・ちゃんと見張っていないと何をしでかすか分からないし」

 

 影たちが話していると一真と華が観覧車から降りある場所に向かうのが見えた

 

「一真たちが出てきた・・・どうやらもうここを出るみたいだな」

 

「では尾行再開ですね五翠殿!」

 

「まぁ・・・一真には気付かれているだろうね・・・」

 

「どういう事ですか風見さん?」

 

「一真はそういう勘は恐ろしく鋭いからね」

 

 どうやら一真たちを尾行していた影の正体は天子やみほたちでありみほたちは天子たちの言葉が理解できないまま一真たちを尾行を再開した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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                  『海沿いの公園』

 

 一真と華は公園に寄り華はベンチに座っていた

 

「華さん」

 

 一真は近くの自動販売機にジュースを買いに行きベンチに座っていた華にジュースを手渡した

 

「ありがとうございます」

 

 華は礼を言い一真は華の隣に座りお互いに沈黙していた

 

「・・・あの少し良いですか?」

 

「うん・・・」

 

 華は先に口を割り一真が短く返事をする

 

「私たちを遊びに誘ってくれたのは私の為・・・なんですね」

 

「うん・・・華さんの様子がおかしかったからその原因を探るためにね」

 

 華の問いに一真は答えその経緯について話す

 

「私の様子ですか・・・確かにおかしいですね」

 

「華さん・・・?」

 

 華の言葉に一真が不思議そうに華を見ていた

 

「私もそう思っていたんです・・・一真さんに声を荒らげた時から」

 

「・・・・・」

 

 一真は華の話を無言で聞く

 

「私は一真さんに自分の進む勇気を貰いました、その事のお礼を言いたかったんですけど何故か・・・」

 

「・・・・・?」

 

 華は俯いてしまい一真は心配そうに華を見る

 

「お礼を言おうとすると何故か言い出しづらくなってしまうんです・・・その理由が私にも分からないんですけど・・・今の・・・私と一真さんとの何かが変わってしまいそうで怖いんです」

 

 華は手を震わし怯えている様に見えたが一真が華の手をそっと握る

 

「大丈夫だよ華さん、例えどんなに変わろうと俺は華さんの友達だそれだけは絶対に変わらない・・・それにおれは華さんにお礼を言ってもらう資格なんてない」

 

「どういう事ですか?」

 

 一真の言葉に頭を上げて華が尋ねる

 

「俺はただその時に言いたい事を言っているだけだ華さんに感謝されるいわれは無い、それに華さんが思っているほど俺は立派な男じゃない」

 

「どうしてですか?、仮面ライダーとしてみほさんや私たちの為に戦ってくれた一真さんはとても立派な人です」

 

 一真の言葉に華が反論する、一真はベンチを立ち少し歩くと近くの手すりに寄り掛かる

 

「昔俺は人と戦っていたんだ・・・」

 

「でもそれは今だって」

 

 華が答えようとした時衝撃の言葉を発する

 

「そういう戦いじゃない・・・俺は・・・・・命のやり取り・・・「本当の戦い」をしていたんだ」

 

 一真の言いたい事が分かり華はベンチから立ち目を見開いて驚いていた

 

「その時にはそれしか方法がなかった・・・でも・・・何かを救う為とはいえ俺が戦ったその「罪」は消える事はない」

 

「一真さん・・・・・」

 

 華は今だ驚きを隠せない様子で一真を見ていた

 

「それに俺は1番大事だった物を自分の手で壊そうとしたんだ」

 

「1番大切な物?」

 

「あぁ・・・それに今にして考えればそれが最善の方法だったかどうか・・・もしかして俺は「力」を求めて戦っていたのかもしれない、そんな俺が華さんに感謝される資格なんてないんだ」

 

 一真の言葉に華は悲しそうな表情で一真を見ていた

 

「・・・一真さんも同じだったんですね」

 

「えっ・・・」

 

 華の言葉に一真は振り返り華を見る

 

「一真さんも私と同じように悩んで苦しんで迷いながらも自分の道を進んでいたんですね」

 

「華さん・・・でも俺は」

 

 華は慈愛に満ちた表情で言い一真は戸惑いながらも答えた

 

「それに私は一真さんがだた力を求めて人と戦っていたとは思いません」

 

「どうしてそう思う?」

 

 一真は華に尋ね華はニッコリと笑う

 

「女の勘です♪」

 

 華の予想外の答えに一真は思わず笑ってしまった

 

「なんだよ・・・それ」

 

「案外当たるんですよ」

 

「そうだな・・・ありがとう華さん」

 

「いえ・・・こちらこそありがとうございます一真さん」

 

 お互いにお礼を言い笑顔で見合っていた

 

 そして尾行していたみほたちはこの一部始終を茂みの中から見ていた

 

「なんだか成功したみたいですね」

 

「あぁ・・・当初の目的は達せられたな」

 

 優花里と夜罪が一真と華を見てそう話していた

 

「でも一真にあんな過去はあったとはな・・・」

 

「うん・・・一真君ってあんまり自分の事を話さないしなんか自分の事を嫌っているような感じがするよね」

 

「比那名居さんたちは一真君の事は知っていたんですか?」

 

 麻子と沙織が感想を言っているとみほが天子たちに尋ねる

 

「えぇ・・・知っていたよ、それに・・・」

 

「私が一真君にそういう戦いをさせたんです・・・」

 

 天子が答えようとするがそれを遮るように衣玖が言う

 

「えっ!、なんで永江さんが!?」

 

 みほが驚愕の声を上げる

 

「衣玖のせいではないわ、私がその原因を作ったのよ」

 

「お前たちのせいではない、俺が一番の元凶だ」

 

「夜罪たちのせいではない、あたしたちは己の目的の為に戦ったただそれだけだよ、あいつがバカみたいに考えすぎなの」

 

 幽香たちが自分を責めるように言う中天子がたしなめるように言い一真を罵る

 

「流石にそう言う言い方はないんじゃないの!?」

 

「じゃあ武部はもっと一真に苦しめって言うの?」

 

 天子の言い様に沙織が強く反論するも天子の返しに何も言えなくなる

 

「私たちは初めからこの事を覚悟の上で戦っている、あいつがあそこまで悩む必要はないんだ」

 

「比那名居さん・・・まさか一真君と戦ったのは・・・・」

 

 みほが言おうとすると天子が驚愕の表情で一真たちの方向を見ていたみほもそちらに目を向けると

 

 そこには複数のクラックが出現しそこから現れたインベスたちが一真たちを襲っていた

 

「キシャアァァァァァァ!!」

 

 1匹の初級インベスが鋭いツメで華に襲いかかったが咄嗟に一真が受け止め振り払いインベスの腹部に蹴りを入れインベスは大きく後退した

 

「なんで急にクラックが・・・華さん早く逃げて!」

 

 一真はこの状況が理解できないでいたが華に逃げるように指示を出し華は大きく頷くと全速力で走る

 

「キシャアァァァァ!!」

 

 すると華の側面からコウモリインベスが飛び掛かり今にも華を切り裂こうとする

 

 華の脳裏に死の文字が浮かび体が硬直してしまい目を瞑る

 

『ザシューン・・・・・』

 

「グルワァァァァァァ!!」

 

 何かが斬れた音が聞こえその直後インベスの悲鳴が聞こえる

 

 華は恐る恐る目を開けると自分にはどこも怪我はなかったそして華の目の前に一真は立っていた

 

「華さん!?、大丈夫ですか!?」

 

「はっはい!、私はなんとも・・・!!」

 

 華は一真に答えようとした時ある事に気付く、それは一真の右腕から大量の血が流れていた

 

 華はコウモリインベスから自分を守る為に受けた傷だと気付き青ざめる

 

「一真さん!!」

 

「大丈夫だよこれぐらいの傷は慣れっこだからね」

 

「そんな訳はがありません!!、早く手当てを!!」

 

 一真は飄々と答えるが華は強く否定し狼狽する

 

「華さん・・・これだけは憶えていてくれ」

 

「一真さん?」

 

 庇うように華の前に立つ一真の背中を華は依然心配そうに見る

 

「例えどんな状況でもどんな敵が相手でも・・・・・」

 

「・・・・・」

 

「俺はみんなの・・・・・華さんの思いを守ってみせる!!、必ずな」

 

「一真さん・・・・・」

 

 背中からでも伝わる一真の強い意志に華は一真に見蕩れていた

 

「華さんあっちの茂みに隠れていて!」

 

「はっはい!」

 

 一真の指示に華は我に戻り茂みに向かって走った

 

「キシャアァァァァァ!」

 

 一体のカマキリインベスが華を追いかけるが一真が背後から飛び掛かり足の膝部分を蹴りインベスが体勢を崩すとインベスを華が走る方向とは逆方向に力任せに投げた

 

「うっ!」

 

 流石に右腕への負担が大きかったのか激痛が走り苦痛の表情を浮かべる

 

「もう俺は迷わない・・・そう自分で決めたんだ!!」

 

 一真はそう言い放つと戦極ドライバーを取り出し腰に当て装着されるとオレンジロックシードを取り出した

 

「変身!」

 

【オレンジ!】

 

 一真の頭上からアームズが降りてくると変身ポーズを決めドライバーにロックシードをセットし勢い良くロックをかけた

 

【lock on!】

 

 待機音が流れると一真はカッティングブレードでロックシードを切った

 

【ソイヤ! オレンジアームズ! 花道 オンステージ!】

 

 電子音声とともに一真の頭にアームズが覆い被さりアームズが展開されると仮面ライダー鎧武に変身した!

 

「ここからが俺の舞台だ!!」

 

 戦闘開始の合図の如く言い放ちインベスたちに向かっていた

 

 

 

 

 

 

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 鎧武がインベスたちに突っ込む姿を見ていたみほたちは・・・・・

 

「早く一真君を助けないと!」

 

「えぇ・・・でも何故急に複数のクラックが同時にしかもあんな絶妙なタイミングで・・・」

 

 みほが慌てながら天子たちに言うが幽香が一応返事をするもクラックが開いた事に何か腑に落ちない事があるみたいだった

 

「一真君も気付かなかったみたいですし恐らく・・・」

 

「なるほど・・・なら早く元を潰さないとインベスが出続けるな」

 

 衣玖の言葉に夜罪はその原因に気付き辺りを見回す

 

「元ってクラックは自然発生してるんじゃないのか?」

 

「確かに自然発生する時もあるけどただでさえ年々クラックの発生率が低下している中で同時に複数個のクラックが開くのはおかしい」

 

 麻子が夜罪の言葉が気になり尋ね天子が答えた

 

「でも自然発生以外にどうやって開くって言うの?」

 

「・・・・・まさか!?」

 

 さらに沙織も尋ねるが優花里が何か気付いたかのように言う

 

「恐らくそうでしょうね」

 

「でもそれって!!」

 

「そうしてでも一真或いは五十鈴さんそれか両方を潰したいんでしょうね」

 

「見つけました、あの人たちですね」

 

 幽香と優花里が言い合っている中衣玖が何かを見つけ指差すその方向には

 

「兄貴上手く行きましたね!」

 

「あぁ・・・まさか仮面ライダーだとは思わなかったがあの数に怪我もしている直にあの化け物どもの餌食になるさ・・・」

 

 男は鎧武とインベスが戦っている様子が言いその手にはヒマワリロックシードが握られていた、舎弟や男が集めた取り巻きたちもヒマワリロックシードを握っていた

 

「でも兄貴こんな物どこで手に入れたんですか?」

 

「あぁ・・・これ親父の会社で作っていたのをくすねてきたんだ、あの神道コーポレーションのは改造出来ないが親父の所の物なら簡単な改造で実体化した怪物を出せるんだ」

 

「さすがっすね兄貴!」

 

「なるほど・・・そういう事だったの」

 

 男と舎弟が黒い笑いを浮かべているとみほと天子たちが取り巻きたちの後ろに回り男と舎弟の話を聞き納得した面持ちで言った

 

「なんだてめぇらは!」

 

「それよりもロックシードの違法改造は犯罪ですよ、分かっているんですね?」

 

 取り巻きの1人がみほと天子たちに向かって威圧的に言うが衣玖が平然とロックシードの改造について指摘する

 

 ロックシードの改造はライダー道連盟で認められた物しか許されていなく男のやったインベスを呼び出す改造は違法改造になり厳しい処罰が下される

 

「へぇ~そうなんだ~でもバレなきゃ犯罪じゃないでしょ~」

 

「俺たちにバレているがな・・・」

 

 男が特に悪びれる事もなく軽い感じで言うが夜罪がツッコミを入れる

 

「あっ!・・・この人!!」

 

 みほが舎弟を気付き驚く

 

「どうしたでありますか西住殿?」

 

「この人前に一真君を刺そうとした人です!!」

 

 優花里がみほに尋ねみほが舎弟の指さしながら答えるすると天子たちの目が一瞬にして変わる

 

「ほぉ~こいつが・・・」

 

 天子が獲物を見つけた虎の様な鋭い目をしていたそれを見た舎弟が震え上がる

 

「まぁまぁ姉ちゃんそんな怖い顔すんなよ~、可愛い顔が台無しだぜ~」

 

 男はこの状況が分かってないのかナンパするような感じで言いながら天子に近付く

 

 天子は握り拳を作り今にでも殴りかかろうとしたが幽香がポンッと天子の肩を叩き怒りを収めさせる

 

「幽香?」

 

「ここは私に任せて」

 

 天子にそう言い幽香は男の方に歩み寄る

 

「ねぇ~今から私と一緒に遊ばない~?」

 

 幽香が男たちを誘惑するように言うそれに反応しない男たちではなかった

 

「おっまじか!、嬉しいねぇ!」

 

「俺たちも良いですか!?」

 

「えぇ・・・もちろんよ」

 

 そう幽香が答えている中みほや天子たちは不安な表情で見るすると幽香がみほたちの視線に気付きウィンクを送る

 

(ふ~んなるほど・・・男たちは地獄を見るね)

 

 天子は幽香の意図に気付きそんな事を言う

 

「ここじゃなんだし・・・場所を変えましょう」

 

「お~け~お~け何処でも良いぜ!」

 

 幽香の後に男たちが付いて行くような形でみほと天子たちから離れる

 

 そして程なくして

 

「うわっなにするやめ・・・!!」

 

「やっやめてくれっ!!」

 

「ぎゃあぁぁぁぁぁ!!」

 

 男たちの悲鳴が聞こえ幽香がみほと天子たちのもとに戻った

 

「ふぅ~久しぶりだったからつい張り切っちゃった~♪」

 

 幽香は満面の笑みで言いみほや沙織たちは若干引いていた

 

「一体何があったのでしょうか!?」

 

「知らない方が身の為だ」

 

「幽香さんって一番敵に回したらいけないのかも・・・・・」

 

 優花里が震えながらも言いも麻子は相変わらずの無表情で指摘する沙織もイキイキとしている幽香を見ながら言う

 

「幽香、ロックシードは?」

 

「全部没収したわクラックは閉じたと思うけど」

 

「だがインベスが帰っていない・・・この改造一度呼び出したインベスは帰らない仕組みになっている」

 

 幽香は男たちから取り上げたロックシードを天子に渡しクラックも閉じたがインベスは依然鎧武と交戦中であり夜罪が男たちのロックシードを1つ手に取り分かった事を言う

 

「ではあいつら全員倒さない限りダメって事!?」

 

「そうなりますね・・・」

 

 沙織が驚きながらも言い衣玖が困った様子で答えた

 

 その中でも鎧武は果敢にインベスたちと戦っていた

 

「てやぁぁぁぁぁ!!」

 

 鎧武は大橙丸で初級インベスを切り裂き初級インベスが爆散する

 

 だが隙を見つけたヤギインベスが2本の大角を伸ばしドリルのように回転させ鎧武を貫こうとするが鎧武は空高くジャンプしその直後大橙丸を右手に持ち替え左手で左腰にある無双セイバーを抜刀しグリップを引く

 

「そこだ!」

 

 無双セイバーに銃弾が装填され鎧武はヤギインベスに向かって撃つ

 

「ギシャアァァァァァ!!」

 

 ヤギインベスに命中し悲鳴を上げながら転げ倒れる

 

 次にライオンインベスとカマキリインベスが突進してくるが鎧武も突進しインベスに鋭い剣撃を浴びせる

 

 ライオンインベスとカマキリインベスは大きく後退するがコウモリインベスが背後から襲い掛かり鎧武は防御姿勢を取り攻撃を両手の刀で受け止める

 

 力で押し返そうとする鎧武だが

 

「うっ!!」

 

 右手に再び激痛が走り思わず大橙丸を落としてしまい姿勢が崩れるこれを好機と見たコウモリインベスは切りかかるが鎧武は無双セイバーで弾き逆に切りつけコウモリインベスは転げ倒れる

 

 この状況を不利と見た鎧武はアームズチェンジしようとロックシードホルダーからイチゴロックシードを取り出し顔の近くまで掲げるが

 

「うぐっ!!」

 

 またも右手に激痛が走りロックシードを落としてしまう

 

 鎧武の戦いを見ていたみほと天子たちは・・・・・

 

「やはり右手の負傷が気になりますね」

 

「どうにか一真の右手がカバーが出来るロックシードはないのか?」

 

 衣玖が状況を分析し麻子が天子に尋ねる

 

「あたしの物はダメだし・・・」

 

「私の物は投げ付ける事は出来ても決定打にはならないわ」

 

「俺の物は論外だしな・・・」

 

 天子たちが困った様に言うが衣玖が自分の持っているブドウロックシードを見てある事に気付く

 

「私のロックシードならカバー出来ます!!」

 

 天子とみほに言い放つ

 

「一真君!、これを使ってください!」

 

 衣玖は鎧武に向かってロックシードを投げるがコウモリインベスの火球が運悪くロックシードに当たり鎧武に届く前に落ちてしまう

 

「っ!!」

 

 違う茂みから見ていた華がこの事に気付きなんとロックシードを拾いに行く

 

「華さん逃げて!!」

 

「華ー!!」

 

「五十鈴殿危険です逃げてください!!」

 

「五十鈴さん!!」

 

 みほたちが咄嗟に叫び天子たちも戦極ドライバーを装着し華に駆け寄る

 

 華はみほたちに気付かずロックシードを拾う

 

「キシャアァァァァァ!!」

 

 だがシカインベスが華向かって突進する

 

「っ!!、まずい!!」

 

 鎧武は華に気付き華に素早い身のこなしで駆け寄り華の前にそびえ立つとカッティングブレードを3回倒す

 

【ソイヤ! オレンジスパーキング!!!】

 

 すると鎧武の鎧が展開前の状態になりシカインベスの突進を食い止めるシカインベスは負けじと突進するが鎧武は鎧を1回転回しどんどん回転していきシカインベスを吹き飛ばした

 

「華さん!、大丈夫か!」

 

「はいっ!・・・一真さんこれを!!」

 

 鎧武は華の肩に軽く掴む華は答えると一真に衣玖の投げたロックシードを渡す

 

「っ!、分かった!」

 

 鎧武は無双セイバーを納刀し華からロックシードを受け取る

 

「ありがとう華さん・・・衣玖さんも!!」

 

 鎧武は2人に礼を言うとセットしていたロックシードを取り外し受け取ったロックシードを顔の近くまで掲げる

 

【ブドウ!】

 

 ロックシードを開錠すると頭上からアームズが降り鎧武はロックシードをドライバーにセットした

 

【lock on!】

 

 待機音が流れオレンジアームズが霧散するように消えると鎧武はカッティングブレードでロックシードを切った

 

【ソイヤ! ブドウアームズ! 龍・砲 ハッハッハッ!】

 

 電子音声とともにアームズが鎧武の頭に覆い被さり展開されるとブドウアームズにアームズチェンジした!

 

「よしっ!」

 

 鎧武はブドウ龍砲をインベスたちに向かって何発も撃ち全弾命中する

 

 鎧武はインベスたちに駆け寄ると蹴り技を浴びせインベスたちの体力を削ぎ落とす

 

「よしっこれで決める!」

 

 もう充分と見た鎧武はカッティングブレードを1度倒した

 

【ソイヤ! ブドウスカッシュ!】

 

 鎧武はブドウ龍砲のレバーを引き銃口にエネルギーが溜まる

 

「右手は添えるだけってね!」

 

 鎧武はそう言うと構えを取りインベスたちが起き上がるのを待つ

 

 そしてインベスたちがよれよれと立ち上がると

 

「セイハァァァァァ!!」

 

 鎧武は1回転しインベスたちにドラゴンショットを浴びせるとインベスたちは爆散した

 

「ふう~これで全部倒したな・・・」

 

 鎧武は安堵の溜め息をつくとドライバーのロックシードを元の状態に戻し変身解除した

 

 変身解除され人間の姿に戻るとドライバーにセットしていたロックシードを取り外す

 

「一真さん!」

 

 華が一真に駆け寄りみほや天子たちも駆け寄る

 

「華さんもう2度とあんな危険な事は辞めてくれよ!」

 

「分かりました以後気を付けます・・・」

 

 一真は華を咎め華は申し訳なさそうに言う

 

「でもありがとう華さんおかげで助かった」

 

 一真は笑顔で言い華は胸の鼓動が人一倍大きく聞こえる

 

「どっちなんだよ一真」

 

「確かにどっちだろうな・・・」

 

 夜罪にツッコミを入れられ一真は苦笑いを浮かべながら答える

 

「衣玖さんロックシードありがとうございます」

 

「いえ、お役に立てて何よりです」

 

 一真はブドウロックシードを衣玖に返した

 

「それよりも一真君右手の怪我は大丈夫!?」

 

「早く手当てをしないと!?」

 

 沙織とみほが右手の怪我を心配しそう言い合う

 

「大丈夫だよこんなの軽く布でも当てていれば・・・」

 

 一真がいつもの調子で言うと

 

「いけません破神殿!、放っていると傷口から細菌が侵入し感染症になる可能性があります!、せめて消毒だけはさせていただきます!」

 

 優花里がそう言うとバックから救急セットを取り出し消毒する

 

(あれだけの出血をしていましたのに・・・かなり浅い傷だったんですね)

 

 優花里が思っていたより浅い傷に疑問に思いながらも消毒を終え器用に包帯を巻く

 

「ありがとう優花里ちゃん」

 

「いえ破神殿これぐらい大した事はありません」

 

 一真は優花里に礼を言い優花里も嬉しそうに答える

 

「みんなもありがとうな」

 

 一真はみほや天子たちにも礼を言った

 

「でも一真君怪我には気を付けてね」

 

「もう心臓止まりそうになったよ~」

 

「確かにあんまり見たくはないな」

 

「分かったちゃんと気を付けるよ」

 

 みほたちは一真に促し一真も答える

 

「もうそろそろ帰らないと学園艦が出港するよ」

 

「よしっじゃあもう帰ろうか!」

 

 天子が急かすように一真たちに言い一真たちは学園艦に帰ろうとするが華だけが立ち尽くしていた

 

(この心臓の鼓動そしてこの気持ち・・・もしかしては私は・・・・・)

 

 華は胸に手を当てそしてある事に気付く

 

「華さん~どうしたんですか?」

 

 一真たちが華に気付きみほが華に声を掛ける

 

「いえみほさんなんでもないです」

 

 華はそう言って一真たちに駆け寄り学園艦に帰っていった

 

 その後インベスたちを呼び出した男たちが警察が捕まったが捕まった直後の男たちの様子はまるでこの世の地獄をみた表情していたと言われている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 #####

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                 『大洗女子学園 ガレージ』

 

 パンツァーランドに行った次の日みほたちがガレージで昨日の事について話していた

 

「えっそれでは皆さん最初から私と一真さんを尾行していたんですか?」

 

「そうですごめんね華さん」

 

 華がみほたちに聞きみほが華に謝る

 

「いえ・・・って事は一真さんの事を聞いたんですね」

 

「あぁ・・・ばっちりな」

 

 華が恐る恐る尋ね麻子が答える

 

「私たちも華と一緒だよ、一真君の事は絶対に言わないよ」

 

「はいっ!、神に誓って言いません!」

 

 沙織が華の心中を察したかのように言い優花里も高らかに宣言する

 

「ありがとうございます・・・・・・それで皆さんに言わなきゃいけない事があります」

 

「なんですか華さん?」

 

 神妙な面持ちで言う華にみほが尋ねる

 

「それが私・・・・・一真さんの事が・・・・・好きになってしまいました」

 

 華の突然の告白にみほたちはお互いに顔を見合うと

 

「「「「えーーーーーー!!!!」」」」

 

 ガレージにみほたちの絶叫が響く

 

「くしゅっ!・・・誰が噂をしているのか?」

 

 そんな事はいざ知らず呑気に一真はそんな事を言っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次回 ガイム&パンツァー!!

 

 自分の気持ちに気付いた華はみほたちの協力を得て一真に猛アタックを開始する

 

 だが鈍感の域を超える一真は全く気付かない

 

「でも私はめげません!」

 

 そんな中生徒会から新しい親善試合が決まるその相手とは?

 

 第15話「少しずつ変わる日常です」

 

「あいつに惚れると苦労するぞ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 




まず初めに言います、華さん推しの皆さんどうもすいません!

次回からは第3章に突入します、全国大会に入る前にもう1試合します

活動報告も更新しますので宜しければそちらもお願いします

次回も乞うご期待下さい!

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