ガイム&パンツァー 戦車道・ライダー道極めます! 作:フルーツ大将軍
「最後で油断したな・・・」
「そうね・・・」
幽香と夜罪は鎧武に負けた事を悔しながら言った
「でも、みんな惜しかったよ」
鎧武は幽香たちに労いの言葉を言っていた、そう言っている内に戦車隊のメンバーが鎧武たちに駆け寄った
「五翠ちゃん大丈夫~」
「あぁ大丈夫だ」
Eチームの杏がいつもの軽い口調で言うと夜罪もそれに答えた
「本当に大丈夫なの?、あんな凄い攻撃を受けたのに・・・」
杏に対し柚子は心配そうに夜罪に言った
「いつもあれぐらいではすまない攻撃を受けているからこれぐらいどうってことない」
「えっそうなの?」
「そうだ」
そう言って夜罪がゆっくり立ち上がった
「幽香さん大丈夫ですか!?」
「大丈夫よみんな心配してくれてありがとうね」
Dチームでも幽香をしてメンバーが駆け寄っていた
「肩とかちゃんと回りますか?」
「えぇちゃんと回るわよ、どこも異常はないわ」
梓の問いに幽香は肩を回しながら答えた
「衣玖~、大丈夫~?」
「キャプテン・・・」
Bチームの典子が手を振りながら言い衣玖の元に向かっていた
「大丈夫です、怪我も全くありません」
「そうか良かった~」
典子は衣玖の言葉を聞き胸を撫で下ろした
「でもさっきの鎧武のアタック凄かったですね」
「そうだね、ライダーの戦いっていつもあんなに凄いのかな?」
妙子が感想を言った後あけびも頷きふと思った疑問を呟いた
「・・・いつもだったらあれじゃ終わらない、一真君もかなり手加減していた私たちも手を抜いていたけど」
「ん?、衣玖何か言った」
典子は衣玖が何か言ったのに気付き尋ねた
「いえ・・・何も言っていませんよ」
衣玖はそう言って言葉を濁した
「大丈夫かバロン?」
「えっ・・・あぁあたしの事か」
Bチームではエルヴィンが天子をソウルネームで呼び天子は初めてソウルネームで呼ばれたので辺りをキョロキョロと見回した後自分の事と気付いた
「大丈夫だよどこも怪我もしていないし」
「そうか・・・それは良かった」
天子が身体を見ながら言い、エルヴィンが安心し答えた
「でもまことさきの鎧武の攻撃は凄まじかったぜよ」
「みんなから見たらそうだろうね・・・」
おりょうがふと思ったことを言うと天子が含みのある事を言った
「バロン・・・それはどういう意味なんだ?」
左衛門佐がさきの天子が言ったことが気になり尋ねた
「今日はみんないつもより手を抜いて戦ったんだ、いつもだったら怪我の1つや2つじゃ済まないからね」
「あれで手を抜いていたのか・・・」
エルヴィンがそう言い言葉を詰まらしていた
「「「「一真(君)~」」」」 「破神殿~」
「みんな・・・」
Aチームでは一真の名前を呼びながら鎧武に変身している一真に向かっていた
「一真君・・・怪我とかない?」
「うん、なんともないよ」
みほが心配そうに聞き鎧武はいつもの調子で答えた
「一時は本当にやられたと思ったがあそこから逆転するとは・・・凄いな一真」
「麻子が人を褒めるなんて・・・でも一真君凄くカッコ良かったよ!」
沙織は麻子が一真を褒めた事に少し驚きながらもニコニコしながら一真に言った
「えっそうですか?」
「はい、とても勇ましくカッコ良かったです」
「私もそう思いました!、やはり現代に蘇った伝説の仮面ライダーです!」
華も同調するかのように言い優花里も力強く言った
「そっそうかな~♪」
鎧武は照れながらドライバーにセットしなおしたロックシードを元に戻そうとした時
「さすがだな一真」
総一がそう言いながら一真に向かっていた
「だが・・・まだ少々時間はある、エキシビションマッチといこうか」
鎧武は無言で総一のいる方向を向いた、すると総一はゲネシスドライバーを取り出し腰に装着した
その後総一はメロンエナジーロックシードを取り出し顔の近くに掲げた
「変身」
【メロンエナジー♪】
ロックシードを開錠しアームズが降りてくると総一はドライバーにロックシードをセットしハンガーにロックをかけた
【LOCK ON!】
機械的な待機音が流れ総一はドライバー右手のグリップを握り押し込んだ
【ソーダー!】
ジューサーみたいにドライバーの下部のポットにメロンの果汁のようなエネルギーが溜まり総一の頭にアームズが覆い被さった!
【メロンエナジーアームズ!】
和風テイストとロック風テイストを合わせたようなメロディーが流れアームズが展開されると総一は仮面ライダー斬月・真に変身した!
(本気のようだな・・・)
鎧武は斬月・真の気迫を感じ取っていた
「みんな・・・下がって・・・」
鎧武が指示し他のメンバーは安全な場所まで退避した、鎧武は退避したことを確認し帯刀していた無双セイバーを抜刀し戦闘態勢に入った
「いくぞ・・・・・」
斬月・真はそう言いながらメロンエナジーアームズのアームズウェポン『ソニックアロー』を鎧武の方に突き出した
「ああ・・・・・・」
鎧武も短く返事をするとお互いゆっくり歩きだし距離を詰めていた、そしてある程度歩くと互いに急に走り出し一気に距離を詰めた
「「はあぁぁぁぁぁ!!」」
互いの武器がぶつかろうとした!・・・・・その時
『キーンコーンカーンコーン~♪』
授業の終わりを告げるチャイムが鳴った、鎧武と斬月・真の武器はぶつかる寸前で静止し互いに武器を下げた
「・・・どうやらここで終わりのようだ」
「そうみたいだね」
2人はそう言うと両者自分のドライバーにセットしたロックシードを元に戻し変身を解除した
「楽しみは後に取っておくか」
総一が残念そうに言うのを見て一真は苦笑いを浮かべていた
「これにて私の講義は終了だ、後は自分たちでできるな?」
総一は一真たち5人を見ながら聞いた
「あぁ、大丈夫だ父さん」
一真が答え聞いた総一は短く頷きその場を後にした
「教官はちゃんと帰る足はあるんでしょうか?」
「大丈夫だ、一真の親父はそんなヘマをするような奴ではない」
柚子が不安そうに言うと夜罪が答えた、その直後に一機のヘリが現れハシゴを垂れ下げ総一はハシゴに捕まった
「大洗の諸君また何時の日か会おう」
総一は別れの挨拶をするとヘリが前進し大洗の学園艦を去っていた、総一を見送った後各々帰路についた
「いや~正直言って一真君だけだと思っていたけど五翠ちゃん含めみんな相当な実力だね~」
「そのようです、しかもあれで10%も出していないとは・・・」
「じゃあ、この勢いでやっちゃおうか?」
「今すぐに連絡します」
杏と桃は一真たち5人の仮面ライダーの実力に満足し桃に何かを頼んだ
「一体何を企んでいるんだ?」
「お~五翠ちゃん、まぁ後で分かるから楽しみにしといて~♪」
「・・・まぁいいか・・・」
軽い口調で言った杏の顔をじーと見つめ夜罪は一言だけ言い詮索するのをやめた
「幽香さん、少し質問しても良いですか?」
「いいわよ、なにかしら?」
梓が幽香に質問していた
「さっきライダー道の教官が変身していた仮面ライダーは幽香さんが変身へていた斬月に似ていましたが、あれも斬月なんですか?」
「そうね・・・半分正解ってところね、あのライダーの名は仮面ライダー斬月・真って言って斬月をモチーフにしたライダーなの」
「そうなんですか・・・」
「でもなんで斬月をモチーフにしたんでしょう?」
幽香の説明にあゆみが思った疑問を幽香に聞いた
「それはきっとカッコ良いからだよ!」
「さすがにそれは適当すぎる気が・・・」
あゆみの問いに佳利奈が答え梓はさすがにそれはないと思い言った
「でも実際にカッコ良いんだしあり得ないわけじゃないでしょう」
「うんうん!、きっとそうだよ~!」
あやは佳利奈の意見に同意しあゆみは強く頷きながら返した
「ふふ・・・そうかもしれないわね」
幽香はその理由は知らなかったが自分が言われたようで嬉しくなり少し匂わせるような言い方をした
「一真君~一緒に帰ろう~♪」
「わかった、今行くよ!」
一真はみほに呼ばれみほたちと一緒に帰る事にした
「一真君のお父さんってカッコいいね!、一真君がカッコいいのもお父さんに似ているからかな?」
「さぁどうだろう?、俺はそういう風にはあまり思った事はないけど・・・」
沙織の質問に一真は曖昧な返事しか返せてなかった
「でも、あの破神殿の強さはお父様譲りだと思います!」
「そうなんですか?」
優花里が力強く言ったのを聞き華が改めて聞いた
「はい!、なんせゲネシスドライバーとエナジーロックシードを設計したのは破神殿のお父様なんですから!」
「えっそうなの!?」
優花里の発言に沙織が驚き華も口には出さなかったが驚きの表情を浮かべていた
「本当なのか一真?」
麻子も気になり一真に尋ねた
「本当だよ、父さんの会社のほうで製造しているみたい」
「会社?」
麻子はある単語が引っ掛かった
「神道コーポレーションのことですね」
麻子の疑問に優花里が答えた
「その会社はなにをしているんだ」
「神道コーポレーションはゲームアミューズメントやレジャーランド・飲食店の経営など手広くやっていますが主に破神殿が使っている戦極ドライバーやロックシードなどのライダー関連の製品を製造している会社なんです、特にゲネシスドライバーとエナジーロックシードについては他の会社では製造方法が難しくて真似する事が出来ずライダー関連のシェアは独占しています!」
「そうなんだ・・・」
「へぇ~そんなに凄い人なんだ」
優花里の説明に沙織・華・麻子は素直に驚いていたが前もって知っていたのかみほは全く驚いておらず一真も総一に聞かされていたので驚いていたなかった
それからは色々な雑談をしながら一真たち6人は自分の家に帰っていた
#####
『とあるどこかの一室』
「大洗女子学園?、戦車道とライダー道を復活されたのですの?、おめでとうございます」
金髪の青い目を少女 ダージリンが誰かと電話をしていた、恐らく桃と話しているのだろう
「結構ですわ」
その傍らで今までティータイムを楽しんでいたオレンジ髪をした少女 オレンジペコと黒いリボンをつけた少女 アッサムがダージリンを見守っていた
「受けた勝負は逃げませんの」
そう言ってダージリンは受話器を降ろし電話を切った
「大洗が試合を申し込んできたのですか?」
「えぇ、そのようですわ」
オレンジペコが尋ねダージリンが答えた
「でも、先ほどの話しを聞いている限り戦車道もライダー道も復活されたばかり、私たちの相手になるんでしょうか?」
アッサムが大洗の部隊がまるで無謀な挑戦をしたかのように言った
「例えそうだとしても、私たちは騎士道精神の名の下に正々堂々と全力で戦うだけですわ」
ダージリンは確固たる意志を言った
「アッサムさん、オレンジペコさん」
「「はい、なんでしょうか?」」
ダージリンが2人の名前を呼び、2人は息を合わせて尋ねた
「この事を『聖グロリアーナ男子学園』のライダー部隊の隊長『アーク』さんに連絡し招集をかけるように言ってくださいな」
「「畏まりました」」
アッサムとオレンジペコは返事をし部屋から出て行った
#####
『大洗学園艦 演習場』
総一が来た次の日一真たちライダー部隊の5人は戦車隊ののメンバーと分かれて練習していた
「一体どんな練習をしたら良いのでしょうか?」
「そうね何をやればいいのかしら?」
実際には何をしたらいいのか分からずただ時間だけが過ぎていた
「また実戦形式で試合でもするか?」
「うーんそうだな」
夜罪が1つ提案を出したが一真は決めかねていた
「一真は何か案はないの?」
天子が一真に聞いた
「そうだな・・・みんなこの世界の仮面ライダーについてはどこまで知っている?」
「あたしは調べ物とか苦手だから全然だな」
「私はバレー部の練習もあって調べれていないです」
「私も全然ね」
「俺も駄目だな」
「ライダー道をやる以上他の学校のライダーたちと戦うことになるから少しでも知っているほうが良いと思うんだ」
「「「「なるほど~」」」」
一真の尤もな理由に天子たちは頷き合っていた
「じゃあ今日はこの世界の仮面ライダーについて調べることにしようか」
「でも、どうやって調べるつもりなの?」
幽香が一真に聞いた
「そうだな・・・この世界でもネットが普及しているからそれを使おう、会長さんに頼んでパソコン室を使えるように許可は貰っているから」
「それでは、これからパソコン室に行くのだな?」
夜罪が一真に聞いた
「うんそうだ、それじゃみんな行こうか」
一真がそう言いライダー部隊の5人はパソコン室に向かおうとしたが
「一真、1つ聞いて良いか?」
「なんだ天子?」
天子が一真に質問した
「・・・お前また『人』と戦うことはできるのか?」
天子の問いに一真は少し俯いてしまった
「天子それは・・・」
「ちゃんと聞いておかなきゃいけないだろう、あたしたちは平気でも一真が『あの時』の事を気にしていない訳はないからな」
幽香は天子を止めようとしたが天子は無視して質問の経緯を言った
「それでどうなんだ一真?」
天子は再び一真に聞きなおした
「・・・本当は戦いたくない、でも1度引き受けたからには最後までやりとおす、自分で出した答えだから」
一真は答えたが完全には人と戦う覚悟ができておらず付き合いの長い天子たち4人はそんな一真の気持ちを察していた
「一真・・・分かったそれじゃあパソコン室に行こう」
「そうだな行こうか」
一真が天子に続けて言いライダー部隊5人はパソコン室に向かった
#####
『グラウンド ガレージ前』
夕方になり一真たちライダー部隊は戦車隊のメンバーと合流してガレージ前にチームごとに整列していた
「今日の訓練ご苦労であった」
「「「「「「お疲れ様でした・・・・・」」」」」」
桃が労いの言葉をかけ他のメンバーも挨拶した、戦車隊のメンバーは一様に疲れているのが一目瞭然であったが逆にライダー部隊のメンバーは調べ物しかしていなかったのであまり疲れている様子ではなかった
「急ではあるが今度の日曜に練習試合をやることになった」
桃がそう言うと、みんなざわめきだしそれを微笑みながら柚子が見守っていた
「相手は聖グロリアーナ女学院と男子学園」
そう桃が言うと優花里は険しい表情になった
「どうしたの?」
沙織が優花里を見て気になり尋ねた
「聖グロリアーナ女学院と男子学園のチームは全国大会で準優勝した事ある強豪です」
「準優勝!?」
優花里の説明に華は驚きながら言い優花里も首を縦に振った
(なるほどあえて強豪校と戦ってみんなに早く経験を積ませるという魂胆か・・・)
一真がそう思っている間にも話しは続いていた
「日曜は朝6時に集合!」
「そんなに朝早く・・・」
みんな口々に不満を洩らしていると麻子の表情がすごく辛そうな表情になった
「辞める・・・」
「「「「「えっ?」」」」」
麻子の言った一言が気になり一真たちAチームの5人は聞きなおした
「やっぱり戦車道辞める!」
「えっもうですか!?」
麻子は決意した面持ちで言い華が驚きながら聞いた、一真たちも驚いていたが沙織はその理由が分かっていたのか面倒くさそうな顔をしていた
「麻子は朝が弱いんだよ・・・」
沙織が麻子がそう言った理由を話すと麻子は逃げるようにその場を立ち去ろうとした
「あ・・・、まっ待ってください!」
「無理なもんな無理だ」
みほの静止も聞かず麻子は歩いていた
「モーニングコールさせていただきます!」
「お家まで迎えに行きますから!」
華たちは頑張って説得したが
「朝だぞ・・・人間が朝の6時に起きれるか!」
麻子は踵を返しみほたちに向かって力強く言い放った
「いえ6時集合ですから起きるのは5時ぐらいじゃないと・・・」
優花里は的確な指摘を返し麻子はこけそうになった
「人間にはできることとできないことがある、短い間だったが世話になった」
麻子はまたも踵を返しそう言って立ち去ろうとした
「麻子がいなかったら誰が運転するのよ!?」
「一真がいるだろう」
「いや俺は運転しちゃ駄目だから・・・」
一真は沙織の質問に答えた麻子に対して鋭いツッコミを返した
「それに良いの単位!」
沙織のその一言に麻子は立ち尽くしてしまった
「このままじゃ進級できないよ!、私たちの事先輩って呼ぶようになるから!、私の事沙織先輩って言ってみー!」
「さ・お・り・せ・ん・・・」
麻子はそこで言葉を詰まらしてしまいそれを見た沙織は溜め息をついていた
「それにさ、ちゃんと進級できないとお婆ちゃん滅茶苦茶怒るよ・・・」
「おばぁ・・・!!」
沙織のその一言に麻子は血相が変わり一真たちも少し驚いていた
「分かった・・・やる・・・」
麻子は悩んだ末続投を決め一真たちは安堵の溜め息をついた
#####
『生徒会室』
一真たちライダー部隊の5人と戦車隊の各チームの代表としてみほ・典子・カエサル・梓と生徒会の3人が生徒会室に集まり聖グロリアーナ女学院と男子学園のチームの練習試合に向けて作戦会議をしていた
「いいか、相手の聖グロリアーナ女学院の戦車は強固な装甲と連携力を活かした浸透強襲戦術を得意としている」
桃がホワイトボードを使って他のメンバーに説明していた
「とにかく相手の戦車は固い、主力のマチルダⅡに対して我々の方は100m以内でないと通用しないと思え」
「そこで1両が囮となってこちらが有利となるキルゾーンに敵を引きずり込み高低差を活かして残りがこれを叩く!」
桃は主な作戦の概要を説明し典子・カエサル・梓は納得な表情だったが一真たちライダー部隊のメンバーは険しい顔をしておりみほは何か言いたげな表情だった
「西住ちゃん~どうかした~?」
杏はみほ表情を見て察したかのように声をかけた
「あ・・・いえ・・・」
「いいから言ってみ~」
みほは言葉を詰まらしたが杏に良い意味でせがまれてみほは覚悟を決めた
「聖グロリアーナは当然こちらが囮を使ってくることを想定してくると思います、裏をかかれて逆包囲される可能性があるのでそれに・・・」
みほは経験から懸念の声をあげ向かいに座っていた一真にアイコンタクトをした、一真もその意味が分かった
「相手は戦車だけではありません、ライダーもいるという事です、それにデータを見る限りだと今回の試合で出てくるライダーは全員が『ゲネシスライダー』である可能性が高いです」
「『ゲネシスライダー』だと上手く立ち回ればたった1人で戦車隊を潰せる性能を秘めています、それに相手の戦車隊との連携する可能性が高いという事はみほちゃんが言った逆包囲される可能性は充分高いと考えて良いでしょう」
「確かにね・・・」
みほと一真の意見に一同納得していた
「して破神よ、さっき言った『ゲネシスライダー』というのはなんだ?」
カエサルは一真の言った事のある1つの単語が気になり尋ねた
「『ゲネシスライダー』って言うのは、俺たちが勝手に呼んでいるですが、ゲネシスドライバーを使って変身する新世代ライダーと言われるライダーの事です、自分たちはそれだと呼びにくいのでゲネシスドライバーのゲネシスを取って『ゲネシスライダー』と呼ぶことにしたんです」
一真はその経緯を話しカエサルは納得していた、だが一真とみほに意見に納得できない者がいた
「黙れ!、私の作戦に口に挟むな!、そんな事を言うのならお前ら2人が隊長をやれ!!」
桃がキレてしまい一真とみほに罵声を浴びせた、あまりのキレ様に一同驚いていた
「えっ・・・すっすいません・・・」
(そんな事言われてもな・・・ただ事実を言っただけど)
みほは咄嗟に誤り、一真は困った顔をして頭を掻いていた
「まぁまぁ・・・でも戦車隊の隊長は西住ちゃんがいいかもね」
「はい?」
いきなり杏の提案にみほは訳が分からずにいた
「西住ちゃんがうちの戦車隊の指揮を取って」
「えっ!」
ようやく訳が分かったみほはどうしようか困っていた、すると杏がみほに拍手を送り桃は納得していない面持ちだったが一真を含め他のメンバーは納得したようにみほに拍手を送り半ば強引に戦車隊の隊長は決まった
「頑張ってよ~、勝ったらすごい賞品をあげるから」
「えっ、なんですか?」
柚子が杏に不思議そうに聞くと
「干し芋3日分!!」
自信満々にみほに向けて言い柚子は呆れた表情で杏を見ていた
「あの、もし負けたら・・・」
典子が杏に尋ねた
「大納涼祭りでアンコウ踊りを踊ってもらおうかな~」
「えっあの踊りを!?」
杏の提案に元から大洗にいたメンバーは血相を変えてしまい、転入してきた一真たちはどうしてそうなっているのか理由が分からないでいた
「それはそうとして・・・ライダー部隊の隊長は誰にしようか?」
杏はそんな事は気にも留めず話しを続けた
「やっぱり破神君が良いんじゃないでしょうか、ライダー部隊の中で唯一の男子ですし・・・」
柚子がそう言って一真を推薦した
「いえ、自分よりも隊長に向いているのは天子だと思います、統率力という点で見るだけでも自分よりもずっと天子が良いです、それにライダーの実力も自分よりもずっと高いです」
一真は強く推薦した
「どの口が言うかな?、あの時の練習試合だってあたしたち4人でかかっても全く歯が立たなかったし、いつもあたしたちの戦闘の時の指示ははお前がしているだろう」
天子は少し苛立ちながら反論した
「それは・・・」
「あの時のあたしたちは手加減していたと言いたいんだろうが・・・おまえはあたしたち以上に手加減していた、それにあたしが指示しないのはお前のほうが的確な指示をしているからだ」
一真も言おうとしたが天子に言いたい事を全部言われ黙ってしまった
「バロン、それはどういう意味だ?」
カエサルが天子に聞いた
「さっきの言葉の通りだよ」
天子はそう言ってそれについては何も言おうとしなかった
「西住ちゃんはどっちにやってほしい~?」
2人の話しを見てみかねた杏が急にみほに振った
「そうですね・・・私は一真君が良いと思います」
みほは一真を指名した
「だとさ、戦車隊の隊長からの指名だ、まさか断ったりしないよな?」
夜罪が後押しするかのように言い一真は悩んだが天子たちが期待の眼差しで一真を見ていた
「・・・わかりました、自分がライダー部隊の隊長をやります」
「じゃあ一真君ライダー部隊のほうはよろしくね~」
一真は決心しライダー部隊の隊長を引き受け杏はいつもの調子で言い一真の背中を軽く叩いた
#####
『艦舷の公園』
一真とみほは作戦会議が終わった後、公園で沙織たちと合流し会議の内容を話した、だが麻子は既に帰っていた
話し終わると沙織が思わず飲み終わった空き缶を落としてしまい典子たちと同じようなリアクションを取っていた
「アンコウ踊り!?、あんなの踊ったらもうお嫁にいけないよー!!」
「絶対にネットにアップされて全国的な晒し者になってしまいます・・・」
「一生言われますよね・・・」
「そんなにあんまりな踊りなの・・・?」
「・・・みたいだね、みんなの様子を見る限りは」
沙織たちの意気消沈っぷりを見て一真はそうとしか考えられなかった
「というか、勝とうよ!!、勝てばいいんでしょう!!」
いきなり沙織が言い放ち華も優花里も頭を上げた
「分かりました!、負けたら私もアンコウ踊りやります!、西住殿1人だけに辱めは受けさせません!!」
「私もやります!!」
「私も!!、みんなでやれば恥ずかしくないよ!」
「みんな・・・ありがとう」
沙織たちの決意にみほは素直に感謝した
「みんな負けるって言う前提なんだ・・・」
一真は苦笑いを浮かべながら沙織たちにツッコミをした
「というか、私は日曜日にちゃんと麻子が来るか心配だよ・・・」
「「「「あ・・・・・」」」」
不安に感じていたのは沙織だけではなく一真たちも同じだった
「でも、まずは明日からの練習を頑張らないとね」
「そうだね・・・まずは明日からだね!」
一真が今の雰囲気を壊すために話を逸らした、沙織も一真に同調した
それからは、軽く雑談した後まずは明日からの練習を頑張るということで解散し自分たちの家に帰っていた、一真とみほは同じ寮だったので一緒に帰っていた
「みほちゃん、1つ聞いて良いか」
「なに一真君?」
「なぜあの時俺を隊長に指名したのかなって、天子とやったほうが女子同士砕けて話しができるし信頼できると思ったんだ」
一真はそういう意味でも天子を推薦しておりそれでも自分を指名した理由が知りたかったのだ
「そうかもしれないけど・・・私は一真君のほうが信頼できるから・・・」
みほは少し俯きながら答えた、そのみほの顔は少し赤くなっているように見えた
「そうなんだ・・・男としてみほちゃんにそう言われてなんか素直に嬉しいな」
一真も満更ではなく普通に嬉しかった
「みほちゃんの期待に応えるためにも明日からも気合入れて頑張りますか!」
「一真君・・・」
そう言っている一真の姿がなぜかみほにはいつもよりカッコよく見えた、みほの視線を感じ取り一真はある事を察した
「そうだね、俺だけじゃなくみほちゃんとみんなと一緒に頑張らないとな」
一真は勘違いをしていたがお構いなしに続けた
「一緒に頑張っていこうみほちゃん!」
一真はそう言うとみほに握手を求めた
「うん・・・一緒に頑張ろう一真君!」
みほはそう言って一真と握手した、一真の手の温もりはみほが探している『あの人』の手の温もりと同じように感じていた
また遅れてしまった・・・どうしようかなと頭を抱えています
このままだと週一更新なんて夢のまた夢になりそうです
でもめげずに頑張って投稿していきたいです
次回 ガイム&パンツァー
第8話「初の戦車&ライダーの合同訓練です!」
次回からはまた色々と試してみますお楽しみにしてください!