緋弾のアリア その武偵……龍が如く   作:ユウジン

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第二章 双剣双銃
龍達への襲撃


春休みも明け…桜も満開かと言う今日この頃…暑くもなく寒くもなく…眠い…睡魔がもっとも強くなる四月…眠りこける男がいる…そこに少女が起こしに来た。

 

「一毅さん…朝です。起きてください。遅刻しますよ」

「あー…」

 

基本的に一毅は朝に弱い…そのため生返事だが起こしに来たレキはそんなのではへこたれない。先程まで一緒にいたベットに行くと揺さぶる。

 

「一毅さんおきて…っ!」

 

レキは布団に飲み込まれた…一毅が引きずり混んだのである。と言うかそれ意外であったら普通にホラーである。

それからモゾモゾと布団が動くが静かになり…

 

「あっつぅ!」

 

布団から跳ね起きた。流石に人が二人でいちゃつくには暑い…

 

「全く一毅さん…イタズラは自滅しないようにやってください」

「はい…ん?イタズラはダメだとは言わないのか?」

「私は別に嫌じゃないので…」

 

レキは少し頬を染めてそっぽを向く…可愛すぎた。

 

「さ、朝御飯ですよ」

「ああ」

 

今日から新学期である。

 

 

基本的にご飯は交換でやる。一毅は朝に弱いため朝御飯はレキは作り晩御飯は一毅が作る。元々一毅は料理などの家事全般は実家でやっていたため下手な女子より上手いくらいだ。

そのため元々この二人の家事は一毅が一手に引き受けていたがある日レキが見ていたテレビで(レキは付き合いだして変貌してからはテレビに嵌まり出した…ジャンルは何でもだ)【彼氏は手料理で落とせ】とか言うテレビを見てからは料理に手を出し始めた…

いや、彼女の手料理は最高なんだけどね…最初は酷いもんだった…ご飯なんか重湯だったもんね…味噌汁は味ないし…

そしたら今度は白雪に弟子入りをして山籠り(何故料理修行で山籠りなのかは分からないが…)して日本料理をマスターして帰ってきたのだ。まるで界王星で修行した悟空だ。

それ以降は普通にどころか滅茶苦茶旨い料理を食べることに成功している。

最近はレシピ見ながら洋食にもチャレンジ中だ。お陰でレキに外食に引っ張られることもある。カロリーメイトオンリーの頃からは考えられない。

レキいわくあれは黒歴史らしいが…

 

「どうしました?」

「いや、何でもない」

 

一毅は白いご飯、味噌汁に焼き魚とお浸しと言う純和風飯を前に座る。

 

「じゃあ…」

「はい」

『いただきます』

 

ちゃんと食事前の挨拶は大切だぜ?

 

 

朝飯を済ませ歯を磨き互いに防弾制服を着け防刃ネクタイを着ける。

 

「一毅さん、曲がってますよ」

 

そう言ってネクタイを直してくれる。

 

「サンキュー」

 

それから一毅は殺神(さつがみ)神流し(かみながし)を腰に差し、肉厚の大剣、断神(たちがみ)を背中に背負う。

レキもドラグノフ狙撃銃を背負う。

 

「じゃあ行きますか…」

「おう…」

 

それから二人はキスをする。行ってきますのチュウと言うか行きますのチュウである。

とんでもないラブラブっプリでそのラブ度は他の人間から【大量非リア充殺戮兵器】と呼ばれている。爆ぜれば良い…

 

 

それから二人は駐輪場に行く。何時もはバス通学だがもう時間がない。

するとそこにキンジも来た。

 

「お、キンジ」

「あれ?まだお前ら居たのか」

「ちょっと遅れまして…」

 

レキがそう言うとキンジはジト目になる。

 

「どうせイチャイチャしてて気付いたら時間過ぎてたんだろ?」

『な、何故それを…』

 

一毅とレキは後ずさる。

 

「まさかお前俺の部屋に隠しカメラ…」

「そして一毅さんの着替えを…」

「え?」

「んな訳あるか!どう考えても目的が可笑しすぎるしそんなもんする訳ねぇだろ!」

 

キンジが吠える。

 

「ですがキンジさんは【ロリ】か【ホモ】か【巫女】か【くの一】か【ロリ巨乳】の何れが好きかで統計を録ったところですが…」

「誰だ。んなふざけたのを録った奴…」

「【ホモ】39%【巫女】21%【ロリ巨乳】20%【くの一】19%【ロリ】1%と出ました」

 

レキの発表にキンジはずっこけた。

 

「な・ん・で!ホモが一番多いんだよ!」

「一部の女子から【キンジ×武藤】とか【キンジ×不知火】とか【キンジ×一毅さん】等と言ったファンが根強く…」

「ふ、ふざけんなぁああああ!て言うかロリにいれた奴出てこい!」

「あ、俺だ」

「それ私です」

「うっしゃあ!」

 

キンジの蹴りが飛んだ。

 

「うぉわ!」

「テメェラコロス…」

「キャラ壊れてる壊れてる!」

 

するとそこにモーターの駆動音が響く…

 

『ん?』

 

そこに響くのは有名なボカロの声…そして目の前にはセグウェイ…さらに取り付けられたのはUZI(ウージー)

【あーあー只今マイクのテスト中…】

「ええと…キンジの知り合いか?」

「あんな知り合い居るわけねぇだろ…」

【あー…お前ら全員死ね!】

『いきなりだなおい!』

 

一毅とキンジは突っ込むが次の瞬間UZI(ウージー)がマズルフラッシュと共に9×19㎜パラベラム弾が次々発射される。

 

「うぉっ!」

「マジかよ!」

 

一毅はレキを抱きかかえながら横に飛び壁に隠れる。

 

「何だよあれ…」

「さぁな…」

「一毅さん陽動お願いします」

 

レキはドラグノフ狙撃銃を構える。

 

「よぅし…頼むぜ!」

 

レキと一瞬アイコンタクトを交わすと一毅は走り出す。

 

【発見、死ね!】

「お前は強襲科(アサルト)の人間か!」

 

一毅は次々発射される銃弾を躱しながら走り抜ける。

するとそこに…

 

「ここは暗闇の中 一筋の光の道がある 光の外には何も見えず、何もない私は光の中を駆けるもの…」

 

レキの呪文のような言葉が聞こえた…

 

「終わったな…」

 

一毅は動きを止め…次の瞬間銃声が一発響いた…

 

 

「後はこれを鑑識科(レピア)にでも回すしかないか…」

「ったく…こういうのはもう勘弁だってのに…」

「……………なあキンジ…」

「あ?」

 

一毅は完全に沈黙したセグウェイを見ていたキンジを見る

 

「本当に武偵をやめるのか?」

「当たり前だろ」

「だが…」

 

一毅は何かを言おうとするが、

 

「言っただろ…俺は普通の人間になるってな」

「お前な!」

「待ってください…」

 

あわや口論になりそうになるがそこにレキがstopをかける。

 

「来ます…」

「え?」

【ショータイム】

『げ!』

 

一毅たちの目の前には何体ものUZI(ウージー)付きセグウェイが来ていた…

 

「逃げろォオオオオオオ!!!!」

 

一毅の号令で素早く自転車を出し一毅は後ろにレキを乗せ走り出す…

次の瞬間には銃声が響いていた…


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