今回から数話の参加者は『恋を知らない少年と幻想世界の少女達』から龍神王牙君と、『東方空風録』から明空翔君です!!
あくまでまたーりするつもりですが..........
まぁ、そこはご想像にお任せします!
ではコラボの始まり始まり~~
スコッ
幻想郷の東の端にある博麗神社に今年も春がやって来た
その神社に一枚の紙切れが飛んできて賽銭箱に刺さる
「なんでしょうか今の音は?」
賽銭箱の前の障子が開いて一人の女性が出てくる
女性の髪はオレンジ色で腰まで届く長髪である
この女性は初代博麗の巫女にして現人神の博麗ゆきなである
ゆきながどうやってかは分からないが賽銭箱に刺さっている紙を抜き開く、しかしその中身は真っ白で何も書かれていなかった
ゆきなは幽忌からの定期通信だと分かったようで紙を指と指で挟みながら霊力を込める
すると何も書いてなかった紙にうっすらと文字が浮かんできた
「なになに?『これを読んでる時からもう数時間ほどで神社に戻るから───』と.....では」
普通に読んだら意味のわからない文だがゆきなと幽忌間ではこれが通じる
訳すと『この手紙を読んでる時間から数時間ほどで神社に戻るからユウキ呼んどいて』という意味だ
ユウキを呼ぶのはちゃんと理由があるからである
「では呼びにいきましょうか」
紙を適当に髪に結びつけると紅魔館の方向へ飛び立つ
そのその右手には出掛けるときほぼ必ず持っていくお祓い棒が握られていた
☆
幻想郷の外側の世界、しかしそこには人間は住んでおらず妖怪や妖精がすんでいる空間である
ずいぶん前に出雲への道中にリィチェルの力をパクッt......借りて作っておいたのだ
下手に外の世界の人間に会うと混乱が起き、幻想郷の存在自体が危うくなるからだ
そしてそうやって作っておいた空間にいつの間にか妖怪やら妖精が住み着いたのだ
そしてそこにある一軒の茶屋、そこの店の前で幽忌は団子を食いながらまったりしていた
「そろそろ紙がついた頃かな?じゃあそろそろ幻想郷の決壊を越えるための準備を始めようかな。琥神、暁楽頼むぞ」
そう言うと幽忌は腰に提げている刀二本に僅かに神力を流し込み目の前の地面に突き刺す
すると、ボンッという音と共に刀二本が刺さっていた場所に少年と少女が現れた
「「御意」」
その一言を残して二人は散開した
数十分後琥神は茶屋から数キロ離れた場所での魔方陣を書き終えて単身幽忌のもとへ戻った
「マスター、準備が出来ました」
「OK。暁楽は?」
「現地で力を練っております」
「よくやった───ご主人、団子旨かったぜ」
「いえいえ、幽忌さんにはここに住まわせて頂いてますからむしろこちらが礼を言うところですよ♪また来年にでも」
琥神からの報告を聞くと幽忌は茶屋の主人に礼を言って店を出る
代金は払わないのかって?そりゃあこの簡易幻想郷劣化版作ったのが幽忌だからいいのだ
幽忌は茶屋を後にしてすぐに魔方陣の方向へ駆け出した
スキマは使えない、何故なら魔方陣の場所を知らないからだ
あくまでコピーのスキマでは自分の記憶にないところには開けないのだ
道中にいる妖怪を吹っ飛ばしながら駆ける幽忌とその前で案内をする琥神は十分もかからずに魔方陣に到着する
そこでは暁楽が魔方陣起動の準備をしていた
「暁楽、よくやった.......琥神と共に戻って良いぞ」
「ありがとうございます」
「御意」
二人はそう言うと二振りの刀に戻った
幽忌は刀を鞘に戻すと魔方陣の真ん中へ歩いていき座る
座った幽忌は何か呟きながら目を閉じる
「~~~~~~ーー!!」
転送魔法の起動と同時に目を見開く
辺りが目を開けていられない程の光に包まれた
そして光が消えたとき幽忌の姿はなかった
☆
ユウキは神社への道をフルスピードで飛んでいた
その下をゆきなが駆け抜ける
「あんまり無茶しないでくださいよ?全く......」
「悪かったってばぁ~」
「妖力の残量は大丈夫ですか?」
「うっ.......たぶん、大丈夫です.........」
移動しながらも説教を受けるユウキ
そして未だに怒っているゆきな
二人は紅魔館から神社に向かってひたすら走り、飛んでいた
★
「ふぅ~やっとつきましたね♪」
「........なんで吸血鬼の僕より体力あるのさぁ............」
神社に着いた順番はユウキ→ゆきなの順だったが、現在ユウキは鳥居にもたれ掛かりながら肩で息をしているのに対しゆきな普通に立って歩いている
元のスペックが違うのにどうなっているのやら
「では、ユウキ様は妖力の準備を......私は結界の用意をしておきます」
「は、はーい........ふーキツいなぁ修行って......」
ゆきなが霊力を糸状に変え封魔針に通す
ユウキは妖力の出力を徐々にあげていく
ズドーーン
何かの用意をする二人の目の前に計算したかのように幽忌が爆音と共に落ちてきた
音のわりに地面は無傷だったが空を見上げると結界に穴が開いて崩れて来ていた
それを見たユウキとゆきなが一瞬で穴の部分まで跳ぶ
「あーらよっとぉぉ!!」
ユウキが大量の妖力で崩れて来ている結界を抑え込む
「行きなさい!封魔針!」
抑え込んだ結界とその破片を封魔針を投げ糸状にした霊力で縫っていく
封魔針の数は50を越えかなりの量の霊力が結界を固定した
しかしこれではまだ不完全な為、このあと冬眠から戻った紫に後は任せるのだ
ほぼ毎年のことなので二人の対応は慣れたものだった
ちなみに幽忌はと言うと年一の慣れない転送魔法で疲れてへばっている
★
「流石に15回目となると慣れますねぇ」
「いや~慣れると言っても今回は危なかったよぅ.....」
「それはフラン様とあれだけ盛大に遊んでいたからでしょうに........」
「ぁ、バレてた?」
「勿論です」
大仕事が一段落して落ち着いたのか二人は縁側で並んでお茶を飲んでいた
相当疲れているはずなのに軽口を挟める程度には回復しているらしい
「うぃっす────毎回悪いな」
幽忌が起きてきて二人に礼を言いながら右手を庭先に振る
右手が通ったところに2つのスキマが現れた
そこでゆきなが口を開く
「おかえりなさいませ幽忌様」
「おぅ、ゆきな俺がいない間に何か変わったことは?」
・・・
幽忌としてはそろそろあの頃だとおもったのだ
「えーっと......そう言えば人里の道具屋の主人からなんかお願いしたいことがあるとか」
「わかった、また今度行こうか」
残念ながら期待しているものではなかった
そこまで話したところで先程開いたスキマから二人の少年が出てきた
それを確認した幽忌は空に向かって跳んだ
☆
「またスキマか......」
(あのスキマだと幽忌か凌じゃない?)
スキマから出てきた一人は明空翔であった
翔の目の前にはまたスキマがある
何秒か待つとそちらのスキマからも少年が出てきた
腕時計の様なものと腰にホルダーをつけている
「いっててて......ここはどこだ?って翔じゃないか!久しぶりだな!」
もう片方のスキマから出てきたのは龍神王牙である
二人とも幽忌の親友であり戦友だ
二人は何故ここにいるのか、ここはどこなのかを話していた
すると二人の上から感じたことの無い神力の塊が下りてきた
翔は破裂弾を、王牙はドラゴガンを連射にしてソレに撃ちまくった
二人の攻撃は上から降りてくるソレに全弾命中してソレは落下してきた
「ウギャッ!!」
落下してきたのは二人を驚かせようとしていた幽忌だった
自由落下した幽忌は顔面から地面に不時着した
正体に気付いた王牙がまず幽忌に駆け寄る
そのあとに翔が歩きながら続く
「おーい!幽忌ぃ!生きてるかー?」
「ひひへふははひっはっへ~~(生きてるから引っ張って~~)」
「おう!わかったぜ!」
このやりとりが終わると幽忌は王牙に引っこ抜かれて無事に地面から抜けることができた
と、それまであまり喋らなかった翔が口を開く
「で、いきなり呼ばれてきたけど何のようだったの?」
「おぅ!いつも戦いに巻き込んじまってるからそのお礼にな?こっちの世界を案内しようとだな」
「面白そうじゃん!紅魔館行く?」
「勿論さぁ~↑」
「じゃあ俺もあの魔法使いに聞きたいことあるし行くぜ!」
「じゃあ決まりだな!逝こうぜ!!」
幽忌の言葉と共に紅魔館へと飛び立つ三人
幽忌の最後の言葉に、最初翔と王牙は少し首をかしげていたが気にせずに飛び立った
投稿遅くなってすいませんm(__)m
なかなか書く時間が確保できないのです.....
幽忌「こいつ今回のテストがヤバかったんだとよ」
すいません、実力不足でした
しかーし!俺は!寝るまで!書くのを!止めない!!
幽忌「馬鹿の世界チャンピオンだ......」
そんな⑨と同じにするんじゃねー
と、取り乱してしまい申し訳ない
今回は3000文字を越える量となってしまいました
次回からはちょっといそがしくなりますが頑張ります!
次回もゆっくり見ていってくださいね~~↑